ずぼらなわたしは、じぶんひとりでは読み通せないであろう、でも興味はある分野というのは、ひとに教えてもらうのが一番だとおもっています
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神秘のカバラー
3,575円
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『神秘のカバラー』
ダイアン・フォーチュン
(20世紀最高のオカルティストのひとり)
この本を翻訳された大沼先生のもと、勉強会に参加して今月で3回目。ちょっとずつのペースで進むのですが、そのちょっとがぴったり、というくらい密度が濃ゆい。
むちゃくちゃ基本なんだけど、
象徴体系というのは、体系なんだよね。
ということに感動したり。
基本って大事ね!
▼ 体系 (スーパー大辞林より)
① 個々のものを秩序づけて統一した組織の全体。矛盾のないようにまとめられたものごとの全体。
② 〘哲〙一定の原理に基づいて構成され,内的整合性をもっている科学的あるいは哲学的命題の集合。システム。系。
<生命の木>
このかたちの中に、わたしたちが普段は意識できないような根源的な秩序(Cosmos)が収められているそう。丸いところはセフィラー(複数形:セフィロト)、線はパスと呼ばれています。セフィロトは霊的な力の器、パスは道。
神さまの思念が投射された形、宇宙をあらわしている。
つまりこの木ってさあ、生きてるってことよね?
スタティックではなく、ダイナミック。
フルフルフルってふるえてる
でも、止まって見えない?
静止しているように見えるこれらに再びいのちを吹き込むことが、ひとつのひかりに還ろうとしているわたしたちの使命だよね、とおもいます。
タロットはカバラーのサブシステムという考え方があって、生命の木のパスは全部で22本あるので、よくタロットの大アルカナと対応させて論じられています。
一方、ホドロフスキーは、タロットはタロットでひとつの完成されたシステム(系)であって、比較することに意味はあるけれど決して他のシステムの「サブ」ではない、という考え。
いずれにしても、実人生でどのように生かして魂を輝かせるかが大事であって。生命の木も、タロットの象徴も、元型としての神話(演劇的要素)から出てくるエッセンスをなぞらえるようにわたしたちは人生を生きているなとおもいます。
元型を知ることのメリットは、わたしたちの人生は決してバラバラで秩序のないものではないということ。どんなに無秩序でどうしようもない世界に見えても、その背後にコスモスが働いていて、いつの時点からでもわたしたちはその宇宙の秩序に戻ることができる、と考えることは希望です。それってすばらしくない?