鹿児島駅【鹿児島県】(鹿児島本線、日豊本線。2011年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
鹿児島県鹿児島市の市街地北端部に位置する鹿児島本線と日豊本線の終着駅かつ接続駅で、駅名とは裏腹に代表駅の座を鹿児島中央駅に明け渡し、ローカルな雰囲気が漂っている駅になっていましたが、2020年に駅舎が建て替えられて面目を一新した、
鹿児島駅 (かごしまえき。Kagoshima Station) です。
 
尚、鹿児島駅への訪問は2011年と9年前で、現在は駅舎改築や番線変更に伴い状況が全く変化しています。
当記事はアーカイブ記事として2011年当時の状況をUPいたします。ご了承下さい。
 
 
駅名
鹿児島駅 (駅番号なし)
 
所在地
鹿児島県鹿児島市 
 
乗車可能路線
JR九州:鹿児島本線日豊本線 
 
隣の駅
鹿児島本線
川内方・門司港方……鹿児島中央駅
 
日豊本線
宮崎方・小倉方………竜ケ水駅
 
乗換可能駅
鹿児島市電:第一期線……鹿児島駅前電停まで徒歩5分 
 
訪問・撮影時
2011年10月
 
 


当時の駅舎です。北を望む。
1976年に改築された4代目駅舎で、2階建てになっています。
2階に改札口があり、改札内跨線橋と繋がっていますが、出入口は南東側にしかありません。西側からのアクセスは駅南側の踏切を渡る必要があります。
しかもエレベーターは未設置で、バリアフリーに対応していませんでした。
この駅舎は2018年に営業を終了し、2020年には5代目駅舎が使用開始されました。同じく2階に改札口がありますが、今度はエレベーターが整備されています。
そして今後は西側からもアクセスできるように自由通路が設置されるとの事です(完成しているかどうかは不明)。
また、駅前広場が整備されていて、バス停留所、タクシー乗り場が設けられています。
市電の鹿児島駅前電停も左後方に設置されています。
 
 

駅前の様子です。南を望む。後方に駅舎があります。
右手には市電の鹿児島駅前電停があり、JR線との乗換は距離的に便利なもののJR線の本数が少なすぎて乗換至便とは言えません。
駅前は市街地でビルやマンションが立ち並んでいますが、商店は少ないです。
繁華街である天文館は約1.6km南西にあり、徒歩ではしんどいです。市電利用が便利です。
また、約700m南には桜島桟橋があり、桜島へのフェリーが発着しています。その先には奄美大島や屋久島、種子島へのフェリーや高速線の埠頭があり、「いおワールドかごしま水族館」や商業施設「ドルフィンポート」も港湾地区にあります。
そして東側(左)には鹿児島貨物ターミナル駅が併設されていますが、国鉄時代と比較してかなり縮小され、港沿いに線路があります。旅客駅と貨物駅の間には貨物設備の屋根を流用した月極駐車場・時間貸駐車場や市民公園「かんまちあ」があります。
 
 

2階にある改札口の様子です。北を望む。後方に駅外(1階)への階段があります。
2011年の撮影で、自動改札機やICカード簡易改札機は設けられていません。
翌2012年に交通系ICカード「SUGOCA」が導入され、簡易改札機やICカード対応の自動券売機が設けられたと思われます。
右手には「みどりの窓口」と自動券売機があります。
ちなみに2020年の改築後も本格的な自動改札機は設置されていません。
改札口の上には液晶モニターの発車標があります。
左後方にトイレが、右後方に待合室が設置されています。
そして改札口の先は各ホームとを結ぶ跨線橋で、段差は階段になっていて車いすでの自力移動は無理です(現在は可能)。
尚、鹿児島駅構内に売店・コンビニはありません。駅前にもありませんのでご注意下さい。
 
 

吊下式の駅名標です。電照式です。
中央にシンボルイラストが描かれているJR九州の標準デザインです。
シンボルイラストは桜島と桜島大根です。
尚、鹿児島駅(鹿児島地区の鹿児島本線、日豊本線)には駅ナンバリングは設定されていません。
 
 

現在の鹿児島駅は単式ホーム、島式ホームとも各1面の計2面3線の地平構造で、概ね南西~北東方向にホームが延びています。カーブ上にホームが設置されています。
2011年当時、左ホームが2番のりば(鹿児島本線鹿児島中央方面)、右ホームが左から3番のりば(当駅折り返し列車が使用)、4番のりば(日豊本線宮崎方面)の順です。2番と3番の間には中線があります。現在、2番のりば~4番のりばは1番のりば~3番のりばに変更されました(番号を1マイナス)。
ホーム有効長は10両分ほどありますが、現在は短編成の列車ばかりの発着で、宮崎方(後方)は殆ど使われていません。
また、ホーム幅はそこそこ広く、上屋も2番のりばは10両分、3・4番のりばは宮崎寄りの9両分に設置されていて、主要駅としての面目を保っています。
各ホームにはベンチがあり、3・4番のりばには飲料自動販売機も設置されています。
そして両ホームの鹿児島中央方の端近く(前方)には跨線橋の階段があり(バリアフリー非対応)、2番のりばの左前方にある駅舎2階改札口に通じています。
写真は3番のりばより鹿児島本線の鹿児島中央方・川内方を望む。
 
 

4番のりばの左側(北西方)にはかつて使用されていたホーム跡と留置線があり、左後方には跨線橋の階段跡も残っています。その後、駅改良工事により旧ホームが撤去されました。
また、左手には鹿児島本線の400km標(キロポスト)がありますが、門司港駅から当駅まで400kmジャストだったのは川内回りの迂回線が開業した1927年から1963年の間のみで、1963年の博多駅移転による経路変更(-0.5km)、1999年の枝光~八幡(スペースワールド駅付近)の経路変更(-1.0km)があり、2004年の八代~川内間経営分離直前の時点において鹿児島本線の営業キロは398.5kmでした。しかし、キリのいい数字だからか、その後も残されています。
そして、少し先には日豊本線の462kmポストがありますが、実際の営業キロは462.6kmで、こちらも経路変更があったかもしれません。
 
 

3番のりばより鹿児島本線の鹿児島中央方・川内方を望む。
左から2番のりば、3番のりば、4番のりばの順です。
両ホームの鹿児島中央方の端近く(前方)には跨線橋の階段があり(バリアフリー非対応)、2番のりばの左前方にある駅舎2階改札口に通じています。
 
 

こちらは4番のりばより鹿児島本線の鹿児島中央方・川内方を望む。当駅より先は複線区間です。
左から2番のりば~4番のりばの順です。
右側に前述のホーム跡と跨線橋跡が見えますが、現在は撤去され、その付近に駅舎・自由通路の出入口が設置される予定です。設置の暁には駅北西側から駅へのアクセスが格段に便利になるでしょう。
この先、左手に鹿児島市電の電停を見て右へカーブして、住宅街の中を西へ走ります。そして国道10号線をアンダーパスすると左へカーブして城山をトンネルでくぐり抜けます。トンネルを出ると左へカーブして高架区間になり、国道3号をオーバーパスして甲突川を渡ると市街地に入ります。その後は下り勾配で南へ走り、地平区間になって左手の観覧車が近づいてくると鹿児島中央駅へと至ります。
 
 

3番のりばより日豊本線の宮崎方・小倉方を望む。こちら側のホーム端に改札はありません。
当駅より先、大分駅まで単線区間が続きます。
この先、左へカーブして住宅街の中を北北東へ走りますが、すぐに山間部に入るとトンネルを抜けて、右手に鹿児島湾(錦江湾)や桜島の絶景を眺めながら左側の国道10号と並行して断崖部を北東へ走ります。国道の左側は崖です。しばらく走ると国道をアンダーパスして国道が海側へ回りますが、依然として国道越しに錦江湾や桜島を望みながら北東へ走ります。やがて左へカーブして針路を北に変えると程なくして竜ケ水駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が鹿児島駅で下車(乗車)したのは2011年の1度きりです。鹿児島地区を乗り鉄していた際、時間に余裕があったため暇つぶしに鹿児島中央~鹿児島を往復した際に下車しました。駅は「鹿児島」を名乗っていて、構内も駅名に相応しい広さを有しているものの、乗降客が少なく、また駅前も寂れている印象でした。それでも駅前には市電の電停があり、日豊本線方面から天文館方面へ行くのに便利な駅なので、ラッシュ時は一定の乗継客がいるかもしれませんが…。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線と九州新幹線を乗り継いで鹿児島中央駅まで行き、日豊本線方面の普通列車に乗り換えて当駅下車です。鹿児島中央駅~鹿児島駅の間は普通列車の本数が少なく、また特急列車は別途自由席特急料金が300円必要ですのでご注意下さい。タイトな日程になりますが(滞在時間3時間半ほど)、日帰り訪問は可能です。
一方、大阪からですと新大阪駅から上記と同じルートで到達できます。じゅうぶん日帰り訪問可能です(滞在時間8時間程度)。
(飛行機の利用は考慮していません)
 
食料・飲料について、駅前にコンビニ、気軽に入れる商店はありません。駅西側約250mにコンビニがありますが、現状は踏切を渡る必要があります。自由通路が完成すればすぐに到達可能となります。最寄りの飲食チェーン店は約650m東の国道10号沿いにある「鹿児島ベイサイドプラザ」内の「いきなり!ステーキ」で、ベイサイドプラザ内には他に「モスバーガー」などの店舗もありますが、駅から近くありません。まぁ、事前に用意しておいた方が無難でしょう。
東京、大阪とも到達難易度が高いですが、
鹿児島本線、日豊本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は鹿児島駅でも途中下車されてみて下さい!
そして桜島へフェリーで行かれる場合は、鹿児島駅までJR線をご利用になり、鹿児島駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:地理院地図、Google地図、Wikipedia)