志摩横山駅【三重県】(近鉄志摩線。2020年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
三重県南東部、志摩市の市街地北西端に位置する近鉄志摩線の駅で、英虞湾に浮かぶ島々を一望できる横山展望台への最寄駅である、
志摩横山駅 (しまよこやまえき。Shima-Yokoyama Station) です。
 
  
駅名  
志摩横山駅 (M 90)  
  
所在地  
三重県志摩市 (旧・志摩郡阿児町)    
  
乗車可能路線  
近畿日本鉄道:志摩線  
  
隣の駅  
鳥羽方……穴川駅  
賢島方……鵜方駅  
 
訪問・撮影時  
2020年12月  
 
 

志摩横山駅は地平駅です。無人駅で駅舎はなく、ホームに直接出入りする形になります。
相対式ホームであるため上下線で出入口が離れており、両ホームを直接結ぶ通路は存在しません。
駅のすぐ南に踏切があるので、東西間の移動は比較的容易です。
各ホームの出入口は駅外とホームとの段差をスロープで解消しており、バリアフリー化されています。
尚、志摩横山駅に駅前広場はありません。すぐ西側を南北方向に延びる国道167号線沿いに三重交通の横山登山口バス停留所があります。
写真は駅南側の踏切より北西(鳥羽方)を望む。
 
 

 

こちらは駅東側、下り1番線賢島方面ホームへの出入口です。北西を望む。
南東側の賢島方の側道に面してスロープ出入口があります。スロープの先はホームです。
出入口は車道に面していますので、自動車に注意が必要です。
上写真の左後方には踏切があり、上りホームや駅西側に通じています。
 
 

駅東側です。踏切前より北東を望む。
踏切手前を左へ進むと上りホームの出入口、踏切を渡って左へ曲がると下りホームの出入口です。
駅東側は高台になっていて、住宅地が広がっています。商店は見られません。
写真奥、丘の上には志摩地方随一の総合病院である三重県立志摩病院があります。
 
 

こちらは駅北西側、国道167号の横山口交差点より南東を望む。
右前方へ延びる道路が国道167号で、前方へ分岐する路地の先の左側(写真左奥)に志摩横山駅の上り線ホームがあります。
国道には駅の所在地を示す看板が一切ないため、国道からですと駅の位置が分かりづらいです。
 
 

上写真の路地を南東へ進むと、上り2番線鳥羽方面ホームの出入口前に到達します。南東を望む。
こちらもスロープ出入口があります。やはり車道に面していますので、飛び出しには注意して下さい。
写真右奥には踏切があり、渡ると下りホームや駅東側方面です。
 
 

駅西側です。横山口交差点より北を望む。
右側の路地を入った先に上りホームがあり、ホームに入らずさらに進んで踏切を渡ると上りホームです。
この横山口交差点前には三重交通バスの横山口停留所があります。
駅西側も前後方向に延びる国道167号沿いを中心に住宅地が広がっていますが、丘陵地ゆえ駅から離れると山林が広がっています。商店は国道沿いに点在しています。
横山口交差点から左前方の路地へと入り、駅から2.5kmほど西へ進むと英虞湾に浮かぶ島々の絶景を望め、撮影スポットとしても有名な横山展望台があります。バス路線は通じていないため、志摩横山駅からですと徒歩での道のりになりますが、タクシー利用の場合は南隣の鵜方駅からご乗車になって下さい。
 
 

志摩横山駅には駅舎および改札口はありませんが、各ホームの上家下には交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の簡易改札機と、きっぷ回収箱が設置されています。
尚、自動券売機やICカードチャージ機がありませんので、きっぷ不所持やICカード残額不足時には乗車票(乗車駅証明書)発行機を受け取り、下車駅などでこの乗車票を提示の上で精算して下さい。
ちなみに、志摩横山駅にトイレは一切なく、駅前に売店・コンビニもありません。
写真は下り1番線ホームの設備です。鳥羽方(北東)を望む。
 
 

1番線に設置されている建植式駅名標です。電照式ではありません。
駅ナンバリング導入時に一斉に置き換えられた新デザインです。
近鉄では「志摩」「伊勢」「大和」などの旧国名が小さく表記されます。
駅ナンバリング「M 90」が大きく書かれています。
尚、インフレナンバーになっているのは近鉄独自の付番方法によるもので、ターミナル駅から「01」「02」と付番していくのですが、各幹線の合流駅(大和西大寺駅、大和八木駅、伊勢中川駅)から先は番号の大きい方(起点駅までの駅数が多い方の路線の番号)を引き継いでいきます。その結果、志摩線には京都駅由来の番号が付番されており、すなわち志摩横山駅は京都駅から89駅目の「90番」になっています。
ちなみに先頭の「M」は、山田線・鳥羽線・志摩線共通の路線記号です。
 
 

  

志摩横山駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、北西~南東方向にホームが延びています。
右(北東)が1番線で下り賢島方面、左(南西)が上り鳥羽・伊勢中川・大阪・京都・名古屋方面です。
1番線から見て2番線は鳥羽方にずれています。
ホーム有効長はわずか2両分で、普通列車しか停車しません。ホーム幅は狭く、特急が通過の際は注意が必要です。
上屋は1番線が賢島方(手前側)の1両弱分、2番線が鳥羽方(奥)の6両弱分に、それぞれ設置されています。雨天時に下車される際は前方車両の方が濡れる確率が低いです。
各ホームの上屋下にはベンチと前述の改札設備が設置されています。
また、1番線は賢島方の端(後方)、2番線は鳥羽方の端近く(前方)に、それぞれスロープ出入口があります。
前述の通り、両ホームを直接結ぶ通路(構内踏切、跨線橋など)は設置されていません。駅南側(後方)にある駅外の踏切を渡る事で東西間の移動が可能です。
写真は2枚とも1番線より鳥羽方を望む。
 
 

上り2番線より鳥羽方を望む。志摩磯部駅まで複線区間が続きます。
この先、右へカーブして左を通る国道167号と完全並行で丘陵地、農地、住宅が混在するローカル風景の中を北上します。しばらくすると右へカーブして国道167号と離れ、民家が見られない山林、農地、荒れ地の中を北へ走り、国道167号バイパスをアンダークロスしてしばらく走ると穴川トンネルに入ります。その後はトンネル内で左へカーブして、トンネルを出るとすぐに高架駅である穴川駅へと至ります。現在の穴川駅は複線化による線路付け替えで移転した新駅で、旧駅はトンネルの手前で右へカーブした先の山あいに存在していました。
 
 

上り2番線より賢島方を望む。少し先に踏切があります。
この先、左へ右へカーブして丘陵地に広がる住宅街の中を南東へ走ります。やがて市街地に入り、左へカーブして進路を東に変えると特急停車駅で志摩市の代表駅である鵜方駅へと至ります。志摩横山駅と鵜方駅の間は0.9kmで近く、鵜方駅に停車する列車の方が多いため、駅南東側では志摩横山駅が最寄駅であっても鵜方駅へ流れる乗客が一定数いると思われます。しかしながら、志摩横山駅は三重県立志摩病院や横山展望台への最寄駅でもあるため、乗降客が極端に少ないわけではありません(それでも一日平均乗車人員が40人台と少ないですが…)。
 
 
あとがき  
私が志摩横山駅で下車(乗車)したのは2020年の1度きりです。近鉄志摩線を乗り鉄した際に下車しました。2面2線の無人駅で、駅舎すらありませんでしたが、ICカード簡易改札機がありました。駅前は住宅地ですが起伏に富んでいます。一応、横山展望台への最寄駅ですが、展望台までは約3kmと、遠いです…。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する近鉄名古屋駅から名伊特急の賢島行きに乗車して、鳥羽駅・志摩磯部駅のいずれかで賢島行き普通に乗り継いで当駅下車です。鳥羽行き特急の場合は終点の鳥羽駅で普通にお乗り換え下さい。じゅうぶん日帰り訪問可能です(最大滞在時間:約9時間)。
一方、大阪からですと大阪難波・大阪上本町・鶴橋のいずれかの駅から近鉄大阪線の阪伊特急・賢島行きに乗車して、鳥羽駅・志摩磯部駅のいずれかで賢島行き普通に乗り継いで当駅下車です。鳥羽行き特急の場合は終点の鳥羽駅で普通にお乗り換え下さい。余裕で日帰り訪問可能です(最大滞在時間:約11時間)。
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店・飲食店はありません。最寄りのコンビニは約850m南の鵜方駅近くにある「ファミリーマート」、最寄りの飲食チェーン店は約600m南の国道167号沿いにある「すき家」になります。必ず事前に用意しておいて下さい。
 
東京、大阪とも到達難易度がやや高いですが、近鉄志摩線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は志摩横山駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)