今は見られない列車・車両・塗色(72・名鉄3400系)   | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


(Wikipediaの写真を使用)
このコーナーでは今まで乗車・撮影した列車・車両・塗色の中で、今では見られないモノを紹介いたします。
 
第72回目は、名古屋鉄道(名鉄)で長らく活躍していたAL車・3400系電車です。
 
1937年、2年前に名岐鉄道(西部線)と愛知電気鉄道(東部線)が合併して誕生した
新生・名古屋鉄道の東部線用車両として3編成がデビューしました。
ちなみに西部線用車両は850系電車でした。
34000系は当時流行りの流線形が採用されました。足回りはスカートが装着されました。
その形状から「いもむし」の愛称で親しまれました。
同期の850系とは違い、各所に新機軸が取り入れられました。
また、車内は転換クロスシートでデビューし、後に一部分がロングシート化されたものの、
最後まで転換クロスシート主体のアコモを維持しました。
 
その座席配置から戦前はもちろん、戦後も優等列車主体で活躍しましたが、
昭和40年代になると重整備により車体が更新され、前面形状が一変しました。
賛否両論あったようですが……。
 
その後も他形式との併結対応工事や扇風機設置などの改造が実施されながらも
第一線で活躍してきましたが、さすがに昭和末期になると非冷房が仇となり、
1988年に2編成が廃車されました。
 
しかし評判の高かった3400系、タダでは終わりませんw
残る1編成は動態保存化の方針が取られ、広見線を中心に活躍を続けた結果、
1993年には鉄道友の会エバーグリーン賞を授与されるに至りました。
 
その後も冷房化やリバイバル塗装化を経ながら頑張っていましたが、
老朽化やコストの問題により、2002年に廃車となりました。
今はモ3401のみ舞木検査場にて静態保存されており、イベントの際はお目にかかれるかもしれません。
 
ちなみに私は1度だけ乗りました。
外観は更新後の姿で850系と比べたら全然新しく見えましたが、
走行音が旧型のAL車そのもので、ギャップに驚いた記憶があります。