私のヴォーカリストとしてのホームグラウンドは渋谷駅と表参道駅の中間にあるSEABIRDというjazz喫茶である。

ここはライブハウスではないが、アマチュアやプロのjazzプレーヤー、タップダンサーなど多彩なメンバーが集ってライブやセッションを行っている。でもミュージックチャージは無いので飲食どちらか1オーダー(500円〜)のみでライブ演奏が楽しめる。

場所は分かり難いし常にライブをしている訳ではないので初めて行く際はお店に電話することをお勧めします。

シーバード(住所:渋谷区渋谷2-3-5、☎:03-3499-1890)
 
私はここの第一金曜と第二金曜(以下「1金」と「2金」)ライブで原則1曲ずつ、つまり毎月2曲プラスアルファは歌わせてもらっているが、1金と2金ではバンドメンバーもライブの雰囲気も全く異なっている。
 
2金はダンモ(モダンjazz)が基本のコンボバンドで、出雲井裕美さんという本格派女性vo.がメインヴォーカル。岩井バンマスから毎回テーマを付したプログラムが配られ前週にリハも行なうカッチリしたライブなので、私もバンドやテーマに沿ったjazz系の選曲をしている。
 

一方の1金もバンドの構成は同じjazzコンボのライブだが、バンマスの本多さんがサルサバンドを演っていたりNHK朝ドラテーマ曲をjazz風にアレンジしたりとジャンルの間口がかなり広い。ゲストプレイヤーも飛び入り大歓迎だし、ヴォーカリストも私のほかに3~4名入ったり入らなかったりでどんな展開になるか始まってみないと分からない、まるでセッションのような面白さがあり、いつも皆でワイワイ楽しんでいる感じだ。

【1金バンドのリズムセクション、小松(pf)、岩渕(ds)、萬造寺(b)各氏】

 
特に最近になって男性vo.の柳田(やなだ)さんが加わったことで同じ男性ヴォーカルの
私としては自分のアイデンティティを意識するようになり「やっぱり自分の好きな音楽はオールディーズ('50~'60年代のPops)だ」と自覚したので、4月からはこの路線で次の様な選曲をしている。
 
4月「肩にほほをうずめて」ポール・アンカ
5月「この胸のときめきを」ダスティ・スプリングフィールド
  「ラブ・ミ-・テンダー」プレスリー(牧かおるさんとのDuet)
6月「ダイアナ」ポール・アンカ
  「ヘイ・ポーラ」ポールとポーラ(牧かおるさんとのDuet)
7月「オンリー・ユー」プラターズ
  「好きにならずにいられない」プレスリー(牧かおるさんとのDuet)
 

【柳田(vo.)、本多(tp.)、御子柴(ts.)、大友(tb.)各氏】

 

そして、これには最近ゲストプレイヤーとして1金に必ず参加してくれる御子柴(みこしば)さん(ts)の存在も大きい。御子柴さんのテナー・サックスはキャバレーのステージ音楽のようだということで、SEABIRDのママさんからは「鶯谷サウンド」と命名された。あの「ハーレム・ノクターン」で有名なサム・テイラーを髣髴とさせる「ド演歌ブロウ」を聴くと、ついついこっちもノリノリで歌ってしまう。

下記↓はドラムスの岩渕泰治さんがセルフチェック用に記録した動画である。ドラマーの視点というかバックステージからの映像という点でも新鮮である。

 

●オンリー・ユー(Only You)

https://youtu.be/TdS7p4OyJKU

 

「百聞は一見にしかず」というが「百見は一聴にしかず」、まさに鶯谷サウンドの「オンリー・ユー」を是非、お聴き戴きたい。

 

一聴して戴くと、私の歌もそこそこ上手に聴こえるかも知れないが、これはなんたってバンドが上手いからである。「歌が上手く聴こえるのはバンドが上手いから」というのはヴォーカリストの常識だが、逆に「歌が下手に聴こえる場合」は、間違いなく歌が下手なのだ。バンドのせいで歌が下手に聴こえることはないからである。
 
8月の1金(8/2)、私は野暮用で欠場させて戴くが、益田伸子さんや牧かおるさんら達者な女性ヴォーカル陣に御子柴さんほかゲストプレイヤーも加わり、必ずや素晴らしいライブパフォーマンスとなることだろう。
 
私も9月(9/6)には「アンチェインド・メロディ」での参戦を予定しているが、1金は当面このオールディーズ路線で行こうと思っている。 
 
Saigottimo
小さなお子さんとご家族で一日中遊べる無料イベント「品川アドベンチャーテラス2019」
https://sst-am.com/event/5581.html
で絵本の読み聞かせをしました。
私が準備した絵本は写真の6冊!
●みんなの絵本時間(各30分間)
・日時:
7/27(土)16:00〜 
「ねこのピート」はみんな大好き!ノリノリでした。
犬が飼いたい子供達は「いぬがかいたかったのね」「ドラゴンだいかんげい」のストーリー展開にドキドキ!
・場所:品川シーズンテラス
      ワークショップゾーン
  (JR品川駅 港南口より徒歩6分)
     https://shinagawa-st.jp/access/
・演者:前尾津也子さん
     (日本朗読検定協会プロフェッサー)
     ほかパフォーマー多数参加予定。
・絵本:
     「ねこのピート」
      「クレヨンからのおねがい」
      「いぬがかいたかったのね」
     「あ、ひっかかった」ほか多数
・対象:小さいお子さん〜小学生
・入場:自由(約30名程度)
・費用:無料
「あ、ひっかかった」のナンセンスぶりにはオトナも大喜び。
多くのお客様に喜んで戴けて、とても楽しく読ませてもらいました。

Saigottimo

このたび縁あって若年性認知症患者とそのご家族が集う場「あしたばカフェ」で音楽ボランティア公演をすることになった。
私も知らなかったのだが認知症は高齢者だけの病気ではなく、65歳未満で発症した場合は若年性認知症と呼ばれ、その原因の多くは進行性の脳の病気で、新しい記憶から薄れていくそうである(高齢者の4人に1人=700万人に認知症の疑いがあると言われているが、若年性認知症罹患者も全国で4万人近く居るとのこと)。

患者さんの多くは働き盛りの現役世代ゆえ、ご本人とご家族への社会的なサポートが必要であり、このカフェも多くのボランティアの方々によって支えられている。
カフェなのでコーヒー・紅茶・ジュースなどの用意もあり、一般の方々やボランティア希望者の参加も大歓迎とのこと。

日時:2019年2月17日(日)13時半~15時半(演奏は14:00~14:40)
場所:「あしたばカフェ」なぎさ和楽苑1階・地域交流スペース
出演:Nostal♪sic(Joejii&Saigottimo)ピアノ演奏と歌
曲目:<演奏プログラム(全10曲:40分間)>
   01.ダニー・ボーイ(ピアノソロ~歌)[1913年]
   02.ムーン・リバー[1961年]
   03.この素晴らしき世界[1968年]
   04.君に捧げるラブ・ソング[1979年]
   05.千の風になって[2001年]
  【みんなで歌おうコーナー】
   06.レット・イット・ビー[1970年]
   07.亜麻色の髪の乙女[1968年]~想い出の渚[1966年]
   08.見上げてごらん夜の星を[1963年]
   09.上を向いて歩こう[1961年]
   10.故郷(ふるさと)[1914年]
料金:飲食代(100円/杯など)のみ
主催:あしたばカフェ実行委員会
http://www.tokyoeiwakai.or.jp/nagisa/neighborhood/ashitaba_cafe/

 東京都江戸川区西葛西8-1-1 なぎさ和楽苑

 メトロ東西線「西葛西」駅~都営バス「なぎさニュータウン行」
 で「新田住宅前」下車 徒歩5分  ☎03-3675-1201


Saigottimo

 昨年2018年は久し振りに客演依頼があった。一昨年秋に雑居祭りで共演したRositaさんのソロライブ(10/14・自由が丘「ハイフン」)に呼ばれ、ソロ1曲と「手紙でも書こう~嘘は罪」をデュエットで共演させて戴いた。

ゲストヴォーカルとしてステージで自己紹介をした際「私は元々IT業界でSEをしてましたが今は障害者特例子会社の社長もしているので『あ、もしかして俺ってIT社長じゃね?』と元部下の女性に聞いたんですよ。そしたら彼女が真顔で『いえ、IT社長じゃありません!』と、キッパリ言われちゃいました」と話して笑いを取った。

以来、Rositaさんのお仲間の間で、私は「IT社長」と呼ばれているらしい。

彼女が横浜の駅構内でのライブをしたのでコッソリと聴きに行って帰ってきたらRositaさんから「なぜ声をかけてくれなかったんですか?」とメールが来た。「皆が『IT社長来てましたね』と教えてくれましたよ」とのこと。

だぁーから、俺は『IT社長』じゃないっつーのに!


そして今年2019年は、茅ヶ崎で客演をすることになっている。

茅ヶ崎では以前にもSEABIRD二金ライブでご一緒しているアルトサックス奏者yumilyのお誘いで、彼女が所属するコンボ「ハイハット・カルテット」の定例ライブに何度か呼ばれたことがあったが、久し振りの客演だ。今回はバンドもトロンボーンが加わってクインテット(5人編成)になっている。

●Hi Hat Quintet

yumily (サックス)、奥井名奈子(ピアノ)、 石川康彦(ベース)、白神敬太(トロンボーン)、上地尉之(ドラムス)


私はゲストヴォーカルとしてスタンダード・ナンバーを何曲か歌わせて戴く予定だが、久々の茅ヶ崎での共演であり、とても楽しみである。

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【急告】1/19に予定していたライブはお店の都合により急遽、中止となりました。公演情報は決まり次第このブログでご案内します。

 

Saigottimo

2018年12月22日(土)、五反田・エルトレスで昨年に続いてNostal♪sicとしてのX'mas ランチライブを行った。

昨年は私とjoejiiの2人だけだったが、今回はjoejiiがSNSで知り合った女性ヴォーカルの牧かおるさんをゲストに迎えて3人でのライブとなった。

牧かおるさんは若いのに洋楽のスタンダードナンバーもしっかりと歌える歌唱力あるヴォーカリストである。


今回のX'masライブに際しても「ディズニーの『美女と野獣』のテーマをデュエットでやりませんか?」と提案をしてきた。

この曲はカラオケでもデュエットの男女両パートを独りで歌っているという。

おう、望むところである。これは以前、大塚・GRECOのセッションでカンツォーネ歌手の蒔田礼子さんとやったこともある。

「はい、いいですね、是非やりましょう。ついでに『アラジン』のテーマもやりましょうか」とトントン拍子でやることとなった。しかし実際にやるとなるとなかなか大変で、まず男女のデュエットの場合はキーの設定が難しく、そして伴奏者のJoejiiの負担が大きい。

楽譜本に載っていた譜面などはあったものの、昔のアニメ版のセリーヌ.・ディオン/ピーボ・ブライソン盤と最近の実写版のアリアナ・グランデ/ジョン・レジェンド盤では、キーも構成も異なっているからだ。

結局、「アラジン」の楽譜もJoejiiにわざわざ購入してもらうことになり、リハも1度だけスタジオを借りて行ったものの、デュエットについては、特に私のパートの「なんちゃって度」が高いままだった。

牧さんからも「あのぅ、伴奏がある程度完成したら録音したものを送ってくれませんか」と申し出があり、Joejiiから伴奏だけの録音を二人に送ってもらい、それを聴きながら各自で練習して本番に臨むこととなった。

プログラムは、お子さんのお客様も想定して「赤鼻のトナカイ」「あわてんぼうのサンタクロース」で始まって定番のX'masソング、そしてディズニーナンバーに移行して、最後はジョン・レノンの「ハッピー・クリスマス」という構成にした。

当日、サンタに扮したjoejiiに対し、トナカイと「野獣」を兼ねた角と赤い鼻を付けた私、そして「美女」なのでそのままワインレッドのドレスでベルに扮した牧さんとでライブに臨んだ。

ノーチャージでランチタイムというお手頃感もあってか、お店は満員大盛況となった。

有難いことである。そして懸案のディズニー・デュエット2曲は、Joejiiの名伴奏のお蔭もあり、私もそこそこの「なんちゃって度」で、なんとかかんとかこなしたのでありました。メデタシメデタシ。

 

Saigottimo

 


 

今年の秋は、朗読集団5Thanks(サンクサンクス)の絵本の読み聞かせや、音楽ユニットNostal♪sic(ノスタルジック)の公演など、ドドッと重なってしまった。

殆どは、無料(ノーチャージ)で気軽に楽しんで戴けるイベントばかりですので、どうぞお出かけください。

 

●第31回「しながわ夢さんばし」
 日時:10/6(土)12:30~12:45(15分間)
 場所:JR大崎駅前デッキ特設ステージにて
 演者:朗読グループ5Thanks(サンクサンクス)
 演目:絵本の読み聞かせ

    「くれよんからのおねがい」「きょだいなきょだいな」
http://www.shinagawa-yume.com/event.html
http://www.shinagawa-yume.com/index.html
https://www.facebook.com/shinagawa.yume/
※演し物やフェア、バザールなど終日家族で遊べるイベントです。

●第43回 「雑居まつり」
 日時:10/7(日)11:00~11:25(25分間)
 場所:世田谷・羽根木公園内メインステージにて
 演者:Nostal♪sic(ノスタルジック)pf.&vo.
 演目:「風」「私はイエスがわからない」「明日に架ける橋」他
※様々な屋台やフリマなど手作り感満載の区民のお祭りです。

 

●「あっちゃんあがつくえほんのせかい展」
 日時:10/13(土)11:00~11:30、14:00~14:30(各30分間)
 場所:大崎駅徒歩5分「光村グラフィック・ギャラリー」にて
 演者:朗読グループ5Thanks(サンクサンクス)として
 演目:「あっちゃんあがつく たべものあいうえお」他
     複数冊の絵本の読み聞かせと楽しい音楽
http://genki365.net/gnks16/pub/sheet.php?id=71906
https://www.mitsumura.co.jp/csr/mgg.html
※絵本展示会での読み聞かせやワークショップあり、

 大人も子供も楽しめます。

 

●Nostal♪sic with 牧かおる サパータイムLive

 日時:11/30(金)サパータイム(日時等詳細未定)
 場所:五反田・イタリアンレストラン「EL TRES」にて

https://tabelog.com/tokyo/A1316/A131603/13114208/

 演者:Nostal♪sic(ノスタルジック)With牧かおる(vo.)

 演目:洋楽スタンダード、ユーミンナンバー他

 料金:ノーチャージ(お店への注文のみ)

※詳細が決定次第、このブログでご紹介します。

 

Saigottimo

朗読集団5Thanks(サンクサンクス)2018年春の公演は、中世の趣を今に伝える古楽器リュートの生演奏、絵本の画像投影と共に、グリム童話「ロバのおうじ」をお届けします。

■日時:2018年4月21日(土)  開場10:00、開演10:30~終演11:30
■場所:渋谷区文化総合センター大和田 4F(大練習室)

※駐車場はありませんので、公共交通機関をご利用ください。
■出演:リュート演奏&構成 永田斉子、朗読:5Thanks
(前尾津也子、久木崎なお江、大幡かおり、横山一恵、Saigottimo)
■演目:グリム童話「ロバのおうじ」(演奏&画像投影&朗読)ほか
■料金(当日、受付にて現金でお支払いください)
・大人:予約1,500円/当日1,700円(※)
・小中学生:予約700円/当日800円(※)
・未就学児:無料(※)

※ご予約で満席(64席)となった場合は、当日ご来場戴いても消防法の定めによりご入場戴くことができませんので、お早目にご予約戴けますようお願いします。

「満員御礼」となりました(4/9現在)。

以降のご予約は「キャンセル待ち」となります事をご了承下さい。

企画の詳細およびご予約方法は下記にてご案内しております。
https://tsmaeo.jimdo.com/20180421-event/

 

 

 

Saigottimo

2017年12月24日(日)、まさにイブとなる日曜日にX'masライブを掛け持ちすることになった。
まず昼の12時から、この年何度もお世話になった、さくらテラス五反田のイタリアンレストラン「EL TRES」でNostal♪sicとしてのランチタイムライブ、そして、懐かしや7年ぶりとなるSwing Bellsとして武蔵新城のケアハウス「ボンセジュール」でのX'masミニジャズコンサートである。
なんでこんなことになったかというと、最初に10月の雑居まつりの会場で山本晋平さんから久しぶりのX'masライブのオファーがあったのだが、12/17(日)でちょうど国家試験受検日だったのでご免なさいをしたのだが、その後、施設側の都合で12/24に変更になったとの連絡があり、この時点で既に五反田にNostal♪sicとしてのX'masライブを入れていたのだ。
あーあ、残念と思ったが時間差があることに気づき、何とかJoejiiと相談して1st.setは殆ど私が歌い、2nd.setは専らJoejiiが歌うということで、掛け持ちも可能ではないかということになった。
「EL TRES」は近隣の子供連れママさん達のランチスポットなのだが、この日はあいにくの寒さと強風でお客さんは少ない。
Nostal♪sicとしてはX'masソングは仕込んでいないが、せっかく12/24なのだからとJoejiiに無理を言って下記の後半4曲を準備してもらい、あとはスタンダードナンバーとJ-POPで約30分のプログラムとした。
プログラムの最後に、この年急逝したはしだのりひこを偲んで、2人で「風」を歌い終わると、ちょうど12:40!
「じゃあすみませんが、そういうわけで~」と店を後にし、前日に調べた下記の時刻表通り、大崎駅まで8分歩き、12:57発の湘南新宿ラインから南武線へと乗り継ぎ、ピッタリ13:24武蔵新城駅に到着、7年ぶりにボンセジュールに向かう。こちらも13:36とピッタリだ。
既に会場はクリスマス会の飾りつけが出来ていて車椅子のお年寄りも着々と並んでいるので、まずは控室でバンドメンバーと挨拶。
今年のSwing Bells(山崎さん(pf)、山本さん(cl,ts)、ゆみさん(tp)、Saigottiomo(vo))のX'masコンサートのプログラムは下記の通り。

①Santa Claus is coming to town(演奏)
②Have yourself a merry little Christmas(演奏)
③My blue heaven(歌:日本語詞&英語詞)
④On the sunny side of the street(歌)
⑤Satin doll(演奏)
⑥White Christmas(歌)
⑦きよしこの夜(歌:日本語詞&英語詞で入居者と)
⑧りんごの木の下で(歌:日本語詞&英語詞で入居者と)
アンコール L-O-V-E(歌)
 
ピアノの山崎さんとはこの日が初対面だが、見るからに百戦錬磨のベテランの様子。ならばリハも音合わせすら不要だろう。セッションだと思えばjazzの世界では何も問題はないのでいきなり14時からの本番へと突入する。

この日の室内湿度は相当低かった様子で、晋平さん(cl,ts)のリードも、ゆみさん(tp)の唇も乾いて管楽器には結構厳しかったようだが、一拍くらいズレようが山崎さんのピアノはビクともしないからさすがだ。

私も手慣れた曲ばかりとはいえ、歌詞が怪しいところがあったものの山崎さんがしっかりカヴァーしてくれるので事無きを得て、なんとか終演となった。

 
最前列に居た車椅子のおじいさんは表情はないものの、ずっと涙を流して聴いてくれた。隣に居た奥さんと思しき女性が「この人、今もうしゃべれないんですけど、凄く喜んでいます」と言ってくれた。後で控室で山本さんが言うには「前回『想い出のサンフランシスコ』を吹いたら凄く喜んでくれた人だ」と言っていた。入居者の皆さんと握手をしながら中央通路から退場していたら、見覚えのあるおばあちゃんが私の手をぎゅっと強く握って「あなたのこと、覚えてるわよ!」と涙目で喜んでくれた。「あ、この人、確か7年前に、おひねりをくれた人だ。まだお元気だったんだ」と思うとこちらも目頭が熱くなり思わず強く握り返す。
 
スタッフの方々に挨拶しながらお店を辞し4人で駅前の茶店に入ってケーキセットで反省会をして夕方に自宅に帰ると、まさにクリスマスイブの夜である。「あ、そうだ。今日は次男はカノジョとデートでカミさんは飲み会だった」
というわけで、私はサミットで4割引のステーキ肉を買って焼き、co-opのカップ麺を食べ、ひとり豪華にまったりとホーリーナイトを過ごしたのでありました。
ああ、今年はとても良いクリスマスだった。
 
Saigottimo
2017年12月、池袋と湘南にも“ニューヨークの魔法”がかかった。
我々朗読集団「5Thanks(サンクサンクス)」が4月に渋谷で朗読コンサートを行った際、岡田光世さんの36万部を超えるベストセラーエッセイ“ニューヨークの魔法”シリーズの文庫化第7弾となる「ニューヨークの魔法の約束」からエッセイを何編か朗読させて戴いた。
そのご縁で我々の朗読を気に入って戴いた著者・岡田光世さんから、第8弾となる「ニューヨークの魔法のかかり方」出版を記念した12月の一連の講演会に朗読出演のオファーを戴いた。

12/9は池袋のカルチャースクールで、そして12/16は藤沢にある湘南蔦屋、と2週にわたって“ニューヨークの魔法”をかけるお手伝いをすることになった。

 

1時間超の岡田さんの講演の中で我々が最新刊から朗読するのは次の7編。
●「郵便局のサンタクロース」久木崎なお江
●「日本の母とアメリカのマム」前尾津也子
●「テロリストにあげたいもの」大幡かおり
●「幻のサーロインステーキ」大幡かおり
●「警官の拳銃の謎」前尾津也子
今回、最後に披露したこの作品は、岡田さんからの「京都弁で朗読して!」という強い要望で実現した、世にも珍しい京都弁での朗読となった。通常なら作品を方言に直して朗読するなんてことは著作権上許されないのだが、今回はなんたって著作者自らが要望しているから実現したというワケだ。
原作では「ひねらないと抜けないんだよ」が「ひねらへんと抜けへんねん!」になっちゃうし、アクセントは違うし、まるで岡田さんとニューヨークの警官が掛け合い漫才をしているような感じになって、それはもう、聴衆にも岡田さんにも大ウケだった。
 
(※湘南では日程上都合がつかなかった久木崎なお江と大幡かおりに代わって、雪乃さん(左)と中田真由美さん(右)が朗読)

 

そして二期会所属の音楽家でもある横山一恵がピアノで朗読内容に合わせた音楽(というより音)をアレンジする、これが5Thanks流である。
音楽はあくまでも朗読を生かすことが目的なので、基本的に読む前後に数小節分のメロディ、そして場面展開があるところなどでポロポロン、と鳴らす程度で最小限とするのだが、それだけ

に音やメロディの選択は非常にシビアだ。

練習の時点でも、音楽についてはメンバー間で、かなり突っ込んだやりとりをする。
「この作品はコメディタッチなので、もう少し弾んだ感じでお願い」
「不安な感じだから、サティみたいな雰囲気のメロディがいいんだけどな・・・」
「あ、そこはもっと短く」「いや、もう少し長く」などと朗読する側は、もう好き勝手な注文をつけるのだが、横山さんは嫌な顔一つしないでオリジナルのメロディを即興(インプロヴィゼイション)で生み出してしまう。
一応、ヴォーカリストとして音楽にも関わっている私としては、彼女のクリエイティビティの高さに、ただただ驚嘆し敬服するばかりだ。
そして今回は私にとって思いがけない余禄もあった。
私を除くメンバーの朗読のお師匠さんである先生が我々の練習を見に来て下さったので、弟子でもない私もちゃっかり、ついでに稽古を付けてもらえたのだ。
私はヴォーカルもそうだが朗読もちゃんと先生について習ったことが全くないので、とても新鮮で貴重な経験だった。そこで先生がコメントされたのは例えば次のような点だった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
・この作品はどういう作品かを考えて、それが伝わるように読むこと。
(例えば「遊び心を持って」なら文中の「クスリと笑みがこぼれる」ように読む、など)
・お金をもらっている(自分はもらっていなくてもお客様は払っている)のだから、堂々とプロとして振る舞うこと。
(この点はjazzヴォーカルを始めた際に和田バンマスに言われた「西郷さん、ステージに立つ以上はプロもアマも無いからね」と同じで、私はステージパフォーマーとして常に心掛けている事だ)
・貴方は助詞と語尾が強くなり過ぎる傾向がある。
(これはCDレコーディングの際にいずみさんに指摘された「ポルタメントがかかっている」と同じで、全く自分では気付いていないクセだろう)
・いつも語り始めと読点「、」の直後の言葉がモゴモゴして聞き取りにくい。
(うわ、これは歌と全く同じで歌う際も最初の音の音程や発声が難関なのだ)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この他にもアクセントの違いや読み方について沢山のダメ出しで貴重な教えを頂戴し、改めて朗読というパフォーマンスの深遠さの一端に触れた思いがした。
(岡田さんを囲む懇親会でのスナップ)
 
これまでの朗読コンサートの聴衆は「朗読に興味を持って聴きに来るお客さん」で「作品は読む素材のひとつ」だったが、今回は全く逆で聴衆は「(岡田さんの)作品に興味を持って聴きに来るお客さん」で「朗読は作品紹介手段のひとつ」である。
「今回、朗読というものを初めて聴きましたが、自分で読むのと違った立体的な面白さがありますね」という感想を述べて下さるお客さんも多く、初めて朗読を聴いたこともインパクトを増した要因だったのかも知れない。その意味でも朗読に親しむ方を増やして下さった岡田さんに感謝したい。
岡田さんご自身も今回の一連のイベントによって朗読の可能性を認めて下さったようだが、我々5Thanksとしても朗読そのものや採り上げる作品に興味を持って戴けるようなパフォーマンスを心掛けていきたい。
湘南での朗読は動画でアップされ、岡田さんのコメントも付記されています。
 
Saigottimo
10月8日(日)、音楽ユニット「Nostal♪sic」として2年ぶりに「雑居まつり」に参加した。
今回は縁あって知り会ったばかりの女性ヴォーカリスト、Rositaをゲストに迎えて、まずは11:25~11:50の25分間、世田谷・羽根木公園のメインステージへ。

①「若い広場」 ~NHK朝の連続TV小説「ひよっこ」テーマ曲~
プログラムは、前回好評だったNHK朝ドラのテーマ曲から、つい先日まで放映していた「ひよっこ」テーマの桑田節を、Joejiiがメインヴォーカルとしてピアノの弾き語りで「pon,pon,pon」と軽快にスタート!
②「イン・マイ・ライフ」 ~ビートルズ・ナンバーから~

朝ドラ「ひよっこ」では主人公みね子の兄、宗男が大好きだったビートルズが初来日するエピソードが描かれているが、ビートルズのナンバーからゲストのRositaが一番好きだというこの名曲をじっくりソロで歌い上げる。
~プレスリー没後40年トリビュートとしてデュエットで~
③「ラブ・ミー・テンダー」
④「好きにならずにいられない」
ビートルズ登場前のスーパースター、エルビス・プレスリーは今年2017年が没後40年となるので、没後40周年企画で2曲をRositaと私でデュエット。③は彼の最初の主演映画のテーマ曲、④は彼がステージでラストソングにしていた曲。
⑤「ルック・フォー・ア・スター(星を求めて)」
プレスリーの全盛期(50年代)とビートルズの全盛期(60年代後半以降)の狭間(60年代前半)は“ポップス界の空白の時代”。坂本九の「上を向いて歩こう」が全米No.1になったのもまさにこの時代だったが、私がソロで歌うこの曲も1961年の映画音楽。オリジナルサウンドトラックよりも上位にチャートインしたビリーヴォーン楽団の演奏カヴァーが有名だが、私はいつも小野リサがファーストアルバムに収録したボサノヴァ・ヴァージョンで、ポルトガル語と自作の日本語詞で歌う。
⑥「365日の紙飛行機」 ~NHK朝の連続TV小説「朝が来た」テーマ曲~
最後の曲も朝ドラテーマでAKB48の曲を3人で。「また来年もお会いしましょう!」と手を振ってステージを降りた。
やはり朝ドラのテーマ曲はお客さんのウケがいい。スタートとラストを朝ドラテーマ曲にしたプログラムは成功だったのだろう。さすがNHKの力は偉大だ。
そして13:00~13:30は、前回に続いて「アジアアフリカのまち」(公園奥のスペース)でのストリートライブにも参加した。
こちらは特にプログラムも組まずにJoejiiのピアノソロからスタートし、Rositaが「糸」を熱唱すると、おお、通りがかりの子供たちも立ち止まって聴いているゾ。

そのうち、うれしくなっちゃったのか女の子がステージ側に乱入し、Rositaと一緒にパフォーマンスを始め、聴衆も一緒に盛り上がるというハプニングも。

ということで、今回の雑居祭りも多くの人達と一緒に楽しめて、文字通り「お祭り」を楽しむことが出来た。
(Nostal♪sic with Rosita)
 
Saigottimo