塚口駅【兵庫県】(福知山線【JR宝塚線】。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県尼崎市北東部に広がる住宅街に位置する福知山線【JR宝塚線】の駅で、かつては支線の通称・尼崎港線が分岐していた駅、そして日中時間帯はJR東西線からの区間快速が全て当駅で折り返し、また阪急の塚口駅と区別するため「J塚」と呼ばれる場合もある、
塚口駅 (つかぐちえき。Tsukaguchi Station) です。

 

尚、阪急神戸本線阪急伊丹線塚口駅は、1kmほど北西にあり、離れています。
 
 
駅名  
塚口駅 (JR-G 50)
 
所在地  
兵庫県尼崎市  
 
乗車可能路線  
JR西日本:福知山線【愛称:JR宝塚線】   
 
隣の駅  
尼崎方………尼崎駅  
福知山方……猪名寺駅  
 
訪問・撮影時  
2018年11月
 
 

塚口駅は地平駅で、国鉄末期に橋上駅舎化されました。
橋上駅舎は東西自由通路を兼ねています。東西の出入口には階段のほかにエレベーターが設置されていて、バリアフリーに対応しています。
 
写真は東口です。南を望む。右側に橋上駅舎があります。
手前の北側に階段出入口が、裏手の南側に階段およびスロープ出入口があります。
そして橋上駅舎の通路は左の駅ビル(NKビル。JR西日本系の商業施設「ビエラ塚口」が入居)の2階に直結しており、ビル内にエレベーターが設置されています。
東口にはロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バス停留所とタクシー乗り場が併設されています。
 
 

東口駅前です。東を望む。右手に出入口があります。
かつて駅東側一帯は工場が立地していましたが、閉鎖後は再開発され、マンションなどが立ち並ぶ新しい街並みが広がっています。商店は多くありません。
駅から離れると古くからの住宅街が広がっています。
一方、駅北東側は約230m北でJR宝塚線と交差する阪急神戸本線の北に三菱電機の大きな工場が立地しています。
 
 

こちらは西口です。南西を望む。西口は橋上駅舎と一体になっていて、階段とEVが設置されています。
西口にはロータリーがなく、駅前道路の歩道を切り欠いた形のタクシー乗り場、身障者乗降場があるのみで、その歩道部分に歩行者用の駅前広場が設置されています。
 
 

西口駅前です。北を望む。右手に出入口があります。
こちらの西口側は手狭ですが、駅近くは再開発が進みマンションが増えています。但し、駅前には戸建住宅も見られます。商店は少なく、阪急の塚口駅前と比較すると寂れている印象です。
駅から離れても住宅街が広がっており、工場も混在しています。約300m南の線路沿いには上坂部西公園(尼崎市都市緑化植物園)があります。
また、約1km北西には阪急神戸本線阪急伊丹線塚口駅があり、駅開業はJRの方が早いものの阪急駅の方が駅前は賑わっています。
尚、商業施設「つかしん」の最寄駅は塚口駅ではなく猪名寺駅です(阪急は伊丹線の稲野駅です)。
JRの塚口駅からですと「つかしん」まで約1.4kmと、遠いです。
 
 

 

橋上駅舎2階にある改札口です。上写真は西を、下写真は南を望む。
上写真後方・下写真左に東口があり、上写真前方・下写真右に西口があります。
交通系ICカード『ICOCA』などに対応の自動改札機が5通路あり、一番右の自動改札通路が幅広通路です。窓口に面した右端は有人通路です。
改札口の右手前には『みどりの窓口』があり、その右側には自動券売機があります。指定席券売機『みどりの券売機』はありません。改札内には自動精算機があります。窓口、自動機ともICカードのチャージが可能です。
トイレ・多機能トイレは改札を入って右側にあります。改札内には飲料自動販売機もあります。
そして1階にある各ホームとの間には階段、エレベーターが設置されています。
尚、改札口の左手前(改札外)にはJR西日本系の売店「セブンイレブン キヨスク」があります。
コンビニは西口駅前のマンション1階にあります。改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

下り1番のりばに設置されている吊下式駅名標です。電照式で、バックライトは蛍光灯と思われます。
JR西日本の標準デザインで、下部はJR宝塚線および福知山線のラインカラーである黄色に塗られています。
駅ナンバリング (JR-G 50) はこの駅名標には併記されておらず、柱などに掛けられている縦型の駅名標にのみ併記されています。
 
 

塚口駅は単式ホーム・島式ホームとも各1面、計2面3線の地平構造で、南北方向にホームが延びています。
 
右側(西)の単式ホームが1番のりばで下り宝塚・篠山口・福知山方面、左側(東)の島式ホームが右から2番のりば(上下副本線(中線)。上下線の待避列車と当駅折り返し列車が使用)、3番のりば(上り尼崎・大阪・北新地方面)の順です。
3番のりばの左には留置線が3本あり、いずれも尼崎方(奥)からしか出入りできず、手前の福知山方が行き止まりになっています。以前はこの場所に貨物側線がありました。
また、1981年に旅客営業が廃止された尼崎港線は当駅~尼崎港駅の運行でした。おそらく2番のりばに発着していたと思われます。
そして、国鉄時代は塚口駅が大阪駅発着の優等列車の引上線としても利用されていました(どの線路を使用していたかは不明)。そのため、尼崎~塚口のみ1956年の早期に電化されています(営業列車の電車運転は1981年からです)。
 
ホーム有効長は1番のりばが11両分、2・3番のりばが10両分ですが、現在は最長8両編成での運行という事もあり、各ホームとも中ほどの8両分しか嵩上げされていません。また、1番のりばの尼崎方約2両分と2・3番線の福知山方約1両分は柵により立入禁止になっています(但し、一部のかさ上げされていない箇所が立入可能になっています)。ホームドアは未設置で、ホーム幅は全体的にやや狭いです。
上屋は1番のりばが尼崎寄りの7両分、2番のりばが福知山寄りの7両分に設置されています。普通列車は基本的に7両編成ですが、大阪駅始発・終着列車の中には8両編成があり、その場合は先頭車両が上屋からはみ出しますので雨天時は要注意です。ホーム中ほどの上空には橋上駅舎があります。
各ホームにはベンチ、冷暖房完備の待合室が設置されています。
写真は2番のりばより尼崎方・大阪方を望む。
 
 

2番のりばより尼崎方・大阪方を望む。
この先、すぐに留置線が左から合流し、住宅と工場が混在した風景の中を南下します。そして左側に保線基地が見えてくると名神高速道路をアンダーパスして、すぐに右へ急カーブをしますが、尼崎港線はそのまま直進していました。また、このカーブ地点は2005年4月25日に発生したJR福知山線脱線事故の現場です。当時存在したマンションは解体されています。右カーブ後は左手に尼崎市公設地方卸売市場を見ながら高架区間になり、今度は大きく左へカーブしてJR神戸線の間に割って入ります。進路を東に変えると地平区間に戻り、福知山線の起点駅である尼崎駅へと至ります。尚、福知山線の列車は全て東海道本線大阪方面またはJR東西線に直通します。
 
 

2番のりばより篠山口方・福知山方を望む。
この先、阪急神戸本線をアンダークロスして、右手に三菱電機の工場を、左手に住宅と工場が混在した風景を見て、北へ走ります。以前は三菱電機の専用線が右へ分岐していました。そして三菱電機の工場が途切れると右側にも住宅街が現れ、程なくして猪名寺駅へと至ります。
 
 
あとがき  
私がJRの塚口駅で下車(乗車)したのは2018年の1度きりです。兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました(2019年6月全駅制覇済)。構内は留置線もあり広かったです。一方、阪急の塚口駅とは違い駅前に商店が少なく、しかも早朝の訪問だったため駅前はひっそりとしていました。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で新大阪駅まで行き、JR宝塚線方面の普通電車(宝塚以遠行き)に乗り換えて当駅下車。あるいは新大阪駅から須磨・西明石方面の普通電車にご乗車の上、尼崎駅でJR東西線からJR宝塚線に直通する電車(塚口行きなど)に乗り換えて当駅下車です。余裕で日帰り訪問可能です(最大滞在時間…12時間少々)。
一方、大阪からですと大阪駅からJR宝塚線の普通電車に乗車して当駅下車です。またはJR神戸線の普通電車にご乗車の上、尼崎駅でJR東西線からJR宝塚線に直通する電車(行先不問)に乗り換えて当駅下車です。余裕で日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、駅構内にキヨスクがあり、西口駅前にコンビニがあります。一方、駅前に飲食店は少なく、500m圏内にあるチェーン店は東口駅前の「サイゼリヤ」「スターバックスコーヒー」くらいでしょうか。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京からの到達難易度はやや高いですが、JR宝塚線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は塚口駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR西日本のHP、Google地図、Wikipedia)