高松駅【香川県】(予讃線、高徳線。2011年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
『うどん県』としてPRしている香川県中部、県庁所在地である高松市の中心市街地北部の高松港地区に位置する予讃線、高徳線の起点駅で、かつては宇高連絡船と接続していた事から四国の玄関口であった、
高松駅 (たかまつえき。Takamatsu Station) です。
 
尚、写真は2011年以前のものです。現在は駅が変化しています。ご了承下さい。
 
 
駅名
高松駅 【愛称:さぬき高松うどん駅】  
 
所在地
香川県高松市        
 
乗車可能路線
JR四国:予讃線高徳線  
(※) 土讃線の起点駅は高松駅ではなく多度津駅です。  
 
隣の駅 
予讃線 (Y 00)  
宇和島方……香西駅  
 
高徳線 (T 28)      
徳島方………昭和町駅    
 
乗換可能駅
高松琴平電気鉄道:琴平線……高松築港駅まで徒歩7分  
 
訪問・撮影時
2011年12月ほか  
 
 

駅舎です。西南西を望む。
現在の駅舎は2001年に建てられた4代目で、3階建てです。
正面の丸屋根部分(吹き抜け構造)に改札口があり、左側が駅ビルとして商業施設になっています。
出入口に段差はありません。
駅舎の手前には広大な駅前広場があります。右側には高松駅バスターミナルがあり、左側にはタクシー乗り場兼一般車乗降場があります。
尚、駅舎や駅前広場の部分はかつてホームでした。宇高連絡船との接続のためホームが後方の港寄りに設置され、海沿いに立派な5階建ての駅ビルがあり、宇高連絡船の桟橋もありました。ご存知の通り、1988年、瀬戸大橋(線)の開通により宇高連絡船が廃止され、海沿いに駅がある必要がなくなり、側線も多くが不要になりました。駅ビルも老朽化が進行していました。そして駅周辺が再開発される事になり、ホームが約300m後退する形で内陸に移設され、その終端部に4代目駅舎が建設されました。港に面した旧ホーム・旧側線や旧駅ビル部分は埋立を伴う再開発が行われ、移設された駅も含めて新市街地「サンポート高松」が誕生しました。
 
 

駅前です。当北東を望む。後方に駅舎があります。
前述の通り駅前は「サンポート高松」として再開発され、新しい市街地になっています。
正面のビルはJR四国系のホテル「JRホテルクレメント高松」です。左側には四国で最も高い高層ビルである「高松シンボルタワー」があり、商業施設「マリタイムプラザ高松」などが入居しています。
 
「JRホテルクレメント高松」の向こう側は高松港で、かつては宇高連絡船が発着していましたが、当時の面影は残っていません。サンポート高松近辺の船着場からは小豆島や直島諸島といった県内の離島とを結ぶ航路が就航しています。
ちなみに、神戸とを結ぶ「ジャンボフェリー」は約4km東の高松東港から出航しており、高松駅との間で送迎バスを運行しています。
尚、かつて宇高連絡船で結ばれていた岡山県玉野市の宇野港とを結ぶ航路は現在、全て休止となっており、廃止も時間の問題かと思われます。
 
また、駅の内陸側(南側など)は市街地が広がっていますが、中心市街地から外れているため商店は少ないです。高松の主要な繁華街は約1km南の丸亀町、さらに南の瓦町になります。
そして、駅の約250m東には高松琴平電気鉄道【愛称:ことでん】のターミナル駅である高松築港駅があり、さらに東側には玉藻公園(高松城跡)があります。
 
 

駅ビル1階にある当駅唯一の改札口です。西南西を望む。後方に出入口があり、左側には商業施設への通路が延びています。
現在は交通系ICカード『ICOCA』などに対応の自動改札機が多数設置されていて、自動改札の左から2通路目が幅広通路です。左端には有人通路があり、窓口に面しています。
尚、『ICOCA』は利用区間が限定されていますのでご注意下さい。
改札口の左手前には自動券売機があり、その手前側、左の商業施設側に『みどりの窓口』があります。
トイレ・車いす用トイレは改札内外にあります(オストメイト対応トイレは改札外の駅ビル2階にあります)。
そして改札口の先は頭端式ホームで、改札とホームの間に段差はありません。
改札外にはキヨスク(右側)と駅弁屋・コンビニ(左後方)が、改札内にはキヨスク(右側)、JR四国系のベーカリー「ウィリーウィンキー(正面右の5・6番のりば終端部)」、「連絡船うどん(右側)」があります。
 
 

映り込みで分かりづらいですが、駅名標です。非電照式と思われます。
JR四国の標準デザインですが、材質はステンレスでしょうか?
駅ナンバリングも併記されています (予讃線…Y 00、高徳線…T 28)。
ちなみに、予讃線はトップナンバーが付与されていますが、高徳線はラストナンバーになっています。
 
 

高松駅はターミナル駅にふさわしく、頭端式ホーム4面9線の地平構造です。東北東~西南西方向にホームが延びています。
 
一番左のホーム(南)は左が1番のりば、右が3番のりばで、1番のりばを切り欠いた部分に2番のりば(左奥)があります。いずれも高徳線列車のみが発着します。1~3番のりばは非電化です。
次のホームは左から4番のりば・5番のりばの順、その次のホームは左から6番のりば・7番のりばの順、そして一番右のホーム(北)は左から8番のりば、9番のりばの順です。9番のりばの右側には機回し線があります。4番のりば以降は電化されており、予讃線列車、土讃線直通列車、瀬戸大橋線列車が発着しますが、特急『いしづち』は主に7番、特急『しまんと』は主に6番・8番、寝台特急『サンライズ瀬戸』は9番、そして瀬戸大橋線快速『マリンライナー』は5・6番のりばを使用します。
 
ホーム有効長は1・2番のりばが3両分、3~8番のりばが8両分、9番のりばが11両分(?)です。ホームドアはありません。ホーム幅は全体的に広いですが、切欠構造になっている2番のりば全体および3番のりばの徳島方(奥)、9番のりばの宇和島方(右奥写真外)は狭くなっています。
上屋は全てのホームにおいて全長にわたり設置されています。さすがはJR四国の頂点に君臨する駅です。
各ホームにベンチがあり、少なくとも一部のホームには飲料自動販売機と空調完備の待合室が設置されています。
また、各ホームは終端方(後方)でのみ繋がっており、ホームを移る乗換の際は一旦終端部を経由する必要があります。ホーム先端部に跨線橋などの連絡通路はありません。
そして終端部には駅舎・改札口があります。
 
写真は3番のりばより高徳線・徳島方、予讃線・宇和島方を望む。
 
 

北端の8番のりば・9番のりばの終端部には立食いうどん店「連絡船うどん」があります。
かつての宇高連絡船内では、うどん店が営業していました。
尚、記事執筆時点(2021年4月)において、「連絡船うどん」は休業中です。
 
 

5番のりばより予讃線・宇和島方、高徳線・徳島方を望む。
瀬戸大橋線の列車は坂出駅まで(正式には宇多津駅構内まで)、土讃線列車は多度津駅まで、予讃線を走行します。
この先、右の予讃線(電化複線)と左の高徳線(非電化単線)が並走状態で市街地を西南西へ走り、やがて高徳線が左へカーブして両路線が分かれます。
 
予讃線はその後、右へカーブして上下線が離れると抱き込み構造の高松運転所の両側を走り、香東川を渡ると上下線が合流します。その後は畑が残る郊外の住宅地の中を左へカーブしながら走り、進路を南南西に変えると程なくして香西駅へと至ります。 
 
一方、徳島線は予算線と分かれた後、左カーブを続けながら市街地を走り、進路を南に変えると昭和町駅へと至ります。
 
 

 

上写真は3番のりばより、下写真は4・5番のりばより、いずれも終端方を望む。
各番線とも車止めがあり、その前方は各のりばを結ぶ通路になっています。
そして4・5番のりばの先には改札口があります。
上下移動は発生しませんが、後方車両に乗ってしまうと改札まで結構歩く事になります。
 
また、ホーム移転前は線路がこの先、港まで延びていました。一部の線路は桟橋に繋がっていて、宇高連絡船を利用して四国と本州との間で車両や貨車の航送が行われていました。現在、その役割は瀬戸大橋線(本四備讃線)が担っています。
 
 
あとがき
私が高松駅で下車(乗車)したのは少なくとも1997年、2002年、2004年、2006年、2009年、2010年、2011年の6度はあります。全てが乗り鉄絡みです。乗りつぶし、近隣のケーブルカー乗車、各路線の車窓風景撮影など目的も様々でした。1997年はまだ連絡船時代の面影が残っていましたが、21世紀に入って全く新しい駅になっていました。かつてホームや線路があった港湾部は駅前広場やホテルなどへと変わっています。駅前は市街地ですが、中心部からは外れているため商店が少なくやや閑散とした印象でした。
   
東京からですと東京駅から東海道・山陽新幹線に乗り岡山駅で下車します。そして瀬戸大橋線の快速『マリンライナー』に乗り継いで終点下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です(最大滞在時間:約8時間半程度)。
一方、大阪からですと新大阪駅から山陽新幹線に乗り岡山駅下車、以降は上記のルートで到達可能です。余裕で日帰り訪問可能です(最大滞在時間:13時間半程度)。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、駅や駅近くにコンビニがありますが、中心市街地から外れているため飲食店はさほど多くなく、500m以内で気軽に入れるチェーン店は「ロッテリア」「杵屋」「フレッシュネスバーガー」「すき家」くらいでしょうか。改札内には「連絡船うどん」があります。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
  
東京、大阪とも到達難易度が高いですが、予讃線および高徳線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は高松駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:JR四国のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)