中央市場前駅【兵庫県】(神戸市営地下鉄海岸線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県神戸市兵庫区南東部臨港部の、駅名の通り神戸市中央卸売市場のすぐ西隣に位置する神戸市営地下鉄海岸線の駅で、2017年に商業施設「イオンモール神戸南」が開業した事から1日平均乗車人員が大幅に増加した、
中央市場前駅 (ちゅうおういちばまええき。Chuoichibamae Station) です。
 
 
駅名  
中央市場前駅 (K 05) 
 
所在地  
兵庫県神戸市兵庫区 
 
乗車可能路線  
神戸市営地下鉄:海岸線  
  
隣の駅  
三宮・花時計前方……ハーバーランド駅  
新長田方………………和田岬駅  
 
訪問・撮影時  
2019年5月
 
 

北口に相当する1番出入口です。南西を望む。裏手には「イオンモール神戸南」があります。
中央市場前駅には3ヶ所の出入口があり、エレベーターがあるのは1番出入口、イオンモール連絡出入口です。
写真の1番出入口は右に階段、左にエレベーターがあります。
海岸線のラインカラーは青(ブルー)です。
尚、中央市場前駅に駅前広場は整備されていません。バス停留所はホーム直上を南北方向に延びる高松線(神戸市道)沿いに設けられています。
 
 

築島交差点より西を望む。交差点南西角(左前方)に1番出入口があります。
奥(西)に延びる道路は会下山線(神戸市道)です。
左(南)~右(北)の道路は高松線で、地下を海岸線が通っており、左側地下に中央市場前駅があります。
1番出入口のバックには「イオンモール神戸南」が、後方には神戸市中央卸売市場本場があります。
右前方の一帯は「船大工町」で、小規模の事業所が多く、住宅が混在しています。
また、会下山線を西へ進むとすぐに兵庫運河を渡ります。運河の先は住宅街ですが、事業所の割合も高いです。商店は少ないです。
そして、この会下山線を西へ進むと1.1kmほどで山陽本線(JR神戸線)の兵庫駅に到達します。
 
 

築島交差点より東を望む。交差点南西角(右手前)に1番出入口があります。
手前(西)に延びる道路は会下山線です。
左(北)~右(南)の道路は高松線で、地下を海岸線が通っており、右側地下に中央市場前駅があります。
前方の交差点東側一帯は駅名の由来となった神戸市中央卸売市場本場の敷地で、正面が市場の北出入口です。
神戸市中央卸売市場ですが、一般客は入れないのですが、左側ビル(本場関連北棟)1階のコンビニ「デイリーヤマザキ」や、右側ビル(本場関連中央棟)2階の飲食店街は利用可能です。但し、市場が休場となる日曜日は飲食店街も休業となりますのでご注意下さい(コンビニは営業しています)。
余談ですが、東京の以前の市場は「築地」にありましたが、こちらの神戸は「築島」交差点前にありますw ちなみに神戸市中央卸売市場本場の所在地は「中之島」で、市場東側の倉庫街(埋立地)に「築地町」の地名が付けられています。
 
 

築島交差点より北を望む。すぐ後方に交差点があり、交差点南西角(左後方)に1番出入口があります。
手前(南)~奥(北)の道路は高松線で、地下を海岸線が通っており、後方地下に中央市場前駅があります。
交差点から左(西)に延びる道路は会下山線です。
駅北側ですが、すぐに兵庫運河を渡ります(築島橋)。その先は住宅と事業所が混在した市街地ですが、商店は少ないです。
高松線を1.4kmほど北上するとJR線の神戸駅(海岸線のハーバーランド駅)に到達します。また、前方には六甲山地を遠望できます。
余談ですが、高松線上にはかつて神戸市電が通っていました(1971年全廃)。戦時中までは会下山線上にも市電が通っていました。
 
 

築島交差点より南を望む。交差点南西角(右前方)に1番出入口があります。
手前(北)~奥(南)の道路は高松線で、地下を海岸線が通っており、前方地下に中央市場前駅があります。
交差点から右(西)へ分かれる道路は会下山線です。 
交差点南側ですが、高松線の左側(東側)一帯は神戸市中央卸売市場本場で占められていて、右側(西側)一帯は「イオンモール神戸南」の敷地で占められています。
「イオンモール神戸南」は1番出入口からもアクセス可能ですが、本館1階直結の出入口(番号なし)が設置されているため、そちらの方が便利です。EVも併設されています。
また、市場の高松線沿いには本場関連中央棟のビルが延びていて、2階には飲食店街と中央市場展示コーナーがあります。
そして、中央棟の先には本場関連南棟があり、建屋北側に後述の2番出入口があります(築島交差点から約180m南)。
 
 

2番出入口北側より西を望む。
左右方向に延びる高松線の反対側にショッピングモール「イオンモール神戸南」があります。
以前はイオンモールの場所も神戸市中央卸売市場本場の敷地でしたが、規模縮小により発生した西側跡地を再開発して2017年に「イオンモール神戸南」が開業しました。
市場に隣接する事から、「食」を中心としたコンセプトで営業を行っているそうです(Wikipediaより)。
「イオンモール神戸南」が開業した事により、中央市場前駅の乗降客が大幅に増加しました。
後方には神戸市中央卸売市場本場があります。
 
 

「イオンモール神戸南」内にあるイオン連絡通路の地下鉄出入口です。北東を望む。
イオンモールの建屋1階東側に設けられています。イオンモール側が設置した出入口と思われ、出入口番号は設定されていません。
階段、上下方向エスカレーター、エレベーターが設置されており、地下1階改札外コンコースに直結しています。
したがって、雨に濡れずに駅とイオンモールの間を移動できますが、当然ながらイオンモールの営業時間内しか利用できませんので注意が必要です。
 
 

南口に相当する2番出入口です(左側)。東を望む。出入口の左には地下鉄の換気塔があります。
2番出入口は階段のみの出入口です。車いすの場合は1番出入口またはイオンモール内の出入口へお回り下さい。
右側のビルは神戸市中央卸売市場の本場関連南棟です。
出入口・換気塔と南棟は別個の建物ですが、外壁デザインを極力近付けており、景観に配慮しています。
手前を左右方向に延びる道路は高松線で、地下を海岸線が通っていて、左側地下に中央市場前駅があります。
後方は「イオンモール神戸南」です。
 
 

2番出入口前より北を望む。右側に2番出入口があります。
手前(南)~奥(北)の道路は高松線で、地下を海岸線が通っており、前方地下に中央市場前駅があります。
高松線の右側一帯が神戸市中央卸売市場本場で、左側一帯が「イオンモール神戸南」です。右前方には飲食店などが入る市場本場の本場関連中央棟があります。
そして高松線を180mほど北進すると前述の築島交差点に到達し、その南西角(高松線の左側)には1番出入口(EV併設)があります。
 
 

2番出入口前より南を望む。左後方に2番出入口があります。
手前(北)~奥(南)の道路は高松線で、地下を海岸線が通っており、後方地下に中央市場前駅があります。
手前の歩道には無料駐輪場が設けられていますが、都市部で「無料」というのが海岸線の利用低迷ぶりを物語っています…。
高松線の左側一帯が神戸市中央卸売市場本場で、左のビルは本場関連南棟です。また、高松線の右側は「イオンモール神戸南」の敷地ですがすぐ先で途切れ、その先の高松線沿いには兵庫県立兵庫津ミュージアムが建設されました(写真は2019年撮影で空き地になっていますが)。
そして、高松線沿いの駅南側も市街地ですが、臨港部ゆえに住宅より事業所が多い印象です。商店は少ないです。
すぐ先で新川を渡ると、その先は和田岬地区です。和田岬地区は住宅も一定数ありますが、工場が多いです。
また、神戸駅(ハーバーランド駅)~中央市場駅~和田岬駅の一帯は「兵庫津」として古代より港が開かれ、栄えていました。中央市場前駅付近がその中心部だったそうです。
 
 

こちらは2番出入口の約60m南、神戸市中央卸売市場本場の中央出入口です。東を望む。前方に市場敷地が広がっています。
手前を左右方向に延びる道路は高松線で、高松線を渡った先の左側に2番出入口があります。
左後方には「イオンモール神戸南」があります。
また、市場の裏手には埋立地の「築地町」があり、倉庫街になっています。
戦前より埋め立てられており、最終的に3つの突堤を有していましたが、近年になって突堤間の海が埋め立てられ、跡地も倉庫街になりました。
突堤があった時代は和田岬線から分岐していた貨物線も存在していました。貨物線は市場内にも延びていました。いずれも廃止されて久しいです。
 
 

地下1階にある改札口です。南を望む。
後方に1番出入口(階段・EV併設)があり、前方に2番出入口(階段のみ)があります。右前方にはイオン連絡通路(階段・上下ES・EV)が延びています。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が手前(北側)に2通路、右前方の離れた場所(南側)に2通路、それぞれ設置されています。窓口に面した手前左側は幅広通路で、有人通路を兼ねています。また、南側改札機の右側が幅広通路の可能性があります。
トイレ・多機能トイレは改札内にあります(多機能トイレも男女別です)。
そして改札階と地下2階にあるホームとの間は階段2ヶ所・上りエスカレーター2基・エレベーター1基で結ばれています。
尚、中央市場前駅構内に売店・コンビニはありません。最寄りのコンビニは1番出入口の北東約80mにある「デイリーヤマザキ」です。
 
 

北側改札口窓口の左側には自動券売機があり、改札内には自動精算機があります。いずれもICカードのチャージが可能です。
写真は東を望む。
 
 

こちらは南側改札口前より北を望む。
前方に1番出入口が、後方に2番出入口があり、すぐ後方でイオン連絡通路が左へ分岐しています。
こちらの南側改札口は「イオンモール神戸南」開業に伴い増設されました。窓口、自動券売機はありませんので、右奥の北側改札口へお回り下さい。
 
 

こちらは「イオンモール神戸南」開業に伴い設置されたイオン連絡通路です。西を望む。
出入口番号は付与されていません。
地下1階改札外コンコースと「イオンモール神戸南」1階を結んでいます。階段・上下方向ES・EVが設置されています。奥の突き当たりを左へ曲がり、階段等を登るとイオンモール1階に到達します。
また、通路右手に南北の改札口と1番出入口が、左手に2番出入口があります。
 
 

2番線の壁面に設置されている駅名標です。電照式ではありません。
路線図と完全に一体になっています。海岸線は駅数が少ないため、このサイズに全駅が収まります。路線部分は海岸線のラインカラーであるブルーが使用されています。
駅ナンバリングも併記されています (K 05)。
また、すぐ下のラインカラーの帯にも駅名標があり、帯の下部には駅ナンバリングが追加されています。
ちなみに、当駅の「市場」の読みは「いちば」で、「しじょう」ではないです。
 
 

中央市場前駅は島式ホーム1面2線で、地下2階にあります。南北方向にホームが延びています。
右(西)が1番線で上り三宮・花時計前方面、左(東)が2番線で下り新長田方面です。
ホーム有効長は4両分で、2019年5月現在、ホームドアは未設置です。ホーム幅は狭くないものの、階段部分は狭いです。
ホームにはベンチと公衆電話が設置されています。飲料自動販売機は確認できませんでした。
各番線に吊り下げされている発車標は液晶画面になっていて、路線図を表示して先発列車の走行位置が分かるようにしています。
写真は1番線より新長田方を望む。
 
 

1番線(上り線)より三宮・花時計前方を望む。
駅部は開削工法ですが、駅間は単線シールド工法が採用されています。こちらにホーム延伸スペースはありません。
この先、臨港部の市街地を通る高松線の地下を北上し、兵庫運河もくぐります。しばらくして右へカーブすると国道2号線および阪神高速3号神戸線の地下を走るようになり、中央区に入ると左側の地上に山陽本線が寄り添い、右側の地上が神戸ハーバーランドに変わると、ハーバーランド駅へと至ります。JR線の神戸駅と乗換可能で、阪神・阪急の高速神戸駅も少々距離がありますが乗換可能です。
 
 

1番線(上り三宮・花時計前方面線路)より新長田方を望む。
ホーム端の先には将来の車両増結に備え、ホーム延伸準備工事がなされています。こちら側に2両分のスペースが用意されていますが、海岸線の現在の輸送量を考えると4連で十分で、ホーム延伸の可能性は低いでしょうね…。
この先、臨港部の市街地を通る高松線の地下を南下します。新川をくぐり、しばらく市街地地下を進むと大きく右へカーブして、和田岬駅へと至ります。JR和田岬線の和田岬駅との間で乗換可能ですが、ご存知の通り和田岬線は朝夕の通勤時間帯しか電車が運行しない路線なので、和田岬線に乗り換えられる場合は必ず事前に時刻をご確認下さい。
 
 
あとがき  
私が中央市場前駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年全駅制覇)。駅自体はまだまだ新しかったです(イオンモール開業に伴いリニューアルされたかもしれませんが)。イオンモール開業に伴い新たな通路が開設され、雨に濡れずに済むのはありがたいです。また、駅前は西側がイオンモール、東側が駅名の由来となった神戸市中央卸売市場で占められていて、周辺人口はさほど多くなさそうです。そして、兵庫駅、新開地駅、神戸駅がギリギリ徒歩圏内にあるため、今でこそイオンモール効果で乗車人員が増加していますが、それまで中央市場前駅の乗車人員は低迷していました。
  
東京からですと東海道・山陽新幹線で新神戸駅まで行き、神戸市営地下鉄西神・山手線の西神中央行きor名谷行きに乗り換えて三宮駅で下車。徒歩で地下鉄海岸線の三宮・花時計駅へと移動し、新長田行きに乗り換えて当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですとJR神戸線の新快速・快速で神戸駅まで行き、隣接するハーバーランド駅から地下鉄海岸線の新長田行きに乗車して当駅下車です。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅のすぐ北東側にコンビニがあります。また、飲食店は西隣の「イオンモール神戸南」にチェーン店を含めて多数あり、フードコートもあります。また、神戸市中央卸売市場内にも飲食店があります(日曜休業)。早朝・深夜の訪問でない限り、事前に用意しなくても大丈夫です。
 
東京からの到達難易度もさほど高くありません。神戸市営地下鉄海岸線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は中央市場前駅でも途中下車されてみて下さい!
   
(参考:神戸市交通局のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)