今回の【駅】コーナーは、
神奈川県川崎市高津区中心部の市街地に位置する南武線の主要駅で、東急田園都市線、東急大井町線の「溝の口駅」が隣接していて、多くの乗降客、乗換客で賑わう
武蔵溝ノ口駅 (むさしみぞのくちえき。Musashi-Mizonokuchi Station) です。
駅名
武蔵溝ノ口駅 (JN 10)
所在地
神奈川県川崎市高津区
乗車可能路線・系統
JR東日本：南武線
隣の駅
川崎方……武蔵新城駅
立川方……津田山駅
乗換可能駅
東急電鉄：田園都市線、大井町線……溝の口駅まで徒歩4分
訪問・撮影時
2020年3月
武蔵溝ノ口駅は地平駅で、橋上駅舎を有しています。
南北に出入口があり、橋上駅舎は南北自由通路を兼ねています。南北の出入口には階段、エレベーターがあり、バリアフリーに対応しています。
右奥に見える白く低い建物が橋上駅舎で、その左隣には駅ビルが建っています。駅ビルには「JR東日本ホテルメッツ溝ノ口」とJR東日本系のコンビニ「ニューデイズ」、そしてファミレス「デニーズ」が入居しています。
手前にはロータリーを有する大きな駅前広場があり、南口バスターミナルとタクシー乗り場が設けられています。
左側には東急線・溝の口駅の南口があり、「ホテルメッツ」の手前にあるペデストリアンデッキにより武蔵溝ノ口駅と結ばれています。
写真は東を望む。
南口駅前です。ペデストリアンデッキより南西を望む。
後方に武蔵溝ノ口駅があり、右手に溝の口駅があります。
駅南側は商店がさほど多くなく、住宅街が広がっています。
左前方の森林は多摩丘陵で、駅近くまで迫っています。武蔵溝ノ口駅辺りが多摩川沿いに広がる平地の端になります(これが「溝の口」「溝口」の地名の由来です)。
多摩丘陵上にも住宅街が広がっています。
また、東急線の西側(写真右前方)はある程度市街地化されていて、高津区役所があります(駅から約300m)。
そして、約500m南東の南武線沿いには洗足学園音楽大学と附属の幼稚園～高等学校、洗足こども短期大学が併設されています。
こちらは北口です。ペデストリアンデッキより南西を望む。
写真奥に武蔵溝ノ口駅の橋上駅舎があり、右側には南口にある「JR東日本ホテルメッツ溝ノ口」が見えます。
右前方には東急線・溝の口駅の正面口(東口)があり、両駅はペデストリアンデッキで連絡しています。
ペデストリアンデッキの下にはロータリーがあり、北口バスターミナルとタクシー乗り場が設けられています。
また、北口はロータリー上にペデストリアンデッキが張り巡らされており、両駅のほか駅東側、駅北東側のビルや商店街にも直結しています。
北口駅前です。ペデストリアンデッキより東を望む。
右に武蔵溝ノ口駅北口があり、後方に溝の口駅東口があります。
駅前広場の東側には商業施設「NOCTY(ノクティプラザ)」があります。右手前の大きなビルが「ノクティ1(専門店棟)」で、奥のビルが「ノクティ2(マルイファミリー溝口などが入居)」です。両ビルとも川崎市の公共施設が入居しています。
駅東側や北東側は繁華街で、商店街が形成されています。駅北側(東急線の西側)は住宅街が広がっています。
そして、約550m南東の南武線沿いには川崎市立高津高等学校があります。
2階橋上階にある改札口です。南北自由通路より南東を望む。
1日平均乗車人員が8万人台に上る武蔵溝ノ口駅ですが、この1ヶ所の改札口で全乗降客をさばいています。
左が北口、右が南口および「ホテルメッツ」への連絡口です。どちらからでも東急線・溝の口駅へ行けますが、正面口改札へ行くには北口から出て下さい。
交通系ICカード『Suica』などに対応の自動改札機が多数設置されていて、一番左の自動改札通路が幅広通路です。左端には窓口に面した有人通路があります。
改札口の左手前には自動券売機と指定席券売機があり、左側南北自由通路沿いには『みどりの窓口』があります。改札内には自動精算機があります。
そして1階にあるホームとは階段、上下方向エスカレーター、エレベーターで結ばれています。
トイレ・多機能トイレは改札を入って右側にあり、改札を入って正面には「NewDaysKIOSK(キオスク)」があります。
尚、改札内外コンコースにコンビニはありませんが、南口の駅ビル「ホテルメッツ」1階に「ニューデイズ」があります。
下り3番線に設置されている吊下式駅名標です。電照式で、バックライトはLEDです。
JR東日本の標準デザインで、矢印の中央には南武線のラインカラーである黄色が表示されています。
また、駅ナンバリングも併記されています (JN 10)。
武蔵溝ノ口駅は単式ホーム・島式ホームとも各1面、計2面3線の地平構造で、南東～北西方向にホームが延びています。
左(北)の単式ホームが1番線で上り川崎方面、右(南)の島式ホームの左が2番線で下り立川方面、右が3番線(副本線)で下り待避列車と当駅始発列車が使用します。1番線から見ると2・3番線は川崎方(奥)にずれています。
1番線の川崎方には保線用側線が2本あり(立川方が行き止まり)、3番線の右側には留置線が2本あります(川崎方で行き止まり)。
ホーム有効長は1番線が約8両分、2・3番線が6両分ですが、現在の南武線は6両編成のみ運転で、1番線の立川方(後方)約1.5両分は柵により立入禁止になっています。
2020年3月時点でホームドアは未設置でした。ホーム幅は一定の広さが確保されていますが、島式ホームの2番線・3番線はやや狭いかもしれません。
上屋は各ホームともほぼ全長にわたり設置されていて、雨に濡れる事はありません(異常気象時を除く)。ホームの立川寄り(手前側)は橋上駅舎に覆われており、薄暗いです。
各ホームにはベンチ、飲料自動販売機が設置されています。
発車メロディは全番線「南武1番(近郊地域19番)」です(正式な名称はないようです)。
写真は2枚とも1番線より川崎方を望む。
2番線より川崎方を望む。
右から3番線が、左から保線用側線が合流し、その先に下り線から上り線への片渡り線があります。
この先、市街地の中を南東へ走りますが、市街地はやがて住宅街に変わります。しばらくして左へカーブすると進路を東南東に変えて第三京浜道路をアンダーパスします。その後も住宅街の中を走り、高架区間になって中原区へ入ると武蔵新城駅へと至ります。
1番線より立川方を望む。
上写真左のビルは「JR東日本ホテルメッツ溝ノ口」で、その先で東急田園都市線・大井町線の「溝の口駅」をくぐります。
また、こちらも下り線から上り線への片渡り線があります。当駅での留置車両が渡り線を使用します。
この先、左へカーブして住宅街の中を西北西へ走り、国道246号線(厚木街道)をくぐると右へカーブして、畑も僅かに残る住宅地の中を北西へ走ります。そして平瀬川を渡ると程なくして津田山駅へと至ります。
あとがき
私が武蔵溝ノ口駅で下車(乗車)したのは2012年、2020年の計2度です。いずれも東急線との乗換で利用しています。中でも2020年は東京都の全駅を訪問する目的の一環とは別に、都内に近い駅なので下車しました。地平駅で、東急駅より小規模でしたが、乗降客が多かったです。駅前は東急線を境にJR駅のある東側が繁華街になっていますが、西側は再開発されておらず昭和の雰囲気も残っていました。一方、南側は多摩丘陵が迫っており、住宅街になっています。
新宿駅からですと山手線内回り(品川方面)または埼京線、湘南新宿ライン、相鉄・JR直通線に乗り渋谷駅で下車し、東急田園都市線の急行・準急に乗り換えて溝の口駅下車すぐです(一部の各停は当駅に先着します)。あるいは小田急線で登戸駅まで行き南武線に乗り換えるルート、下記のようなJR線・武蔵小杉駅経由のルートもOKです。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅まで行き、横須賀線の久里浜方面行きに乗り換えて武蔵小杉駅で下車。さらに南武線の立川方面快速または各駅停車に乗り継いで(武蔵中原行きはダメ)、当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
食料・飲料について、駅構内や駅前に複数のコンビニがあります。飲食店もチェーン店を含めて駅前に多数あります。事前に用意しなくても大丈夫です。
大阪からの到達難易度もそう高くありません。南武線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は武蔵溝ノ口駅でも途中下車されてみて下さい！
(参考：JR東日本のHP、Departure Melody Room、Google地図、Wikipedia)