2024年5月3日(祝)、渋谷・SEABIRD。毎月第二金曜日に定例ライブをしている岩井千尋バンマス率いるSEABIRD2金レギュラーバンドが、この日は“なおけいバンド”となる“下剋上スピンオフ・ライブ“の通算5回目(*1)である。この日も前日に続いて開店40周年のお祝いからスタートした。

そして、私はこの日のためにイチゴで「40」と描いたケーキを作ってきた。ケーキ自体は出来合いのスポンジや冷凍ホイップ等で簡単に作れるのだが、それを崩さない様にお店まで運ぶのがタイヘンなのだ。先ずズレないようにケーキを固定する金具を缶詰の蓋で作ってベースに固定する工夫からだ。

晴天下なので保冷剤で挟んで風呂敷に包み、クルマが無いのでバス停までソロソロと歩く。よっぽどタクシーを使おうかと思ったがそれでは業務スーパーで材料費を節約した苦労が水の泡だ。仕方無いのでハチ公バスを乗り継ぎ、リハはパスして開演ギリギリに無事運び込んだ。フ―ッ、やれやれだ。

【中川さとし (pf)、小島幸三(ds)、山内恵英(tp)、榎本任弘(b)、杉山尚子(ts)】

PROGRAM(各曲名⇒なおちゃん限定公開動画にリンク)
1st set
1. Tea for Two (なお&けい)

2.
Samba Cantina (けい&求実)

私のソロは邦題「夢見る頃を過ぎても」(*2)。私としては数少ないバース(前歌)から歌える曲で、またバースはルバート(自由なテンポ)で歌う事が多いが、この曲だけはバースからインテンポ(一定のテンポ)でコーラスに入る。この点は私が大好きなリンダ・ロンシュタット盤を模したものだ。

3. When I Grow Too Old to Dream (Saigottimo&けい)
次はマッキーこと牧かおるさんとのデュエットで邦題「この世の果てまで」(*3)。1962年に(白人の演歌である)カントリーと(黒人の演歌である)R&Bの両チャートで大ヒットした稀有な曲。オリジナルはカントリー・シンガーのスキーター・デイヴィス盤だが、私が大好きなのはブレンダ・リー盤

4. The End of The World (Mackey&Saigottimo&なお)

5. Shiny Stockings (Mackey&なお&けい)
6. Fair Weather (なお&けい)

7. I'll remember April (なお&けい)
2nd set
休憩を挟んだ2nd.set冒頭は本日聴きに来て下さったミュージシャンのお客様のシットイン(*4)演奏を2曲。1曲目はハーモニカの小越さんとアルトサックスのノブ高橋さん、2曲目はギターのケニー石渡さんとトランペットの湯浅さん。どちらも初対面での合奏だろうがジャズはこれが成り立つのだ。

客演①. Theese Foolish Things (お客様)

客演②. All Things you Are (お客様)
通常の2金ライブなら、ここは“なお&けい“の(相対的)若手フロント陣による演奏だが今日のスピンオフライブは逆で、ここだけがベテランフロント陣(別名“古狸チーム”)による演奏となる。選曲もチック・コリアがイタリア系トランペッターだった父に捧げたといわれる「アルマンドのルンバ」シブい!

1. Armando's Rhumba (千尋&求実)
2. Gnid (千尋&なお)
3. Just Friends (Mackey&けい&なお)

マッキーのソロ曲は、なおちゃんのブラスアンサンブル付きアレンジで「Just Friends」。続く私とのデュエットは邦題「恋の気分で」(*5)だから、ただの友達から恋人に発展!?というストーリーになってるゾ。この曲のマッキーのお薦め音源はジュリー・ロンドン盤だが、私は布施明盤も推したい。

4. I’m in The Mood for Love (Mackey&Saigottimo&けい)
ヴォーカルの最後は私のソロでミュージカル「マイフェアレディ」から邦題「君住む街角」(*6)。物語ではイライザに一目惚れした貴族フレディーが住宅街を踊りながら歌うシーンが印象的だった。私の歌はキャロル・スローン盤ボビー・ダーリン盤からのデッドコピーで、ジャジーに弾けてみた

5. On The Street Where You Live (Saigottimo&なお)
ライブのラストは全ブラス陣にケニー石渡(g)さんも加わってハービー・ハンコックの「Watermelon Man (スイカ売り)」。私もマッキーも後方でカウベルをカッカッカッカと鳴らして参加した。エンディングで私はビブラスラップ(*7)をシャーンと鳴らしたが、ちょっとズレたかな?

6. Watermelon Man (全ブラス陣&ギター)
動画をご覧になって戴ければお分かりの様に、今回も(相対的に)若い女性フロント陣による華やかで勢いのある演奏にベテランフロント陣も刺激を受け、またバックを司るリズムセクションは客演陣も支えて素晴らしいライブとなりました。そして次回は半年後の11月23日(祝)です、どうぞお楽しみに!
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*1:以前のTheNAOKAYライブin渋谷は下記ご参照。
ライブにおけるスピンオフ作品 | Saigottimoのブログ
お客様のシット・イン演奏凄っ! | Saigottimoのブログ
TheNAOKAYライブin渋谷③ | Saigottimoのブログ
TheNAOKAYライブin渋谷④ | Saigottimoのブログ
*2:この楽曲については下記ご参照。
夢を見るには歳をとり過ぎた頃 | Saigottimoのブログ
*3:この楽曲については下記ご参照。
失恋歌ではないこの世の終わり | Saigottimoのブログ
*4:シットインについては下記ご参照。
ライブ/セッション/シットイン | Saigottimoのブログ
*5:この楽曲については下記ご参照。
ソロヴォーカルは、恋の気分で | Saigottimoのブログ
*6:この楽曲については下記ご参照。
クラシック音楽とスタンダード | Saigottimoのブログ
*7:Vibraslapは某社の商品名だそうだが、ラテン音楽や演歌(ex.「与作」)、時代劇の効果音等でよく聴く打楽器の一種

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