鶯谷駅【東京都】(山手線、京浜東北線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
東京都台東区北西部の、平地に広がる市街地とと台地に広がる上野恩賜公園(上野の山)との境界に位置する山手線、京浜東北線の駅で、寛永寺への最寄駅、そして駅東側にはラ○ホテル街が見られる山手線で最も1日平均乗車人員が少ない駅(2018年:約26,000人)、
鶯谷駅 (うぐいすだにえき。Uguisudani Station) です。
 
 
駅名
鶯谷駅
 
所在地
東京都台東区
 
乗車可能路線・系統
JR東日本:山手線京浜東北線
(※) 正式路線名は「東北本線」です。宇都宮線高崎線系統、常磐線系統の列車は停車しません。そのため、上野駅~日暮里駅に特定の分岐区間に対する区間外乗車(東北本線内折り返し乗車)の特例が設けられていますが、日暮里駅、鶯谷駅、上野駅での途中下車はできません (Wikipediaより)。
 
隣の駅
山手線 (JY 06)
上野方・東京方……上野駅
池袋方・新宿方……日暮里駅 
 
京浜東北線 (JK 31)
横浜方・大船方……上野駅
赤羽方・大宮方……日暮里駅 
 
訪問・撮影時
2019年9月
 
 

鶯谷駅の南口駅舎です。北西を望む。
鶯谷駅は平地と武蔵野台地の境界の崖線に位置する地平駅で、南側に橋上駅舎が、北側に地平駅舎がそれぞれ設置されています。
写真の南口駅舎は平屋建ての地平駅舎に見えますが、実は線路上に造られた人工地盤の上に乗っている橋上駅舎です。駅舎は1927年完成で、90年以上現役です。
橋上駅舎の手前には小さな駅前広場があり、タクシー乗り場とJR東日本系のコンビニ「ニューデイズ」(左)があります。バス停留所は駅東側、言問通り沿いに設けられています。
駅舎とタクシー乗り場は人工地盤上に位置し、真下を京浜東北線北行線路が通っています。
左側の「ニューデイズ」は人工地盤ではなく武蔵野台地上に位置します。
そして右側は駅東側の根岸地区とを結ぶ陸橋で、その先で言問通りに突き当たります。左側は上野公園方面です。
 
 

南口駅前より北東を望む。左側に南口駅舎があります。
手前が人工地盤で、その先に陸橋が続いていますが、地形の関係で陸橋部分も下り坂になっています。
人工地盤と陸橋で京浜東北線(2線)・山手線(2線)・東北本線【宇都宮線】(4線)・常磐線(4線+引上線1線)の計13線を渡ります(東北新幹線は地下を走行)。
陸橋の先は根岸地区で、ビル街になっています。
 
 

こちらは陸橋の先より北東を望む。後方に陸橋と南口があります。
陸橋の道路は正面で言問通り(都道319号線)に突き当たります。
南口の東側駅前や言問通り沿道は市街地で、居酒屋や飲食店など商店も多いです。左側の高架下には「朝顔通り」と書かれた街灯があり、その付近は古びた飲み屋街になっています。
言問通りの先は根岸地区の住宅街で、寺院も点在しています。一戸建て住宅も見られます。根岸には落語家の初代林家三平氏の家がある事で知られ、現在も夫人の海老名香葉子氏や息子の九代目林家正蔵氏が根岸に住んでいます。
また、写真左側の駅と言問通りの間はラブ○テル街となっていますが風俗店は見られず、鶯谷界隈の治安は決して悪くないそうです。
そして、言問通りを右(東)へ歩き続けると南口から550mほどで東京メトロ日比谷線入谷駅に到達します。
 
 

南口駅前より南西を望む。右後方に南口が、後方に陸橋があります。
駅南西側は武蔵野台地になっており、上野恩賜公園(上野の山)の北側エリアとなります。道路は上り坂になっています。
左側には台東区立忍岡中学校、右側には寛永寺霊園があります。
坂を上りきると多くの寺院が集まる一帯があり、住宅も混在しています。坂上の右側には寛永寺があります。
そして坂上の右前方一帯(南西側)は上野公園内になり、すぐ近くに東京国立博物館があります。
東京国立博物館の先には国立科学博物館や国立西洋美術館、東京都美術館などがあり、上野動物園も徒歩圏内です(南西約950m)。
また、東京国立博物館の南西側地下には京成本線の博物館動物園駅がありましたが1997年に休止されました(2004年廃止)。その近くには東京芸術大学があります。
 
 

こちらは南口駅舎内にある南改札口の様子です。北西を望む。
後方が出入口・駅外で、改札とは段差がありません。ちなみに東側とを結ぶ陸橋は南側に歩行者用通路があり、坂になっていますが車いすの通行は可能です(手すりなし)。西側は左右とも歩道が段差なくスロープ状になっていて、手すりも設置されています。
交通系ICカード『Suica』などに対応の自動改札機が3通路あり、右端の有人通路が車いすに対応した幅になっています。
改札口の右手前には指定席券売機と自動券売機(ICカードチャージ可能)があります。鶯谷駅に『みどりの窓口』はありません。
ちなみに南口はホームから離れていて、改札からホーム部分までの崖上部分に通路が延びています。この通路沿いにトイレと多機能トイレがあります。
そしてトイレの先で通路が二手に分かれており、右へ曲がると南側の跨線橋で、地平の各ホームへ下る階段に通じています。通路を直進して右へ曲がった先には北側の跨線橋があり、各ホームに通じる上下方向エスカレーターとエレベーターが設置されています。
尚、改札外には前述のコンビニ「ニューデイズ」がありますが、改札内に売店・コンビニはありません。
そして、南口改札内コンコースと北口改札内コンコースは直接繋がっていません。
 
 

こちらは駅の北西側に位置する北口駅舎です。南を望む。
北口駅舎は線路の東側にあり、一部2階建てとなっています。平屋部分の右側(写真手前)に自動券売機が、左側(写真奥)に改札口があります。
尚、北口は東側にしか設けられておらず、駅西側とは直接結ばれていません。西側へは約200m北に架かる言問通りの陸橋か、約350m南の南口陸橋へ迂回しなければなりません。
そして、北口には駅前広場が整備されていません。自動車が切り返してUターンできるスペースがあるのみです。
また、北口の先の南東側(写真左奥)は道路右側に線路・鶯谷駅ホームがあり、道路左側は鶯谷名物のラブホ○ル街です。
 
 

北口駅前の様子です。北東を望む。右後方には北口駅舎があります。
この先、約70m先(写真奥)に位置する言問通りとの鶯谷駅前交差点までの駅前通り沿いには小さな商店街(鶯東会)が形成されています。
また、JR線と言問通りの間の一帯は前述の通りラブホテ○街が形成されています。
そして言問通りから先は尾竹橋通り(都道313号)になり、約1.2km先の三河島駅前を目指して北上します。
言問通り以北は根岸地区の住宅街で、鶯谷駅前交差点のすぐ先の右側には台東区立根岸小学校があります。
ちなみに北口付近の線路西側は上野桜木地区で、線路沿いは寛永寺の境内になっています。その北側の言問通り沿いには住宅街が広がっており寺院も点在しています。この住宅街地下には戦前、京成本線の寛永寺坂駅がありました(1947年廃止)。
また、東京芸術大学は北口からの方が近いです(約650m)。
 
 

こちらは北口駅舎内にある北改札口の様子です。南を望む。
後方が出入口・駅外で、改札とは段差がありません。右後方に上写真の駅前通り商店街があります。
こちらは駅員無配置で窓口が閉鎖されており、代わりに窓口跡部分の改札内外にインターホンが設置されています。
交通系ICカード『Suica』などに対応の自動改札機が3通路あり、右端のインターホン対応通路が車いす対応となっています。
改札口の右手前には自動券売機(ICカードチャージ可能)がありますが、指定席券売機と『みどりの窓口』はありません。
通常のトイレのみ改札を入ってすぐ左手にあります。北口側に多機能トイレはありません。
改札の先には地下通路へ下る階段があり、地下通路は線路の下に通じていて、そこから各ホームへ上がる階段へと分かれます。ちなみに北口および地下通路はバリアフリー非対応で、車いすでご乗車の場合、多機能トイレをご利用の場合は南口へ回る必要があります。
尚、北口側には改札内外とも売店・コンビニはありませんが、駅舎のすぐ前(改札外。写真後方)にコンビニエンスストア「ローソン」があります。
 
 

2番線に設置されている山手線の吊下式駅名標です。電照式で、バックライトは蛍光灯と思われます。
JR東日本標準のデザインで、下部中央には山手線のラインカラー(黄緑)が表示されています。
駅ナンバリングも併記されています (JY 06)。
また、特定都区市内制度における東京都区内の駅かつ東京山手線の内側にある駅なので、「区」マークと「山」マークの表示があります。
 
 

こちらは1番線に設置されている京浜東北線の駅名標です。反対側は山手線の駅名標になっています。
下部中央には京浜東北線のラインカラー(スカイブルー)が表示されています。
駅ナンバリングは「JK 31」です。
 
 

鶯谷駅は島式ホーム2面4線を有する地平駅で、南東方向~北西方向にホームが延びています。ホームはカーブを描いています。
左側ホーム(西)は左から1番線(京浜東北線北行。赤羽・大宮方面)、2番線(山手線内回り。田端・池袋方面)で、右側ホーム(東)は左から3番線(山手線外回り。上野・東京方面)・4番線(京浜東北線南行。東京・大船方面)の順です。4番線の右側には、東北本線【宇都宮線】と常磐線が並行していますがホームはありません。
有効長は全番線11両分強の長さを有していますが、山手線電車は11両編成、京浜東北線電車は10両編成です。
2019年9月時点で山手線の2番線・3番線にはホームドアが設置されていますが、京浜東北線の1・4番線は未設置でした。近いうちに1・4番線にもホームドアが設置されるものと思われます。
ホーム幅はさほど広くなく、特に両端は狭いです。
上屋(屋根)は各ホームともほぼ全体に設置されています。11両編成の山手線電車は停車時に全体が上屋内に収まります。
各ホームにはベンチ、飲料自動販売機が設置されています。
そして各ホームの東京寄り(手前側)には南口橋上駅舎とを結ぶ跨線橋への階段・上下方向ES・EVが、田端方or大宮寄り(前方)には北口地平駅舎とを結ぶ地下通路への階段が、それぞれ設置されています。
写真は3番線より田端方・大宮方を望む。
 
 

こちらは3番線より上野方・東京方を望む。右側には武蔵野台地との境界をなす崖があります。
右から1番線ホーム~4番線ホームの順で、4番線の左には中電の線路(東北本線【宇都宮線】・常磐線)が並行していますがホームはありません。
線路の左側には○ブホテル街があり、ホームから一望できます。
ちなみに発車メロディーは、
1番線(京浜東北線北行)………「春 New Ver.」
2番線(山手線内回り)………「春 (強調トレモロ)」
3番線(山手線外回り)…………「せせらぎ (鐘強調)」
4番線(京浜東北線南行)…………「教会の見える駅」
です。
 
 

南口側の跨線橋より上野方・東京方を望む。
右から京浜東北線北行、山手線内回り、山手線外回り、京浜東北線南行の順で、その左に東北本線【宇都宮線】、常磐線が並走しています。
右前方の崖上に南口への連絡通路が、その先にある京浜東北線北行上空の人工地盤および崖上に南口橋上駅舎があり、更に先に陸橋があります。
この先、左にビル街を、右に武蔵野台地の崖や上野公園を見ながら大きく右へカーブして進路を南西へ変えます。そして左手に中電の上野駅ホームが見えてくると程なくして上野駅へと至ります。
上野駅では東北新幹線や上野東京ラインなどJR線相互のほか、東京メトロ銀座線・日比谷線とも乗換可能です。
 
 

4番線より田端方・池袋方・大宮方を望む。
左から京浜東北線北行、山手線内回り、山手線外回り、京浜東北線南行の順で、その左に東北本線【宇都宮線】の複線、常磐線の複線が並走しています。少し先には言問通り陸橋が見えます。
この先、右側に広がる市街地と左側の崖上に広がる住宅街を見ながら北西へ走ります。言問通りをくぐった後に京成線をアンダークロスして、その京成線がJR線の右側を並走するようになると荒川区に入り、日暮里駅へと至ります。常磐線も当駅に停車しますが、宇都宮線・高崎線は当駅を通過します。また、山手線・京浜東北線ホームの一部は台東区に位置します。
日暮里駅ではJR線相互の他、京成本線および日暮里・舎人ライナーとも乗換可能です。
 
 
あとがき
私が鶯谷駅で下車(乗車)したのは、2009年以降何度かあります。そのほとんどが駅周辺のホテル(ラ○ホテルではない)に宿泊するためでしたが、中でも2019年は実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で訪問しました。両側の駅舎はいずれも小ぶりで、それに比例して街の賑わいもやや物足りない感じでした。東側は市街地、西側は上野公園と、駅の東西で土地利用が大きく異なる駅です。
 
新宿駅からですと山手線外回り(池袋方面)に乗り当駅下車です。中央総武線で秋葉原駅まで行き、山手線内回りに乗り換えてもOKです。尚、昼間は京浜東北線電車が停車しませんのでご注意下さい。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り終点の東京駅まで行き、山手線内回り(上野方面)に乗り換えて当駅下車です。京浜東北線は昼間帯の電車が全て快速となり、当駅を通過するので要注意です。また、上野東京ライン経由列車や上野駅始発の中距離電車は当駅に停車しませんのでご注意下さい。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、南口にミニコンビニ「NewDays」があり、駅前にもコンビニが複数あります。一方、駅前に気軽に入れる飲食店は少なく、チェーン店は「マクドナルド」「松屋」「すき家」「ガスト」「名代富士そば」「ドトールコーヒーショップ」くらいでしょうか。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。山手線、京浜東北線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は鶯谷駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR東日本のHP、Departure Melody Room、Google地図、Wikipedia)