唐津駅【佐賀県】(唐津線、筑肥線。2010年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
佐賀県北部、玄界灘沿いの都市である唐津市の中心市街地に位置する唐津線と筑肥線の接続駅で、近代的な高架駅である
唐津駅 (からつえき。Karatsu Station) です。
 
尚、写真は2010年と2012年撮影で古く、現在は状況が変化していると思われます。ご了承下さい。
 
 
駅名
唐津駅  
 
所在地
佐賀県唐津市  
 
乗車可能路線
JR九州:唐津線筑肥線  
 
隣の駅 
唐津線 (駅番号なし)  
久保田方・佐賀方……鬼塚駅  
西唐津方………………西唐津駅  
 
筑肥線 (JK 20)
姪浜方…………………和多田駅  
(※) 伊万里方は分断されていて、山本駅との間は唐津線を介して繋がっています。  
 
訪問・撮影時
2010年10月、2012年12月
 
 

 

北口です。南を望む。上写真の左側が下写真の場所です。
唐津駅は高架駅で、1982年に高架化されました。
高架下1階に駅舎・改札口があり、1階フロアは南北自由通路を兼ねています。出入口に段差はありません。
また、北口には駅前広場が整備されており、左側にバスターミナルのロータリーが、右側にタクシー・一般車用のロータリーが、それぞれ設けられています。
 
 

北口駅前です。北を望む。後方に北口があります。
駅北側は唐津市の中心市街地で、ビルや商店が立ち並んでいます。
1本東側(右側)を並行する細い路地(五福の縁結ぶ通り)沿いには商店街が形成されています。
奥へ延びる駅前通り(県道236号線)の突き当たりには唐津市役所があり(駅から約400m)、駅の約1.5km北東には唐津城があります。
また、北へ1.2kmほど進むと海岸(西ノ浜)に到達します。
 
 

こちらは南口です。北を望む。
南口にも駅前広場があり、ロータリーが1ヶ所設置されています。
 
 

南口駅前です。高架ホームより南を望む。
駅南側も市街地ですが、北側より整然としていて、新しい街並みになっています。
駅から離れると住宅街になります。
右側の洋風の建物は唐津市近代図書館です。
遠方には唐津市南部の山々を望めます。
 
 

高架下1階にある改札口です。西を望む。右が北口、左が南口です。
交通系ICカード『SUGOCA』などに対応の自動改札機が3通路設置されています。幅広通路はありませんが、右端の有人通路が車いす対応幅になっています。
尚、『SUGOCA』は筑肥線の姪浜・博多方面および西唐津駅との間でしか利用できませんのでご注意下さい。
また、改札口の右手前には『みどりの窓口』があり、その右側に自動券売機があります。
トイレと多機能トイレは改札内にあります(と記憶しています…)。
そして改札を通ると踊り場(中2階)への階段とスロープがあり、踊り場から2階の各ホームに向けて階段とエレベーターが設置されています。踊り場には待合室(空調の有無は?)があります。
後方高架下にはJR九州系の商業施設「えきマチ1丁目唐津」があり、通路沿いにはコンビニ「ファミリーマート」と唐津観光案内所があります。
改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

吊下式駅名標です。撮影した2010年当時は電照式でしたが、今は非電照式になっています。
国鉄デザインの書体違いといった感じです。
駅ナンバリングは筑肥線のみ「JK 20」が付与されています。
 
 

唐津駅は島式ホーム2面4線の高架構造で、東南東~西北西方向にホームが延びています。
 
左ホーム(南)が左から1番線、2番線の順で、右ホーム(北)が左から3番のりば、4番のりばの順です。
1番のりば~3番のりばが唐津線の上下線列車(筑肥線からの西唐津行きを含む)、筑肥線西区かん伊万里方面列車が発着し、3番のりばと4番のりばは筑肥線東区間筑前前原・姪浜方面と福岡市地下鉄空港線直通列車が発着します。全ての番線に架線が張られています。
 
ホーム有効長は8両分で、ホームドアはありません。ホーム幅は全体的に狭く、両端部はかなり狭くなっています。
上屋は中央の6両分に設置されています。唐津駅に発着する全定期列車が上屋内に収まります(最長で303系・305系の6両)。
各ホームにはベンチ、冷水器があり、少なくとも3・4番のりばには飲料自動販売機も設置されています。
写真は2番のりばより唐津線・西唐津方を望む。
 
 

こちらは2番のりばより唐津線・久保田方、筑肥線・姪浜方を望む。右から1番のりば~4番のりばの順です。
尚、各ホームとも中央部の一部が嵩上げされているため、ステップ付きの気動車はかさ上げ部分を避けて停車します。
また、線路はスラブ軌道になっています。
 
 

2番のりばより唐津線・久保田方(佐賀方、筑肥線伊万里方)、筑肥線・姪浜方(福岡空港方)を望む。
すぐ先に両渡り線があり、その先は右が唐津線(非電化)、左が筑肥線東区間(電化)の単線並列になります。
唐津線と筑肥線は完全並行しながら高架区間で市街地を東南東へ走り、町田川を渡ると右へカーブして左手に丘陵地を見ながら郊外の住宅地を南東へ進みます。その後は左へカーブして進路を東南東に戻すと唐津線が右へカーブして直進する筑肥線と分かれます。この分岐点のすぐ先に筑肥線の和多田駅があります。
一方、唐津線は左手に和多田駅を見ながら進路を南南東に変えますが、唐津線に駅は設けられていません。その後は田園も混在する住宅地の中を高架区間で走り、国道202号唐津バイパスをオーバーパスすると地平区間になります。そして右から国道202号と山並みが接近すると右へカーブして、左を流れる松浦川のすぐそばを南へ走るようになると鬼塚駅へと至ります。もう1駅先の山本駅で唐津線から筑肥線西区間が分岐します。
 
 

2番のりばより唐津線・西唐津方を望む。この先は単線区間です。
西唐津駅構内に筑肥線電車の車両基地を設けた関係で唐津線は唐津~西唐津の1区間のみ電化されていて、この区間には電車列車、気動車列車とも設定されています。
この先、高架区間で住宅街の中を西北西へ走ると右へカーブして進路を北に変えます。その後は左手に迫る丘陵地を見ながら引き続き住宅地の中を北上し、やがて左へカーブして進路を北北西に変えます。そして地平に下りて右手に車両基地・唐津鉄道事業部唐津運輸センターの側線が広がると、終点の西唐津駅へと至ります。国鉄時代は呼子方面への延伸が計画されていて(呼子線)、建設も始まっていましたが、国鉄の財政悪化により工事は中止となり、未成線になりました。遺構が一部残存しています。
 
 
あとがき
私が唐津駅で駅の外に出たのは2001年と2010年の計2度です。2007年と2012年は乗換で唐津駅を利用しましたが、改札は出ていません。2001年は筑肥線と唐津線の乗りつぶしのため、2010年は筑肥線と唐津線の車窓風景撮影をした際、改札を出ました。近代的な高架駅で、地方都市の代表駅としては立派でした。駅前は北口側が旧来の市街地で、南側は新しい市街地といった感じでした。
  
東京からですと東海道・山陽新幹線で博多駅まで行き、福岡市地下鉄空港線の筑肥線直通列車(土休日の快速を除く)に乗車して当駅下車です。尚、ほとんどの列車は途中の筑前前原駅で乗換となり、筑前前原駅以遠は毎時2本に減少しますので事前に時刻をご確認下さい。乗車券につきましてはJR東海の駅ですと東京都区内~唐津の乗車券を購入可能です(JR東日本は福岡市交通局との通過連絡運輸の協定を結んでいないです。また、福岡市地下鉄は別運賃です)。タイトな日程になりますが、日帰り訪問可能です(最大滞在時間:4時間少々)。
一方、大阪からですと新大阪駅から山陽新幹線で博多駅まで行き、以降は上記のルートで到達できます。関西圏では唐津駅まで福岡市地下鉄経由の乗車券を購入可能です(福岡市地下鉄は別運賃です)。じゅうぶん日帰り訪問可能です(最大滞在時間:9時間少々)。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、駅構内改札外にコンビニがありますが、駅前に気軽に入れる飲食店はありません。最寄りの飲食チェーン店は約800m北東の「吉野家」になります。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
  
東京、大阪とも到達難易度が高いですが、唐津線および筑肥線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は唐津駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR九州のHP、そらみち見聞録、地理院地図、Google地図、Wikipedia)