上道駅【岡山県】(山陽本線。2021年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
岡山県岡山市東区北部、山あいに広がる郊外の住宅地に位置する山陽本線の駅で、国鉄時代末期の1986年に開業した簡素な橋上駅舎を有する駅であり、難読駅でもある、
上道駅 (じょうとうえき。Joto Station) です。
  
  
駅名  
上道駅 (JR-S 05) 
 
所在地  
岡山県岡山市東区   
 
乗車可能路線  
JR西日本:山陽本線     
 
隣の駅  
神戸方……瀬戸駅    
門司方……東岡山駅    
 
訪問・撮影時  
2021年3月  
 
 

 

上道駅は地平駅で、1986年の開業時以来の橋上駅舎を有しています。駅舎は簡素な構造です。
橋上駅舎は南北自由通路を兼ねていますが、南北とも出入口には階段しかないため、上道駅はバリアフリー非対応です。車いすで上道駅をご利用の場合は事前にJR西日本へお問い合わせ下さい。
 
写真は正面口に相当する南口です。上写真は西を、下写真は北西を望む。
南口にはロータリーを有する駅前広場が整備されていますが、バス停留所とタクシー乗り場はありません。東側(右)には駐輪場があります。
最寄りのバス停は約200m南東、国道250号線沿いに設けられています。
 
 

 

南口駅前です。上写真は橋上階より、下写真は地平部より、いずれも南を望む。
写真左に写っているコンビニ「ファミリーマート」は閉店になり、建物が解体されて今は駐車場になっています。
また、元ファミマの先で前後方向に延びる駅前道路と左右方向に延びる国道250号が交差しています。
駅南側は主に丘陵を切り開いて開発された新興住宅地が広がっています。商店は国道250号沿いに点在しています。
写真奥、駅から約800m南の丘陵上には「東岡山レークタウン」という新興住宅地があり(地名は「城東台」)、まだ上道駅が存在しない1984年より分譲が始まりました。この東岡山レークタウンの開発業者などが出資して1986年に開業したのが上道駅で、駅開業に伴い急速に宅地化が進行しました。
城東台の南側は標高の低い山々が連なっていて、山林が広がっています。
 
 

 

 

こちらは北口です。上写真は東を、中写真は南東を、下写真は北東を望む。
北口は裏口の様相を呈していて、駅前広場は整備されていません。
また、出入口手前に山陽新幹線の高架橋が延びているため、出入口の位置が分かりづらいです。新幹線沿いに延びる駅前道路は歩道がありませんので要注意です。
出入口近くの新幹線高架下は駐輪場や駐車場として使用されています。
 
 

北口駅前です。北西を望む。後方に出入口があります。
駅北側はのどかな田園風景が広がっています。山並みが駅近くまで迫っています。
右側に写っているのは駅前にあるコインパーキングです。
山麓には東西方向に旧山陽道が通っており、沿道には古くからの集落が形成されています。
また、駅の南北とも周辺には「ため池」が多いです。
 
 

 

橋上駅舎2階にある改札口です。2枚とも概ね北東を望む。
右が南口、左が北口です。
かつては有人駅でしたが2019年に無人駅になってしまいました。窓口は閉鎖され、そこにインターホンが設置されています(きっぷ確認用カメラなし)。
交通系ICカード『ICOCA』などに対応の簡易型自動改札機が1台あり、両側に通路が設けられています(いずれも幅広通路です)。窓口跡に面した左が点字ブロック設置の幅広通路です。
簡易型改札機は扉がなく、また磁気券は入場用しかありません。磁気券で出場する場合は改札内側の改札機に付いているきっぷ回収箱(集札箱)にきっぷを投入する形になります(自動改札機を使う感覚で投入できます)。ICカードは入場、出場とも処理が可能です。
改札口の左手前には『みどりの窓口』の跡があり、右手前にはICカードのチャージが可能な簡易型の自動券売機とベンチ、運行情報表示モニターがあります。
ちなみに指定席券売機『みどりの券売機』は設置されていません。
トイレは改札を通って左手に男女共用の設備があります(多機能トイレはありません)。また、私の訪問時はトイレが故障により使用停止になっていました。
そして1階にある各ホームとの間は階段のみで結ばれています。上道駅はバリアフリー非対応です。用地的にエレベーター設置は厳しそうです(橋上駅舎の改築が必要になると思われます)。まぁ、上道駅は無人化されたので、各ホームと駅外を直接結ぶスロープ出入口と、そこに簡易ICOCA改札機を設置するのが手っ取り早いかもしれません。
尚、上道駅構内に売店・コンビニはありません。私の訪問当時は南口駅前にコンビニ「ファミリーマート」がありましたが閉店してしまいました。現在は南口の約300m東にある「セブン-イレブン」が最寄りのコンビニになります。
 
 

 

 

上2枚が下り2番のりばに設置の、下1枚が上り1番のりばに設置の、駅名標です。
いずれも非電照式です(上2枚は反射板を使用)。下1枚のみ書体が異なります。
いずれもJR西日本の標準デザインで、下部は山陽本線(三石~岡山)のラインカラーである黄緑色に塗られています。
上道駅の駅ナンバリングは「JR-S 05」ですが、この駅名標には記載されておらず、柱に掛けられている縦型の駅名標のみに記載されています。

尚、同じJR西日本管内の境線(鳥取県)には、同じ表記で異なる読み方の、

上道駅 (あがりみちえき)」があります。
 
 

 

上道駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、北東~南西方向にホームが延びています。
右ホーム(北)が1番のりばで上り相生・姫路・神戸方面、右ホーム(南)が2番のりばで下り岡山・下関・門司方面です。
1番のりばの右側を山陽新幹線の高架橋が並走しています。
ホーム有効長は8両分で、ホームドアはありません。新駅で用地に余裕がなかったため、ホーム幅は相当狭くなっています。ホーム設置に際して、架線柱は移設されませんでした(上写真)。
上屋は各ホームとも神戸寄り(手前側)の2両弱分にしか設置されていません。雨天時の乗降は傘が必要になります。中ほど神戸寄りは橋上駅舎に覆われています。
各ホームにはベンチが2脚のみ設置されています。
写真は2枚とも1番のりばより門司方を望む。
  
 

1番のりばより神戸方を望む。
この先、右へカーブして左を通る山陽新幹線と離れ、山あいに広がる住宅と田園が混在した地域を北東へ走ります。そして今度は左へカーブして山陽新幹線をくぐり、以後は新幹線と離れて左手に住宅地や田園、山並みを、右手に広大な田園風景を見て北上します。やがて正面に山が近付くと右へカーブして築堤に上がり、砂川を渡ると住宅地に入ります。そして左へカーブして地平に戻り、右から山が接近すると主要駅である瀬戸駅へと至ります。データイムは半数の列車が瀬戸駅止まりになり、これらの列車は岡山方面へ折り返していきます。
 
 

1番のりばより門司方を望む。
この先、右の山陽新幹線高架橋と完全並走状態で左手に国道250号沿いに立ち並ぶ工場や事業所を、右手は新幹線高架橋の橋脚越しに田園風景を眺めて一直線に南西へ走ります。しばらくすると新幹線が一旦右へ離れ、こちらも遅れて右へカーブすると左から赤穂線が寄り添います。右手には一瞬山が迫りますが、離れて並走する新幹線はトンネルで山を通り抜けています。そして進路を西に変えると山陽新幹線が右から接近し、左側車窓が住宅地に変わると中区に入って東岡山駅へと至ります。赤穂線と乗換可能です。
 
 
あとがき  
私が山陽本線の上道駅で下車(乗車)したのは2021年の1度きりです。岡山方面を乗り鉄&降り鉄旅行した際に立ち寄りました。新幹線沿いにある2面2線の小駅で、簡易な橋上駅舎を有しています。2019年に無人化されました。駅前は南側が住宅地で、北側が農村風景です。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で岡山駅まで行き、戻る形で山陽本線姫路方面の普通電車に乗り継いで当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと新大阪駅から山陽新幹線で岡山駅まで行き、以降は蒸気のルートで到達できます。また、在来線列車の乗継でも到達できます。余裕で日帰り訪問可能です。
(飛行機でのアクセスは考慮していません)
 
食料・飲料について、駅前に気軽に入れるコンビニ、商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは南口の約300m南東、国道250号南側にある「セブンイレブン」になります。南口前にあった「ファミリーマート」は閉店となり、駐車場になっています。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京からの到達難易度がやや高いですが、山陽本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は上道駅でも途中下車してみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、Google地図、Wikipedia)