☆文化財の宿の準特別室的な左端の角部屋に宿泊☆
場所・ 宮城県大崎市鳴子温泉大口字湯元84 HPあり
電話・ 0229−83−2565
泉質・ 含芒硝-硫黄泉 (含硫黄-ナトリウム-硫酸塩泉)
PH8 100度 かけ流し
(低張性・アルカリ性・高温泉)
開湯・ 1000年
創業・ 1632年 江戸初期 遊佐勘左衛門により
竣工・ 昭和11年(1936) 昭和37年改築
構造・ 木造モルタル2階建て 和14室 2部屋のみWCあり
風呂・ 交代制 内湯2 貸切露天1
人物・ コケシ研究家 深沢要 他 著名人多数
料金・ 2食付き 15100円〜 時期・人数・プランによる
立ち寄り なし
最終訪問・ 2022・10 「滝の間」宿泊
*国・登録有形文化財 *メディア露出多数
・部屋 2階 準特別室「滝の間」 表側の角部屋
連休の中日 2食付・1人 17000円くらい
じゃらんポイントで15800円
お部屋のドア ドアの材質も見もの 木目がきれい
いつもお部屋に通されるときはドキドキしますよね、どんなお部屋か思い出に残りますし、万単位のお金をつぎ込むわけですし
私は今回、じゃらんの通信欄に
ドアから入ったところ 天井の造りも数寄屋風
「文化財の歴史ある建物が大好きで、かけ流しの温泉も大好きです。できれば料金内で意匠の良い部屋、子連れ様や3名以上の団体とは部屋を離してください」と面倒なことを書きました
でも、この日は子連れ様はいず(文化財の木造に小さな子供を連れて行くのは声も大きくジャンプしますし、何をするかわからないので連れてく方も怖いですよね)、大人の2名の夫婦やカップル旅が多く、11室、24名でした
(1人もOKですが、表側の左右の「滝の間」「鶴の間」はOKかは不明)
なかなか高級旅館なので、中高年層が多かったですが、廊下などで見るくらいしか他の方を見ないのでわかりませんが、靴などを見る限り連休でも大人しかいませんでした
そして、2階へ上がり、廊下の奥へ進み一番奥の部屋の前で社長が「今日のお部屋は滝の間で、リクエストの多い人気のお部屋です」とのこと
WCは部屋にないですが、ドアを出てすぐ横にWCがあるので、ほぼ部屋のWCです(向かいの紫の部屋の方と共同)
部屋を入るとなんと角部屋で、表の街道向きの部屋ではありませんか
8畳と聞いてましたが、部屋をL字型に囲む広縁が4畳くらいあるので、実質12畳ほどの広さがあります
表向きの部屋は14部屋中4室のみ(1階は不明)、そのうちの角部屋は2室のみなので、これはもうこの宿の準特別室ですよね
逆側の角部屋は特別室「鶴の間」で次の間付で14・5畳あり、意匠も凝っていて、書院造りでWCつきです
もちろん、「鶴の間」は21000円くらいしますが、今回の「滝の間」との違いはWCありかなしか、広さの差かな
でも、次にまたいつかこの宿に泊まるときは「鶴の間」指定で行きたいです
8畳の間の方の天井
今回は普通の13室と同じお値段で準特別室へ通されたのですから、とてもお得ですし、16年思い続けたのが通じたのかな
「滝の湯」側の広緑
お部屋の名前の通り、部屋のすぐ右側の窓の外は「滝の湯」と源泉があり、部屋に硫黄の匂いが入ってくるので、硫黄の匂い好きにはたまらないお部屋です
広縁の手洗い場 なんとお湯が出る
お部屋の冷蔵庫にはウェルカム・スイーツとしてシェフ手造りのミニケーキとフルーツ盛り合わせがあり、とてもおいしかったです
他にもちゃんと机の上にはお茶請けの和菓子もあります
広縁の数寄屋な天井
ここの魅力は広縁が大正ロマンな感じで、椅子がおしゃれで、ここに座って外を眺めたり(野良猫ちゃんが多いので動きが面白いし、通りを行きかう人を上から眺めるのも面白い)、
広縁の天井 この角の傘ぽい部分がいいよね
朝はこの席で紅茶をいただいたり、雨の音を聞きながら何か書き物をして文豪気分を味わったり、と良い席でした
すぐ隣には工事中の「滝の湯」 8か月後にリベンジ済
部屋の施設は広縁にはお湯の出る手洗い、テレビ、エアコン、扇風機、石油ストーブ、冷凍庫つき冷蔵庫、ドライヤーなど家電も一式揃い、とても便利です
部屋の広縁からの景色 Pと露天への道が見える
さすがに10月なので鳴子は山なので朝夜は冷えるし古い建物なので、石油ストーブを利用したら温かく過ごせました
大正ロマンな広縁 朝のお紅茶もここで
他にも備品は、浴衣、上着、白タオルで名入りでないもの、貸バスタオル、体を洗うための手ぬぐい、歯ブラシセットはフロントで必要ならインのときに申し出ます
生花が生けられている広縁のテーブル 湯上りサイダーも
プラごみ削減で部屋には備え付けず、無料で必要な方はもらえます
部屋の意匠は、床の間周りに網代など数寄屋の意匠もあり、床の間も立派で良い部屋です
七福茶 おいしかったです
社長にも「床の間が素敵なお部屋ですね」と言っておきました
天井の造りも凝っていて、寝ながら見上げるのを旅館の部屋は意識していますよね
ウェルカム・スイーツ 手作りで部屋の冷蔵庫にある
どうも部屋の壁の造りを見ると、昔は大きな部屋で、それを昭和37年に3つの部屋に壁を作り仕切ったのではないかと思える感じでした
お茶請けのわらび餅 玉子屋本店
昔の湯治というのは、大部屋に雑魚寝で過ごすのが普通だったので、もしかしたら昔はこのL字の広縁は廊下だったのでは
部屋には水もあるととても嬉しい
隣の部屋「霧」は今は宿泊には使用していず、3名様の食事部屋になっていました
けっこう隣の部屋は声や音が響くので、宿泊は無理だと思います
浴衣・貸バスタオル・白小タオル・体を洗う手ぬぐい
その一番奥「藤」は、多分、WCつきの部屋で2番目に高い部屋ですが、角部屋ではありません
特別室の「鶴の間」は、次の間が階段の横になりますが、どこの部屋とも接していず、廊下で独立しています
布団 快適に眠れました 部屋に上げ下げに来ます
なので、やはり静けさを求めるなら、「滝の間」か「鶴の間」なんでしょうね(じゃらんの通信欄がきいたか)
一番廊下の奥なので、他に「紫の間」の方しか通らないので(偶然、同じ新潟の上越ナンバーの老夫婦でした)
そう考えると自分のベストの部屋に泊まれたのかなと思いました(紫と月の間もどの部屋とも接していない)
この部屋にして下さり旅館の方には感謝です
ぜひまたいつか伺います
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