バレエ・コンサート三昧

バレエ・コンサート三昧

サラリーマンのバレエ・コンサート日記、その他、日々思うこと

横浜バレエフェスティバル2024

(8/4/2024  神奈川県民ホール)


第一部 フレッシャーズガラ

「チャイコフスキーの旅」より ほか

  井関エレナ チェコ国立ブルノ歌劇場バレエ ほか


第二部 ワールドプレミアム

  • 「海賊」より グラン・パ・ド・ドゥ
    芝本 梨花子 スウェーデン王立バレエ団/ファーストソリスト
    三森 健太朗 スウェーデン王立バレエ団/プリンシパル
  • 「Mirror of Sarasvati」 振付:髙瀬 譜希子
    髙瀬 譜希子 元アクラム・カーン・カンパニー
    佐藤 健作 和太鼓奏者
  • 「グラン・パ・クラシック」より ヴァリエーション
    佐々 晴香 ベルリン国立バレエ団/ソリスト ※来シーズンよりプリンシパル昇格予定
  • 「Lilly」より抜粋 Ver.2024 振付:柳本 雅寛
    柳本 雅寛 ダンサー、振付家、+81主宰
    大宮 大奨 ダンサー、振付家、映像作家
  • 「ドン・キホーテ」より グラン・パ・ド・ドゥ
    秋山 瑛 東京バレエ団/プリンシパル
    二山 治雄 元パリ・オペラ座バレエ団/契約団員
  • 「ダイアナとアクティオン」より グラン・パ・ド・ドゥ
    加瀬 栞 イングリッシュ・ナショナル・バレエ/リードプリンシパル
    エリック・ウルハウス イングリッシュ・ナショナル・バレエ/ソリスト
  • 「Entrelacs」振付:ジャン=クリストフ・マイヨー
    小池 ミモザ モナコ公国モンテカルロ・バレエ団/プリンシパル
  • 「ボレロ」振付:髙瀬 譜希子
    二山 治雄 元パリ・オペラ座バレエ団/契約団員
  • 「ジゼル」より グラン・パ・ド・ドゥ
    佐々 晴香 ベルリンバレエ団/ソリスト ※来シーズンよりプリンシパル昇格予定
    三森 健太朗 スウェーデン王立バレエ団/プリンシパル
  • 「No Mans Land」より パ・ド・ドゥ 振付:リアム・スカーレット
    高橋 絵里奈 イングリッシュ・ナショナル・バレエ/リードプリンシパル
    ジェームズ・ストリーター イングリッシュ・ナショナル・バレエ/ファーストソリスト


もともと米沢唯さんの踊りを観たくてチケットを買っていたところ、後から秋山瑛さんの出演が決まってラッキーと思っていたら、唯さんが体調不良で降板に・・・

というわけで、瑛さんの踊りを観に、横浜へ。


第一部フレッシャーズガラは若い子達が懸命に輝こうとするその思いが伝わってくる。

その中で、井関エレナさんの踊りは別格に素晴らしい。今後は日本を拠点にすると話していたエレナさんだから、早くどこかのカンパニーに入って活躍してほしいなぁ〜


秋山瑛さんのキトリはキラキラ輝いて元気いっぱいの生き生きとしたキトリ。

清らかで美しい踊りがエネルギッシュに輝いて最高に素敵。

二山さんも素晴らしかったけれど、パートナリングはいろいろ勉強中かな。片手リフトや両手離してのフィッシュダイブを観たかった。


前日に世界バレエでヌニュスさんのドンキPDDを観たばかりだけれど、私は瑛さんのキトリの方が好き。

舞台は比べるものではないけれど、キトリに関してはエレガントなキトリよりも、元気いっぱいの生き生きとしたキトリがいい。

瑛さんの美しくてエネルギッシュなキトリからたくさんのパワーをもらった!

これからも何度でも観たい瑛さんのキトリ。


猛暑を吹き飛ばす爽快な瑛さんキトリにブラボー!

今年の夏は世界一の唯さんキトリが観られないから、もう一人の世界一の瑛さんキトリが観られて良かった〜


二山治雄さんのボレロも素晴らしかった!

抜粋しないで全曲バージョンでやって欲しかったなぁ〜


米沢唯さんの踊りも観たかった〜

唯さんの体調回復を心から願うばかり。

決して焦らず、唯さんのやり方で調整を進めてほしい。

また舞台で輝く唯さんの素敵な踊りをたくさん観られますように〜


そのほか印象に残った演目は、和太鼓の入った高瀬譜希子さんの作品。和太鼓は体全体、会場全体に響く。魂に響く音色。日本の夏に合う。譜希子さんはいつもカッコいい。


海外で活躍するダンサーの方々もそれぞれに素晴らしい踊り。

これからも是非頑張って頂きたい。


全員にブラボー!


海外で活躍するダンサーの方々の踊りを、シーズンオフの夏にこうして観られるのは嬉しいこと。

でも、日本で活躍していて世界でも通用するダンサーさんの踊りをたくさん観られることはもっと嬉しい。


楽屋口で少しだけ秋山瑛さんとお話できて、つい先日、ブノワ賞ノミネートで、ボリショイ劇場でかぐや姫やタリスマンを踊って喝采を浴びて来た瑛さんが目の前にいて、「無事に帰って来ましたよ〜」と笑顔で言ってくれる嬉しさ。

今回のロシア行きは、本当に心配してたから。。

これからも、瑛さんの素敵な踊りがたくさん観られますように〜♪







県民ホールは来春から改修でしばらく閉館になるらしい。




























世界バレエAプロ

(8/3/2024  東京文化会館)


― 第1部 ―

白鳥の湖より黒鳥のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ
音楽:ピョートル・チャイコフスキー

マッケンジー・ブラウン
ガブリエル・フィゲレド

クオリア
振付:ウェイン・マクレガー
音楽:スキャナー

ヤスミン・ナグディ
リース・クラーク


アウル・フォールズ
振付:セバスチャン・クロボーグ
音楽:アンナ・メレディス

マリア・コチェトコワ
ダニール・シムキン


くるみ割り人形
振付:ジャン=クリストフ・マイヨー
音楽:ピョートル・チャイコフスキー
オリガ・スミルノワ
ヴィクター・カイシェタ


アン・ソル
振付:ジェローム・ロビンズ
音楽:モーリス・ラヴェル
ドロテ・ジルベール
ユーゴ・マルシャン


― 第2部 ―

ハロー
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:ジョルジュ・クルポス

菅井円加

アレクサンドル・トルーシュ


マノンより第1幕の出会いのパ・ド・ドゥ

振付:ケネス・マクミラン
音楽:ジュール・マスネ

サラ・ラム
ウィリアム・ブレイスウェル


ル・パルク
振付:アンジュラン・プレルジョカージュ
音楽:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト

オニール八菜
ジェルマン・ルーヴェ


チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ
振付:ジョージ・バランシン
音楽:ピョートル・チャイコフスキー

永久メイ
キム・キミン


― 第3部 ―

3つのグノシエンヌ
振付:ハンス・ファン・マーネン
音楽:エリック・サティ

オリガ・スミルノワ
ユーゴ・マルシャン

スペードの女王
振付:ローラン・プティ
音楽:ピョートル・チャイコフスキー

マリーヤ・アレクサンドロワ
ヴラディスラフ・ラントラートフ


マーキュリアル・マヌーヴァーズ
振付:クリストファー・ウィールドン
音楽:ドミートリイ・ショスタコーヴィチ

シルヴィア・アッツォーニ
アレクサンドル・リアブコ


空に浮かぶクジラの影
振付:ヨースト・フルーエンレイツ
音楽:レナード・コーエン、ルー・リード、アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズ

ジル・ロマン
小林十市


― 第4部 ―

アフター・ザ・レイン
振付:クリストファー・ウィールドン
音楽:アルヴォ・ペルト

アレッサンドラ・フェリ
ロベルト・ボッレ


シナトラ組曲
振付:トワイラ・サープ
音楽:フランク・シナトラ

ディアナ・ヴィシニョーワ
マルセロ・ゴメス


椿姫より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:フレデリック・ショパン

エリサ・バデネス
フリーデマン・フォーゲル


ドン・キホーテ
振付:マリウス・プティパ
音楽:レオン・ミンクス

マリアネラ・ヌニェス
ワディム・ムンタギロフ


指揮: ワレリー・オブジャニコフ、ロベルタス・セルヴェニカス

演奏: 東京フィルハーモニー交響楽団

ピアノ: 菊池洋子(「アン・ソル」、「ハロー」、「ル・パルク」、「3つのグノシエンヌ」、「マーキュリアル・マヌーヴァーズ」、「椿姫」)

チェロ: ⻑明康郎(「ハロー」)


4時間半にも及ぶ世界バレエ。

長かった。

世界各地で活躍する一流のダンサーの方々。

芸術に国境はない、とあらためて感じる公演。これが芸術の素晴らしさ。


印象に残ったのは、菅井円加さんのハロー。円加さん、すっかり世界のスターになったなぁ。

永久メイさんとキム・キミンさんのチャイコフスキーPDDも素晴らしかった。メイさんは、なんと繊細で可憐で柔らかな踊りだろう。美しい踊りにうっとり。キム・キミンさんもダイナミックな踊りに目を奪われる。

先日のバヤデール全幕で素晴らしい踊りを観せてくれたスミルノワさんとカイシェタさんが踊ったクリストフ・マイヨー振付のくるみ割り人形は面白い。もっと観たかった。

ドロテ・ジルベールさんとユーゴ・マルシャンさんは全てが美しい。2月に観たパリオペのマノン全幕を思い出す。

椿姫は日本人ダンサーで観てみたいなぁ〜

最後のヌニュスさんとムンタギロフさんのドンキは優雅なドンキ。なんとエレガントなキトリだろう。


オケピの東京フィルさんは10-8-6-4-3のコンパクトな弦編成ながら、豊かな響き。

特に「スペードの女王」で演奏されたチャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」第一楽章(中間部のみ)は素晴らしかった。

菊池洋子さんのピアノは椿姫のショパンのコンチェルトが美しい。


最後にこっそり。

みんな素晴らしかったけれど、今回出演していない日本で活躍するダンサーの方々、米沢唯さん、秋山瑛さん、小野絢子さん、木村優里さん、・・・も素晴らしいな、とあらためて。

むしろ個人的には、彼女らの繊細さ、思いの深さ、踊りの密度、美しさに感動する。


トワイラ・サーブの作品を踊った素敵な素敵なヴィシニョーワさんは今48才だそう。とても美しくてチャーミング。

10年余り後、唯さんもあんな風に現役を続けていてくれたら嬉しいなぁ・・・

























フェスタサマーミューザ/都響コンサート


東京都交響楽団
円熟の小泉×都響 〜交響曲の王道〜

2024.8/1(木)19:00 ミューザ川崎シンフォニーホール
(18:00開場/18:20~ プレコンサート)


指揮:小泉和裕(東京都交響楽団 終身名誉指揮者)


プログラム
モーツァルト:交響曲第40番 ト短調 K.550
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 op.68


(プレコンサート)

モーツァルト : フルート四重奏曲第1番

(フルート : 小池郁江)


昨夜に続いてフェスタサマーミューザ。

今夜は都響のドイツ・オーストリア音楽。

プレコンサートのモーツァルト四重奏から美しい演奏。

オーストリアの香りに包まれた。


モーツァルト・シンフォニー40番は、生き生きとした音楽作り。個人的にはもう少しゆったりしたテンポでたっぷり歌い、強弱ももっと付けて欲しかった・・・


後半のブラームスは、堂々とした素晴らしい演奏。

都響の本領発揮!

ベルリンフィルの様に繊細さと情熱的な厚みがあり、揺れる弦!

ウィーンフィルの様なまろやかで美しい管!

褒めすぎかな・・・(笑)

お若い頃から変わらずカラヤンの様な小泉さん。

華やかで、優しさの込められた、深みのあるブラームス。

バイオリンソロの水谷さんも素晴らしかった♪


弦はモーツァルトが12-10-8-6-4、

ブラームスは、16-14-12-10-8のフル編成。


感動的な音楽と響きにブラボー!


















フェスタサマーミューザ/読売日本交響楽団
「俊英・沖澤のどかが鮮やかに描く、荘厳なる音物語」


2024.7/31(水)19:00 ミューザ川崎シンフォニーホール
(18:00開場/18:20~18:40 プレトーク)


指揮:沖澤のどか
ピアノ:阪田知樹*
パイプオルガン:大木麻理☆

管弦楽 : 読売日本交響楽団


プログラム
R.シュトラウス:交響詩『ドン・ファン』op. 20
リスト:ピアノ協奏曲第2番 イ長調 S125/R456*
サン=サーンス:交響曲第3番 ハ短調 op. 78『オルガン付き』☆


昼間の日フィル夏休みコンサートから、夜はミューザ川崎・サマーフェスの読響コンサートへ。


沖澤のどかさんが振るドンファンは、ダイナミックでグイグイ来る。生き生きとした音楽、生きた音楽が心に響く。

オケの鳴らし方、良いなぁ〜


阪田さんのリストは、繊細で美しい音楽。しかも大きな手から鳴り響くフォルテはオケに負けていない。


ミューザのオルガンが鳴り響くサンサーンスも、豪快なオーケストラ演奏がミューザ全体に鳴り響いた。

明快な指揮から生まれるゴージャスな音楽作り、とても良かった。


弦は16-13-12-10-8のフル編成。

リストのコンチェルトのみ12-10-8-6-4。

読響は久しぶりだったけれど、心地良い響き。


今夜はコンサートマスターが美しい日下さんで、指揮者もコンマス(コンミス)も女性。

読響は、ひと昔前は男性しかいないオケだったのに・・・(かなり昔かな・・・)

女性がいた方がいいね。


ブラボー。






























日本フィル夏休みコンサート

(7/31/2024  江戸川区総合文化センター)


第1部

夏休みコンサート50回記念

信長貴富:《音楽のとびら》〜管弦楽のためのファンファーレ〜

アンダーソン:舞踏会の美女

エルガー:愛のあいさつ
ホルスト:《惑星》より木星(夏休みコンサート版)


第2部

チャイコフスキー:

バレエ《くるみ割り人形》

[日本フィル夏休みコンサート2024版]


スターダンサーズ・バレエ団

クララ : 早乙女愛毬

王子 : 石川龍之介


第3部

みんなでうたおう!

さんぽ 
ふるさと
勇気100%


指揮:梅田 俊明

演奏 : 日本フィルハーモニー交響楽団


日フィル夏休みコンサートについては7/20公演の時に書いたから、今回主役デビューだった早乙女愛毬さんのクララのことを中心に。


愛毬さん、明るくチャーミングに輝いて、美しい踊りがものすごく素敵なクララだった。

愛毬さんは、踊りがダイナミックで踊りに華があるなぁ〜

主役デビューとは思えない、舞台全体をを引っ張る踊りにブラボー!


応援しているダンサーさんが主役デビューする舞台を観られるのは、特別に嬉しいこと。


愛毬さんは夏休みコンサートで7/25からクララを踊っていて、今回の江戸川の舞台が主役デビュー公演の千秋楽。

松戸、大宮、横浜、川越、江戸川とマチソワの日もあり、計7回踊ったとのこと。本当にお疲れ様!


舞台の真ん中でキラキラと輝く愛毬さんのクララ、とても感動的だった。

王子とのPDDはジーンとなって涙がこぼれた〜

愛毬さんのこれからの活躍がますま楽しみ!

これからも舞台の真ん中で輝く愛毬さんをたくさん応援したい〜♪


友人と中国を踊った三澤由華さんもチャーミングに輝いてとても素敵。

5月の公演でクララが素敵だった由華さん。

クリスマスのくるみは、塩谷綾菜さん、早乙女愛毬さん、三澤由華さんの3人のクララだといいなぁ〜〜

と勝手に思ってる。


日本フィルさんは、今日も猛暑を吹き飛ばすクリアで華やかなサウンド。

夏休みの子供達も大喜び〜


心温まる夏休みコンサートにブラボー!





























ご本人の許可を頂いたので、愛毬さんの写真を〜🎶




新国バレエ「人魚姫」

(7/29, 7/30/2024 マチソワ 新国立劇場オペラパレス)


2024年7月29日(月) 13:00

【人魚姫】廣川みくり

【王子】速水渉悟

【深海の女王】奥村康祐


2024年7月29日(月) 16:30

【人魚姫】柴山紗帆

【王子】中島瑞生

【深海の女王】仲村 啓


2024年7月30日(火) 13:00

【人魚姫】木村優里 

【王子】渡邊峻郁

【深海の女王】井澤 駿


2024年7月30日(火) 16:30

【人魚姫】廣川みくり

【王子】速水渉悟

【深海の女王】奥村康祐


こどものためのバレエ「人魚姫」初演。

振付は新国バレエで長い間踊っていた貝川さん。

子供向けとは言え、本格的な全幕の舞台。

いろいろ大変だっただろうな〜

衣装のセンスもいいし、シンプルな舞台も、深海をイメージした照明も、それぞれよく考えられている。


寄せ集めの音楽も意外にしっくり。

音楽に合わせた振りも素晴らしい。

特に最後のタイスの瞑想曲は、素敵なPDDとマッチして感動的。


蛇足ながら1か所だけ。前半の舞台、人魚姫と王子のPDDでメンデルスゾーンの春の歌が始まるところだけは、音楽の始まりが唐突なので、前の曲の終わり方(トレモロを少し工夫して転調してしまった方がベターかも)を再検討する等のブラッシュアップするとさらに良くなると思う。


ダンサーさんの人数が少ないのはA組、B組に分けて、マチソワをしやすくするためだろうか。人魚や貴族など、もっと多くのダンサーがいてもいいのでは、と感じる。


廣川みくりさんの人魚姫は、清らかで生き生きとした美しい踊りが素晴らしい。

みくりさん、素晴らしいダンサーになったなぁ。

みくりさんがこんなに人魚姫にぴったりなダンサーだったとは〜

ラストシーン、タイスの瞑想曲に乗せたPDDは感動で涙が流れた。

唯さんもきっと喜んでる。

速水渉悟さんは、優しいけれど、ちょっと気の多い王子。本当は人魚姫が好きだったのに・・・

彼は踊りが綺麗だし、表情も豊かで、プリンシパルの風格が出てきた。

奥村康祐さんの深海の女王は、実に楽しくコミカルにハマってる。

今シーズン限りで退団が発表されている渡辺与布さんの花嫁役が美しくて素敵過ぎ。

寂しいなぁ〜〜


柴山紗帆さんの人魚姫は、たくさんの思いが密度濃く込められて、チャーミングで愛情深いマーメイド。感動的なラストシーンへの持って行き方も素晴らしい。

今回の公演が主役デビューの中島瑞生さんの王子は、2回目の舞台ということで多少緊張がほぐれて、なかなか良かった。

まだ余裕はないけれど、それはこれから時間をかけて・・・

イケメン王子だから、これからたくさんの舞台で王子役を期待。

仲村啓さんの深海女王が予想外に素晴らしかった。ダイナミックでコミカルな表情が豊かでびっくりするほど良かった。

貴族役の中島春菜さんも美しい踊り。来シーズンからあの素敵な踊りが観られなくなってしまうのは寂しいなぁ。

街の人々を踊った花形悠月さんと山本涼杏さんは、どんな作品も踊りが生き生きと輝いて素敵。

来シーズンは二人とも昇格確実と信じてる。


千秋楽に観た木村優里さんの人魚姫は別格に素晴らしい。

唯さんも絢子さんも踊らない今回の公演、私がバレエ団を引っ張らなくては〜という思いがあったのかどうかわからないけれど、優里さんが描く人魚姫の物語の説得力の強さ、踊りと演技の密度の濃さ、美しさ、可憐さ、儚さ、・・・全てが格別だった。

優里さん、すごい!

なんと自然で、チャーミングで可憐で美しい踊りと演技だろう。

優里さん、舞台に自分の世界観を描き出す力にますます磨きがかかってる。

いつまでも観ていたい舞台。

優里さんの踊りをたくさん観られる今、この時代に生きられることに感謝✨

ラストシーンは、タイスの瞑想曲の素敵な音楽に乗せて、切なく感動的な踊りに、涙が止まらない。。

渡邊峻郁さんの王子はどう見ても人魚姫が大好きだったのに、王子という立場上、決められた女性と結婚することに抗えない寂しさと切なさが伝わって、胸が苦しくなる・・・

井澤駿さんの深海女王は、派手さはないけれど、楽しい踊りと演技。駿さんは王子を踊ってもノーブルだし、今回のような個性的な役もこなしてしまうのはすごい。


楽しい夏の公演だった。

貝川さんは、いろいろ手を加えたくなっているのかも・・・

次回再演時には、是非さらにブラッシュアップされた舞台に期待。

ラストシーン、人魚姫が泡になってしまうところはとても感動的だけれど、さらにもうひと工夫あってもいいかも。

再演の際は、人魚や貴族のダンサーを増やして、本公演で、生オケでやってもいいのでは〜

生オケだと、また感じが変わるだろうなぁ・・・

今回も冨田実里さん指揮の東京フィルさんで録音したらしいから、きっと生でも出来るはず♪!




























世界バレエ全幕特別プロ「ラ・バヤデール」

(7/28/2024  東京文化会館)


振付・演出:ナタリア・マカロワ(マリウス・プティパ版による)


7月28日(日)15:00

ニキヤ:オリガ・スミルノワ
ソロル:ヴィクター・カイシェタ
ガムザッティ:伝田陽美
ハイ・ブラーミン(大僧正):柄本弾
マグダヴェーヤ(苦行僧の長):井福俊太郎
ブロンズ像:池本祥真

パ・ダクシオン: 

金子仁美、涌田美紀、足立真里亜、工 桃子

政本絵美、加藤くるみ、榊優美枝、平木菜子

生方隆之介、後藤健太朗

第1ヴァリエーション:中沢恵理子

第2ヴァリエーション:三雲友里加

第3ヴァリエーション:長谷川琴音


そのほかの踊り、群舞:東京バレエ団


指揮:ワレリー・オブジャニコフ

演奏:東京フィルハーモニー交響楽団


東京バレエ団の素晴らしい舞台と、世界バレエで来日されたソリストによるバヤデール。

素晴らしい舞台だった。

スミルノワさんのニキヤは、長い手足を活かした、ダイナミックでどこまでもエレガントで美しい踊り。

ソロルのカイシェタさんもキレと品格のある踊りが目に残る。

ガムザッティの伝田陽美さんも、美しい踊りと豊かな表現力が素晴らしい。

陽美さん、どうしてプリンシパルではないのだろう。文句なしのプリンシパルの踊りだと思った。

ブロンズ像の池本祥真さんも圧巻の素晴らしさ。すごかった!


パダクションでは、足立真里亜さんの踊りを目が追ってしまう。

真里亜さんは踊りが自然で美しい。明るい踊りが舞台に輝く。

榊優美枝さんも美しい踊りが優雅に輝いて、とても素敵。白鳥が素晴らしかった優美枝さん、また観たいなぁ〜


ヴァリエーションでは長谷川琴音さんの存在感が大きい。説得力のある美しい踊りに磨きがかかってる。

ジャンぺを踊った米澤一葉さんは華のある、明るく美しい踊りが素敵。

一葉さんは影の先頭も踊り、その清らかで美しい踊りで群舞全体を引っ張った。アラベスクが清らかで美しい。

ワルツや影を踊った富田翔子さん、栗芝みなみさんも、チャーミングで生き生きとした美しい踊りに目を惹かれる。


東京バレエ団にもブラボー!

素晴らしい舞台に感謝。


オケピの東京フィルさんは、10-8-6-4-3の弦編成ながら、実に素晴らしい響き。

さすが!

どこまでも美しくクリアなサウンド。

各楽器のソロも、アンサンブルも、オケ全体のサウンドも、安定感のある、華やかで豊かな音楽が心に響く。

オケピはこうでなくては〜

新国のバレエやオペラでいつも素晴らしい音楽を聴かせてくれる東京フィルさんは、上野でも素晴らしい。


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こっそり後から付け加えておくけれど、世界バレエ全幕公演バヤデール、ゲストダンサーはとても素晴らしかったけれど、私は新国の米沢唯さんや東バの秋山瑛さんのニキヤの方が好き。また観たい〜と思う。唯さんや瑛さんの方が感動する。唯さんや瑛さんの方が密度濃く思いが込められ、表情も豊か。手足の長さや優雅さでは敵わなくても、心に響くものをたくさん持っている。と勝手に思ってる。















八ヶ岳の麓に行って来た。

猛暑の東京に帰りたくなくなる涼しさ。

日中は少し暑かったけれど、朝晩は涼しくて、特に朝は長袖でいいくらい。

清里フィールドバレエも素晴らしかった。



























清里フィールドバレエ「白鳥の湖」

(7/26/2024  清里・萌木の村 特設野外ステージ)

オデット/オディール 小野絢子

王子 福岡雄大

バレエシャンブルウエスト


真夏の野外バレエ。

本物の森をバックにした幻想的な舞台を観に、今年も東京の猛暑を逃れて涼しい清里へ。

7/26初日の舞台。

毎年お天気が心配だけれど、今年も夕方から雨が降ったり止んだり。

無事に開演して、2幕、オデット/王子の2回目のPDDで雨が降り出して、PDDが終わったところで中断。

(小野絢子さんは雨の中でも完璧だった・・・)

そのまま休憩へ。

その後も降ったり止んだりで、3幕は雨が多少降っていても、舞台が多少濡れていてもOKの演出で、とのアナウンスがあり再開。華やかな花火が打ち上げられたと思ったら、あとは監督の説明とダンサー達の演技とレベランスだけで、踊りは全カット。絢子さんのオディールの踊りが観られず残念・・・

その後、幸運にも雨が止んで、4幕はノーカットでカーテンコールまで。

何とか最後まで観られて良かった〜♪!


小野絢子さんのオデットはさすがの素晴らしさ。

何と清らかで凛とした美しい踊りだろう。

うっとりするような極上のオデットに感動の連続。

次元の違う美しさ。

王子の福岡雄大さんは3幕のGPDDがカットされてしまい、王子のヴァリエーションが無かったので、少し存在感が薄くなってしまったけれど、それでも安定感のある抜群に素晴らしい王子。

シャンブルウエストのダンサーの方々も実に素晴らしい踊り。

レベルがものすごく上がってる。

24人の白鳥たちの群舞の美しさは息を呑むよう。

感動的な舞台だった。

3幕各国の踊りも観たかったなぁ〜


清里フィールドバレエは、本物の森をバックにした大自然の中の本格的な野外バレエ。

幻想的で美しい舞台。

花火が打ち上がる舞台。

ダンサーの方々はお天気との闘い、虫さん達との闘い、暑さや寒さとの闘い、・・・

大変だろうけれど、楽しみにしているファンが年々増えているようで、とても嬉しいこと。

これからも長く続いて欲しい舞台。

SS席、S席が随分増えた。


新国バレエの米沢唯さんや木村優里さん、東京バレエ団の秋山瑛さんや足立真里亜さんもいつかゲスト出演して欲しいなぁ〜






















SHIVERプレミアム2024

(7/21/2024  マチソワ The Hall Yokohama)


出演者:木村優里 柴山紗帆 二山治雄 井関エレナ 髙瀬譜希子 津川友利江 三輪涼介 

フレッシャーズ出演:小林愛里

昼公演 14:30開演

夜公演 18:30開演


クラスレッスン(40分くらい)

その後、踊りとショートトーク。

最後に撮影タイム。


ライモンダ 夢の場ヴァリエーション

小林愛里

眠れる森の美女3幕王子ヴァリエーション

三輪涼介

パリの炎 GPPD

井関エレナ、二山治雄

壱零01より

高瀬譜希子

白鳥の湖オディールのヴァリエーション

木村優里

All I Need

津川友利江

パキータ エトワールのヴァリエーション

柴山紗帆


「追加プログラム」

くるみ割り人形王子のヴァリエーション

三輪涼介

海賊メドーラのヴァリエーション

木村優里(マチネのみ)

エスメラルダのヴァリエーション

井関エレナ


ダンサーさんの踊りが至近距離で観られるSHIVERプレミアム公演。

木村優里さんの踊りを目当てにマチソワ。


今回もバーレッスン、センターレッスンからスタート。

センターは、手を伸ばせば届きそうな客席ギリギリまで使って〜


至近距離で観る一流ダンサーさん達の華麗な踊り。

この近さだと、テクニックや表情が全部わかるだけでなく、踊りの中に込められたもっと深いものまで見えてくる。

(ような気がする)

思いだったり、心の清らかさであったり、・・・

密度の濃い踊りであればあるほど、透明感を感じるもの・・・という不思議な体験。


新国のお二人はさすが。

木村優里さんの魂の込められたオディールとメドーラ。

柴山紗帆さんのパキータも完璧!

紗帆さんの踊りは、清楚で凛とした美しさがあって、とても素敵。惹きつけられる踊り。


優里さんの踊りは、華があって、愛があって、清らかで、どこまでも美しい。

その愛は踊りに対する愛と舞台に対する愛、そして、その空間にいる全ての人達への愛。

チャーミングで明るくて、振付や、アニメ作成や絵画、トークなど、多彩な才能の持ち主、性格も温かくて優しくて、とても素敵な優里さん。そういう優里さんの素晴らしい人間性が至近距離で観る極上の踊りから透けて見えてくる・・・

ような気がする(笑)


フレッシュな小林愛里さんは今年2024年のローザンヌで5位入賞した実力派。将来が楽しみ。日本で踊って欲しいけれど、ロイヤルに入ってしまうのかなぁ・・・

三輪涼介さんはパリオペでのキャリアに区切りをつけて来月からスウェーデン王立バレエで踊るそう。活躍が楽しみ。優しくて頼もしい王子にぴったり。

井関エレナさんはベルリンやチェコで踊った後、日本に帰って来たとのこと。是非、東京のどこかのカンパニーに入団して、チャーミングで美しい踊りをたくさん観せて欲しい。

二山治雄さんはいつも素晴らしい。ローザンヌで優勝してから今年で10年なのか。。彼はずっとフリーでやっていくつもりなのかなぁ・・・

コンテのお二人、高瀬譜希子さん、津川友利江さんは、それぞれにコンテの真髄が見える踊り。さすがのお二人。


最後の撮影タイムも楽しい。


以前、何年か前、この舞台で踊る米沢唯さんの踊りを観に京都まで行ったことがあった・・・

唯さん、少しずつ体調を整えて、また是非、SHIVERの舞台にも戻って来て欲しい。