小田原駅【神奈川県】(東海道本線【東海道線】。2021年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
神奈川県南西部、小田原市の中心市街地に位置する東海道本線【愛称:東海道線】の主要駅で、小田原城への最寄駅、そして東海道新幹線、小田急小田原線、箱根登山鉄道線【箱根登山電車】、伊豆箱根鉄道大雄山線と乗換可能な一大ターミナル駅である、
小田原駅 (おだわらえき。Odawara Station) です。
 
尚、当記事ではJR在来線駅のみを紹介いたします。また、駅前は東口(表口)のみの掲載となります。
他社線の駅記事につきましては後日UP予定です。西口(新幹線口)駅前につきましては新幹線駅記事にて紹介予定です。
ご了承下さい。
 
 
駅名  
小田原駅 (JT 16)  
 
所在地  
神奈川県小田原市   
 
乗車可能路線・系統  
JR東日本:東海道本線【愛称:東海道線】東海道貨物線を走行する一部の特急『湘南』。    
 
隣の駅  
東京方………………鴨宮駅  
熱海方・神戸方……早川駅  
  
乗換可能駅  
JR東海:東海道新幹線…………………………………小田原駅まで徒歩6分  
小田急電鉄:小田原線、箱根登山鉄道:鉄道線……小田原駅まで徒歩4分  
伊豆箱根鉄道:大雄山線………………………………小田原駅まで徒歩5分
 
訪問・撮影時  
2021年7月、2022年4月    
 
 
駅概要   
駅形態……………地平駅(1920年開業)。
駅舎………………2003年完成の橋上駅舎を有しています。

        東西自由通路(アークロード)を兼ねています。
出入口……………東口(表口)、西口(新幹線口)。
バリアフリー……○(各出入口にエレベーター設置済み)。
点字ブロック……各出入口~改札~各ホームに設置。
駅前広場…………東西にあり(東西ともバスターミナル・タクシー乗り場併設)。
 
 

 

 

東口(表口)です。上写真は西北西方向を、中写真は西方向を、上写真は北西方向を望む。
以前は平屋建てのモダンな駅舎でしたが、2003年に東西自由通路が設置&橋上駅舎化され、その後に5階建て(一部6階建ての)駅ビルが建築されました。
改札口は橋上駅舎にあります。駅ビルにはJR東日本系の商業施設「ラスカ小田原」が入居しています。
大雄山線を除く各社改札口や東西自由通路(いずれも3階)へ行くには駅ビル「ラスカ小田原」を通り抜ける形になります。
また、出入口は1階にありますが、駅ビル2階には駅前広場のペデストリアンデッキに接続する出入口もあります。
駅外地平部と3階を結ぶエレベーターは、「ラスカ小田原」内、ペデストリアンデッキ、駅ビル右隣に隣接して駅ビルと一体になっている伊豆箱根鉄道大雄山線駅に設置されていて、各社小田原駅および東西自由通路はバリアフリーに対応しています。
 
そして駅ビルの前には駅前広場があり、バスターミナルとタクシー乗り場が設けられています。
小田急系の『箱根フリーパス』で乗車可能な箱根方面の箱根登山バス、伊豆箱根鉄道(西武系)のフリーパス『箱根旅助け』で乗車可能な箱根方面の伊豆箱根バスとも東口バスターミナルから出ています。双方とも箱根方面への路線を有していますが、お手持ちのフリーパスでライバル会社のバスには乗れませんのでご注意下さい。
 
さらに、駅前広場の地下には小田原地下街「HaRuNe小田原」があります。
 
 

東口(表口)駅前です。ペデストリアンデッキ東南東を望む。
駅東側は小田原市の中心市街地で、商店街が形成されていますが、他の地方都市同様に空洞化が進行しています。
撮影日は平日だったからか人通りが少なかったですが、小田原は観光地でもあるため、土休日昼間は通行人が多くなります。
新しい再開発ビルも見られますが、全体的に昭和の雰囲気が残っている市街地といった印象です。
ちなみに相模湾は約1.2km南東と、若干遠いです。
尚、小田原市役所は西口側にあり、駅から結構遠いです(北へ約1.2km)。
 
 

東口(表口)駅前です。ペデストリアンデッキより南南西を望む。右手が小田原駅です。
写真奥には小田原城があります(距離約800m、徒歩12分程度)。一帯は小田原城址公園になっており、遊園地や動物園も併設されています。
小田原城へ向かうお城通り沿い右側には再開発による複合商業施設「ミナカ小田原」があります。線路沿いは14階建ての「タワー棟」で外観は普通のビルですが、通り沿いの低層棟は江戸時代の城下町をイメージした造りの商業施設「小田原新城下町」になっていて、城下町の雰囲気を演出しています。

 

 

駅前広場地下には小田原地下街「HaRuNe小田原」があります。

地方都市にある地下街としては結構規模が大きいです。

以下はWikipediaの本文を引用。

『この地下街は1976年11月にアミーおだちかとして開業し、2007年6月に一度閉鎖したが、小田原市と地元の経済団体により再生が検討され、2009年4月に「地域資源や情報発信機能などを備える施設として再生を図る」という方針を小田原市が決定し、再生の為の計画・事業を経た上で2014年11月に再開業した』

との事です。

 

 

 

橋上階(3階)東側に位置する、在来線改札口です。南方向を望む。
東西自由通路の南側にあります。天井には巨大提灯が設置されています。小田原提灯は伝統工芸品です。
左が駅ビル、東口(表口)、伊豆箱根鉄道駅方面、右が小田急・箱根登山電車駅、新幹線駅、西口(新幹線口)方面です。
 
駅員配置………あり(直営駅かつ管理駅)。
自動改札機……あり(9通路)。  
ICカード………『Suica』のエリア内。

        但し、定期券を除きJR東海エリアへ跨がっての利用は不可。
有人通路………あり(窓口に面した右端通路。点字ブロック設置で広幅)。
幅広通路………△(右端の有人通路のみです)。
窓口……………あり(改札窓口、『みどりの窓口(改札外右側)』)。
自動券売機……あり(改札口の右手前。ICチャージ可)。指定席券売機併設。
自動精算機……あり(ICチャージ可。新幹線との連絡通路出入口に指定席券売機あり)
トイレ…………改札内外(いずれも車いす対応トイレ併設)。
売店……………○(改札内3・4番線ホームにミニコンビニと同規模のキオスクあり)。  
コンビニ………○(改札外に「ニューデイズ」、

         改札内5・6番線ホームに「ニューデイズミニ」あり)。
 
そして地平部(2階相当)にある各ホームとの間は階段・上下方向エスカレーター・エレベーターで結ばれており、バリアフリーに対応しています。
 
また、改札を入って右方向には小田急線・箱根登山電車を跨いで新幹線コンコースとを結ぶ連絡通路が延びています。1階新幹線コンコースの手前には新幹線のりかえ口がありますが、3階と1階の間は階段と上下方向エスカレーターしかありませんので、車いすで在来線と新幹線を乗り換える場合は通常の改札口をご利用下さい。
尚、小田急線・箱根登山電車および伊豆箱根鉄道大雄山線との乗換改札はありません。
 
 

こちらは新幹線~在来線乗換改札口です。新幹線コンコースより東を望む。改札の先が在来線コンコースです。
EXサービスに対応した自動改札機が4通路並んでいて(左から3番目が幅広通路)、右端が窓口に面した点字ブロック設置の有人通路(幅広通路)です。
新幹線側、在来線側ともEXサービス対応のICカードチャージ機があります。
改札を通って左には3階跨線橋とを結ぶ階段・上下方向ESがあり、在来線コンコースに通じています(エレベーターはありません)。
また、「ぷらっとこだま」で新幹線を利用し、在来線に乗り換える場合はのりかえ口を通れません。新幹線改札口から出場して下さい。
 
 

下り3番線に設置されている吊下式駅名標です。電照式で、バックライトは蛍光灯と思われます。
JR東日本の標準デザインで、多国語が併記されています。
矢印の中央には東海道線のラインカラーであるオレンジ色が標示されています。
駅ナンバリング「JT 16」も併記されています。
 
 

 

 

駅構造……地上駅(駅外より若干高い位置にあります)。北北東~南南西方向。
配線………島式ホーム2面4線、両外側に貨物線・側線計3線あり。
 
番線は東端の伊豆箱根鉄道からJR東日本→小田急・箱根登山鉄道→JR東海の順に、通しで付番されています。
左ホーム(東)は左が3番線、右が4番線でいずれも下り熱海・神戸方面、右ホーム(西)は左が5番線、右が6番線でいずれも上り東京・上野東京ライン・湘南新宿ライン方面です。
基本的に上下線ごとに発着ホームが分けられており、下りホームに到着した当駅止まりの列車はホームではなく神戸方(奥)の引上線や早川駅の留置線を利用して方向転換し、上りホームに入線しますが、上り当駅始発列車が4番線を使用する事があります。
外側の3番線・6番線が主本線(通過線)で、内側の4・5番線が副本線(待避線)です。
また3・4番線ホームから見て5・6番線ホームは若干神戸方(奥)にずれています。
 
中写真3番線の左には伊豆箱根鉄道大雄山線のホームがあり、3番線と大雄山線ホームの間には側線があります。この側線には大雄山線との渡り線がありますが、これは大規模な定期検査時に車両を静岡県の駿豆線大場工場へ甲種輸送の形で輸送するための設備です。
そして、下写真6番線の右には小田急線・箱根登山電車のホームがあり、5番線と小田急・箱根登山ホームの間には上り貨物線と側線が各1本あります。
  
ホーム有効長……15両分。
ホームドア………なし(2022年4月時点)。
ホーム幅…………全体的に広いです。
上屋(屋根)………ほぼ15両分ですが、3・4番は神戸方の端のみ、5・6番は両端が未設置。 
ホーム上設備……ベンチ、飲料自動販売機、空調完備の待合室。
ホーム上設備……KIOSK(ミニコンビニ並。3・4番)、NewDays(ミニコンビニ。5・6番)
 
中ほどから神戸寄り上空は東西自由通路と橋上駅舎に覆われています。
  
上写真は4番線より、中写真は3番線より、下写真は6番線より、いずれも熱海方・神戸方を望む。
 
 

 

上写真は5番線より、下写真は6番線より、いずれも東京方を望む。右から3番線~6番線の順です。
伊豆箱根鉄道大雄山線ホームは橋上駅舎の向こう側(右サイド)にあります。
左には小田急線・箱根登山電車のホームが並行していて、さらに左には新幹線ホームがあります。
 
ちなみに発車メロディーは全番線で「お猿のかごや」ですが、番線ごとに若干アレンジが異なるようです。
 
 

 

上写真は6番線より、下写真は5番線に停車中の列車内より、いずれも東京方を望む。
副本線である4・5番線の延長上には付属編成用の短い引上線がありますが、現在使用停止中との事です。
また、当駅から先は旅客線と東海道貨物線の線路別複々線区間になりますが、小田原駅構内でまずは内側が旅客線、外側が貨物線の方向別複々線になります。小田原駅旅客ホームから貨物線に入る事は可能で、一部の特急『湘南』や寝台特急『サンライズ出雲・瀬戸』が貨物線を通ります。貨物線は茅ケ崎駅までホームがありませんので、貨物線を走行すると平塚駅は通過となります。
 
この先、すぐに小田急小田原線が左へ、伊豆箱根鉄道大雄山線が右へ分かれ、左の東海道新幹線と並行しながら築堤区間で市街地の中を北北東へ走ると、右から来た大雄山線が東海道線と新幹線をアンダークロスして左へ離れます。その後は右へカーブして住宅街の中を北東へ走るようになると貨物線下り線が旅客線上下線を乗り越して旅客線の左側へと回り、ここから線路別複々線になります。その後は酒匂川を渡ると右へカーブして新幹線が左へ分かれますが、この地点の在来線と新幹線の間には新幹線の保線基地があります。この場所には東海道新幹線開業前、モデル線の鴨宮基地がありました。そして盛土高架で住宅街の中を東北東へ走り、地平区間になると鴨宮駅へと至ります。
 
 

 

上写真は5番線より、下写真は6番線より、いずれも熱海方・神戸方を望む。
上写真左奥には小田原城が見え、その麓に保線基地があります。4番線と5番線の延長上には長短2本の引上線がありますが、草に覆われており使用されているかどうか不明です。
また、当駅より先は複線区間になり、旅客列車と貨物列車が同じ線路を走ります。
 
この先、右側の箱根登山鉄道鉄道線(単線)と並走状態で市街地の中を南南西へと走りますが、東海道新幹線はやや離れた西側を並行しています。そして小田原城西側の掘割を走ると箱根登山電車ともどもトンネルで丘を越えます。トンネルを出ると盛土高架区間で市街地の中を引き続き南南西へ走りますが、箱根駅伝のコースになっている国道1号線をオーバーパスすると箱根登山鉄道線が右へカーブして分かれます。その後は西湘バイパスをくぐって早川を渡り、盛土高架のまま左へカーブしながら住宅街の中を走ると右手から山が迫ってきて、早川駅へと至ります。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・2004年以降多数。          
  
在来線駅は島式ホーム2面4線で、一部列車は当駅始発・終着となります。西側に小田急&箱根登山電車の駅と新幹線駅があり、東京方の東側に伊豆箱根鉄道駅があります。上空には小田急&箱根登山電車と共用の橋上駅舎があり、東西自由通路を兼ねています。東口駅前は小田原市の中心市街地が広がっていて、南側には小田原城があります。
  
鉄路のみで  
東京から・・・当日到達可、日帰り往復可。在来線(東海道線)or東海道新幹線or小田急線(新宿から)にてアクセス可能。 
大阪から・・・当日到達可、日帰り往復可。東海道新幹線で直接アクセス可能。但し『のぞみ』は通過します。
 
食料・飲料 (500m以内) 
コンビニ・・・・・・あり (駅構内にもあり、駅前にも複数あります)  
飲食チェーン店・・・あり (駅ビル内や駅前に多数あります)
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。東海道線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は小田原駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:JR東日本のHP、Google地図、Wikipedia)
(参考:Departure Melody Room、さいきの駅舎訪問、配線略図.net)