藤川駅【愛知県】(名鉄名古屋本線。2018年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
愛知県岡崎市南東部の、旧東海道沿いに形成されている山あいの住宅地に位置する名鉄名古屋本線の準急停車駅で、周辺に学校や工場が複数ある関係で乗降人員が多い
藤川駅 (ふじかわえき。FUJIKAWA Station) です。
 
 
駅名
藤川駅 (NH 10)
 
所在地
愛知県岡崎市
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:名古屋本線
 
隣の駅
豊橋方…………名電山中駅
名鉄岐阜方……美合駅 
 
訪問・撮影時
2018年7月
 
 

藤川駅は山あいの住宅地にある地平駅で、駅の南北に駅舎が設置されています。
改札内に跨線橋などの連絡通路が存在せず、線路の南北の往来は2011年に設置された改札外の歩道橋を利用する必要があります(写真後方。エレベーターあり)。
写真は線路の南側、名古屋方面1番線ホーム中ほどに面して名古屋方面駅舎(南駅舎)が設置されています。
名鉄の無人駅でおなじみの、カマボコ屋根の簡易駅舎です。左側にホームがあります。
ホーム・線路の反対側に豊橋方面駅舎(北駅舎)が設置されています。
南駅舎前に駅前広場はありません。駅舎の前には月極駐車場が設けられています。
また、駅舎の向こう側(写真右奥)には駐輪場があり、その先には2005年まで旧駅舎がありましたが、駅集中管理システム導入により簡易駅舎が建築されたため解体されました。
写真は東を望む。
 
 

駅前(南側)の様子です。東を望む。左手に名古屋方面駅舎があり、左後方に歩道橋があります。
南側は線路の約100m南を並行する旧東海道沿いに古くからの住宅地が形成されています。この付近は旧藤川宿で、資料館などもあり観光地になっています。尚、周辺に商店は少ないです。
駅のすぐ南には岡崎市立藤川小学校があります。約1.2km西には愛知県立岡崎東高等学校があります。
旧東海道の南側は小高い山になっています。
 
 

名古屋方面駅舎(南駅舎)の改札口の様子です。東を望む。右手に出入口があります。
藤川駅は無人駅で、駅集中管理システムが導入されています。インターホンが改札内外に設置されています。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が2通路あり、右がICカード専用、左が磁気券兼用の幅広通路です。
改札口の左手前には『manaca』のチャージができない自動券売機が1台あります。
『manaca』のチャージが必要な場合は改札外のインターホンで係員にその旨を伝え、改札内にあるチャージ機を利用する必要があります。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
そして改札を通って左へ曲がると階段・スロープがあり、下り名古屋方面1番線ホームに到達します。
また、前述の通り改札内に連絡通路はありません。豊橋方面へ行かれる際は西側の歩道橋を渡り、北側へお回り下さい。
尚、藤川駅構内に売店・コンビニはありません。北口近くの「道の駅藤川宿」にコンビニがあります。
ちなみに南口側にはトイレ・多機能トイレが設置されていません。「道の駅藤川宿」の設備をご利用下さい。
 
 

こちらは線路の北側、豊橋方面2番線ホームの西側(岐阜方)に面して設置されている豊橋方面駅舎(北駅舎)です。
名古屋方面駅舎(北駅舎)と類似構造の簡易駅舎です。右側にホームがあります。
駅舎の向こう側には南側とを結ぶ歩道橋が設置されており(EV併設)、歩道橋の先には名古屋方面駅舎(北駅舎)があります。
北駅舎前にも駅前広場はありませんが、右後方にある「道の駅藤川宿」がその役割を担っています。また、左前方の駅舎から離れた位置に小さなロータリーがあります。
 
 

駅前(北側)の様子です。北西を望む。後方に豊橋方面駅舎と歩道橋があります。
北側の駅前は再開発されており、左前方には「道の駅藤川宿」があり、中にはコンビニや軽食コーナーなどがあります。
道路を挟んで右側(写真外)には「岡崎市東部地域交流センターむさらきかん」があります。
北側は南側と比較して住宅が少なく、田園の割合が高いです。商店も少ないです。線路の少し北側を国道1号線(東海道)が並行しています。
そして右前方の丘の上は一帯が愛知産業大学原山キャンパスの敷地で、愛知産業大学短期大学、愛知産業大学三河中学校・高等学校、三河歯科衛生専門学校が併設されています。
他に約1km西にはオートバイ販売店「レッドバロン」の本社工場が、約1.7km北には「アイシン・エイ・ダブリュ」の岡崎工場があります。藤川駅は多くの通勤・通学客が利用していることから、準急停車駅となっています。但し、準急は昼間帯に運転されておらず、高校のテスト期間や半日授業の日は急行の臨時停車が行われます。
また、駅の北東約1.5kmの山上には一畑山薬師寺があります。藤川駅は徒歩での最寄駅ですが、寺まで距離があり上り坂が続くため高齢者にはきついです。ご参拝はバスが出ている美合駅からの方が便利です。
さらに、線路に沿って1.6kmほど東へ進むと名鉄の車両工場である舞木検査場に到達します(最寄駅は名電山中駅です)。
 
 

豊橋方面駅舎(北駅舎)の改札口の様子です。東を望む。左後方に出入口があります。
こちらにも駅集中管理システムが導入されていて、インターホンが改札内外に設置されています。
ラッシュ時における大量の下車客に対応するため交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が3通路あり、右端がICカード専用、左端が磁気券兼用の幅広通路です。
改札口の左手前には『manaca』のチャージができない自動券売機が1台あります。
『manaca』のチャージが必要な場合は改札外のインターホンで係員にその旨を伝え、改札内にあるチャージ機を利用する必要があります。
改札内にはICカードチャージ機と磁気券用の自動精算機があります。
そして改札を通って正面に階段・スロープがあり、右前方にある上り豊橋方面2番線ホームに到達します。
こちら側も構内にトイレ・多機能トイレが設置されていません。「道の駅藤川宿」の設備をご利用下さい。
 
 

2番線ホーム側壁に設置されている駅名標です。電照式ではありません。
名鉄標準のデザインで、駅ナンバリングも併記されています (NH 10)。
駅ナンバリング部分には名古屋本線のラインカラーである名鉄スカーレット(名鉄電車の赤色)が使用されています。
尚、駅ナンバリングの「NH」ですが、名古屋本線を意味しています。「N」は名古屋、「H」は本線です。
 

 
 
藤川駅は相対式ホーム2面2線の地平構造で、東南東~西北西方向にホームが延びています。
右(南)のホームは1番線で下り名鉄名古屋・名鉄岐阜方面、左(北)のホームは2番線で上り豊橋・豊川稲荷方面です。
ホーム有効長は6両分で、ホームドアは未設置です。ホーム幅は各番線とも中央部から豊橋方(写真奥)は比較的広いですが、岐阜方の端(手前側)は狭くなっています。
上屋は1番線が豊橋方の3両分、2番線が中ほどの3両分に設置されています。
そして改札内で両ホームを結ぶ連絡通路は存在せず、代わりにホームを跨ぐ形で北側と南側を結ぶ改札外の歩道橋が設置されています(バリアフリー対応)。
また、1番線の中ほど(歩道橋の先)に名古屋方面駅舎が、2番線の岐阜方(歩道橋の手前)に豊橋方面駅舎が、設置されています。
写真は2番線より豊橋方を望む。
 
 

こちらは2番線の、歩道橋直下より豊橋方を望む。左後方に豊橋方面駅舎があります。
各ホームにはベンチと飲料自動販売機が設置されています。
 
 

2番線より豊橋方を望む。かつてはこちら側に構内踏切と駅舎がありました。
この先、左手に山並みを、右手に藤川宿の住宅街を見て東南東へ走りますが、やがて左側を並走していた国道1号が名鉄線をオーバーパスして右側へ回るとこちらも右へカーブします。そして左手の山の中腹に設置された舞木検査場を見上げて山あいの農村風景の中を南東走るともう一度右へカーブして針路を南南東へ変えると舞木検査場からの出入庫線と合流します(舞木信号場)。その後は左に山を、右に住宅地を見て左へカーブして針路を南東に戻すと程なくして名電山中駅へと至ります。
 
 

2番線より名鉄名古屋方・名鉄岐阜方を望む。

ホーム上に39キロポストがありますが、豊橋駅ではなく神宮前駅が起点になっています。
以前はすぐ先に改札外の踏切がありましたが、高校生が乗り遅れまいと反対側のホームに停車している電車に乗るべく無理に横断して通過電車に轢かれて死亡する事故が何度も発生したため、2011年にバリアフリー対応の歩道橋が設置され、引き換えに踏切が廃止されました(Wikipediaより)。
この先、右手に「道の駅藤川宿」を見て住宅と田園が混在した風景の中を西北西へ走りますが、やがて左へカーブして旧東海道と踏切で交差します。その後は岡崎東高校(左)とレッドバロン本社工場(右)の間を西へ走り、今度は右へカーブすると一部開発中の住宅地の中を一直線に北西へ走り、急行停車駅である美合駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が藤川駅で下車(乗車)したのは2018年の1度きりです。名鉄全駅訪問計画の一環で下車しました(2019年8月に全駅制覇)。駅は山間部の入口にあり、上下線別の簡易駅舎を有しています。駅前に「道の駅藤川宿」があるなどローカルな風景でしたが、私の訪問時は土曜日ながら多くの学生が下車しており、風景と人の多さのギャップに驚きました。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から名鉄名古屋本線・豊橋方面の特急・快速特急に乗車します。そして東岡崎駅で普通電車に乗り換えて当駅下車です。または名鉄名古屋駅から急行・豊橋行きに乗り、美合駅で普通列車に乗り換えて1駅目で下車です。金山駅でJRから名鉄線に乗り換えてもOKです。運賃・料金が安くなる豊橋駅乗換でもOKですが、名古屋経由の方が利便性が高いです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線or在来線(東海道本線)で名古屋駅or金山駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、以降は上記のルートで到達可能です。じゅうぶん日帰り訪問できます。
 
食料・飲料について、コンビニは駅前の「道の駅藤川宿」内に「ミニストップ」があります。また、「道の駅藤川宿」には軽食コーナー(9:00~18:00。ラストオーダー17:30。休業日は要確認)がありますが、他に気軽に入れる飲食チェーン店は駅周辺に全くありません。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、名鉄名古屋本線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は藤川駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:Google地図、Wikipedia)