今は見られない列車・車両・塗色(83・近鉄10100系)   | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


(2枚ともWikipediaの写真を使用)
 
このコーナーでは今まで乗車・撮影した列車・車両・塗色の中で、今では見られないモノを紹介いたします。
 
第83回目は、近鉄特急で使用された量産型の2階建て電車で、
「新ビスタカー」「ビスタⅡ世」などと呼ばれた10100系電車です。
 
先に登場した2階建て試作車10000系「ビスタカー」の量産車として1959年にデビューしました。
3両1編成で、連接構造を採用し、中間車が2階建てでした。
先頭車両は流線形と貫通型の2種類があり、
その組み合わせによりA編成~C編成に区別されていました。
(両端とも流線形の編成のみ存在しませんでした)。

1960年、鉄道友の会ブルーリボン賞を受賞しました。
 
自系列のみ3連・6連のほか、他系列との併結運用もありました。
当初は名阪甲特急(名阪ノンストップ特急)で活躍していましたが、
やがて新幹線開業による名阪ノンストップ特急の需要激減や
後継系列登場により乙特急での運用が増加しました。
 
また、初期の2階建て車両、保守に手間のかかる連接車、など
次第に厄介者扱いになり、初登場からわずか20年後の1979年に全廃されました。

まだ使用可能であった機器等は一般車2000系などに流用されました。
 
後継となった「ビスタⅢ世」の30000系は現在も活躍していますが、
これも10100系の苦い経験が生かされた結果でしょうか。
 
私は10100系を生で見たことがありませんでした…。