新青森駅【青森県】(東北新幹線、北海道新幹線。2012年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
青森県青森市西部郊外の住宅地に位置する東北新幹線と北海道新幹線の境界駅で、JR東日本とJR北海道の境界駅でもあり、青森駅とは在来線の奥羽本線を介して連絡している、
新青森駅 (しんあおもりえき。Shin-Aomori Station) です。
 
尚、当記事では新幹線駅についてのみ紹介いたします。
在来線駅および駅南側の記事につきましては以前UPいたしました⇒記事はこちら
また、写真は2016年以前の撮影で、古いです。現在は変化が生じています。ご了承下さい。
  
 
駅名  
新青森駅 (JR東日本の管理駅。駅番号なし)  
 
所在地  
青森県青森市   
 
乗車可能路線   
JR東日本:東北新幹線、JR北海道:北海道新幹線   

 
隣の駅   
東北新幹線  
東京方……………七戸十和田駅  
  
北海道新幹線  
新函館北斗方……奥津軽いまべつ駅  
 
乗換可能駅   
JR東日本:奥羽本線……新青森駅まで徒歩4分        
 
訪問・撮影時   
2011年1月、2012年8月、2016年4月  
 
 

 

新青森駅は新幹線が高架駅(3階)、在来線が地平駅(1階)で、ともに新幹線高架下の2階にコンコース階があります。
2階コンコース階は南北自由通路を兼ねていて、北側の新幹線高架下1階は東西自由通路を兼ねています(東側が東口、西側が西口)。
駅出入口は南口1ヶ所、北側2ヶ所(東口、高架下出入口)の計3ヶ所あり、いずれも階段・上下方向エスカレーターの設備があります。高架下出入口は東口前にあり、西口へは高架下出入口が便利です。南口および東口と高架下出入口の間にはコンコース階とを結ぶエレベーターがあり、新青森駅はバリアフリーに対応しています。
 
写真は正面口に相当する東口です。駅前広場より西を望む。
正面の新幹線高架下にコンコース行き出入口(高架下出入口)と、西口方面への東西自由通路があります。東西自由通路の両側には「あおもり旬味館」が入居しています。
左手には2階直通の階段とESがあり、その左は在来線ホームです。
東口駅前広場は2つのロータリーがあり、南側がバスターミナル、北側がタクシー乗り場と一般車乗降場として使用されています。
 
一方、西口には駅前広場がなく、出入口前にはパークアンドライドに対応していると思われる有料立体駐車場があります。


駅南側は以前より宅地化された地域ですが、新幹線開業後は南口が駅裏になってしまいました…。
南口は東側のみに開口しています。駅南西側からは南口の約150m南(左)で東北新幹線高架橋をくぐって東側へ回る必要があります。
南口には北口同様に駅前広場があり、バスターミナルとタクシー乗り場が設けられています。
 
 

 

 

東口駅前です。いずれも駅前広場より、上写真は南東を、中写真と下写真は北を望む。
駅前は区画整理が行われ、開発が促されている状況なのですが、現在もなかなか空地が埋まらないようです…。
ホテルやレンタカーの営業所が点在しているほかは商店が少なく、民家も多くありません。西口駅前についても同様です。
また、有名な観光地である三内丸山遺跡は南へ約2.5kmで、徒歩でもアクセス可能です。
楽にアクセスしたい方は、東口バスターミナルから出ているあおもりシャトルdeルートバス「ねぶたん号」をご利用下さい(所要時間約15分)。
そして、写真奥には青森市南東部にそびえる八甲田山の山々を望めます(分かりづらいですが…)。
 
 

 

高架下2階にある新幹線改札口です。2枚とも北を望む。
すぐ右に1階高架下出入口への階段・ESが、離れた右に駅前広場直通の東口へ下りる階段・ESがあります。
右後方は在来線改札口および南口方面です。
 
『モバイルSuica』などに対応の自動改札機が少なくとも4通路あります(点字ブロック設置通路なし、幅広通路なし)。
左端にはウォークイン形式の有人通路があり、中にはカウンター式の窓口があります。有人通路のみ点字ブロックが設置されていて、車いすが通行可能な幅です。
改札内コンコースにはトイレおよび多機能トイレ、JR東日本系のミニコンビニ「ニューデイズ」などの店舗があります。
また、改札を入って左側には在来線乗換改札があります。
後方の改札外には『みどりの窓口』(指定席券売機併設)と待合室(空調完備)があります。
 
そして3階にある各ホームとの間は、階段・上下方向ES・EVで結ばれています。新青森駅はバリアフリーに対応しています。
 
 

上り11番線に設置の吊下式駅名標です。電照式で、バックライトはLEDです。
新青森駅はJR東日本の管理駅なので、駅名標はJR東日本仕様です。
新幹線駅においては矢印の色がJR東日本のコーポレートカラーである緑色一色です。
尚、東北新幹線および北海道新幹線には駅ナンバリングが導入されていません。
 
 

こちらは2011年、12番線にて撮影。
当時は新青森駅が終着駅でした。
 
 

駅構造……高架駅(3階。南北方向)。
配線………新幹線駅は島式ホーム2面4線。
 
左ホーム(東)は左が11番線、右が12番線でともに東北新幹線上り東京方面、右ホーム(西)は左が13番線、右が14番線でともに北海道新幹線下り新函館北斗方面ですが、11・12番線から下り列車が発車したり(主に12番線)、13・14番線から上り列車が発車(主に14番線)することもあります。11番線が上り本線、13番線が下り本線で、両新幹線を直通する列車は11番線(上り)、13番線(下り)に発着します。
 
ホーム有効長……10両分。
ホームドア………あり(開業時より設置)。
ホーム幅…………中ほどもやや狭く、両端は結構狭いです。
上屋(屋根)………ホームと線路全体が大屋根に覆われています。 
ホーム上設備……ベンチ、空調完備の待合室、飲料自動販売機(推測)、KIOSK(11・12番のみ)。
 
写真は13番線より東北新幹線・東京方を望む。
 
 

 

2枚とも11・12番線より北海道新幹線・新函館北斗方を望む。右から11番線~14番線の順です。
主要駅にしてはホーム幅が狭いです。
上写真は2011年撮影で、当時は多くのE2系が新青森駅に姿を現していました。
また、撮影地点付近(新幹線ホームの東京寄り)の直下(地平部)には、新幹線とほぼ直交する形で在来線ホームが設置されています。
  
 

11・12番線より東北新幹線・東京方を望む。冬季は大雪に見舞われます。
東北新幹線はこの先、青森市街を迂回するように南下し、左にある三内丸山遺跡の脇を通過すると左へカーブしながら丘陵地の中をトンネルの連続で走行して東へ進路を変えます。そして右前方に八甲田山を見て走ると延長26km455mの八甲田トンネルに入り、八甲田山の北側山麓地下を東進します。トンネル内で七戸町に変わり、右へカーブしてからトンネルを出ると農地や森林が広がる丘陵地の中を南東へ走り、七戸十和田駅へと至ります。開通があと十数年早ければ、1998年に廃止された南部縦貫鉄道線(野辺地~七戸間)の存廃状況が変化していたかもしれませんが…。
 
 

 

上写真は13・14番線より、下写真は11・12番線より、2枚とも北海道新幹線・新函館北斗方を望む。
写真は2012年撮影で、当時は少し先の本線上に車止めがありましたが、2016年3月に北海道の新函館北斗駅へと延伸されました。
また、少し先では青森車両基地への出入庫線(単線)が右へ分岐しています。青森車両基地への出入庫線分岐地点の少し先にJR東日本とJR北海道の境界標があると思われます。
北海道新幹線はこの先、陸奥湾から離れた郊外の農村地帯を北北西へ走りますが、やがて左から山地が迫ります。そして蓬田村に変わり。山地に入るとトンネルが続き、途中で外ヶ浜町に変わります。やがて蟹田川の谷に出ると津軽線をオーバークロスして、直後に津軽線から分岐した海峡線(現在は貨物線)の複線が北海道新幹線を抱き込むように合流します(大平分岐部)。ここから青函トンネルを出た先まで続く新在共用区間が始まり、新幹線(標準軌)と在来線(狭軌)の三線軌条になりますが、貨物列車への影響を防止するため最高速度が160km/hに抑えられ、新幹線のスピードアップのネックになっています。共用区間に入ると大平トンネルを抜け、すぐに津軽トンネルに入ると今別町に変わります。そしてトンネルを出るとすぐ、JR北海道が管理する唯一の本州内の新幹線駅である奥津軽いまべつ駅へと至ります。かつての海峡線(津軽海峡線)・津軽今別駅で、西隣には津軽線の津軽二股駅があります。両駅は近接しているものの乗換駅には指定されていませんが、『青春18きっぷ北海道新幹線オプション券』を利用の場合に限り乗換駅として扱われます。
 
 
あとがき   
私が新青森駅で駅の外に出たのは2011年、2012年の計2度です。いずれも新幹線と在来線を乗り換えるために乗降し。いずれも接続列車の待ち時間を利用して駅の外に出てみました。新幹線駅は地平の在来線駅と直交する形で高架に設けられていて、改札口は新幹線高架下2階に設けられています。在来線から見れば橋上駅舎と同様の形です。駅前は新幹線駅開業に伴い開発が少しずつ進行しているものの、まだまだ空地が多い状況です…。
 
東京からですと東北新幹線・北海道新幹線『はやぶさ』(新青森行きor新函館北斗行き)に乗車して当駅下車です。新幹線効果でじゅうぶん日帰り訪問が可能です(最大滞在時間……10時間弱)。
一方、大阪からですと新大阪駅から東海道新幹線で東京駅まで行き、以降は上記と同じルートで到達できます。タイトな日程になりますが、新幹線効果で日帰り訪問可能です(最大滞在時間……5時間少々)。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、コンビニは新幹線高架下1階(改札外)にあり、新幹線改札内にもミニコンビニがありますが、在来線改札内にはありません。コンビニは駅外にも南口の約300m東、東口の約350m北東にあります。飲食店も改札外にドトールコーヒーショップがあり、新幹線改札内にはそば屋があります。また、駅弁も購入可能です。まぁ早朝や深夜の訪問でない限りは事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
  
東京、大阪とも到達難易度が非常に高いですが、
東北新幹線および北海道新幹線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は新青森駅でも途中下車してみて下さい!
そして新幹線と在来線を乗り継ぐ際は、せひ一度は新幹線の新青森駅も観察してみて下さい!
 
(参考:JR東日本のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)