取手駅【茨城県】(常磐快速線、常磐緩行線。2017年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】シリーズは、
茨城県南西部、取手市の中心市街地に位置する常磐線の主要駅で、複々線区間の終端駅、関東鉄道常総線との乗換駅であり、直流電化区間と交流電化区間の境界駅でもある(駅構内は直流)、
取手駅 (とりでえき。Toride Station) です。
 
尚、今回の記事はJR常磐線の取手駅のみを取り上げさせていただきます。ご了承下さい。
関東鉄道常総線の取手駅の記事につきましては以前UPいたしました⇒記事はこちら
 
 
駅名  
取手駅 
 
所在地  
茨城県取手市  
 
乗車可能路線  
JR東日本:常磐快速線【常磐線快速】(上野方面)常磐線 (水戸方面)    

JR東日本:常磐緩行線【常磐線各駅停車】 (東京メトロ千代田線方面)   
 
隣の駅  
常磐快速線・常磐線岩沼方面 (JJ 10)  
日暮里方……天王台駅 (千葉県)  
岩沼方………藤代駅 
  
常磐緩行線 (JL 32)   
綾瀬方………天王台駅 (千葉県)  
   
乗換可能駅  
関東鉄道:常総線 ……取手駅まで徒歩3分
 
訪問・撮影時  
2015年5月、2017年5月  
 
 

取手駅はJR常磐線と関東鉄道常総線が乗り入れる駅ですが、地形の関係で東側の常磐線ホームが地上と高架の併設になっており、西側の常総線ホームは地上にあります。JR線は高架下の東口と橋上駅舎(駅ビル3階)の西口がありますが、関東鉄道線は橋上階(駅ビル3階)のみに駅舎を有しています(JR線の西口に隣接)。
写真は西口で、橋上駅舎の手前には駅ビルが鎮座しています。1988年に完成して、名称は長らく「ボックスヒル取手」でしたが、2020年に「アトレ取手」に改称されました。「アトレ取手」はJR東日本系の商業施設で、飲食店などの専門店が入居しています。
JR線の西口改札口および関東鉄道常総線の改札口は「アトレ取手」の3階部分にあります。尚、西口から駅ビルを通って東口へ通り抜ける事はできません(JR線の入場料を支払えば可能ですが)。南側(右側)にある改札外地下通路(ギャラリーロード。バリアフリー対応)をご利用下さい。
また、駅ビル3階の出入口は西口のペデストリアンデッキに接続しています。ペデストリアンデッキ下にはロータリーを有する駅前広場が整備されており、バスターミナルとタクシー乗り場が設けられています。1階と3階の間は駅ビル内の階段・上下方向エスカレーター・エレベーターで繋がっており、バリアフリーに対応しています(JR線の東口はバリアフリー非対応)。
 
 

 

西口駅前の様子です。
上写真はペデストリアンデッキの駅ビル出入口前より、下写真はデッキの先端より、2枚とも西を望む。後方に駅舎があります。
左側には複合ビル「リボンとりで」があり、スーパー「西友」や取手市の出先機関などが入居しています。
駅前は市街地で、起伏に富んでいます。商店は「アトレ取手」と「リボンとりで」を除くと多くありません。
駅から離れると住宅街で、約200m西を南北方向に延びる国道6号線を越えると一戸建て住宅が多く見られるようになります。
約1km西には取手競輪場があり、開催日は西口駅前から無料送迎バスが出ていますが、徒歩でもアクセス可能です。
また、常磐線沿いに南へ500mほど進むと利根川の河川敷に到達します。
 
 

西口橋上駅舎3階にある西口改札です。北方向を望む。
左方向に西口出入口、関東鉄道常総線改札口が、左側と後方に「アトレ取手」3階フロアがあります。
 
駅員配置………あり(直営駅)。
自動改札機……あり(5通路)。  
ICカード………『Suica』のエリア内。
有人通路………あり(窓口に面した左端通路。点字ブロック設置。車いす対応幅)。
幅広通路………あり(有人通路のみ)。
窓口……………あり(改札窓口および改札口の左手前に『みどりの窓口』あり)。
自動券売機……あり(『みどりの窓口』の左。指定席券売機も設置。ICチャージ可)。
自動精算機……あり(ICチャージ可)。
その他設備……改札外後方にそば店「いろり庵きらく」あり。
トイレ…………改札内コンコース(多機能トイレは跨線橋東端)。改札外は「アトレ取手」3階にあります。
売店……………なし。  
コンビニ………あり(改札外右後方にJR東日本系の「ニューデイズミニ」があります)。
 
そして、改札を通って右手には階段跨線橋が、正面にはエレベーター跨線橋があり、階段は2階各ホームに、EVは快速線各ホームに通じています。階段のほかにエスカレーターも設置されています(1・2番線は上りのみ、3~6番線は上下方向とも)。緩行線ホームにエレベーターは未設置で、バリアフリー未対応です。緩行線をご利用の場合は快速電車にご乗車の上、我孫子駅にて緩行線へお乗り換え下さい(各ホームにEVあり。途中の天王台駅には快速線電車も停車します)。
東口へは一旦各ホームに下りてから南寄り(日暮里方)にある階段を下って1階へ進んで下さい。
また、改札を通って左側にはJR線~関東鉄道常総線の乗換改札があります(後述)。
 
 

こちらは関東鉄道常総線~JR線の乗換改札(JR線のりかえ口)です。関東鉄道コンコースより東を望む。右手に関鉄の改札口が、左の階段下に関鉄のホームがあります。
ICカード対応の自動改札機が3通路あるのみで、幅広通路、有人改札、窓口、インターホンはありません。車いすの場合は各社の正規の改札を迂回する必要があります。また、精算やチャージが必要な場合は各社の窓口または設備をご利用下さい。
かつては右側にも自動改札機が並んでいましたが、JR線側コンコースにトイレが設置するにあたり縮小されました。2005年の「つくばエクスプレス」開業により常総線~常磐線を乗り換える乗客が減少していたため、乗換改札の縮小による影響はさほど大きくなかったと思われます。
改札の先はJR線コンコースで、正面が跨線橋になります。
 
 

 

こちらはJR線専用の東口駅舎です。上写真は西を、下写真は北を望む。
関東鉄道常総線にご乗車の際は東口を利用できません。南側にある地下道(ギャラリーロード)を通って西口側へお回り下さい。
東口は高架下および東側に建てられた細長い駅ビルの1階部分にあります。1階と2階の一部はテナント店舗が入居しています。上写真右側1階の「ニューデイズ」の場所には現在、「ローソン」が入居しています。
出入口に段差はありませんが、コンコースとホームの間には階段しかないため、東口はバリアフリー非対応です。車いすで取手駅をご利用の場合は西口へお回り下さい。
また、東口には2つのロータリーを有する駅前広場が整備されており、南側にはバスターミナルと一般車用を兼ねたロータリーがあり、北側にはタクシー専用のロータリーがあります。
 
 

東口駅前です。南東を望む。
ビルが建ち並び、商店も多く、都会的な駅前風景が広がっていますが、この風景は駅前および駅南側の一部だけで、駅から少し離れると台地上などに形成された住宅街が広がっています。
約700m南東には野球部が1984年・夏の甲子園で優勝した茨城県立取手第二高等学校(取手二)があります。
また、南へ500mほど進むと利根川の河川敷に到達します。河川敷には広さを生かした野球場やサッカー場などがあり、JR線の橋梁下付近には対岸(千葉県側)に位置する取手市の飛び地である小堀(おおほり)地区とを結ぶ渡船「小堀の渡し」の桟橋があります。大人片道200円、往復(一周)400円です(小人半額)。
 
 

東口1階にある東口改札です。西方向を望む。右後方と左後方に出入口があります。
こちらは駅員無配置化(代わりにインターホン設置)や『みどりの窓口』廃止など、無人化・合理化がなされています。
 
駅員配置………なし(西口のみ)。窓口部分改札内外に設置のインターホンでの対応になります。
自動改札機……あり(4通路)。  
ICカード………『Suica』のエリア内。
有人通路………あり(インターホン対応通路。窓口跡に面した右端通路。点字ブロック設置。車いす対応幅)。
幅広通路………あり(インターホン対応通路のみ)。
窓口……………なし(かつては『みどりの窓口』がありました)。
自動券売機……あり(改札口の右手前。指定席券売機も設置。ICチャージ可)。
自動精算機……あり(ICチャージ可)。
トイレ…………改札内コンコース(多機能トイレは西口側跨線橋のみ)。
売店……………なし。  
コンビニ………あり(改札外駅ビル階北寄りに「ローソン」があります)。
 
かつては改札口の左手前にJR東日本系のカフェ「ベックスコーヒーショップ」がありました。
 
そして、改札を通って右へ曲がると常磐緩行線の1・2番線への階段、左へ曲がると常磐快速線の3~6番線への階段があります。エレベーターは未設置で、バリアフリー非対応です。
西口へは各ホームへ上がってから北寄り(岩沼方)にある階段またはESを上って下さい。
 
 

常磐快速線の吊下式駅名標です。電照式で、バックライトは蛍光灯です。2015年撮影。
JR東日本の標準デザインで、矢印の中央は常磐線のラインカラーである青色が表示されています。
尚、現在は駅ナンバリング「JJ 10」表示かつ多国語表示のタイプに取り替えられていると思われます。また、非電照式化されている可能性が高いです。
 
 

常磐緩行線の吊下式駅名標です。
矢印の中央は常磐緩行線のラインカラーのひとつ(もう一つはグレー)、そして常磐快速線のラインカラーでもある青緑が表示されています。
現在は駅ナンバリング「JJ 10」表示かつ多国語表示のタイプに取り替えられていると思われます。また、非電照式化されている可能性が高いです。
そして、取手駅は常磐緩行線の終着駅で、緩行線電車は水戸方面へ一切直通しない(できない)のですが、岩沼方の隣駅である「藤代」駅も表示されています。
 
 

駅構造……地平駅(東側は高架。南南西~北北東方向)。
配線………島式ホーム3面6線。
 
左ホーム(東。写真左)は左が1番線、右が2番線でともに常磐緩行線上り綾瀬・東京メトロ千代田線方面ですが、運行は平日の朝夕のみで、土休日は1・2番線に発着する列車が皆無です。運休日・運休時単体に常磐緩行線しか停車しない北柏駅、南柏駅、北小金駅、新松戸駅などへお越しの際は快速列車で我孫子駅や柏駅まで行き、緩行線にお乗り換え下さい。
中央ホーム(写真右)は左が3番線(上り本線。主に水戸方面から直通の日暮里・上野・東京方面)、右が4番線(上り待避列車や当駅終着・始発列車が使用)の順、そして右ホーム(西。写っていません…)は左が5番線(下り待避列車や当駅終着・始発列車が使用)、右が6番線(下り本線。水戸・岩沼方面)の順です。島式ホームは単式ホームは1番線(上り本線)で上り「いわき」・日暮里・東京方面、右(南西)の島式ホームは左が2番線(下り本線)で下り原ノ町・岩沼・仙台方面、右が3番線(上下副本線)です。
帯色が青緑の快速電車(E231系)は緩行線と同じく当駅止まりで、水戸方面へは直通しません(できません)。
3~6番線から見て1・2番線はホーム位置が日暮里方(奥)にずれています。
   
ホーム有効長……1・2番線は10両分、3~6番線は15両分。
ホームドア………なし(2017年5月時点)。
ホーム幅…………快速線ホームは概ね標準、緩行線ホームは広いです。
上屋(屋根)………各ホームとも端から端まで設置。
ホーム上設備……ベンチ、飲料自動販売機(1・2番は撤去されているかも)。
 
また、3~6番線には空調完備の待合室があります。
岩沼寄り(手前側)には西口改札および関東鉄道常総線のりかえ改札方面へ上る階段・ES・EVが、日暮里寄り(奥側)には東口改札へ下る階段が、それぞれ設置されています。
 
写真は3番線より常磐快速線・日暮里方、常磐緩行線・綾瀬方を望む。
 
 

こちらは緩行線2番線ホームより常磐快速線・日暮里方、常磐緩行線・綾瀬方を望む。
左から1番線~6番線の順です。
1・2番線は後から設置されたホームと思われ、幅が結構広いです。
 
 

 

上写真は3番線より、下写真は1・2番線より、いずれも常磐快速線・岩沼方、常磐緩行線・終端方を望む。
右から1番線~6番線の順です(5・6番線は写っていません)。
6番線岩沼方の左側(写真左奥方)には関東鉄道常総線のホームがあります。
手前の日暮里方の東側および1・2番線高架下に東口駅舎と東口改札があり、奥の岩沼方の西側および5・6番線直上に西口駅舎・駅ビルと西口改札があります。
 
発車メロディですが、緩行線の1番線と2番線はホーム備え付けのメロディーの使用を中止して、車両備え付けの乗降促進メロディーを使用しています。
一方、3番線~6番線はホーム備え付けのものを使用しており、
 
3番線……SF10-38  
4番線……SF10-38  
5番線……春NewVer  
6番線……せせらぎ(鐘強調)  
 
です。
 
 

1・2番線より常磐快速線・日暮里方、常磐緩行線・綾瀬方を望む。
これより先、綾瀬駅まで常磐快速線と常磐緩行線の線路別複々線が続きます。右が常磐快速線、左が常磐緩行線です。
また、緩行線の上下線間と快速線の副本線である4番線・5番線間にはそれぞれ両渡り線があります。
この先、高架区間で市街地を南南西へ走ると利根川を渡り、千葉県我孫子市に変わります。利根川を渡り終えると右手に住宅地を、左手に日本電気(NEC)我孫子事業場などを見ながら盛土高架区間を南南西へ走り、やがて左手車窓も住宅地になると大きく右へカーブして進路を西に変え、天王台駅へと至ります。快速線・緩行線双方にホームがあり、快速電車も停車します。
 
 

 

上写真は1番線より、下写真は西口跨線橋より、いずれも常磐緩行線・終端方(常磐線・岩沼方)を望む。
ホーム端には西口跨線橋の階段・上りESがあります。
緩行線はホーム端の先で行き止まりになっており、引上線もなく、快速線ともつながっていません。運行上、緩行線と快速線は完全分離されています。まぁ、これより先は交流電化区間になりますので、緩行線で使用されている車両(全て直流電化区間のみ対応)では当駅以遠へは乗り入れられませんが…。
また、緩行線を土浦方面へ延伸する構想も存在していないようです。これより先は直流電化が難しいこと、上野方面から直通の中距離電車(青帯の車両)で十分対応できることなどが理由と思われますが、それ以前に緩行線の我孫子~取手は平日朝夕しか電車が走っておらず、最悪の場合は存廃問題にまで発展するかもしれません。
 
 

分かりづらいですが、3番線より常磐線(常磐快速線)・岩沼方を望む。
右側には常磐緩行線の車止めが写っています。
複々線区間は取手駅までで、当駅より先は四ツ倉駅(福島県いわき市)まで複線区間が続きます。
また、当駅より先は交流電化区間になるため(デッドセクションは取手駅~藤代駅間にあり、車上切替式です)、取手駅止まりの快速電車に使用されているE231系は当駅以遠へ自力入線できず、交直流車両のみが運用に就いています。
 
この先、右へカーブして、左へカーブする関東鉄道常総線と分かれます。その後は起伏に富んだ住宅街の中を東へ走りますが、すぐに平坦になり、左へカーブして進路を北東に変えると田園風景の中を走るようになります。デッドセクションはこの辺りに存在すると思われ、直流電化区間から交流電化区間へと変わります。やがて右へカーブして進路を東北東に取ると、沿線には次第に住宅が増加し、藤代駅へと至ります。
 
 
あとがき  
私がJR線の取手駅で下車(乗車)したのは2002年、2004年、2011年、2015年、2017年の計5度です。2002年は常磐緩行線の乗りつぶしのため、2004年、2011年、2017年は関東鉄道常総線の乗り鉄のため、そして2015年は川越行きの臨時列車に乗車するため、いずれも改札を通っています。JR線は3面6線で橋上駅舎と高架下駅舎を有しており、茨城県の駅ですが駅の雰囲気は都会的でした。駅前は市街地が広がっています。
 
東京からですと上野東京ライン経由常磐快速線直通列車に乗車して当駅下車です。但し本数が少ないため、上野駅まで移動して上野始発の常磐快速線列車に乗り換えてもOKです。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと新大阪駅から品川駅or東京駅まで東海道新幹線を利用して、品川駅or東京駅から先は上記と同じルートで到達できます。上野東京ライン経由列車は品川駅が始発駅です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅構内または東口駅前にコンビニがあり、飲食店も一定数ありますが、気軽に入れるチェーン店は「スターバックスコーヒー」「ロッテリア」「サイゼリヤ」(以上、西口の「アトレ」内)、「バーミヤン」「松屋」(以上、東口駅前)くらいでしょうか。まぁ、事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。常磐線(常磐線快速、常磐線の主要駅)を乗り鉄の際は、一度は取手駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:JR東日本のHP、Departure Melody Room、地理院地図、Google地図、Wikipedia)