嵐山駅【京都府】(阪急嵐山線。2009年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


今回の【駅】シリーズは、
京都府京都市西京区北東端、桂川に面した住宅街に位置する阪急嵐山線の終着駅で、京都の一大観光地・嵐山への阪急における玄関口である、
嵐山駅 (あらしやまえき。Arashiyama Station) です。
 
尚、写真は2009年訪問時のもので、古いです。現在は駅がリニューアルされたり駅前広場が完成したり、状況が変化しています。ご了承下さい。
  
  
駅名  
嵐山駅 【副駅名:嵯峨野】 (HK 98)   
 
所在地  
京都府京都市西京区   
 
乗車可能路線  
阪急電鉄:嵐山線         
 
隣の駅  
桂方……松尾大社駅    
  
(※)嵐電嵐山駅は約950m、JR嵯峨嵐山駅嵯峨野観光鉄道のトロッコ嵯峨駅は約1.6km、それぞれ離れています。      
 
訪問・撮影時  
2009年11月    
 
 
駅概要  
駅形態……………地平駅(1928年開業) 
駅舎………………北西側終端部に2階建ての駅舎を有しています。
出入口……………駅舎がある北西側のみ。
バリアフリー……一応対応(段差なく駅外~ホーム間を移動できますが、臨時改札口は非対応)。
点字ブロック……各出入口~改札~ホームに設置。
駅前広場…………あり(大半が歩行者用スペース。北東側に小規模なバスターミナルあり)。
 
 

駅舎です。南を望む。
2階建てですが、2階は臨時改札口とホームを結ぶ通路のみと思われます。
右側の階段が臨時改札口に通じています。尚、臨時改札口は出場専用です。
多客対応のため、間口が広いです。
 
手前には駅前広場があります。当時はアスファルト敷でロータリー状になっていましたが、ロータリー内に自動車は進入できませんでした。
現在は床面が変更され、ロータリーが撤去されて大半が歩行者専用スペースになりました。北側(写真後方)の片隅にバスターミナルが設けられています。
また、駅前広場北西端に「阪急レンタサイクル嵐山」(レンタサイクルの営業所)があります。
 
 

駅前です。北西を望む。
嵐電の嵐山駅前と違い駅前に商店は少ないです。周辺は住宅街が広がっています。
北側には旅館が複数あり、日帰り温泉施設もありますが、観光地の雰囲気ではありません。
250mほど北上すると桂川の中州にある嵐山公園に到達します。この辺りまで来てようやく嵐山の雰囲気を感じることができます。
嵐山公園を西へ進むと、嵐山駅から600mほどで渡月橋に到達します。
渡月橋を渡ると嵐山の中心部で、沿道には商店街が形成されています。その中に嵐電嵐山本線嵐山駅があります(阪急の嵐山駅から約950m)。
尚、JR嵯峨野線の嵯峨嵐山駅、嵯峨野観光鉄道線のトロッコ嵯峨駅はさらに650mほど北東にあります。
阪急の嵐山駅は他社線との乗換には適しませんが、乗り鉄の場合は嵐山観光をしながら他社線の駅まで歩いてみるのも一手です。
 
 

 

改札口です。上写真は南東を、下写真は東を望む。
駅前広場から直接アクセスできます。右側の階段上は臨時改札口です。 
 
駅員配置………あり(有人駅。駅員不在時に備え改札内外にインターホンあり)。
自動改札機……あり(6通路)。
ICカード………『PiTaPa』のエリア内。  
幅広通路………右端通路。
有人通路………窓口に面した左端通路。点字ブロック設置。車いす通行不能。
窓口……………改札窓口のみ。
自動券売機……改札口の左手前(ICチャージ可)。
自動精算機……あり(ICチャージ可)。
トイレ…………改札内(多機能トイレ併設)。 
付帯設備………コインロッカー(改札内外)。
売店……………あり(改札外右側。現在は売店規模の「ローソン」)。  
コンビニ………なし(駅前西側に「ミニストップ」あり)。
 
 

そして、改札を通ってスロープを登ると通常使用する島式ホームに到達します。
嵐山駅は通常時においてバリアフリーに対応しています。
 
 

 

駅舎西寄り、中2階には多客期に使用する臨時改札口(出場専用)があります。東方向を望む。
改札ラッチが設置されています。ICカード全盛の現在においては可動式のIC簡易改札機でも置かれるのでしょうか?
改札の先の右手には精算窓口があります。普段は板で塞がれているようです。
 
順路としては、島式ホームの両外側にある降車専用ホームから終端部にあるスロープで駅舎2階に登り、階段を降りてこの臨時改札を通ってから駅外へ出るのですが、この臨時改札口周りは階段しかなく、車いすやベビーカーは通れません。もし臨時改札口開設時に車いすやベビーカーで嵐山駅を出る場合は、事前に阪急電鉄に連絡を入れて到着時に乗車ホームとなっている島式ホームから降ろしてもらうしかありません。



こちらは島式ホーム終端部より改札口を望む。
スロープを降りた先に改札口があります。手前の上部には嵐山の観光案内図が掲示されています。
改札口直上の駅舎2階部分には臨時改札口の通路が僅かに見えます。
 
 

2009年当時の吊下式駅名標です。電照式です。
阪急の標準デザインですが、書体がナールなので旧型です。
下部には副駅名の【嵯峨野】が括弧書きで標示されています。
現在は書体が変更された新型に取り替えられているかもしれません。
少なくとも駅ナンバリング「HK 98」は追加されているでしょうね。
尚、隣の駅は松尾大社駅ですが、当時の駅名は松尾駅でした。
 
 

こちらは2009年当時の建植式駅名標です。非電照式です。
昔は建植式でよく白地のタイプを見かけましたが、今は減少しているかもしれません。

書体がナールとは違い、現在主流のものと類似しています。
 
 

 

駅構造……地平駅(南東~北西方向)。
配線………頭端式ホーム3面2線(櫛形ホーム)。
 
右(南西)の線路が1号線、左(北東)の線路が2号線で、各線とも両側にホームがある形です。
いずれも上り桂方面および京都本線方面です。錆付き防止のため、平日は2号線、休日は1号線を使用します(通常ダイヤでは2列車が同時に嵐山駅に入線することがありません)。
通常時は各号線とも中央の島式ホームで乗降扱いを行いますが、多客時は中央のホームを乗車専用、両端のホームを降車専用として使用します。
  
ホーム有効長……6両分。  
ホームドア………なし。
ホーム幅…………観光客が押し寄せる駅にしては狭く、先端の桂方は結構狭いです。
上屋(屋根)………終端方(手前)の約2.5両分。臨時降車ホームは終端方の1両強分。
ホーム上設備……ベンチ(通常使用の島式ホームのみ)。
 
後方にはスロープがあり、改札口に通じています。
尚、終端部で島式ホームと各臨時降車ホームは直接繋がっていません(但し、2号線側は繋がっているものの柵が設置されており、通常時は移動不可)。
 
上写真は1号線より、下写真は2号線より、いずれも桂方を望む。
 
 

 

上写真は1号線より、下写真は2号線より、いずれも終端方を望む。
こちら側の桂方は上屋がありません。
当初のホームはもっと短く、6両編成に対応させるため延伸させた事がわかります(下写真)。
 
 

 

2枚とも2号線降車ホーム近くにあるトイレ前より桂方を望む。後方が改札口方向です。
上写真の通路は右側の2号線降車ホームに通じていますが、前述の通り柵があるため降車ホームへは行けません。
開業当初の嵐山駅は頭端式ホーム6面5線とビッグスケールでしたが、予想ほどピーク時の乗降客が多くなく、過剰設備となったため、戦後に現在の3面2線へと縮小されました。
廃止された線路は南西側(現・1号線側)に1線、北東側(現・2号線側)に2線、それぞれ存在し、その両側にホームがありましたが、1号線側の1線と外側ホームは既に撤去されています(内側ホームは現在の1号線臨時降車ホームと兼用)。
一方、2号線側の2線分についてはホーム跡が残っています。上写真は内側の1線跡、下写真は外側の1線跡です。
まぁ、現在も残っているかどうかはわかりませんが…。
 
 

2号線側より桂方を望む。
現在の嵐山線は全線単線ですが、開業当初は複線でした。需要が大きくなく、戦前に早くも単線運行に切り替え、残存していた複線分の設備は戦時中に不要不急線として撤去されました。
現在も福線分のスペースがあるものの、嵐山駅の位置が災いしてか利用客が大きく増加しないため、複線が復活することはないでしょうね…。
この先、右へカーブしながら住宅街の中を走り、やがて南寄りに進路を変えます。そして左手に桂川の土手が接近してまた遠ざかると松尾大社駅へと至ります。
 
 

 

上写真は1号線より、下写真は2号線より、いずれも終端方を望む。
車止めがあり、その先には駅舎があります。
島式ホーム端の先にはスロープがあり、改札口に通じています。
また、両側には各臨時降車ホームから2階へ登るスロープがあり、左側(南西側)中2階にある臨時改札口へと通じています。普段は閉鎖されています。
 
 

こちらは2号線より終端方を望む。
前述しましたが、2号線降車ホームは一応、トイレ前を経由する通路を介して通常改札口に繋がっています。右端にはホーム跡も見えます。
この通路は普段閉鎖されていますが、多客期はバリアフリールート並びにトイレへのアクセスルートとして開放されるのでしょうか?
 
 
あとがき  
下車(乗車)時・・・1999年、2008年、2009年        
  
阪急嵐山線の乗りつぶし、乗り鉄、乗換のため下車(乗車)しました。観光地の玄関口にふさわしい雰囲気を有する駅で、嵐山地区に乗り入れる路線の駅の中で一番規模が大きいですが、肝心の嵐山とはちょっと距離があり、不便な面もあります。せめて渡月橋の前に駅があれば…。。
  
鉄路のみで  
東京から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。新幹線(京都)~地下鉄(四条)~阪急京都本線(桂)~嵐山線。
大阪から・・・当日到達可能、日帰り往復可能。大阪梅田から阪急京都本線(桂)~嵐山線(終点)。 
 
食料・飲料 (500m以内)
コンビニ・・・・・・あり (駅西側に「ミニストップ」あり)
飲食チェーン店・・・なし   
 
東京・大阪とも到達難易度がさほど高くありません。
阪急嵐山線をご利用の際、嵐山観光の際は、ぜひ一度は嵐山駅も観察してみて下さい!
 
(参考:阪急電鉄のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)