栄町駅【愛知県】(名鉄瀬戸線。2018年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県名古屋市東区南西端の、中区との境界部分に位置する名鉄瀬戸線の起点駅で、名古屋随一の繁華街である「栄」の地下に駅を構える
栄町駅 (さかえまちえき。SAKAEMACHI Station) です。
 
尚、隣接する名古屋市営地下鉄の駅は「栄駅」で、「町」は付きません。
 
 
駅名
栄町駅 (ST 01)
 
所在地
愛知県名古屋市東区 
(※) 駅構内は全て中区に所在していますが、全て久屋大通の道路地下になります。  
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:瀬戸線  
 
隣の駅
尾張瀬戸方……東大手駅 
 
乗換可能駅
名古屋市営地下鉄:東山線名城線……栄駅まで名城線4分、東山線5分
 
訪問・撮影時
2018年7月、2019年8月、2020年7月
 
 

栄町駅は地下駅で、1978年に開業しました。
ホームは100m道路として有名な久屋大通の東側、南行車線の地下(B2F)にあり、その上層にコンコース・改札口があります。
またコンコースは久屋大通地下に張り巡らされている地下街「栄 森の地下街」と「セントラルパーク地下街」に直結しているため、利用できる出入口は非常に多いのですが、名鉄が管理している出入口は2ヶ所のみです。これらの出入口には名鉄の看板が上がっていますが、柱には「瀬戸ゆきのりば」と書かれており、本線系ではなく瀬戸線の駅である事を暗に示しています。
そのうちの1つが写真の出入口(南西側出入口)で、中区に所在します。この出入口は久屋大通と錦通が交わる「錦通久屋(東)」交差点の北西角、久屋大通のグリーンベルト(中央分離帯)内に設置されています。階段のみの出入口です。車いすご利用の場合は地下で繋がっている東側の「オアシス21」のエレベーターを利用する形になります。
錦通久屋交差点(東)は右後方にあります。この南西側出入口がある久屋大通のグリーンベルトは久屋大通公園になっており、名古屋市民の憩いの場になっています。北側には名古屋テレビ塔があります。
写真は北を望む。
 
 

錦通久屋交差点(東)より東を望む。
交差点は中区にありますが、北東角は東区になります。左右方向の道路が久屋大通南行で、右側を前後に通る道路は地下鉄東山線が地下を走行する錦通です。
後方に南西側出入口があり、交差点の先の少し左側に名鉄管理の南東側出入口があります(階段のみ)。この南東側出入口は東区に所在します(他の駅設備は中区にありますが、栄町駅の所在地は東区とされています)。
交差点の正面には名古屋市営地下鉄・栄駅の4番出入口がありますが、地下で南東側出入口と繋がっています。
また、交差点の先(写真奥)には公園やバスターミナルなどの公共施設と商業施設との複合施設「オアシス21」があり(Wikipediaより)、手前に見える楕円形のガラス張り大屋根の構造物は「水の宇宙船」で、屋根上に公園があります。夜はイルミネーションが綺麗です。その奥に見えるビルは愛知県芸術劇場(右)とNHK名古屋放送局(左)です。さらに東側には東海テレビ(フジテレビ系)と複合ビル「テレピア」、その南側には中部電力本店があります。
そして駅東側はオフィス街で、商店は少ないです。
 
 

錦通久屋交差点(東)より西を望む。
手前(東)~奥(西)に延びる道路は錦通で、地下に東山線の栄駅があります。
後方に久屋大通南行車線が左右方向に延びていて、少し先で久屋大通北行車線が錦通と交差しています。写真の左右には久屋大通公園が広がっており、右側に栄町駅の南西側出入口があります。久屋大通公園地下には「栄 森の地下街」が広がっており、その下に地下鉄名城線の栄駅があります。
久屋大通以西は栄の繁華街になっていますが、とりわけ北西側は名古屋最大の歓楽街である「錦三丁目(略称:錦三)」で、飲食店が多く、夜も賑やかです。
一方、栄の繁華街の中心部は写真左奥に見える「三越」の辺りで、錦通の1本南を並行する広小路通沿いになります。
 
 

錦通久屋交差点(東)より南を望む。後方に交差点があります。
手前(北)~奥(南)の道路が久屋大通南行車線で、後方で左(東)~奥(西)に延びる道路が錦通です。
交差点の北西角(右後方)に栄町駅の南西側出入口があり、交差点の北東角(左後方)に栄町駅の南東側出入口と「オアシス21」があります。
右側は久屋大通公園で、すぐ先に広小路通との広小路久屋東交差点があります。
久屋大通の西側は「三越」や「メルサ」といった大型商業施設があり、商店が立ち並んでいます。約500m南には「松坂屋本店」がありますが、もうそこは地下鉄名城線の矢場町駅前です。久屋大通公園は矢場町駅の少し先、若宮大通との交点まで続いています。
そして久屋大通の東側はオフィス街で商店は少ないです。写真奥に見える中部日本ビルディング(通称:中日ビル)は現在改築工事中で、写真のビルは既に取り壊されています。中日ビルの東隣(左)には中区役所があります。
 
 

こちらは錦通の北側、久屋大通公園の掘割状の広場「メディアヒロバ」より東を望む。
奥に見えるのが「栄 森の地下街」への出入口で、すぐ先に栄町駅の改札口があります。
左側を見上げると名古屋テレビ塔が見えます(後述)。
 
 

「メディアヒロバ」より北を望む。右に栄町駅方面の出入口があり、後方を錦通が通っています。
正面には名古屋テレビ塔が見えます。高さ180mで、栄では目立つ存在ですが名駅の高層ビル群より低くなってしまっています。
地上アナログテレビの電波塔として1954年に開業し、展望台があります。長年にわたり名古屋のシンボルとして君臨しています。
しかし、2011年に地上デジタル放送が始まると電波塔としての役目を終え(地デジは瀬戸デジタルタワーを電波塔として利用)、現在は展望台をメインとした複合商業施設になっていて、ホテルも入居しています。
また、テレビ塔の周囲の久屋大通公園地下には「セントラルパーク地下街」が営業しており、その北端部に地下鉄名城線と桜通線の久屋大通駅があります。瀬戸線と桜通線の乗換も可能です(瀬戸線と名城線は栄町駅~栄駅で連絡)。
 
 

 

地下1階にある改札口です。2枚とも東を望む。栄町駅の改札口はこの1ヶ所のみです。
コンコースから右(南)は「栄 森の地下街」で地下鉄栄駅方面です。三越やメルサも右側です。左(北)は「セントラルパーク地下街」で、テレビ塔や地下鉄久屋大通方面です。そして後方の出入口を出ると「メディアヒロバ」で、地上にも出られます。エレベーター出入口は地下鉄栄駅や久屋大通駅をはじめ、「オアシス21」や「メディアヒロバ」にもあります。
 
栄町駅は有人駅で、駅集中管理システムは導入されておらず、改札口にインターホンはありません。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が多数並んでいます。一部が入口専用通路、出口専用通路、IC専用通路になっています。両端に幅広通路があり、右端の幅広通路は窓口に面していて有人通路を兼ねています。
改札口の左手前には自動券売機とICカードチャージ機、「ミュースターステーション(manaca電子マネー用の端末。ミュースター会員登録も可能)」があり、タッチパネル式の機械は『manaca』のチャージが可能です。その右側には窓口(サービスコーナー)が、さらに右にコンビニと売店の「ファミリーマート」が各1店舗あります。
尚、改札内にICカードチャージ機はありますが、磁気券用の自動精算機があるかどうかは未確認です。出場時に乗り越しや精算が必要な場合は精算窓口へ申し出て下さい。
そして改札階と地下2階にあるホームとの間には階段、上下方向エスカレーター、エレベーターが設置されています。
改札内にはトイレと多機能トイレがあります。改札外は各地下街に設置されています(多機能トイレはセントラルパーク地下街にありますが、少し距離があります)。
ちなみに、改札内に売店・コンビニはありません。
 
 

吊下式の駅名標です。2番線より撮影。電照式で、バックライトは蛍光灯と思われます。
名鉄標準のデザインで、隣駅にもローマ字表記がある新タイプです。
駅ナンバリングも表示されています (ST 01)。
瀬戸線の起点駅であるため、トップナンバーが付与されています。
尚、駅ナンバリングの「ST」ですが、瀬戸線の「瀬」の「S」と「戸」の「T」の合成です。
 
 

栄町駅は島式ホーム1面2線の地下駅で(地下2階)、南北方向にホームが延びています。
右(西)が1番線、左(東)が2番線で、ともに下り尾張旭・尾張瀬戸方面です。種別・行先により発着番線は固定されていません。
ホーム有効長は将来の増結を見越して6両分ですが、6両化される可能性は低そうです…。ホームドアは未設置です。ホーム幅は名鉄の駅にしては非常に広いですが、各番線とも線路近くに支柱が並んでおり、圧迫感も感じられます。
ホームにはベンチと飲料自動販売機が設置されています。駅冷房装置も設置されていて、夏も涼しいです。
写真は2番線側より終端方を望む。
 
 

こちらは1番線側より尾張瀬戸方を望む。左が1番線、右が2番線です。
瀬戸線電車は全て4両編成で、ホーム中ほどに停車します。
 
 

また、1番線の終端寄りには非常階段が設置されています。
この階段は1層上の「栄 森の地下街」に直結していますが、改札口や窓口は存在せず、本当の非常階段です。
防犯カメラがあるとは言え、ここを通り抜ける輩がいるのでは…と思ってしまいます。しかしオープン構造なので非常時は逃げやすいです。扉がある非常階段は扉を開ける前に逃げ遅れそうですから…。
 
 

 

2枚とも2番線より尾張瀬戸方を望む。地下区間は東大手駅の先まで続きます。
ホーム端には運転指令室があり、少し先には両渡り線があります。
この先、久屋大通東側の南行車線地下を北上し、西側の久屋大通公園地下を走る地下鉄名城線と並走します。途中、地下鉄の久屋大通駅で桜通線と交差しますが(名鉄線が上層)、名鉄に駅はありません。その後も久屋大通地下を北へ走り、名城線と並走しますが、久屋橋交差点で久屋大通が途切れます。交差点手前で右へカーブして、同じく左へカーブする名城線と分かれ、今度は名古屋城外堀の地下を走るようになり、左へカーブして北上します。かつて外堀の底には瀬戸線が走っていましたがターミナル駅の位置が中途半端で市電廃止後は都心へのアクセスに難があったため、新たに地下線を建設して栄への乗り入れを果たしました。その後も外濠の地下を北へ走り続け、清水橋をくぐると地下駅である東大手駅へと至ります。東大手駅の先で地下区間が終わります。
 
 

2番線より終端部を望む。車止めがあり、その先には瀬戸線の0kmポストがあります。
尚、栄町駅ホームの深さは東山線ホームより深く、名城線ホームより浅いレベルにありますが、このまま先へ進むと東山線ホームと干渉します。ゆえに金山方面への延伸は現状では不可能です(ホームの位置を掘り下げれば可能にはなりますが…)。まぁ、近年は名駅に押されているものの名古屋随一の繁華街である栄に到達できればそれ以上延伸する必要はありませんわね…。どこかで本線系とレールが繋がっていれば…とは思いますが…。
 
 
あとがき
私が栄町駅で下車(乗車)したのは幼少期、1996年、2002年、2008年、2010年、2012年、2016年、2018年、2019年、2020年と、何度もあります。幼少期は守山区に住んでいたため、栄へ買い物に行く際利用しています。1996年以降は全て乗り鉄での利用ですが、2018年と2019年は名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇済)。市街地にあるターミナル駅ですが、地下鉄駅と比較して広々とはしているものの乗降客が少なくひっそりとしていました。駅は久屋大通の地下にあり、栄の各地下街と直結しているので便利です。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、名古屋市営地下鉄東山線で栄駅まで行きます。そして地下街を歩けば到達できます。瀬戸線で当駅入りされたい場合は名古屋駅から中央本線で大曽根駅まで行き、名鉄瀬戸線の栄町行きに乗り換えて終点下車です(種別に関わらず先発電車が栄町駅に先着します)。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、名古屋駅からは上記のルートで到達できます。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅構内改札外や地下街にコンビニがあり、飲食店も地下街や地上にチェーン店を含めて多数ありますが、ファストフード店はやや少ないかもしれません。事前に用意しなくても大丈夫です。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄瀬戸線を乗り鉄の際は、栄町駅をスルーせずに一度は駅を観察されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)