明石駅【兵庫県】(JR神戸線。2021年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県明石市の中心市街地に位置する山陽本線【JR神戸線】の駅で、新快速および特急停車駅、そして山陽電気鉄道本線(山陽電車)との乗換駅でもある明石市の代表駅、
明石駅 (あかしえき。Sanyo-Akashi Station) です。
 
尚、駅南側の出入口および駅前につきましては以前UPいたしました山陽明石駅の記事において詳細を記しています。当記事では駅南側は簡単な紹介にとどめていますので、ご了承下さい。
⇒山陽明石駅の記事はこちら
 
   
駅名  
明石駅 (JR-A 73)
 
所在地  
兵庫県明石市  
 
乗車可能路線    
JR西日本:山陽本線【愛称:JR神戸線】  
 
隣の駅    
神戸方・大阪方……朝霧駅  
姫路方・門司方……西明石駅    
 
乗換可能駅  
山陽電気鉄道:本線 (西代・神戸三宮方面山陽姫路方面)……山陽明石駅まで徒歩3分  
 
訪問・撮影時  
2019年5月・6月、2021年4月、5月      
 
 

 

JR線の明石駅は高架駅で、国鉄時代の1964年に高架化され、ほどなく複々線化されました。遅れて1991年には隣接する山陽電車の現・山陽姫路駅が高架化されました。
高架下に駅舎があります。高架下には同じく高架駅である山陽明石駅と一体になった南北自由通路が設置されており、駅の南北間を容易に移動できます。バリアフリー対応です。
  
写真はJR西日本が管理する、両社の明石駅としての北口です。2枚とも南を望む。こちらは両社の明石駅にとって事実上の「裏口」に相当します。
出入口を入って右側の地平部にJR線の中央改札口があり、南側の左手中2階に山電の西改札口があります。
また、南北自由通路の西側(右手)の高架下はJR西日本系の商業施設「ピオレ明石西館」が入居していて、JRのみならず山電の高架下までフロアが広がっています。東側(左手)の高架下地階、1階、2階には山陽電鉄の商業施設「グルメファクトリー」がありますが、こちらはJRの高架下まで進出していません。
 
北口にはロータリーが整備されておらず、駅と明石公園の間を東西方向に延びる明石市道沿いにバス停留所がありますが、南口駅前広場の拡張により2016年以降は一部系統が南口側に発着するようになっています(免許試験場方面への路線バスも現在は南口側に発着します)。タクシー乗り場と一般車送迎場も設けられています。
また、駅出入口前には歩行者用スペースがあります。左側には「ピオレ明石東館」のビルがあり、右側にはコンビニ「セブンイレブン ハートイン」と交番があります。
 
 

 

北口駅前です。いずれもホーム上にて北を望む。
上写真は北口出入口直上から、下写真はホーム東寄りから撮影。
駅北側一帯は明石公園になっており、明石城跡(明石城址)や明石トーカロ球場(明石公園第一野球場)などで構成されていて、明石市民憩いの場となっています。その関係で北口駅前は一等地であるにもかかわらず、商業やオフィスのビルが南口側と比較すると非常に少ないです。
明石公園の周りは住宅街が広がっていますが、明石公園から東側は海岸段丘になっているため、起伏に富んでいます。逆に西側は明石川が流れているため平坦です。
また、明石市は東西に長く南北に短い市域になっていて、隣接する神戸市西区が明石公園の裏手まで迫っています。西区側は田畑が残るものの住宅地が広がっていて、明石駅を利用する西区民も多いようです。これは同じ明石市内にあるJR駅(朝霧駅、西明石駅、大久保駅、魚住駅)全てに言えます。地図を見ると明石市は北側を神戸市西区に押さえつけられているような感じになっています。
 
 

 

こちらは山陽電気鉄道が管理する、両社の明石駅としての南口です。2枚とも北を望む。
南口が事実上の正面口になっています。
 
南口にはロータリーを有する駅前広場が整備されています。出入口のラインを挟んで東西両側にロータリーがあります。東(右)はバス専用でバスターミナルが設けられており、西(左)はバスターミナルとタクシー乗り場、一般車送迎場が併設されています。
  
 

南口駅前です。南を望む。後方に山陽明石駅および明石駅の出入口(JRは南口、山電は西口)があります。
前方には再開発複合ビル「パピオスあかし」が東西に延びていますが、かつては一帯が「ダイエー明石店」で、閉店後に建て替えられました。
「パピオスあかし」内には公共施設、商業施設、オフィス、クリニックがあり、東側にはタワーマンションも併設されています。
「パピオスあかし」の反対側には国道2号線が東西方向に延びていて、その向こう側には観光地にもなっている商店街「魚の棚(読みは『うおんたな』)」があります。「魚の棚」へは「パピオス明石」を通り抜けてデッキで国道2号を渡れば到達できます。
「魚の棚」よりさらに南へ進むと明石港に到達し、淡路島の岩屋港(北端部)へ向かう高速船「淡路ジェノバライン」が発着しています。「淡路ジェノバライン」は人、自転車、125cc未満のバイクが航送可能です。
 
また、駅南側は明石市の中心市街地で、特に国道2号沿いは大都市と遜色ない景観のビル街になっています。
 
南口側の説明は当ブログで以前UPいたしました山陽明石駅の記事の本文を引用しました(一部編集)。
 
 

 

高架下1階にある中央改札です。2枚とも南北自由通路より西を望む。
上写真は北寄り、下写真は南寄りにて撮影。右手が北口、左手が南口および山陽明石駅です。
明石駅は有人駅(直営駅)で、駅員が常駐しているため、2021年4月時点においてインターホンは設置されていませんでした。
柱に隠れて見えない部分もありますが、交通系ICカード『ICOCA』などに対応の自動改札機が多数あります。一番右の自動改札通路は幅広通路です。窓口に面した右端には、点字ブロック設置で車いす対応幅の有人通路があります。
改札口の両手前には自動券売機(ICチャージ可)があり、左側には指定席券売機『みどりの券売機』も併設されています。左側の自動券売機のさらに左には『みどりの窓口』と観光案内所があります。改札内には自動精算機(ICチャージ可)があります。
改札内にはトイレ・多機能トイレがあります。近くの改札外トイレは「ピオレ明石」東館と西館の1階にあります(多目的トイレ併設も、オストメイト設備の有無は不明)。
AEDは改札外コンコースおよび各ホームに設置されています。
2階にある各ホームとの間には階段、エレベーターが設置されていて、バリアフリー対応です、階段は中2階を経由しますが、その中2階に後述のピオレ改札およびトイレがあります(多機能トイレは1階です)。そして中2階で各ホームへの階段が分岐していますが、中2階と各ホームの間は上りエスカレーターが併設されています。
駅構内のコンビニは北口を出て左側にある「セブンイレブン ハートイン」のみです。山陽明石駅にあった売店は閉店しました。
尚、改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

こちらはコンコース西側にあるピオレ改札です。東を望む。
「ピオレ明石」西館直結の改札口です。
駅員無配置で、代わりに改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『ICOCA』などに対応の自動改札機が3通路設置されていますが、JR東日本の商業施設直結改札口とは異なり、磁気券でも利用可能です。但し、非磁気券や『青春18きっぷ』では通れませんので、西館を出て中央改札口へお回り下さい。また、幅広通路や点字ブロック設置通路はありません。
ピオレ改札には自動券売機、自動精算機、チャージ機はありません。入場前にきっぷをお持ちでない場合やIC残高が足りない場合は中央改札へお回り下さい。一方、出場時に乗り越しやIC残高不足の場合は中央改札前の自動精算機で処理をしてからピオレ改札を利用可能です。
改札の先には階段があり、中2階コンコースに通じています。但しエレベーターやスロープが設置されていないので、バリアフリー非対応です。幅広通路もありませんので、車いすの場合も中央改札へお回り下さい。
 
 

下り電車線1番のりばに設置されている吊下式駅名標です。電照式で、バックライトは蛍光灯と思われます。
JR西日本の標準デザインで、下部にはJR神戸線のラインカラーかつJR西日本のコーポレートカラーである青が使用されています。
尚、この駅名標には明石駅の駅ナンバリング (JR-A 73) が併記されていません。
JR西日本の駅ではメインの駅名標に駅番号が表示されていませんが、柱に設置されている縦型の駅名標には表示されています。
また、列車線は神戸方の隣駅が兵庫駅になるのですが、列車線3番のりば・4番のりばに設置されている駅名標も、神戸方の隣駅は「朝霧駅」が表示されています。
 
 

 

明石駅は島式ホーム2面4線の高架構造(2階)で、概ね東西方向にホームが延びています。
 
右ホーム(南)は快速と普通(一部の新快速も)が発着する電車線用で、右が1番のりばで下り西明石・姫路・門司方面、左が2番のりばで上り神戸・大阪・米原・JR東西線方面です。
左ホーム(北)は新快速と特急列車(一部の快速も)が発着する列車線用で、右が3番のりばで下り姫路・門司方面、左が4番のりばで上り神戸・大阪・米原方面です。
ホーム有効長は1・2番のりばが12両強分(20m車13両分)、3・4番のりばが15両分ありますが、現在使用されているのは各ホームとも12両分です。そのため、未使用となっている1・2番のりばの神戸方の端(奥)および3・4番のりばの両端は柵により立入禁止になっています。
 
2021年現在、3・4番のりばには昇降式ホーム柵が設置されており、ドア位置が違う新快速と特急『スーパーはくと』『はまかぜ』『らくラクはりま』のいずれにも対応しています。
また、ホーム幅は電車線の1・2番のりばの方が広く、新快速が発着する3・4番のりばは幅が狭いため常に混雑しています。これは、高架化された1960年代は新快速が運行されておらず通勤電車や近郊列車は全て1・2のりばに発着しており、3・4番のりばには特急、急行、長距離普通列車しか発着しなかったため、1・2番のりばの混雑対策が必要だったためです。しかし国鉄末期の1986年に新快速が列車線走行(1・2番のりば)に切り替えられ、その後も速達性で勝る新快速の増発が続いたため利用客も増加し、1・2番のりばが手狭になってしまいました。長期的にはホーム拡幅などの対策が必要かと思われましたが、コロナ禍によりその必要がなくなったかもしれません…。
 
上屋は1・2番のりばが中ほどの約10両分、3・4番のりばが門司寄り(手前側)の約10両分に、それぞれ設置されています。いずれも12両編成ですと雨ざらしの箇所が発生してしまうため、雨天時の乗降は注意が必要です。
各ホームにはベンチ、飲料自動販売機、冷暖房完備の待合室が設置されています。
そして、改札口に通じる階段・EVは手前側の姫路寄りにあります。そのため、ホームも姫路寄りが混雑する傾向にあり、ラッシュ時の3・4番のりば姫路寄り階段付近は乗客が殺到します。
 
上写真(2019年撮影)は2番のりばより、下写真(2021年撮影)は3番のりばより、いずれも神戸方・大阪方を望む。
 
 

 

上写真は1番のりばより、下写真は2番のりばより、いずれも2019年撮影で、西明石方・姫路方を望む。
こちらは電車線のホームです。
1番のりば神戸方(手前側)の左側には山陽明石駅ホームが隣接していて、壁がないため山電のホームが丸見えです。山電や阪神の車両も見ることができます。
右側には列車線の3番・4番のりばがあります。隣の西明石駅ともども普通・快速と新快速の乗換はホーム間の上下移動を伴い、方向別複々線区間にある神戸駅以東の各駅と比較して乗換が不便です。
 
 

 

上写真は4番のりばから、下写真は3番のりばより、いずれも2021年撮影で、姫路方・門司方を望む。
こちらは列車線のホームです。場所によっては右手(北側)に明石公園を一望できます。
電車線とのホーム幅の違いが一目瞭然です。
昇降式ホーム柵も設置されていますが、ロープ部分の割合が高く見通しが比較的良好なため、通常の可動式ホーム柵(ホームドア)ほどの圧迫感はありません。
尚、2021年時点で1・2番のりばに昇降式ホーム柵は未設置でしたが、記事がUPされる頃には設置されているのでしょうか?
(この記事は2022年8月に作成しました)  
  
  

1番のりばより神戸方・大阪方を望む。
1・2番のりばのホーム端は不自然に途切れていますが、以前はもう少し先まで延びていたのでしょうか? 詳細は不明です。
右から下り電車線、上り電車線、下り列車線、上り列車線の線路別複々線で、新長田駅の先で電車線(緩行線)が内側、列車線(急行線)が外側の方向別複々線に変わります。複々線は草津駅まで続きます。
この先、高架区間のまま、右側の山陽電鉄本線と完全並走状態で市街地を東へ走り、左手に明石市立天文科学館が見えてくると山電の人丸前駅を通過します。この辺りから住宅街に入り、地平に下って右へカーブすると今度は山陽の大蔵谷駅を通過します。その後は山電の右側に国道2号も並走した状態で住宅街の中を東南東へ走り、国道沿いにロードサイド店が増えて遠方に大蔵海岸が見えてくると列車線は高度を少し上げますが、電車線は地平のまま朝霧駅へと至ります。山電に駅はありません。朝霧駅のすぐ先で明石市から神戸市垂水区に変わります。
 
 

1番のりばより西明石方・姫路方・門司方を望む。
左から下り電車線、上り電車線、下り列車線、上り列車線の線路別複々線ですが、複々線は次の西明石駅までです。
この先、高架区間のまま、右へカーブして左側の山陽電鉄本線と並走状態で市街地の中を西北西へ走り、山電が左へ離れると明石川を渡ります。その後は右へカーブして住宅街の中を盛土高架で北西へ走り、国道175号をオーバーパスしますが、この国道175号との交点付近に電車線限定の新駅を設置する構想があります。その後は台地へと進み、築堤高架から一気に掘割区間へと変わると国道2号をアンダーパスします。そして電車線下り線のみが左へ離れ、電車線上下線間に設置されている車両基地である網干総合車両所明石支所を見ながら北西へ走ると地平区間へと上がります。電車線下り線の左側には川崎重工業明石工場が広がっています。そして車両基地と川重工場が途切れ、市街地に入ると電車線下り線と他の線路が寄り添い、西明石駅へと至ります。普通電車はラッシュ時の一部を除き全て当駅止まりです。また、山陽新幹線の駅が併設されています(乗換は西側の跨線橋へ)。
 
 
あとがき   
私が明石駅で下車(乗車)したのは1989年以降何度もあります。1989年は車両撮影のため、1990年代後半以降は運転免許の取得および更新のため、当駅で乗降しています。2019年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で改めて下車しました(2019年7月全駅制覇)。そして2021年にリベンジ訪問して、未撮影の箇所を解消し、新たに設置されたホーム柵も撮影しました。線路別複々線区間にある2面4線の高架駅で、東京地区の多くの複々線と同じく優等列車(新快速など)と緩行線列車(快速・普通)の乗換は不便です。JRは北口を管理していて、駅前一帯は明石公園で占められているため北側に商店は少ないです。一方、山電が管理する南口が両社の明石駅にとって事実上の正面口に相当し、駅前は明石の中心市街地が広がっています。明石港や観光地にもなっている商店街「魚の棚」は南口側になります。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で西明石駅まで行き、JR神戸線の上り列車(新快速以下)に乗り換えて1駅目で下車です。尚、新幹線を新大阪駅で下車して、下り新快速に乗り継いでも到達可能です。そして、新幹線を新神戸駅で下車してから神戸市営地下鉄西神・山手線で三宮駅(三ノ宮駅)まで乗ってJR神戸線下り列車(新快速が最速)に乗り換える方法も可能です(その場合は新神戸駅で途中下車扱い。地下鉄は別途運賃が必要です)。尚、東京(都区内)~明石間は片道600km以上になりますので、単純に往復する場合は運賃の往復割引(1割引)が適用されます(東京都区内~神戸市内ですと600km未満なので往復割引の適用外になります)。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと大阪駅からJR神戸線の下り新快速に乗れば乗換なしで到達可能です。快速は兵庫~須磨付近で新快速に抜かれるケースが多いのでご注意下さい。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、JR駅構内および南北駅前にコンビニがあり、飲食店も両社の駅構内および駅前にチェーン店を含めて多数あります。魚の棚には観光客向けの店舗(明石焼【玉子焼】のお店を含む)も複数あります。事前に用意しなくても大丈夫です。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。JR神戸線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は明石駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、Google地図、Wikipedia)