名張駅【三重県】(近鉄大阪線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
三重県名張市の中心市街地に位置する近鉄大阪線の主要駅で、名阪・阪伊甲特急を除く特急が停車する駅でもある、
名張駅 (なばりえき。Nabari Station) です。
 
  
駅名  
名張駅 (D 49)  
  
所在地  
三重県名張市     
  
乗車可能路線  
近畿日本鉄道:大阪線  
  
隣の駅  
大阪上本町方……赤目口駅  
伊勢中川方………桔梗が丘駅   
 
訪問・撮影時  
2020年12月  
 
 
駅概要  
駅形態……………地平駅(低い盛土高架駅。1930年開業)。
駅舎………………東西にそれぞれ駅舎があります。
出入口……………東西。駅舎内の通り抜け不可ですが、南側にスロープ付きの東西自由通路があります。
バリアフリー……対応(駅外~各改札~地下道は段差なし。地下道~ホームはエレベーター設置済)。
点字ブロック……各出入口(東口は駅前広場)~各改札~各ホームに設置済み。
駅前広場…………東西にあり(それぞれバスターミナルとタクシー乗り場を併設)。
 
 

 

正面口に相当する西口駅舎です。上写真は北方向を、下写真は北東を望む。
木造2階建てで古いですが、いつ建てられたかは不明です。改札口が1階にあり、2階は駅事務室と思われます。
南側と西側に出入口があります。上写真の正面が南側出入口、左が西側出入口です。いずれも出入口に段差はありません。
駅舎南側(上写真手前)に駅前広場があり、駅舎寄りの前方がタクシー乗り場、後方がバスターミナルとして使用されています。その後方の出入口部分がロータリー状になっています。
線路沿いの広場右側には交番、公衆トイレ(車いす対応トイレ併設)、東西自由通路の出入口、三重交通のバスターミナル・営業所、観光案内所があります。
西口バスターミナルからはかつて、名松線の伊勢奥津駅行きの路線バスも発着していました(2021年廃止。現在は途中で乗換が必要ですが、本数が少なく曜日により乗り継げない事もありますので、事前に運行日・運行時刻を必ずご確認下さい)。
駅舎手前の左側にはコンビニ「ローソン」があります。
 
 

西口駅前です。南を望む。
前方に駅前広場が広がっており、その突き当たりを左右方向に県道80号線が通っています。
駅前から西にかけての一帯に、名張市の従来からの市街地が広がっています。名張市は郊外のニュータウンが発達しているため、この市街地は旧市街地とも呼ばれています。
旧市街地は古い町並みが残っている一方、商店街は寂れており空洞化も進行しています。
その旧市街地西側、名張駅から約1.1km西には近鉄伊賀線の西名張駅がありましたが、西名張~伊賀神戸で大阪線と並行していた事、桔梗が丘住宅地の開発に支障した事が要因で1964年に同区間が廃止されました。
 
 

西口駅舎1階にある西改札口です。東を望む。
右に南側出入口が、後方に西側出入口があります。
 
駅員配置………あり。
自動改札機……あり(3通路)。
ICカード………利用可能(『PiTaPa』エリア内。交通系ICカード全国相互利用サービスの各種カードもOK)。
幅広通路………あり(窓口に面した左端通路。点字ブロック設置)。
有人通路………あり(左端幅広通路が有人通路を兼ねています)。
窓口……………あり(改札窓口)。
自動券売機……あり(改札口の左手前。ICチャージ可。サポート付き特急券売機・通勤定期券売機併設)。
自動精算機……あり(ICチャージ可)。
トイレ…………あり(改札内外。改札内は多機能トイレ併設。改札外は車いす対応トイレ併設)。 
付帯設備………ベンチ(改札外右後方)、公衆電話(改札内)。  
売店……………なし。 
コンビニ………なし(最寄店舗は西口駅前の「ローソン」)。
 
2020年当時は改札口の左手前に「近鉄名張駅営業所」があり、窓口で特急券も購入可能でしたが、現在も営業所が存在しているかどうかは不明です。もし閉鎖されている場合は東西自由通路を通って東口の出札窓口へお回り下さい。
サポート付き特急券売機・通勤定期券売機はインターホンが併設されていて、オペレーターと通話可能となっています。JR西日本の『みどりの券売機プラス』に相当します。
 
改札口を通ると地下道で、各ホームや東改札口に通じています。東改札口前に改札内トイレ(多機能トイレ併設)があります。
各ホームとの間は階段およびエレベーターで結ばれていて、名張駅はバリアフリーに対応しています
 
そして、改札内に売店・コンビニは無く、ホーム上に飲料自動販売機しかありません。また、基本的に特急列車の車内販売は行われていないため、菓子などの食料は入場前に購入しておいて下さい。
 
 

 

こちらは東口駅舎です。上写真は南西を、下写真は西を望む。
東口は後に新設されたと思われ、駅舎も新しいです。
オープン構造の平屋建てで、改札口上の三角屋根が特徴です。
右側にはコンビニ「ファミリーマート」があります。駅舎の左側には東西自由通路の出入口があります。
改札口には段差がありませんが、駅前広場から見て一段低い位置にあるため、階段とスロープを設置してバリアフリーに対応しています。
後方にはロータリーを有する駅前広場が整備されていますが、用地の関係で南北に長くなっています。
概ね北寄り(右)がバスターミナル、南寄り(左)がバス降車場、タクシー乗り場、一般車乗降場として利用されています。
 
 

東口駅前です。北東を望む。
元々は「駅裏」で、住宅と田園が混在していましたが、東口開設に伴い住宅街として発展しました。
東側の丘も住宅街になっており、丘の上、駅から約450m東には名張市立図書館が、約500m東には平尾山カルチャーパーク(公園)があります。
駅前に商店は少ないですが、約600m北の新興住宅地を東西に延びる名張市道の幹線道路沿いにはロードサイド店舗が林立しています。
名張市役所は約1.5km北東の新興住宅地内にあります。
また、約400m南を名張川が西へ流れており、川沿いには近鉄大阪線西側からの旧市街地が延びてきています。
名張川の対岸(南側)は郊外の農村地帯が広がっています。
 
 

東口駅舎にある東改札口です。西を望む。
現在は駅前広場の充実や西口側の衰退などにより、こちらの東口の方がメインの改札口になっているようです。
 
駅員配置………あり。
自動改札機……あり(4通路)。
ICカード………利用可能(『PiTaPa』エリア内。交通系ICカード全国相互利用サービスの各種カードもOK)。
幅広通路………あり(窓口に面した左端通路。点字ブロック設置)。
有人通路………あり(左端幅広通路が有人通路を兼ねています)。
窓口……………あり(改札窓口、左手前の出札窓口)。
自動券売機……あり(改札口の左手前。ICチャージ可。特急券・定期券の購入は出札窓口へ)。
自動精算機……あり(ICチャージ可)。
トイレ…………あり(改札内外。改札内は多機能トイレ併設。改札外は西口駅前のみ)。 
付帯設備………コインロッカー(改札外右側)。  
売店……………なし。 
コンビニ………あり(改札外右側に「ファミリーマート」があります)。
  
改札口を通ると地下道で、各ホームや西改札口に通じています。改札を入って右手にはトイレ・多機能トイレがあります。
 
 

下り2番線に設置の吊下式駅名標です。非電照式と思われます。
駅ナンバリング導入時に一斉に置き換えられた新デザインです。
また、駅ナンバリング「D 49」が大きく書かれています。
 
 

こちらは2番線に設置されている、吊下式の名所案内「ごあんない」です。
南東約8km、バスでアクセス可能な景勝地「香落渓(こおちだに)」や、東約1.5kmにあるスポーツ公園「名張中央公園」、園内にある夏見廃寺などが羅列されています。
 
 

 

駅構造……地平駅(盛土高架駅)。ホームは概ね南北方向。
配線………島式ホーム2面4線プラス側線。
 
右ホーム(西)は右から1番線・2番線の順でともに下り伊勢中川方面・近鉄名古屋方面、左ホーム(東)は右から3番線・4番線の順でともに上り大阪上本町方面・大阪難波方面です。
4番線は当駅始発の伊勢中川方面列車も使用します。
内側の2番線・3番線が主本線(通過線)、外側の1番線・4番線が副本線(待避線)です。
また、1番線の右には手前の伊勢中川方から留置線が2本並行していて、奥の大阪上本町方に車止めがあります。
 
ホーム有効長……10両分。
ホームドア………なし(2020年12月時点)。
ホーム幅…………中ほどは標準レベル、両端は絞られて狭いです。通過列車に注意が必要です。
上屋(屋根)………9両強分。両端は雨ざらしになっています。
ホーム上設備……ベンチ、飲料自動販売機、空調完備の待合室、特急券売機(直近の列車のみ購入可能)。
 
当駅は特急停車駅ですが、名阪甲特急、観光特急『しまかぜ』など通過列車もわずかにあります。
  
写真は2枚とも2番線より大阪上本町方を望む。
 
 

 

2枚とも3番線より伊勢中川方を望む。左から1番線~4番線の順で、1番線の左には留置線が2本あります。
下写真左、1・2番線中ほどの土台は石積みになっており、歴史を感じさせます。後に両側へ延伸され、現在は10両分になっています。
下写真右、3・4番線中ほどには売店がありましたが閉店となり、現在は自動販売機コーナーになっています。
 
 

3番線より大阪上本町方を望む。
右手には留置線の車止めがあります。また、前方の副本線が本線に合流した先に下り線(右)から上り線(左)への片渡り線があります。
この先、市街地を南下してすぐ名張川を渡ると一瞬で郊外の農村風景へと変わり、右へカーブして一直線に盆地の中を南西へ走ると赤目口駅へと至ります。
 
 

 

上写真は1番線より、下写真は2番線より、いずれも伊勢中川方を望む。
本線の両側には多数の留置線が敷設されていて、左側には屋根付きの車庫もあります。この設備は正式な車両基地ではないものの、名張駅は運転上の拠点駅として機能しており、当駅始発・終着の列車が多数設定されています。名張駅では乗務員の交替も行われています。
 
この先、留置線が途切れると右手に開発途上で空地も見られる新興住宅地を見て右へカーブし、やがて農村地帯の中を北東へ走るようになります。その後は左へカーブして、引き続き農村風景の中を北北東へ走るとニュータウンの中に入り、桔梗が丘駅へと至ります。かつては桔梗が丘駅手前で左から近鉄伊賀線が寄り添い、並走していましたが、桔梗が丘駅開設を前に伊賀線の西名張~伊賀神戸が廃止されました。
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・2002年、2009年、2020年          
 
2002年と2009年は名松線・伊勢奥津駅とを結ぶバスと乗り継いだ際、2020年は駅訪問が目的で、それぞれ下車(乗車)しました。2面4線の駅で、伊勢中川方には留置線があり運転上でも主要駅となっています。駅舎は東西にあり、西口側が市街地で、東口側が郊外の住宅街です。
  
鉄路のみで  
東京から・・・当日中到達可能、日帰り往復可能。新幹線~名古屋から近鉄名阪乙特急に乗車。 
大阪から・・・当日中到達可能、日帰り往復可能。近鉄大阪線の乙特急・快速急行・急行に乗車。
 
食料・飲料 (500m以内)
コンビニ・・・・・・あり (東西駅前にあり)     
飲食チェーン店・・・なし   
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。近鉄大阪線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は名張駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:近畿日本鉄道のHP、Google地図、Wikipedia)