第1481回('22) 2022年は飯田線の乗り鉄からスタート。秘境駅をリベンジ訪問    | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


   
前回の続き…
 
2021年12月29日~2022年1月1日、年末年始の長期休暇は年またぎの3泊4日の日程で関東地方と東海地方へ乗り鉄&降り鉄の旅に出かけました。
年末の3日間は主に東京近郊の駅を訪問していき、大晦日の夕方に豊橋へと移動。最終日の元日は飯田線の降り鉄をして帰宅しました。
『青春18きっぷ』は使用せず、その地域や鉄道会社のフリーきっぷや1日乗車券を適宜使用していきました。
さらに、新型コロナウイルスは12月下旬になって変異株のオミクロン株が拡大傾向でしたが、まだ感染状況が落ち着いていました。年明けに爆発的に拡大したのですが…。私自身は8月下旬から9月上旬にかけてワクチンを2度接種しましたが、今までと変わらずマスク・手洗い・アルコール消毒といった感染対策を徹底いたしました。
尚、29日~31日の模様につきましては、都合により1日の行程を4回に細かく分けて記事にしました。移動の状況がつかみにくいと思いますが、ご了承下さい。
 
今回は4日目(2022年元日の1/1)の前半の内容です。
早朝にホテルを出て、豊橋駅から飯田線に乗りました。最初は昨夏に降り鉄した田本駅をリベンジ訪問し、その後は佐久間駅、中部天竜駅、出馬駅、上市場駅、大嵐駅を訪問しました。飯田線は本数が少ないため、1つでも多くの駅を訪問すべく、徒歩移動も活用しました。
 
今回の日程 2022年1月1日  (土・祝)   【前半】  
 
豊橋600(飯田線)847田本937(上り普通)1038佐久間1105(徒歩)1120中部天竜1136(飯田線)1150出馬1200(徒歩)1220上市場1240(飯田線)1314大嵐    
  
【後半へ続く】  
  
この日は4時30分に起床し、朝食と準備を済ませてからホテルをチェックアウトしましたが、外はまだ暗く、豊橋の街はひっそりとしていました。とても寒かったです。



 
私は豊橋駅へと急ぎ、前日に購入した『青空フリーパス』(2,620円)を自動改札機に通して入場しました。その後は6時00分発の飯田線下り普通・天竜峡行きが発車する4番線で列車を待っていましたが、寒かったです…。そして、5時50分頃になってようやく天竜峡行き列車が入線しました。扉が半自動なので、ボタンを押して車内に入りました。車両はワンマン対応の313系3000番台2連で、私は先頭車両のボックスシートを独占しました。元旦なので、豊川稲荷への初詣客で混雑するかも…と思いましたが、初詣客らしき人がほとんどいなかったのが意外でした。コロナ禍だからでしょうか? 先頭車両の車内は半分ほどの席が埋まったものの、私のボックスは相席になりませんでした。
 
 

 
天竜峡行きは定刻の6時ちょうどに豊橋駅を発車しました。長距離列車ですが早朝の列車であるため、船町駅と下地駅にも停車していきます。まだ暗かったので私はスマホを操作していました。そして豊川駅では先頭車両の半分以上の乗客が下車してしまい、入れ替わりに乗ってきた人はほとんどいませんでした。多くの下車客の中に豊川稲荷初詣客が含まれていたかもしれません。結局、豊川駅で車内がガラガラになりました。次の三河一宮駅は砥鹿神社が近くにあるからか、さらに複数の人が下車しました。その後も外が暗かったため車窓風景を眺められませんでしたが、新城辺りからは徐々に明るくなってきました。ようやく車窓風景を眺められるようになりました。しかし、電車は山間部へ進んでいくため、山々により太陽が見えず、なかなか初日の出を拝めませんでした。そして、本長篠駅でも下車があり、ついに先頭車両の乗客は私のみになってしまいました。その本長篠駅からはさらに山深くなりました。
 
 

池場駅にて。雪が積もっていました。
 
電車は東栄駅を過ぎると静岡県へと入り、山の切れ目からようやく初日の出を見ることができました。しかし、太陽が高くなっていたため、明るすぎて太陽を撮影できませんでした…。その後も引き続き山間部を進んで各駅に停車していきますが、乗降ゼロの駅ばかりです。中部天竜や水窪といった主要駅を過ぎ、大嵐駅からは天竜川に沿って峡谷区間を北上していきます。秘境駅である小和田駅を過ぎると今度は長野県に入り、秘境駅を含む小駅に停車していきました。途中の平岡駅では数人が乗ってきて、先頭車両が貸切状態ではなくなりました。その後は為栗駅、温田駅と停車していき、私は8時47分に停車した秘境駅の田本駅で下車しました。田本駅は前年の2021年夏に下車したのですが、その時は駅出入口までたどり着けず、山道を途中で引き返してしまったため、今度は山道を歩ききって、出入口の集落まで行くことにしました。
 
 

 
下車後は駅の撮影をほどほどにしてホームを出ました。そして登山道のような駅アクセス路を登っていきましたが、夏と比較して草が少なく、また気温が低かったため歩きやすかったです。しかし歩けど歩けど集落が見えません。直線距離は近いのですが、クネクネ道で高低差が大きいため、なかなかたどり着けないのです。しかし、延々と歩き続けるとようやく周りが開けてきて、9時10分頃に駅出入口の集落にたどり着きました。集落と言っても民家は少なかったです。まぁ、駅まで山道を徒歩20分ですと田本駅を使う地元住民は少ないでしょうね…。足が不自由ですと通れなくなってしまいますし…。
 
 

 

 
冬なのに汗だくになってしまいましたが、休憩する間もなく今度は山道を下り、田本駅へと戻ります。列車の発車時刻が9時37分だったため、あまりゆっくりできません。早足で歩き続け、下りなので休憩をしませんでしたが、もうバテていたためスピードが上がりませんでした。それでも何とか9時30分頃に田本駅に戻ってこられました。しかし、ホームの待合所ベンチで水分補給をしていると、すぐに電車がやって来ました。
 
 

 
乗車列車は9時37分発の上り普通・中部天竜行きです。これからは豊橋方面へ戻りつつ小駅を中心に降り鉄をする予定でした。車両は315系導入による置換対象になっている213系2連で、私は後部車両へ。2両合わせて5人しか乗客がおらず、座席は選び放題でした。私は転換クロスシート窓側席に座り、道中は車窓風景を眺めながら体力回復に努めました。途中で下車したい駅も多かったのですが、飯田線は本数が少ないため、下車駅を絞らなくてはならないのが辛いです…。電車は中井侍駅を過ぎると静岡県に戻りますが、乗客は全然増えません。元日だから人の移動が少ないのでしょうか? そして私は中部天竜駅の1駅手前の佐久間駅で下車しました。佐久間駅は浜松市への合併前の町名を名乗る駅ですが、1面1線の無人駅です。しかし北側には図書館を併設した立派な駅舎を有しています。駅北側には集落が広がっており、駅南側には佐久間中学校跡があります。
 
 

 

 
佐久間駅からは1駅豊橋方の中部天竜駅まで徒歩移動します。駅を出て国道473号を西へ歩き、途中で左へ曲がって佐久間発電所の脇を通ります。そして飯田線の天竜川橋梁に併設されている歩行者用の橋梁を渡りました。その後は佐久間小学校の脇を通り、佐久間駅から15分ほどで中部天竜駅に到着しました。中部天竜駅は何度か下車しているのですが、今回は改めて写真撮影しました。振るいながらも立派な駅舎を有しており、有人駅です。かつて鉄道博物館「佐久間レールパーク」の車両が展示されていた場所は空地になっていましたが、最近になって一部の用地に集合住宅が建ちました。
 
 

 

 
撮影後は入場してホームへ行くと、上り特急『伊那路』(373系3連)が停車していて、少し後に下り『伊那路』がやって来ました。373系同士の交換風景が見られました。上下の『伊那路』が発車した後は、11時36分当駅始発の普通・豊橋行きが留置線から入線しました。213系2連ですが、先ほど田本駅から佐久間駅まで乗車した列車と同じ編成でした。私は先頭車両に乗り込み、転換クロスシート窓側席に座りましたが、先頭車両の乗客は私だけでした。また、2両目には2人しかいませんでした。
 
 

 

 

 
豊橋行きは定刻に中部天竜駅を発車しました。道中は車窓風景を眺めていました。途中の各駅での乗降はありませんでした。そして私は辰野方から見て静岡県内最後の駅である出馬駅(いずんまえき)で下車しました。下車客は私だけ、乗車客はゼロでした。2019年の一日平均乗車人員は0人で、利用客がまずいない小駅です。そのため、当駅を通過する普通列車が設定されているほどです。1面1線で、駅舎はありませんでした。駅の西側や南側に小さな集落が見られました。
 
 

 

 
今度は出馬駅から1駅辰野方にある上市場駅まで徒歩移動して、訪問駅数を稼ぎますw 駅を出て、飯田線の南側を並行する生活道路を東へ歩きますが、すぐに峠に差し掛かります。飯田線はこの区間を掘割で通っています。峠を越えると下り坂になり、飯田線は谷を築堤と鉄橋でクリアしますが、こちらは谷底の集落まで下ります。飯田線から離れて集落内を通り、天竜川の支流である相川を渡るとより大きな集落に入ります。そして集落から左へ分かれる路地を進むと上市場駅に着きました。スローペースで歩いたので20分近くを要しました。到着後はホームを観察・撮影しましたが、こちらも1面1線の小駅でした。電車が来るまでの間、ホームのベンチで休憩しました。
 
 

 

 
上市場駅からは12時38分発の下り普通・岡谷行きに乗車するのですが、列車がやって来たのは定刻の2分後でした。
 
 

 
313系3000番台2連で、2両とも一定数の乗客がいて、全てのボックスが埋まっていました(最低1人は着席)。私は2両目の空いているロングシートに座り、道中はドア越しに車窓風景を眺めました。途中の浦川駅や中部天竜駅では一定の下車があり、車内は空いてきましたが。ボックスシートに座る乗客は長距離客が多いようです。私は浦川駅で空いた1ボックスを逃さずにゲットしました。やはり車窓風景を眺めるのはクロスシートの方が楽です。浦川駅から先も車窓風景を楽しんで、今度はだいぶ北へ戻って、難読駅名でもある大嵐駅(おおぞれえき)で下車しました。遅れは回復していました。
大嵐駅は1面2線プラス側線を有する山間の駅で、西側に立派な駅舎を構えています。駅前散策もしましたが、特に何もありませんでした。すぐ西にある天竜川(佐久間湖)の鷹巣橋を渡ると愛知県豊根村(旧・富山村)で、私は橋を渡って愛知県側も少し歩きました。その後は駅南側の旧線跡を少し歩きましたが、すぐ近くに旧線のトンネルがありました。旧線跡は生活道路に転用され、トンネルも活用されています。
 
 

 

 

 
この後も飯田線の乗り鉄・降り鉄を続けました。
 
 
(つづく)
 
 
今回の新規踏破路線、新規探訪廃線跡はありません  
 
 
(参考:Wikipedia)