桜田門駅【東京都】(東京メトロ有楽町線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
東京都千代田区南部、皇居南側に広がる霞が関の中央官庁街北端部、警視庁前にに位置する東京メトロ有楽町線の単独駅で、その名の通り駅前には桜田門外の変や桜田門事件の舞台となった桜田門がある、
桜田門駅 (さくらだもんえき。Sakuradamon Station) です。
 
 
駅名
桜田門駅 (Y 17)
 
所在地
東京都千代田区
 
乗車可能路線
東京メトロ:有楽町線 
 
隣の駅
和光市方……永田町駅
新木場方……有楽町駅 
 
訪問・撮影時
2018年12月、2019年2月
 
 

桜田門駅の北西側出入口に相当する1番出入口です。東を望む。
1番出入口は手前(西)~奥(東)に延びる内堀通り(国道20号線)の北側歩道沿いに設置されていて、階段のみの出入口になっています。景観に配慮してか、屋根は取り付けられていません。
後方には国会前交差点があります。
内堀通りの左(北)には皇居内堀の桜田濠が並行しています。内堀通りの反対側(南)には2番出入口(階段のみ)があります。そして写真左前方には桜田門が見えます。
桜田門の向こう側(東)には、丸の内の高層ビル群を遠望できます。
尚、桜田門駅に駅前広場は整備されていません。バス停留所は内堀通り上に設けられています。
また、駅周辺は皇居、国会議事堂や中央官庁街になっていて、商店や住宅は見られません。
 
 

国会前交差点より東を望む。
左(北西)~奥(東)の道路は内堀通りで、交差点以東の内堀通り地下に桜田門駅があります。
右(南)に向けては六本木通り(都道412号)が延びています。そして右手前(西)には国会議事堂の正門前へ向かう道路が延びています。
交差点の先、内堀通りの左側歩道に1番出入口が、右側歩道に2番出入口があります。
内堀通りの左側は桜田濠で、その左は皇居です。
そして内堀通りの右側には国土交通省、海上保安庁、警察総合庁舎があり、その先のアンテナ設備があるビルは警視庁です。この辺りは公共機関ばかりで民家はなく、商店もありません(庁舎内にコンビニはあります)。
また、内堀通りを350mほど進むと、桜田門交差点に到達します。その左側に桜田門があります。
上写真と同様に、遠方には丸の内の高層ビル群が見えます。
 
 

国会前交差点前より西を望む。
後方に国会前交差点があり、東方向(さらに後方)~北西方向(右)に内堀通りが、南方向(左)に六本木通りが延びています。
前方にかけて国会前交差点と国会正門前交差点を結ぶ幅の広い並木道が延びていて、正面に国会議事堂が見えます(約250m先)。
そしてこの道路の右側には国会前庭(北地区。洋式庭園)があり、その北側(右)には憲政記念館があります。
国会前庭(北地区)には日本水準原点や三権分立の時計塔が設置されています。また江戸時代にはこの場所に彦根藩井伊家上屋敷もありました。
道路左側には国会前庭(南地区。和式回遊式庭園)があります。江戸時代は黒田氏や浅野氏の屋敷があり、明治以降は有栖川宮邸、霞ヶ関離宮を経て現在の国会前庭(南地区)になりました。
 
 

国会前交差点より北西を望む。
左後方(南)へは六本木通りが延びていて、前方(北西)へは内堀通りが延びています。
左(西)へは国会正門前交差点へ向かう並木道が延びていて、右(東)へは内堀通りが延びています。
有楽町線は左前方の国会前庭地下から交差点を通り、東(右)の内堀通り地下へと走っていて、東側の地下に桜田門駅があります。
東への内堀通りの北側歩道に1番出入口が、南側歩道に2番出入口があります。
 
正面(北西)へ延びる内堀通りの左(西)には国会前庭(北地区)があり、その向こう側で首都高速道路都心環状線(C1)が地下トンネルから出て内堀通り左側を並走するようになります。そして右(東)は桜田濠と皇居です。周辺は緑が多いです。
また、内堀通りの濠沿いに相当する右側(内側)歩道では多数の「皇居ランナー」が左回りでランニングを行っています。
そして、約500m先には最高裁判所や国立劇場、首都高速のジャンクションがある三宅坂に到達します。
写真奥には半蔵門線・半蔵門駅周辺のビル群が見えます。
 
 

内堀通り(左)の内側、皇居(右)との間には桜田濠があります。北西を望む。
ちゃんと水が張られていて、川のようです。しっかりとお堀として機能しています。
都心部に位置しますが、緑が多いです。
遠方には半蔵門線・半蔵門駅周辺のビル群が見えます。
 
 

国会前交差点より南を望む。
右後方(北西)へは内堀通りが延びていて、前方(南)へは六本木通りが延びています。
左(東)へは内堀通りが延びていて、右前方(西)へは国会正門前交差点へ向かう並木道が延びています。
有楽町線は右側の国会前庭地下から交差点を通り、東(左)の内堀通り地下へと走っていて、東側の地下に桜田門駅があります。
東への内堀通りの北側歩道に1番出入口が、南側歩道に2番出入口があります。
 
正面(南)へ延びる六本木通りの右側(西)には国会前庭(南地区)があります。
六本木通りの左側(東)は霞が関の中央官庁街です。左手の古いビルは中央合同庁舎第3号館で、主に国土交通省が入居していて、下部組織の海上保安庁と官公庁も入っています。その先の六本木通り沿い(左側)には外務省、中央合同庁舎第4号館(内閣府、総務省、農林水産省)の順に建ち並んでいます。
また、遠方には霞が関ビルディングも望めます。
そして、少し先で六本木通りの中央部に首都高速都心環状線の霞が関出入口が地上に出てきます。この付近では都心環状線が地下を通っていて、右後方の内堀通り沿いから地下トンネルに入って交差点右側(西側)を通り、六本木通りの地下を走行します。
 
 

こちらは国会前交差点より約350m東にある桜田門交差点より西を望む。当交差点は国道1号と国道20号の分岐点です。
左後方(南東)~奥(西)の道路は内堀通りで(南東側は国道1号線、西側は国道20号線)、左前方(南)へは桜田通り(国道1号)が延びています。右側には桜田門があります。
桜田門駅は概ね桜田門交差点から西側(前方)の内堀通り地下にあります。そして日比谷線が南から桜田通り地下を走行し、交差点で右へカーブして内堀通り地下を南東へ進みますが、桜田門には駅がありません(有楽町線と日比谷線の最も近い乗換駅は有楽町駅・日比谷駅になります)。
また、交差点の北西角(右)に3番出入口(階段のみ)が、南西角(左前方)に4番出入口(階段・エレベーター併設)が、そして南東角(左写真外)に5番出入口(階段のみ)があります。
 
西に延びる内堀通りの左側、桜田通りとの間のV字状の区画には警視庁があります。刑事ドラマなどでよく出てくるのでご存知の方も多いと思います。また、桜田門前に警視庁があるため、「桜田門」は警視庁の代名詞にもなっています。
また、内堀通りの右側には桜田濠があり、対岸には皇居があります。
そして、内堀通りを350mほど進むと前述の国会前交差点に到達します。
 
 

桜田門交差点より南東を望む。
右後方(西)~奥(南東)の道路は内堀通りで、右(南)へは桜田通りが延びています。左側には桜田門があります。
桜田門駅は概ね桜田門交差点から西側(右後方)の内堀通り地下にあります。有楽町線は桜田門駅より東、左側の凱旋濠地下を走行して有楽町駅へと向かいます。
また、交差点の北西角(左)に3番出入口が、南西角(右)に4番出入口が、そして南東角(右)に5番出入口があります。
 
南東に延びる内堀通りの右側(南)には法務省があり、交差点の南東角に面してレンガ造りの法務省旧本館があります。明治時代に建てられ、空襲で損傷しましたが改修されて現在は内装を除き国の重要文化財に指定されています。尚、この敷地には江戸時代に米沢藩上杉家上屋敷(藩邸)があり、当地にはその記念碑が建立されています(Wikipediaより)。
内堀通り右側、法務省の先には法曹会館、最高検察庁があり、その先には日比谷公園があります。
一方、内堀通りの左側(北)には凱旋濠があり、対岸は皇居外苑になっていて一般人も入る事が可能です。
そして日比谷線が地下を通る内堀通りを650mほど進むと日比谷交差点に到達します。遠方には日比谷や有楽町のビル群が見えます。
 
 

桜田門交差点より南(南南西)を望む。
前方(南)への道路は桜田通り、左(南東)~右前方(西)の道路は内堀通りです。後方には桜田門があります。
桜田門駅は概ね桜田門交差点から西側(右前方)の内堀通り地下にあります。
また、交差点の北西角(右後方)に3番出入口が、南西角の桜田通り沿い(右前方)に4番出入口が、そして南東角の桜田通り沿い(左前方)に5番出入口があります。
 
駅南側は霞が関の中央官庁街で、南に延びる桜田通りの右側には警視庁、警察庁、外務省、財務省、文部科学省などが並んでいて、左側には法務省(手前の古い建物は法務省旧本館)、東京高等裁判所、農林水産省、経済産業省などが並んでいます。
そして日比谷線が地下を通る桜田通りを400mほど進むと、日比谷線丸ノ内線千代田線が乗り入れる霞ケ関駅に到達します。
 
 

こちらは桜田門交差点の南西角、警視庁前の桜田通り歩道に設置されている4番出入口です。北東を望む。
4番出入口は桜田門駅唯一のエレベーターを備えた出入口で、手前にエレベーターが、奥に階段があります。
左側には警視庁があり、右側の桜田通りの反対側に5番出入口と法務省旧本館があります。
そして、すぐ前方には桜田門交差点があり、その先に桜田門があります。
 
 

桜田門交差点より北を望む。
後方(南)への道路は桜田通りで、左後方(西)~右(東)の道路は内堀通りです。
桜田門駅は概ね桜田門交差点から西側(左後方)の内堀通り地下にあります。
また、交差点の北西角(左前方写真外)に3番出入口が、南西角の桜田通り沿い・警視庁前(左後方)に4番出入口が、そして南東角の桜田通り沿い・法務省旧本館前(右後方)に5番出入口があります。
 
交差点のすぐ先には桜田門があり、手前の左側には桜田濠、右側には凱旋濠があります。
桜田門の先は右前方にかけて皇居外苑となっており、この桜田門は一般の人もくぐり抜ける事ができます。そして桜田門の先、左側にかけての一帯は皇居(旧:江戸城)です。
ちなみに、桜田門交差点付近は「桜田門外」に相当し、まさにこの付近で江戸時代の1860年に大老・井伊直弼が暗殺された「桜田門外の変」が発生しました。
 
 

こちらは桜田門交差点の北西角に設置されている、桜田門の目の前にある3番出入口です。北東を望む。
3番出入口も景観に配慮したのか、屋根が設置されていません。
右側には桜田門交差点があります。そして正面には桜田門があります(左は桜田濠で、対岸は皇居です)。
 
 

桜田門駅の西改札に相当する国会議事堂方面改札です。地下1階にあります。東を望む。
こちらの改札は車いすの通行に対応していません。
左に1番出入口(階段のみ)が・右に2番出入口(階段のみ。一部上りES併設)があり、右前方には後述の皇居方面改札や駅事務室、3番~5番出入口(4番はEV併設)に通じる改札外地下通路が延びています(途中に階段のみの段差あり)。
 
交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が3通路あり(一番左は幅広通路)、左端に窓口があります。
改札口の左手前には自動券売機があります。トイレ・多機能トイレは改札内にあります。
そして地下2階にあるホームとの間には階段・上りエスカレーターが設置されています。
エレベーターは当改札内にありません。車いすでご乗車の場合は4番出入口から地下へと入り、皇居方面改札を入場してエレベーターを利用する必要があります。
ちなみに、当改札内コンコースと皇居方面改札のコンコースは繋がっていません。
尚、桜田門駅構内に売店・コンビニはありません。ご注意下さい。
 
 

こちらは桜田門駅の東改札に相当する皇居方面改札です。地下1階にあります。西を望む。
こちらの改札はバリアフリーに対応しています。
右に1番出入口(階段のみ)が・左に4番出入口(階段・EV併設)と5番出入口(階段のみ)があり、左前方には駅事務室(すぐ近く。階段の先)をはじめ、前述の国会議事堂方面改札や1番・2番出入口への改札外地下通路が延びています(すぐ先に階段のみの段差あり)。
 
分かりづらいですが、正面と左の2方向に交通系ICカード『PASMO』などに対応の自動改札機が設置されています。正面方向の一番右が幅広通路で、正面方向の右端に窓口があります。
正面方向改札口の右手前には自動券売機があります。トイレ・多機能トイレは改札内にあります。
そして地下2階にあるホームとの間には階段・上りエスカレーター、エレベーターが設置されています。
 
 

1番線の側壁に設置されている駅名標です。電照式です。
横長のタイプで、書体が東京メトロ仕様です。写真はローマ字併記タイプですが、他に仮名併記タイプもあります。
有楽町線のラインカラー(ゴールド)は駅ナンバリングを囲む「○」と背後の側壁の帯で使用されています。
駅ナンバリングも併記されています (Y 17)。
 
 

桜田門駅は島式ホーム1面2線の構造で、地下2階にあります。東西方向にホームが延びていますが、ホームはカーブしています。
右(北)が1番線で有楽町方面・新木場方面、左(南)が2番線で和光市方面・東武東上線方面・西武有楽町線方面です。
有効長は10両分で、ホームドアが設置されています。ホーム幅は新木場方(手前)こそ広いものの、和光市方の端(奥)はやや狭くなっています。
ホーム上にはベンチ、飲料自動販売機、駅係員よびだしインターホンが設置されています。
新木場寄り(手前側)には皇居方面改札とを結ぶ階段・上りES・EVが(階段・上りESは前方、EVは後方)、和光市方のホーム端付近には国会議事堂方面改札とを結ぶ階段・上りESが、それぞれ設置されています。
ちなみに発車メロディーは、1番線が「雪景色」、2番線が「地下鉄が好き」です。「雪景色」は桜田門外の変を連想します…。
写真は2番線側より和光市方を望む。
 
 

1番線より和光市方を望む。
右へ分かれる線路がA線(新木場方面本線)、左へ分かれる線路は千代田線・霞ケ関駅とを結ぶ連絡線です。連絡線は左側でB線(和光市方面本線)と交差し、B線から分岐した線路と合流して単線で国会前庭などの地下を南下し、左へカーブすると千代田線に合流して霞ケ関駅へと至ります。有楽町線・副都心線・南北線の車両を千代田線・北綾瀬にある綾瀬車両基地に回送する際に使用されているほか、臨時列車が通過する事もあります。また、2008年~2011年の間は小田急線から千代田線を経由して有楽町線・新木場駅までを結んでいた特急ロマンスカー『ベイリゾート』が運転されていました。
 
和光市方はこの先、連絡線を分けてから国会前庭などの地下を西北西へ走り、左へカーブして国会議事堂北側を東西に結ぶ道路地下を西へ進みます。その後は右へカーブして永田町駅へと至ります。半蔵門線・南北線と乗換可能で、半蔵門線ホームを介して同一駅扱いの赤坂見附駅に乗り入れる銀座線・丸ノ内線とも乗換可能です。
 
一方、新木場方はこの先、右へカーブして凱旋濠の地下を東へ進み、その後は日比谷濠や皇居外苑の地下を走ります。そして皇居エリアを出て有楽町のオフィス街に入ると路線名と同じ駅名である有楽町駅へと至ります。JR線(山手線・京浜東北線)のほか、同一駅扱いの日比谷駅に乗り入れる日比谷線、千代田線、都営三田線と乗換可能です。
 
 
あとがき
私が桜田門駅で下車(乗車)したのは2018年、2019年の計2度です。2018年は実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。そして2019年は国会議事堂駅から有楽町駅へ行くために当駅を利用しました。乗降客は少なく、駅もリニューアルされておらず営団時代の雰囲気を強く残していました。一方、駅前には警視庁があり、テレビでよく見る光景に感動しました。また、駅周辺は桜田門外の変で多数の死傷者が出た現場でもあります。
 
新宿駅からですと中央・総武緩行線千葉方面行きまたは都営新宿線に乗車して市ケ谷駅で下車。東京メトロ有楽町線の新木場方面行き電車に乗り換えて当駅下車です。東京メトロ全のみで当駅入りされたい場合は丸ノ内線で赤坂見附駅まで行き、同一駅扱いの永田町駅から有楽町線の和光市方面行き電車に乗車して当駅下車です。赤坂見附駅~永田町駅の乗換は時間を要しますのでご注意下さい。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り東京駅で下車。山手線外回りに乗り換えて1駅、有楽町駅で下車します。さらに有楽町線の和光市方面行きに乗り換えて1駅目で下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前の道路沿いにコンビニはなく、駅近くに存在するコンビニは全て官庁の庁舎内にある店舗で、土休日は利用できません。また、飲食店も庁舎内にしかありませんが、庁舎内には「マクドナルド」や「吉野家」など、意外な店舗も存在します。こちらも土休日は利用できません。そして庁舎によっては入館証がないと利用できない店舗もありますのでご注意下さい。土休日にご訪問の場合は必ず事前に用意しておいて下さい。平日の場合も事前に用意しておいた方が無難でしょう。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。東京メトロ有楽町線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は桜田門駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:東京メトロのHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)