天王台駅【千葉県】(常磐快速線、常磐緩行線。2021年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
千葉県我孫子市北部の、茨城県との県境をなす利根川の近くに広がる住宅街に位置する常磐線(常磐快速線、常磐緩行線)の駅で、複々線化の際にそれまで停車していた快速が通過する予定でしたが、大人の事情で快速停車駅になり、その結果、緩行線が設備を持て余す事態になってしまい、ついに2021年3月改正で土休日に天王台駅を発着する緩行線電車が走らなくなってしまった、
天王台駅 (てんのうだいえき。Tennodai Station) です。
 
 
駅名  
天王台駅 
 
所在地  
千葉県我孫子市 
 
乗車可能路線・系統  
JR東日本:常磐快速線【常磐線快速】常磐緩行線【常磐線各駅停車】 

   
隣の駅  
常磐快速線 (JJ 09)   
日暮里方・上野方………我孫子駅  
取手方・岩沼方…………取手駅 (茨城県)  
 
常磐緩行線 (JL 31)   
綾瀬方・千代田線方……我孫子駅   
我孫子方・取手方………取手駅 (茨城県)   
 
訪問・撮影時  
2021年6月
 
 

天王台駅は地平駅で、1971年の開業時より橋上駅舎を有していますが、元々は複線区間で、緩行線ホームの直上にしか駅舎がありませんでした。1980年頃~1982年には複々線化に伴う改良工事が行われ、橋上駅舎が北側に新設された現・快速線ホームの直上まで増築されました。
南北に出入口があり、いずれも階段・上りエスカレーター・エレベーターの設備があります。バリアフリーに対応しています。
 
写真は正面口に相当する南口です。北方向を望む。
左に階段と上りESの出入口が、右にEVの出入口があります。
南口にはロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バス停留所、タクシー乗り場が設けれられています。
 
 

南口駅前です。南を望む。後方に橋上駅舎があります。
周辺には昭和中期~後期に開発された新興住宅地が広がっています。
駅前にはビルが多く、商店が立ち並んでいます。
約900m南東には成田線の東我孫子駅がありますが、本数の違いや都心方面への運賃の関係もあり、東我孫子駅付近の住民であっても天王台駅を利用する人が見られるようです。
そして、駅の南約1.3km、成田線を越えた先には江戸時代からの干拓で有名な手賀沼があります。
 
 

こちらは北口です。南東を望む。
手前に階段と上りESの出入口が、左奥にEVの出入口があります。
北口にもロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バス停留所、タクシー乗り場が設けれられています。
 
 

北口駅前です。北を望む。後方に橋上駅舎があります。
こちらも駅前には新興住宅地が広がっていますが、開発は南口側より遅く、駅が開業してから徐々に発展したという感じです。しかし、現在も空地や畑が駅近くでも所々見られます。
また、駅前にはビル・マンション・商店が見られます。
駅から1.6km~1.7km北東、常磐線の東側には我孫子聖仁会病院、川村学園女子大学我孫子キャンパス、NEC(日本電気)我孫子事業場があります。これらの施設が天王台駅の乗車人員を押し上げていると思われます。
そして、駅の約1km北には田園風景が広がっていて、その北側を利根川が東へ流れています。利根川の対岸は茨城県取手市です。
 
 

 

橋上駅舎2階にある改札口です。2枚とも東方向を望む。天王台駅の改札口はこの1ヶ所のみです。
右手に南口があり、左手に北口があります。
交通系ICカード『Suica』などに対応の自動改札機が5通路ありますが、幅広通路はありません。右端には窓口に面した車いす対応幅の有人通路があります。
改札口の右手前には2006年に営業を終了した『みどりの窓口』の跡があり、そこに乗車駅証明書発行機があります(早朝は無人のため)。無人の時間帯、自動券売機が稼働していなくて必要な乗車券を購入できない場合は乗車駅証明書をお持ちの上で有人通路から入場し、乗車列車の車掌または降車駅などで精算を済ませて下さい。
乗車駅証明書発行機の右側には自動券売機(ICチャージ可)・指定席券売機があります。改札内には自動精算機(ICチャージ可)があります。
トイレ・多機能トイレは改札内にあります。
地平にあるホームとの間には階段と上りエスカレーターが設置されていて、快速線の1・2番線には下りエスカレーターとエレベーターの設備もあります。尚、緩行線の3・4番線との間にはエレベーターがありません。当駅から緩行線しか停まらない駅(北柏駅など)へ行かれる場合は、快速線の電車で我孫子駅など快速停車駅まで行ってから緩行線に乗り換えて下さい(快速停車駅は全てエレベーターがあります)。まぁ、緩行線は天王台駅では平日朝夕にしか停車しませんが…。 
改札外の南口前(写真右奥方向)には「キオスク」があります。改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

1番線に設置されている常磐快速線の駅名標です。今はやりの非電照式です。かつては電照式だったかもしれません。
JR東日本の標準デザインで、下部中央は常磐快速線を走行する中距離列車の帯のカラーである青色のみが表示されていますが、駅番号を囲んでいる枠は常磐快速線のラインカラーである青緑です。
また、駅ナンバリングも併記されています (JJ 09)。
 
 

こちらは3番線に設置されている常磐緩行線の駅名標です。非電照式です。
下部中央は常磐緩行線を走行する電車の帯のカラーであり、かつ乗り入れ先の東京メトロ千代田線のラインカラーに準じた緑が表示されていますが、常磐緩行線としてのラインカラーは駅番号を囲んでいるグレーかと思われます。
また、駅ナンバリングも併記されています (JL 31)。常磐快速線とは違う駅番号が使用されています。
 
 

 

天王台駅は島式ホーム2面4線の地平構造で、東西方向にホームが延びています。
 
右(北)の島式ホームが右から1番線(常磐快速線下り取手・水戸方面)、2番線(快速線上り上野・東京・品川方面)の順、左(南)の島式ホームが右から3番線(常磐緩行線下り取手行き)、4番線(緩行線上り綾瀬・東京メトロ千代田線方面)の順です。快速線と緩行線で完全に分離されています。
また、冒頭にも記したように、天王台駅において緩行線電車は、平日の朝夕しか発着しません。そのため、平日昼間帯や深夜、土休日の終日において緩行線ホームが閉鎖されます。
 
ホーム有効長は快速線の1・2番線が15両分、緩行線しか発着しない3・4番線は10両分です。そのため、快速線ホームの方が長くなっていて、緩行線ホームから見て両側へ延びています。
2021年6月現在、ホームドアは未設置でした。ホーム幅は広目ですが、各ホームとも取手方(手前側)は狭くなっています。
上屋は快速線ホーム・緩行線ホームとも端から端まで設置されていて、雨に濡れる事はありません(異常気象時を除く)。
各ホームにはベンチがあり、1・2番線には飲料自動販売機、Suicaグリーン券売機、空調完備の待合室、立食い蕎麦屋「弥生軒」(唐揚げそばが有名)があります。
 
発車メロディーは、
1番線……春NewVer
2番線……教会の見える駅
です。
尚、3・4番線の緩行線は現在、駆け込み乗車の減少に効果がある事から、車両に搭載している発車メロディを使用しています。
 
上写真は2番線より、下写真は3番線より、いずれも緩行線・綾瀬方(千代田線方)、および快速線・日暮里方(上野方)を望む。
 
 

 

上写真は2番線より、下写真は1番線より、いずれも緩行線・綾瀬方(千代田線方)、および快速線・日暮里方(上野方)を望む。
右から快速線下り線、快速線上り線、緩行線下り線、緩行線上り線の順です。常磐線は線路別複々線が採用されています。
すぐ先から我孫子駅手前まで常磐線に並行して車両基地の松戸車両センター我孫子派出所が、快速線の上下線に抱き込まれる形で設置されています。そのため、我孫子駅の手前まで快速線下り線(右端)とその他3線が離れた場所を走るようになります。
 
常磐線快速、常磐線各駅停車ともこの先、松戸車両センター我孫子派出所を見ながら起伏に富んだ住宅地の中を西へ走ります。やがて車両基地が果てると左から成田線我孫子支線が接近し、緩行線と快速線下りを跨いで快速線の上下線間に割り込むと市街地に入り、我孫子駅へと至ります。
 
 

  

上写真は緩行線3番線、下写真は快速線2番線より、いずれも緩行線の取手方、および快速線の水戸方・岩沼方を望む。
左から快速線下り線、快速線上り線、緩行線下り線、緩行線上り線の順です。
快速線のホームの方が前方まで延びています。
 
この先、住宅街の中を左へカーブしながら走り、やがて右手に我孫子聖仁会病院やNEC我孫子事業場を見ながら、築堤高架で北北東へ走ります。その後は快速線と緩行線が少し離れて利根川を渡り、川の中央で茨城県取手市に変わります。そして利根川を渡り終えると市街地に入り、ほどなくして取手駅へと至ります。常磐緩行線(常磐線各駅停車)は取手駅までで、以遠は快速線のみの複線区間が続きます。また直流電化区間も取手駅までで、以遠は交流電化区間に変わる事から、グリーン車を連結しないE231系(緑帯)による快速電車も取手駅止まりです。以遠の普通・特別快速はグリーン車を連結するE531系(青帯)のみの運転となります。
 
 
あとがき  
私が天王台駅で下車(乗車)したのは2021年の1度きりです。今まで未訪問でしたが、2021年3月改正で土休日に我孫子~取手で緩行線が走らなくなってしまったため、平日に休暇が取れた際に急遽訪問しましたw もちろん緩行線で当駅入りしましたが、メトロ車両ばかりの運用でした…。本当は当駅でJR車を撮影したかったのですが、時間の関係で無理でした…。千代田線ではE233系ばかりに遭遇するのですが……。駅は快速線・緩行線の両方にホームがあり、橋上駅舎を有しています。駅前は住宅街ですが、都内や松戸方面と比較するとローカルムードが漂っていました。
 
新宿駅からですと山手線外回り(池袋方面)に乗り日暮里駅で下車し、常磐快速線下り電車(取手以遠行き)に乗り換えて当駅下車です。尚、天王台駅に停車する緩行線電車は平日朝夕しか運転されません。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅または東京駅へ。上野東京ライン経由の常磐線快速列車に乗り換えて当駅下車です。尚、上野東京ラインに乗り入れる快速列車は少ないため、東京駅から山手線・京浜東北線・上野東京ライン(宇都宮線直通・高崎線直通)で上野駅まで行き、常磐線快速に乗り換えてもOKです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前に3軒のコンビニがありますが、全て「ファミリーマート」です。M&Aの結果、店舗が密集して自社競合状態になっています。一方、駅前に気軽に入れる飲食店は少なく、チェーン店は「ミスタードーナツ」「なか卯」くらいでしょうか。まぁ駅前にコンビニが多いですし、事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
大阪からの到達難易度もそう高くありません。常磐快速線、常磐緩行線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は天王台駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR東日本のHP、Departure Melody Room、Google地図、Wikipedia)