★案内の方が上品でおもてなし精神にあふれ、さすがの日光★
場所・ 栃木県日光市本町8−27
電話・ 0288−53−6767 HPあり
設計・ 宮内庁内匠寮 土木課長 木子清敬・木子幸三郎
竣工・ 明治32年(1899) 玄関は明治22年
構造・ 木造平屋建て 一部木造2〜3階建て 銅板葺き
公開・ 4〜10月 9〜17時(16時まで受付)
11〜3月 9〜16時30分(15時45分まで受付)
休み・ 毎週火曜日(祝日の場合は翌日)
年末年始(12月29日から1月1日)
4月10日から5月9日、8月13日から16日、1月2〜5日は無休
料金・ 600円 音声ガイドサービス 200円(さらに保証金300円)
P代 普通車・2時間 300円、二輪車・2時間 150円 *当時の情報
「金谷ホテル・歴史館」の料金レシートを見せると100円引き
最終訪問・ 2023.04
*国・重要文化財 *日本の歴史公園100選
*BS朝日「百年名家」で紹介
★感想編
今回は、子供の頃も入れて人生で4回目の日光、前回からは14年ぶりの日光になります
かつての井戸も
以前に来たときは、洋館巡りと世界遺産の東照宮参拝が目的だったので、こちらの方までは手が回りませんでした
それに和風邸宅なので、当時はあまり興味がなかったというか
この大木についての説明も しだれ桜かなあ
それから14年、和風邸宅も気になるようになり、すぐ向かいの「金谷ホテル 歴史館」も公開されるようになりました
庭園は季節毎に姿を変えるので散策の方も多い
それなら2つセットで回ると100円お得ですし、すぐ向かいなのでペアで行ってみました
旦那はどちらも興味がないので、車で待機です(帰りの運転の体力温存)
2階からの庭園 庭園のみは公園なので無料
確かにこちらはすごく広くてさーっとみても30分以上はかかるすごく広い施設
人によったら2時間は楽に過ごせる規模です
2階への階段 たまに登るところあり
そう考えると500円でこれだけの部屋を見られるなんて、とてもお得な施設です
2階の御学問所 釘隠し 折鶴
ちゃんと無料で説明のガイドの方が要所要所で待ち構えており、その方の興味に合った内容に合わせて案内をしてくれます
皇室の邸宅共通の模様の入る釘隠し(猪の目)
こういう皇室の施設の案内人だけあり、皆さまスーツでお上品なたたずまいとお話ぶりで、さすがの皇室別邸の見学施設でした
温かい対応で、とても褒め上手で、おもてなし精神溢れる素敵な方々でした
2階 御学問所 シャンデリア
私についてくれた70代くらいの男性の案内人の方は元ホテルマンかと思われるような対応で、私に玄関で出会うなり「すごく素敵な方芸能人モデル」などと言ってくれて、「一般人です」と驚きながら回答
2階 御学問所 釘隠し 折鶴
その後も受付の女性にも紹介し「この方、素敵な方ー」と何度も褒めて下さいました
私自身はあんまり自分の容姿に関しては気に入っていませんが、こう言って下さる方もおられると救いです
2階 御学問所 畳の緑は踏んではいけない
案内の間も「学生さんですか」なんて言うので(マスク・メイク・服装効果か)「全然、おばちゃんですよ」と言ったら驚かれていました
この日の服装 学生時代から服装が変わらないせいか 帰りに寄ったストピ
この同じ服装で、福島の伊佐須美神社でも「かっこいい」と言われた
私が1人で見学していたので、「今回はお一人旅ですか」と聞かれたので「新潟からきて今は旦那を待たせています」と言ったら
「えご結婚されているのですか」と驚かれていました(若いと思っているからと、アクセサリーが苦手で普段は指輪はしていないし、温泉やピアノにも不向き)
私が建築好きで古い建物をあれこれ廻ってるのもお伝えしたら、建築について、釘隠しについて、庭のお花や木についても話してくれました
近くのこちらも行ったとお伝え
1階 皇后陛下 御寝室 釘隠し
なので、案内人の方との交流もとても楽しい場所でした
さすがは日光、有名な世界に誇る日本の観光地・避暑地・世界遺産のある町の観光関係の方だけあり、お客さんを喜ばせようという精神にあふれており、プロフェッショナルだと思いました
1階 皇后陛下 御寝室 釘隠し 筬(おさ)欄間
さすがに日光なので、見学者も欧米系などの外国人もおり、この別邸の案内の英語版の説明ビデオを家族で食い入るように見ていました
やはり日本のこういった王室の施設が気になるのですね
1階 皇后陛下 御寝室
邸内はとにかく広くて、見ても見ても次々に部屋が出てきて、いつ終わるのかわからないほど
なので、ここに来られる際は1時間は時間を余裕を持った方が良いです
1階 皇后陛下 御寝室 床の間 床脇
最後の方に、ここのお土産の売店が出てくるので、そこに辿り着いたらほぼ終わりです
1階 御厠 当時のWCかな
エリア毎に時代の建築様式が違ったりして、その辺の変化も見どころ
中庭
ほとんどが平屋建てで、あまり縦の移動はなく、たまに上に上がる場所もあります
畳のヘリが絹でできていて、見る角度によって色が変わったり、というところはさすがは明治時代のやり方ですね
井戸も庭に残る
中庭 秋には紅葉かな
こちらもかなり初期に見た皇室関係の別邸
皇室関係の別邸は他にも塩原や福島の猪苗代の方のも見てきたので、和風にシャンデリアとかは定番でありました
その辺も案内人の方にお伝えして、日光も3回目くらいです、というと喜んでくれました
全体に元宿泊施設にもされていたように、素敵な明治建築の和風建築で、こんな旅館があれば泊まってみたいです
国の重要文化財でもあるので、とても価値のある滞在になりそう
1階 廊下
優雅な雰囲気が流れているのはやはり皇室の別邸だからで、規模がすごかったです
公園の入口の門もいかにもな石門で、仰々しいし
立派な透かし彫の床の間・漆塗りの床框のある部屋
ここまで大規模な別邸は古い民間では見たことがないので、やはり宮様の別邸は世界が違うと思います
写真も100枚以上撮っていました
襖の取っ手・釘隠し・シャンデリアが金ぴかで豪華
明治から昭和にかけて夏の別邸として皇室の方はここで過ごされていたのですね
部屋のほとんどが皇室の補佐役の方々の部屋だったということで、臣下の方も入れると本当にご一行で大変ですよね
大人数で東京から日光まで大移動して
1階 内謁見所 大正時代
当時のそんな雰囲気も味わえる素敵な別荘建築で、周辺は観光客も少なくて落ち着いて見れるので、日光再訪される際の見学候補にもいかがでしょうか(4月の日曜でも空いてます)
玄関 車寄せ 格天井
館内には洋食の食堂やCAFEもあるので、一休みやランチにも
目の前にも手打ちのそば屋さん「寛」があり、もりそば700円からとリーズナブル(量は少なめ)です
公園散策も気持ちが良いですし、いかがでしょうか
お土産 右上が田母沢御用邸ガトーショコラ 600円ほど