世界バレエAプロ
(8/3/2024 東京文化会館)
― 第1部 ―
白鳥の湖より黒鳥のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ
音楽:ピョートル・チャイコフスキー
マッケンジー・ブラウン
ガブリエル・フィゲレド
クオリア
振付:ウェイン・マクレガー
音楽:スキャナー
ヤスミン・ナグディ
リース・クラーク
アウル・フォールズ
振付:セバスチャン・クロボーグ
音楽:アンナ・メレディス
マリア・コチェトコワ
ダニール・シムキン
くるみ割り人形
振付:ジャン=クリストフ・マイヨー
音楽:ピョートル・チャイコフスキー
オリガ・スミルノワ
ヴィクター・カイシェタ
アン・ソル
振付:ジェローム・ロビンズ
音楽:モーリス・ラヴェル
ドロテ・ジルベール
ユーゴ・マルシャン
― 第2部 ―
ハロー
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:ジョルジュ・クルポス
菅井円加
アレクサンドル・トルーシュ
マノンより第1幕の出会いのパ・ド・ドゥ
振付:ケネス・マクミラン
音楽:ジュール・マスネ
サラ・ラム
ウィリアム・ブレイスウェル
ル・パルク
振付:アンジュラン・プレルジョカージュ
音楽:ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト
オニール八菜
ジェルマン・ルーヴェ
チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ
振付:ジョージ・バランシン
音楽:ピョートル・チャイコフスキー
永久メイ
キム・キミン
― 第3部 ―
3つのグノシエンヌ
振付:ハンス・ファン・マーネン
音楽:エリック・サティ
オリガ・スミルノワ
ユーゴ・マルシャン
スペードの女王
振付:ローラン・プティ
音楽:ピョートル・チャイコフスキー
マリーヤ・アレクサンドロワ
ヴラディスラフ・ラントラートフ
マーキュリアル・マヌーヴァーズ
振付:クリストファー・ウィールドン
音楽:ドミートリイ・ショスタコーヴィチ
シルヴィア・アッツォーニ
アレクサンドル・リアブコ
空に浮かぶクジラの影
振付:ヨースト・フルーエンレイツ
音楽:レナード・コーエン、ルー・リード、アントニー・アンド・ザ・ジョンソンズ
ジル・ロマン
小林十市
― 第4部 ―
アフター・ザ・レイン
振付:クリストファー・ウィールドン
音楽:アルヴォ・ペルト
アレッサンドラ・フェリ
ロベルト・ボッレ
シナトラ組曲
振付:トワイラ・サープ
音楽:フランク・シナトラ
ディアナ・ヴィシニョーワ
マルセロ・ゴメス
椿姫より第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:フレデリック・ショパン
エリサ・バデネス
フリーデマン・フォーゲル
ドン・キホーテ
振付:マリウス・プティパ
音楽:レオン・ミンクス
マリアネラ・ヌニェス
ワディム・ムンタギロフ
指揮: ワレリー・オブジャニコフ、ロベルタス・セルヴェニカス
演奏: 東京フィルハーモニー交響楽団
ピアノ: 菊池洋子(「アン・ソル」、「ハロー」、「ル・パルク」、「3つのグノシエンヌ」、「マーキュリアル・マヌーヴァーズ」、「椿姫」)
チェロ: ⻑明康郎(「ハロー」)
4時間半にも及ぶ世界バレエ。
長かった。
世界各地で活躍する一流のダンサーの方々。
芸術に国境はない、とあらためて感じる公演。これが芸術の素晴らしさ。
印象に残ったのは、菅井円加さんのハロー。円加さん、すっかり世界のスターになったなぁ。
永久メイさんとキム・キミンさんのチャイコフスキーPDDも素晴らしかった。メイさんは、なんと繊細で可憐で柔らかな踊りだろう。美しい踊りにうっとり。キム・キミンさんもダイナミックな踊りに目を奪われる。
先日のバヤデール全幕で素晴らしい踊りを観せてくれたスミルノワさんとカイシェタさんが踊ったクリストフ・マイヨー振付のくるみ割り人形は面白い。もっと観たかった。
ドロテ・ジルベールさんとユーゴ・マルシャンさんは全てが美しい。2月に観たパリオペのマノン全幕を思い出す。
椿姫は日本人ダンサーで観てみたいなぁ〜
最後のヌニュスさんとムンタギロフさんのドンキは優雅なドンキ。なんとエレガントなキトリだろう。
オケピの東京フィルさんは10-8-6-4-3のコンパクトな弦編成ながら、豊かな響き。
特に「スペードの女王」で演奏されたチャイコフスキー交響曲第6番「悲愴」第一楽章(中間部のみ)は素晴らしかった。
菊池洋子さんのピアノは椿姫のショパンのコンチェルトが美しい。
最後にこっそり。
みんな素晴らしかったけれど、今回出演していない日本で活躍するダンサーの方々、米沢唯さん、秋山瑛さん、小野絢子さん、木村優里さん、・・・も素晴らしいな、とあらためて。
むしろ個人的には、彼女らの繊細さ、思いの深さ、踊りの密度、美しさに感動する。
トワイラ・サーブの作品を踊った素敵な素敵なヴィシニョーワさんは今48才だそう。とても美しくてチャーミング。
10年余り後、唯さんもあんな風に現役を続けていてくれたら嬉しいなぁ・・・