登戸駅【神奈川県】(小田急小田原線。2018年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
神奈川県川崎市多摩区北東部の、多摩川に近い市街地に位置する小田急小田原線の主要駅かつ快速急行停車駅で、JR南武線との乗換客で終日賑わっている駅、そして近年は近隣にある「藤子・F・不二雄ミュージアム」の協力で駅名標や駅構内の案内表示などが「ドラえもん」をモチーフとしたデザインに装飾されていて話題になっている
登戸駅 (のぼりとえき。Noborito Station) です。
 
尚、JR南武線の登戸駅の記事につきましては以前UPいたしました⇒記事はこちら
 
 
駅名
登戸駅 (OH 18)
 
所在地
神奈川県川崎市多摩区
 
乗車可能路線
小田急電鉄:小田原線 
 
隣の駅
新宿方………和泉多摩川駅 (東京都) 
小田原方……向ヶ丘遊園駅  
 
乗換可能駅
JR東日本:南武線 ……登戸駅まで徒歩5分
 
訪問・撮影時
2018年5月、2019年2月、2020年3月、2020年6月
 
 

暗くて分かりづらいですが、中央口の駅外からの出入口です。西を望む。
正面に小田急線の登戸駅(中央口)があり、右手にはJR線・登戸駅の生田緑地口があります。
小田急線の登戸駅は高架構造で、高架下2階に駅舎機能を有しています。
両社の登戸駅の間にはペデストリアンデッキ(連絡通路)が設置されていて、中央口の出入口はそのペデストリアンデッキと繋がっておりJRと共用になっています。この出入口には階段・上下方向エスカレーター・エレベーターが設置されています。
また、ロータリーの先(写真左奥)には階段のみの出入口があり、中央口の高架下にも駅外とコンコースを結ぶエレベーターが設置されています。
 
 

こちらはJR線・登戸駅との間を結ぶペデストリアンデッキ(連絡通路)直結の中央口出入口です。西を望む。
ペデストリアンデッキと2階コンコースの間には段差があり、階段・上下方向ES・EVが設置されています。
この連絡通路は小田急とJRの乗換客を中心に人通りが多いです。
 
 

中央口とJR駅を結ぶペデストリアンデッキより南を望む。右手に小田急線の中央口が、後方にJR線の生田緑地口があります。
生田緑地口前の様子です。東を望む。左にJR線の駅舎があり、後方に小田急線の駅舎があります。
駅前は区画整理事業中で、暫定的にロータリーが整備されていて、バス停留所やタクシー乗り場も併設されています。ロータリー内には仮設店舗や喫煙所が設置されています。近い将来、駅前の姿が一変すると思われますが、ペースは遅いようです。
駅前には商店が立ち並んでいますが、今後の区画整理、再開発によりガラッと変化すると思われます。
駅から離れると住宅街が広がっていますfが、意外と高層マンションの数は少ないです。
尚、「藤子・F・不二雄ミュージアム」などのある生田緑地は駅から南へ約1.3kmで、写真左奥には生田緑地のある丘陵地がわずかに見えます。
登戸駅前より直通の路線バスもありますが、向ヶ丘遊園駅からの方が生田緑地方面のバスの本数が多いです。
ちなみに「藤子・F・不二雄ミュージアム」は、2001年に廃止された小田急電鉄向ヶ丘遊園モノレール線の向ヶ丘遊園正門駅跡周辺に建てられました。
(向ヶ丘遊園モノレール線の廃線跡の記事はこちら)
 
 

こちらは中央口前より東を望む。後方に小田急線の中央口が、左前方にJR線の生田緑地口があります。
画面一杯に暫定的なロータリーがあり、内部にはタクシープールと仮設店舗があります。
東側も駅前にはビルや商店が見られますが、駅から少し離れると住宅街になります。
現状、似たようなロケーションの武蔵小杉駅や武蔵溝ノ口駅・溝の口駅の各駅前ほど栄えてはおらず、駅前にタワーマンションは見られません。
 
 

こちらは西口です。南東を望む。
西口は地平部に出入口があり、高架下に2階コンコースとを結ぶ階段・上りエスカレーター・エレベーターがあります。
高架下1階には商業施設「小田急マルシェ登戸」になっていて、飲食店(吉野家、日高屋、ドトールコーヒーショップ)が入居しています。
また、西口には駅前広場がありません。区画整理事業により新たに整備されるかどうか分かりません。
右側が区画整理事業用地です。
 
 

西口駅前の様子です。西を望む。後方に西口があります。
左側は区画整理事業中ですが、右側には昔ながらの商店街が残っています。
写真は2018年5月撮影ですが、刻々と状況が変化しているはずです。この商店街も今後どうなるのでしょうか?
また、駅西側も区画整理事業地の先は住宅街で、一戸建て住宅も多く見られます。
 
 

高架下2階にある中央口改札(東側)の様子です。北を望む。
中央口改札は写真の東側改札と写真左にある西側改札に分かれており、ともに入場・出場とも可能ですが、こちらの東側改札が中央口とホームを結ぶ最短経路上にあるため、利用者が西側改札より格段に多いです。
右に中央口があり、JR駅との間を結ぶペデストリアンデッキに繋がっています(EVあり)。
左前方には1階(西口、「小田急マルシェ登戸」方面)とを結ぶ階段・上りESがあります(EVは右側で、ペデストリアンデッキ行きと同じ搬器)。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が9通路あり、左から4つ目に車いす用の幅広通路があります。
右端に窓口がありますが閉鎖されていて、この改札には駅員がいません。代わりに改札内外にインターホンが設置されています。
後方には自動券売機(特急券・一部の定期券も購入可能)とカウンター(窓口)、店舗(SWEETS BOX)があります。
トイレ・多機能トイレは改札内にあります。
そして改札内コンコースには3階ホーム階とを結ぶ階段・上下方向エスカレーター・エレベーターが設置されています。
また、改札の右側(改札内)にはコンビニ「セブンイレブン」がありますが、ここではドラえもんグッズを販売しています。
改札内には売店・コンビニがありませんが、東側改札を通って右側には「箱根そば」があります。
 
 

こちらは中央口改札の西側改札です。西を望む。
西側改札は奥まった位置にあるため東側改札と比較して通過人数が明らかに少ないです。
左後方に東側改札が、後方に中央口(JR駅方面)があり、左手には西口(1階)への階段、上りエスカレーターがあります(EVは中央口前)。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が6通路あり、左端の幅広通路に面して窓口があります。こちらは窓口に駅員が配置されていますが、不在時に備えて呼び出しボタンが改札内外に設置されています。
左手前に自動券売機(特急券・一部の定期券も購入可能)とカウンター(窓口)があります。
改札内コンコースは東側改札と共用で、つながっています。
そして改札の先にはディスプレイがあり、私の訪問時は駅名標が表示されていました。周りのフレーム部分には「ドラえもん」のキャラクターが描かれています。
また、ディスプレイの右側には、ひみつ道具「アンキパン(暗記パン)」を食べているドラえもんの像があります。
 
 

写真右奥の高架下2階には、出口専用の北口改札口があります。改札内も改札外も階段のみで、バリアフリー非対応です。
北口改札口は高架下西側への階段(多摩沿線道路北側歩道)と、JR線・登戸駅多摩川口(左後方)を結ぶペデストリアンデッキに通じています。ペデストリアンデッキ経由で高架下東側(多摩沿線道路北側歩道)に下りられます。
写真はペデストリアンデッキより西を望む。右手に見えるエレベーターはペデストリアンデッキと多摩沿線道路北側歩道を繋ぐためのもので、JR駅や小田急駅の中央口からは車いすでも利用可能ですが、北口改札口からは直接利用できません。
また、北口には駅前広場がありませんが、右後方の地平部には多摩沿線道路南側歩道を切り欠いた形のバス等停車スペースが設けられています(階段・上りES・EVが設置されています)。
 
 

北口とJR線・多摩川口を結ぶペデストリアンデッキより東を望む。
左後方に北口があり、右前方にJR線・多摩川口があります。
手前(西)~奥(東)の道路は多摩沿線道路で、JR線の橋上駅舎に面した右側には前述のバス等停車スペースがあります。
駅北側も住宅街になっていますが、商店は少ないです。意外と閑静な感じで、初訪問時は驚きました。
また、約100m北(左)には多摩川の堤防が多摩沿線道路と並行する形で延びていて、多摩川の河川敷も徒歩圏内です。
多摩川の対岸は東京都狛江市になります。
 
 

こちらは高架下2階にある北口改札口です。改札外より北を望む。
右が小田急線の東方面やJR駅方面で(階段のみ)、左が小田急線の西方面(階段のみ)です。
出口専用なので改札外には自動券売機などの設備がなく、出口専用である旨の表示が複数あります。
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が4通路あり、一番左は幅広通路です。
左端には窓口があり、その先の左側には駅事務室の出入口と自動精算機(ICカードチャージ可能)があります。
改札内コンコースは前述の中央口とは繋がっておらず、改札の先を右に曲がると下り線ホームから下る階段が、左に曲がると上り線ホームから下る階段があります。
尚、北口には改札外・改札内ともトイレ、多機能トイレ、売店、コンビニはありませんのでご注意下さい。
 
 

下り1番線に設置されている吊下式の駅名標です。おそらく電照式です。
以前は小田急の標準デザイン(旧デザイン)でしたが、2019年2月に「ドラえもん」仕様へと変更されました。
上部が青でドラえもんの顔の縁の色、下部が白でドラえもんの腹の色、そして中央部分が首輪の赤で、真ん中には鈴が描かれています。
情報量につきましては標準の駅名標と変わりなく、英語・中国語・韓国語表示や駅ナンバリングも併記されています。
(駅ナンバリングは「OH 18」です)。
 
 

また、エレベーターの出入口には「どこでもドア」の絵柄が描かれています。
確かにドアに入って出ると別の場所にたどり着けますので、エレベーターは広義の「どこでもドア」かもしれません。
写真は下り1・2番線のエレベーターです。
 
 

小田急線の登戸駅は島式ホーム2面4線の高架構造で、ホームは3階にあります。
北北東~南南西方向にホームが延びています。各ホームの小田原方(奥)は若干カーブを描いています。
 
左ホーム(東)が左から1番線・2番線の順で、ともに下り小田原・片瀬江ノ島・唐木田方面、右ホーム(西)が左から3番線・4番線の順で、ともに上り新宿・東京メトロ千代田線方面です。下り線ホームと上り線ホームの位置は少々ずれています。
原則として内側の2番線・3番線には急行線を走行する列車(特急ロマンスカー(全列車通過)、通勤急行(通過)、快速急行、急行、一部の通勤準急、上り準急と一部の下り準急)が、外側の1番線・4番線が緩行線を走行する列車(一部の上り急行、一部の通勤準急、下り準急、各駅停車)がそれぞれ停車しますが、例外的に向ヶ丘遊園駅~登戸駅間で一部の上り急行列車が緩行線4番線に発着し(冒頭の写真参照)、上り準急列車が急行線3番線に、下りの一部準急列車が急行線2番線に発着するなど、種別により走行線路や発着ホームが統一されているわけではないので、乗車前には必ず発車標で発車番線を確認して下さい。
 
ホーム有効長は全番線とも10両分で、2020年6月現在、ホームドアは未設置でした。ホーム幅は中央部こそ広いものの、1・2番線の両端部と3・4番線の小田原方の端は相当狭くなっているのでご注意下さい。
上屋は各ホームとも端から端まで全10両分に設置されています。
各ホームにはベンチ、飲料自動販売機、公衆電話、冷暖房完備の待合室が設置されています。
各ホームの中ほどには2階の中央口改札口との間を結ぶ階段・上下方向ES・EVが、新宿方(手前側)には2階の北口改札口に下る階段が、それぞれ設置されています。北口はバリアフリー非対応です。
写真は1・2番線より小田原方を望む。
 
 

1・2番線より新宿方を望む。下り1・2番線ホームの端は多摩川橋梁に少しかかっています。
また、少し先で下り線は緩行線から急行線への片渡り線が、上り線は急行線と緩行線の間に両渡り線が設置されていて、準急や急行の転線などで使用されています。
そして登戸駅から代々木上原駅まで延々と複々線区間が続きます。方向別複々線で、内側が急行線、外側が緩行線になっています。
この先、北北東へ進みながら多摩川を渡って東京都狛江市に入ります。そして多摩川を渡り終えると高架のまま住宅街の中に入って和泉多摩川駅へと至ります。
 
 

1・2番線より小田原方を望む。
複々線区間はここまでで、登戸駅~向ヶ丘遊園駅の1駅間は下り線が1線、上り線が2線の三線区間になり、向ヶ丘遊園駅から先は終点の小田原駅まで複線区間が続きます。向ヶ丘遊園駅までは区画整理事業完成後に複々線化(下り線の2線化)される予定です。
この先、すぐに下り勾配で右へカーブしながら住宅街の中を走り、針路を南西に変えて地平区間になると程なくして急行停車駅である向ヶ丘遊園駅へと至ります。かつては向ヶ丘遊園モノレール線との接続駅でした(2001年廃止)。
 
 
あとがき
私が小田急線の登戸駅で下車(乗車)したのは2012年、2018年、2019年、2020年2回の計5度です。2012年は小田急線とJR線をを乗り換えるため、2018年以降は実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環とは別に、都内に近い駅なので下車しました。駅前はそれほどの市街地ではありませんでしたが、乗降客は多く、JR線との乗換客が非常に多い印象でした。駅は2面4線の立派な高架駅です。現在は当駅を境に新宿方が代々木上原駅まで複々線区間、小田原方が隣の向ヶ丘遊園駅まで三線区間です。
 
新宿駅からですと小田急線の快速急行以下に乗車して、当駅下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅へ。横須賀線に乗り換えて武蔵小杉駅まで行き、南武線下り立川方面電車(種別不問。武蔵中原行き、武蔵溝ノ口行きを除く)に乗り継いで登戸駅下車すぐです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅構内にコンビニがあり、駅前やJR駅にもコンビニがあります。一方、あれだけの乗降人員を誇る駅の割には意外と駅前に気軽に入れる飲食店は少なく、チェーン店は「吉野家」「日高屋」「名代箱根そば」「マクドナルド」「ドトールコーヒーショップ」くらいでしょうか。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
大阪からの到達難易度もそう高くありません。小田急小田原線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は登戸駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:小田急電鉄のHP、Google地図、Wikipedia)