瀬戸駅【岡山県】(山陽本線。2021年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


今回の【駅】コーナーは、
岡山県岡山市の東区北部、旧・瀬戸町の中心市街地に位置する山陽本線の主要駅で、岡山方面からの一部の列車が折り返す駅である、
瀬戸駅 (せとえき。Seto Station) です。
 
  
駅名   
瀬戸駅 (JR-S 06) 
 
所在地   
岡山県岡山市東区 (旧・赤磐郡瀬戸町)   
 
乗車可能路線   
JR西日本:山陽本線  
 
隣の駅   
神戸方……万富駅  
門司方……上道駅  
 
訪問・撮影時   
2021年3月
 
 

瀬戸駅は地平駅で、東西に出入口がありますが、実際には西側出入口を「北口」、東側出入口を「南口」と呼称しています。
北口は駅舎を構えていますが、南口は改札口が跨線橋上にあります。そのため、橋上駅舎を有する駅のように駅部で南北を通り抜ける事ができません(通り抜けるには入場券が必要です)。入場券を支払わずに南北間を移動するには約170m門司方(南側)にあるガードをくぐり抜ける必要があります。
 
写真は正面口に相当する北口で、かつては唯一の出入口でした。東を望む。
年季の入った木造駅舎が現役で使用されています。出入口部分に段差がありますが、階段とスロープで解消していてバリアフリーに対応しています。
駅前広場が整備されており、駅舎手前には一般者乗降場があります。
左側にはロータリーがあり、バス停留所とタクシー乗り場が設けられています。
 
 

北口駅前です。北西を望む。右手に駅舎(北口)があります。
駅前は旧・瀬戸町の中心市街地が広がっています。狭い道路が多いです。
写真左前方では工事が行われていましたが、今はコンビニ「セブンイレブン」になっています。
写真奥にはスーパー「ハローズ」が見えます。
約300m西には岡山市東区役所瀬戸支所があります。
 
 

 

北口改札口です。
上写真は東を、下写真は北東を望む。上写真後方、下写真左手前に北口出入口があります。
瀬戸駅は有人駅扱いですが、窓口は閉鎖されています。駅係員は事務室に常駐しており、改札内外に設置されているインターホン(きっぷ確認用カメラ搭載)で呼び出さないと表に出てこないようになっています(Wikipediaより)。
交通系ICカード『ICOCA』などに対応の自動改札機が2通路設置されていますが、幅広通路はありません。左端の窓口に面した有人通路が車いす対応幅ですが、車いすで改札を通る際は前述のようにインターホンで駅係員を呼び出す必要があります。
改札口の左手前には2019年に閉鎖された『みどりの窓口』の跡があります。さらに左手前には『みどりの窓口』の代替として設置されたオペレーターと通話可能な指定席券売機『みどりの券売機プラス』と自動券売機があります。改札内には自動精算機と集札箱(きっぷ回収箱)があります。自動券売機と自動精算機はICカードのチャージが可能です。
改札口の右手前には待合室があり、飲料自動販売機も設置されています。
そして改札の先は上り相生方面1番のりばで、改札とホームの間に段差はありません。
1番のりばに出て右側にはトイレと多機能トイレがあります。
トイレ前には跨線橋(階段・エレベーター併設)があり、下り岡山方面2・3番のりばと跨線橋上にある南口改札に通じています。
尚、瀬戸駅構内に売店・コンビニはありません。現在は北口の近く(改札外)にコンビニ「セブンイレブン」があります。
 
 

こちらは2011年に新設された南口です。西を望む。
右に階段出入口が、左にEV出入口があり、橋上部の跨線橋内に南口改札口があります。そのため、入場券なしでは駅を経由して北口側へ抜けられません。
南口には簡素なロータリーを有する駅前広場が整備されていますが、バス停留所は設けられておらず、タクシーも常駐はしていません。
また、右側にはパーク&ライド駐車場があります。
 
 

南口駅前です。南東を望む。右手に南口出入口があります。
こちらの南口側には商店がなく、駅前まで新興住宅地が広がっています。駅から南へ離れても住宅地が広がっていますが、田畑が混在しています。
左側には瀬戸駅の裏山に相当する鉄砲山がそびえています。
 
 

こちらは跨線橋上にある南口改札口です。西を望む。
後方にエレベーター出入口があり、その右側に階段出入口があります。
南口改札口は駅員不在で、改札内外にきっぷ確認用カメラ搭載のインターホンが設置されています。
交通系ICカード『ICOCA』などに対応の自動改札機が1通路のみ設置されており、幅広通路になっています。右側はインターホン用通路(有人改札の代替)です。
改札口の右手前には簡易型の自動券売機があり、改札内には自動精算機があります。いずれもICカードのチャージが可能です。
尚、こちらには『みどりの券売機』がありませんので、新幹線のきっぷや定期券などを購入される場合は、インターホンで係員に申告の上で北口へ回り、きっぷを購入する必要があります。
改札口の先の上部には3色LED式の発車標があります。
そして改札の先は引き続き跨線橋で、すぐ先に下り2・3番のりばに通じる階段・EVがあり、跨線橋を奥まで行くと上り1番のりば及び北口改札口に通じる階段・EVがあります。
トイレと多機能トイレは1番のりばにあります。
尚、南口側は駅前を含めて売店・コンビニが一切ありません。ご注意下さい。
 
 

2番のりばに設置されている建植式駅名標です。電照式ではありませんが、反射板が使用されています。
JR西日本の標準デザインで、下部は山陽本線(三石~岡山)のラインカラーである黄緑色に塗られています。
尚、瀬戸駅の駅ナンバリングは「JR-S 06」ですが、この駅名標には記載されておらず、柱に掛けられている縦型の駅名標のみに記載されています。
 
 

瀬戸駅は単式ホーム、島式ホームとも各1面の、計2面3線の地平構造で、北北東~南南西方向にホームが延びています。
 
右側(西)の単式ホームが1番のりばで上り本線になっており、相生・姫路・神戸方面です。左側(東)の島式ホームは右が2番のりば、左が3番のりばで、ともに下り岡山・下関・門司方面です(3番のりばが下り本線)。中線の2番のりばは上下線共用ですが、現在は専ら岡山方面からの当駅折り返し列車が使用しており、姫路方面からの折り返し列車や上り列車の待避運用は設定されていません。
また、1番のりばから見て2・3番のりばは多少神戸方(後方)へずれています。 
ホーム有効長は各のりばとも12両分ありますが、現在の停車列車は最長7両で、両端は使用停止状態です。但し、1番のりばの門司方(奥)、2・3番のりばの神戸方(後方)を除き立入可能です。ホーム幅は1番のりばがやや狭く、2・3番のりばは広いです。
上屋は1番のりばが北口駅舎に面した約2両分に、2・3番のりばが跨線橋付近の約2両分と神戸寄りの約1両分に分散する形で設置されていますが、各のりばとも上屋が短いです。雨天時の乗降は要注意です。
1番のりばの中ほどに面して北口駅舎と改札口があり、改札口の門司寄り(奥側)には両ホームを結ぶ跨線橋および南口改札口があります(EV併設)。
写真は2番のりばより岡山方・門司方を望む。
 
 

各ホームにはベンチがあり、2・3番のりば中ほど(跨線橋の神戸方)には空調完備の待合室(街愛ギャラリー)も設置されています。
写真は2・3番のりばの「街愛ギャラリー」です。神戸方を望む。
 
 

こちらは1番のりばより神戸方を望む。
1番のりばの神戸方には切り欠きホーム跡があり、かつては貨物側線が存在したと思われます。
現在はそのスペースに保線用側線が設置されています。
 
 

こちらは3番のりばより神戸方を望む。
左から1番のりば~3番のりばの順です。
3番のりばの右側、門司方から南口の手前まで保線用側線が延びています。
 
 

1番のりばより神戸方を望む。
左側から保線用側線が合流します。左前方には備前保線区の建屋があります。また、右手には鉄砲山の斜面が迫ります。
この先、右へカーブして、両側を山に挟まれた田園風景の中を東北東へ走ります。そして右手にキリンビール岡山工場が見えてくると左へカーブして、万富駅へと至ります。
 
 

2番のりばより門司方を望む。
この先、上り勾配で住宅地の中を南南西へ走り、築堤へ上がって右へカーブすると砂川を渡ります。その後は左へカーブして地平に戻り、田園風景の中を南下します。そして右へカーブすると山陽新幹線をアンダークロスして、進路を西南西に変えると左手に住宅地を見ながら山あいを走ります。最後は右側に山陽新幹線の高架橋が並走するようになると上道駅(じょうとうえき)へと至ります。
 
 
あとがき  
私が瀬戸駅で下車(乗車)したのは2021年の1度きりです。岡山地区を乗り鉄して山陽本線で帰宅する際に途中下車しました。木造駅舎が残っている一方、跨線橋上に橋上構造の南口が設置され、バリアフリー化されています。駅前は主要駅ながら周辺の駅とさほど変わらず、ローカルな雰囲気が感じられました。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線の『のぞみ』で姫路駅まで行き、山陽本線の普通・播州赤穂行きに乗り換えて相生駅まで行きます(相生駅にも新幹線駅がありますが、停車列車は少ないです)。そして相生駅で山陽本線・岡山方面行き(上郡行きはNG)の普通列車に乗り継いで当駅下車です。尚、この岡山方面列車は『青春18きっぷ』期間になると乗車率が上昇し、着席できない場合もあるため、例年相生駅では乗換時に「相生ダッシュ」とも呼ばれる座席争奪戦が繰り広げられ、さながら椅子取りゲームの様相を呈しています。乗換時はケガをしないように注意して下さい。あるいは、新幹線で岡山駅まで行き、山陽本線上り普通列車に乗り継いで当駅下車のルートもありますが、新幹線や在来線の本数がやや多くて利便性が高い反面、運賃・特急料金が高くなります。じゅうぶん日帰り訪問可能です(最大滞在時間:10時間強)。
一方、大阪からですと大阪駅からJR神戸線の新快速(早朝は快速or普通)に乗車して姫路駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。新大阪駅から山陽新幹線で岡山まで行って山陽本線で戻るルートもあります。余裕で日帰り訪問可能です(最大滞在時間:14時間強)。
(飛行機でのアクセスは考慮していません)
 
食料・飲料について、北口駅前にコンビニがあり、北口の約370m北にスーパー「ハローズ」があります。一方、駅前には気軽に入れる飲食店がありません。心配な場合は事前に用意しておいて下さい。
 
特に東京からの到達難易度が高いですが、山陽本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は瀬戸駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、Google地図、Wikipedia)