このコーナーでは今まで乗車・撮影した列車・車両・塗色の中で、今では見られないモノを紹介いたします。
第23回目は、民営化直後にJR東日本の仙台地区へ投入された交流近郊形電車・719系電車のうち、
0番台標準色です。
仙台地区では急行形電車が大量に使用されていましたが、
ラッシュ対策、老朽化取替を目的として719系0番台が投入されました。
213系と同じ前面デザインですが、側面は異なります。一部機器は廃車発生品を利用しています。
集団見合い式の固定クロスシートを中心としたセミクロスシート配置です。
その後、奥羽本線の山形新幹線区間には標準軌仕様の5000番台が投入されています。
大量投入されましたが、急行形を完全淘汰するには至りませんでした。
その後の増備は701系に変更され、さらにE721系0番台が投入されて、ようやく急行形が一掃されました。
その際、719系の一部が磐越西線へ転用され、専用デザインへと変更されました(後日紹介予定)。
しかし、その後は719系自体が老朽化してしまい、
E721系1000番台の投入などにより淘汰・一部は秋田地区へ転用されたものの、
転用車を含めて2020年に引退しました。
現在でも足回りは違うものの、車体構造がほぼ同じ5000番台が山形線で活躍しています。