★金山杉で有名な豪壮な民家のある町並み★
場所・ 山形県最上郡金山町七日町、十日町筋他
電話・ 金山町観光協会 0233−52−2111
竣工・ 明治、大正期以降
構造・ 木造2階建て
最終訪問・ 2008.07
*BS「にっぽん原風景紀行」
これは2008.07に実際に訪れたときのレポートの続きです。
山形県最上地方、県の最北に位置する町中は蔵の転用、「旧郵便局の洋館」(昭和9年築の下見板張り、木造2階建て)現・「交流サロンぽすと」の観光活用、大堰に沿った水辺遊歩道や小公園の整備も進んでおり、町歩きが楽しいです
七日町筋の向こうには楯山、十日町筋の向こうには薬師山が望まれ、明治の外国人女性旅行家・イザベラ・バードが賞したロマンチックさも窺えよう
この方は、同じ県内の赤湯温泉の八幡神社からの眺めを「東洋のアルカディア」と称し、私も先日、その景色を見て来ました
(「日本奥地紀行」より)こちらには記念碑もあります
憧れの女性放浪作家も訪れた金山は町内に入るなり、とにかく背の高い大きな木造住宅が建ち並び圧倒されます
それと同時に朝で人が歩いていなかったせいか静かで、素敵な町並みをゆっくり散策できました
まるで異空間に来たようで(昔からあるのに)誰にも教えたくない、自分だけの宝物にしたいような素敵な場所でした
ここは観光客も少なく穴場だと思います(夏の3連休の朝でも貸切)
確かJRのCMで吉永小百合さんも「大人の休日倶楽部」で訪れていたと思います
ここの金山型住宅は信州の大棟造りや津軽の黒石に見られるような形に近いかも知れません
どの場所も積雪が多く寒いことが共通しています
でもこのときは、まだどちらにも出会っていなかったので驚きました
七日町筋のつき当りには旧金山城の長屋門が移築されています
茅葺で町内で最も古い建築物の一つだそうです
そして金山大堰にはきれいな水が流れ鯉も泳いでいます
山間の町なので山からのきれいな水が得られるのでしょうね
水辺周辺の景観も黒塀に石置き木羽葺きの屋根が乗り非常に美しいです
きれいな水の流れる美しい故郷(実際は少子高齢化で大変でしょうが)
この大堰の場所がCMロケ地だったと思います
町でも大切にしているところが素晴らしいです
水道のないその昔は「命の水」として町を支えたそうです
昭和初期までの日本では自然の恵みがあるところが豊かな土地、価値のある土地だったのかも知れません
今では自然のない都会の土地が豊かで価値のある土地とされて田舎の町はどんどん捨てられて行きますが、人間の根源というのはそういうところが本質なのではないかと(コロナ禍では、都会離れが起きてるらしいけど、それが終わればまた都会に人が集まるでしょうね)
大堰 石置き木羽葺き屋根も
都会の娯楽や栄華も楽しみの一つではありますが、本当は食べ物さえ自給できれば貨幣経済でなくとも生きていけるというか、お金がなくて自死してしまう人の多い今のコロナ禍、なんか違う生き方みたいなことももっと普通にできればいいのに
そうしたら生きていけるのに、今の日本の食料自給率は低いままで、これも自殺率に関係あるのでは
庶民の給料も昔よりもどんどん低くなってるんだから、昭和中期から平成と同じ方法で生きていくのは無理だと思います(お金があるならできるけど)
しかし、人間はパンのみで生きられるものではなく、現金が少しはないと文化的な人間らしい生活ができないのもまた事実
このコロナ禍、食べ物はあるが、家に閉じ込められ自由に旅や飲食ができなくなり、何度も週末や連休(お盆の9連休もコロナ最大の波で失う)を涙を飲んで見送ったことか
そして、待ちわびた春なのにコロナが多くなってしまい、私が自粛でキャンセルした宿に当日に行かれた人のブログを見て辛い思いをしたり(全くコロナ関係ない人もいますもんね)
なんで同じ人間なのに、その人は行けるの(さらに私よりも年上なのに怖くないのか)
話がそれましたが、この町はこのまま東北の山間の故郷として、変わらず美しい姿でいてほしいです
変な女子中学生はいましたが(羽黒山で出会ってしまった)、ここは好きな町の一つです
こういう町があるから東北はやめられません
何ていうか空気感、雰囲気が好きでした
土地のリズムみたいなものが自分と合ったのかも知れません
不思議な町でした
町並み・建物・町歩き好きの方にもオススメです(^^♪