常滑駅【愛知県】(名鉄常滑線、名鉄空港線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


今回の【駅】コーナーは、
愛知県常滑市の中心市街地に位置する名鉄常滑線と名鉄空港線の境界駅で、常滑市役所などの公的機関や常滑市の伝統的産業「常滑焼」の窯元が立ち並ぶ旧市街への最寄駅で、「ボートレースとこなめ (常滑競艇場)」への最寄駅でもある
常滑駅 (とこなめえき。TOKONAME Station) です。
 
 
駅名
常滑駅 (TA 22……常滑線・空港線とも同一駅番号)
 
所在地
愛知県常滑市
 
乗車可能路線
名古屋鉄道:常滑線空港線  
 
隣の駅
名鉄常滑線 (TA 22)
神宮前方……多屋駅  
 
名鉄空港線 (TA 22)
中部国際空港方………りんくう常滑駅  
 
訪問・撮影時
2018年4月、2019年8月
 
 

常滑駅は長らく常滑線の終着駅で地平にホームがあり、終端部に駅ビルがありましたが、中部国際空港駅まで延伸するため2003年に高架化され、空港線も建設されたため駅ビルの一部が取り壊されました。その後、2005年に空港線が正式開業し、常滑駅は中間駅になりました。その後も駅西側に駅ビルが一部残存していましたが、2016年に解体されて2年後の2018年には跡地に駐車場を有する名鉄系の商業施設「ミュープラット常滑」(写真中央~左奥)がオープンしました。スーパーマーケット「マルス」やコンビニエンスストア「ミニストップ」などが入居しています。
写真は西口で、北東を望む。常滑駅の駅舎は高架下にあります。駅外と構内に段差はありません。
また西口にはロータリーを有する駅前広場が整備されていて、バスターミナルやタクシー乗り場が併設されています。
ロータリー内には陶器(常滑焼)で作られたモニュメントがあります。
 
 

西口駅前です。南西を望む。
駅西側一帯は新しい市街地で、区画整理されていて道路割が整然としています。
但し密集度は低く、商店もあまり見られず実質的に住宅街となっています。正面の高層ビルは「スプリングサニーホテル名古屋常滑」です。
駅近くには名鉄協商のコインパーキングもあります。ちなみに商店は東側郊外を通る国道155号沿いなどに多く見られます。
そして、駅から南西(写真右前方)へ約500mには常滑市役所があり、その約100m南には「ボートレースとこなめ (常滑競艇場)」があります。
 
 

こちらは東口です。北西を望む。
駅外と構内に段差がありますが階段とスロープで解消しています。
東口は裏口といった印象で、駅前広場は整備されていません。
 
 

東口駅前です。東を望む。
駅東側は再開発途上なのか空地が多く、月極駐車場などに利用されています。
しかし、常滑の旧市街は駅の東側から南東側にかけての一帯で、起伏に富んだ市街地には常滑焼の窯元も多く存在します。駅の約150m東には常滑市陶磁器会館があります。ちなみに大手製陶会社「INAX (現・LIXIL)」の発祥は常滑です。
また、駅東側の旧市街地には多くの住宅が見られる一方、商店は少ないです。
 
 

高架下1階にある改札口の様子です。北を望む。常滑駅の改札口はこの1ヶ所です。常滑駅は有人駅です。
左が西口、右が北口で、後方(南側)の高架下には「Willセラ」というプチ商店街があり、「常滑市観光プラザ(常滑市観光案内所。内部にある「ギャラリーcera」には陶芸作品を中心に展示されています)」やドラッグストアなどのテナント、トイレがあります。
交通系ICカード『manaca』などに対応の自動改札機が並んでいて、一番右が幅広通路です。右端に有人通路があります。
改札口の右手前には窓口と自動券売機が2台あります(右側は『manaca』のチャージが可能)。
しかし、改札内に『manaca』チャージ機と自動精算機(磁気券用)は存在せず(と記憶しています)、改札口前にある有人の精算窓口に申し出る必要があります。
トイレ・多機能トイレは改札内にあります。
そして2階各ホームとの間は階段、エレベーターで結ばれています。エスカレーターは改札階~中2階踊り場が上り専用、踊り場~上り線3・4番線ホームが上り専用(だったはず)、踊り場~下り線1・2番線ームが下り専用です(確信ありw)。
尚、常滑駅構内に売店・コンビニはありません。改札内には全くありませんが、西口側の「ミュープラット常滑」内にコンビニがあります。
 
 

下り1番線に設置されている吊下式の駅名標です。電照式ではありません。
名鉄標準のデザインで、駅ナンバリングも併記されています (TA 22)。
駅ナンバリング部分には常滑線・空港線のラインカラーである青色が使用されています。
尚、駅ナンバリングの「TA」ですが、常滑線の頭文字の「T」と、空港線の「空港」を英訳した「airport」の頭文字の「A」で構成されています。
 
 

常滑駅は島式ホーム2面4線の高架構造で、概ね北北西~南南東方向にホームが延びています。
左(東)のホームが左から1番線・2番線の順で共に空港線下り・中部国際空港行きですが、1番線は常滑線上り当駅始発列車も使用します。右(西)のホームが左から3番線・4番線の順で共に常滑線上り神宮前・名古屋方面です。
内側の2・3番線が主本線(通過線)で、外側の1・4番線が副本線(待避線)です。
ホーム有効長は8両分で、各ホームとも名鉄の駅にしては幅が広いです。但し両端部はやや狭いです。
そして各ホームとも上屋は中ほどの6両分に設置されており、8両編成停車時は両端各1両分が雨ざらしとなります。
各ホームには上屋下にベンチと飲料自動販売機が設置されています。1・2番線中ほどの上部には係員詰所があります。
少なくと3・4番線には室内型の待合室があります(1・2番線は確認忘れましたが、係員詰所の下に待合室があるかもしれません)。
写真は2番線より空港線・中部国際空港方を望む。
 
 

2番線より常滑線の神宮前方・名古屋方を望む。すぐ先に両渡り線があります。
この先、左手に「LIXIL」の工場などを見て高架区間で住宅街の中を北西へ走り、有料道路の知多横断道路(セントレアライン)をオーバーパスすると程なくして高架駅の多屋駅へと至ります。
 
 

2番線より空港線・中部国際空港方を望む。
この先、右へカーブして鉄橋で駅前道路を越えます。その後は市街地を高架で南下し、右手に「ボートレースとこなめ」の水面が見えてくると右へカーブして、昔は海上だった空地が多く残る埋立地の中を南西へ走ります。そして右前方に「イオンモール常滑」が、左前方にホテル群が見えてくると緩やかに左へカーブして「りんくう常滑駅」へと至ります。中部国際空港(セントレア)は、りんくう常滑駅の先に見える海上に浮かぶ人工島にあります。
 
 
あとがき
私が常滑駅で下車(乗車)したのは2000年、2014年、2018年、2019年の計4度です。2000年は常滑線の乗りつぶしのため、2014年は半田へバスで移動するため、そして2018年は実現できるかどうかは不透明ですが、名鉄全駅訪問計画の一環で下車しましたが、駅前が工事中だったため、工事終了後の2019年にリベンジ訪問しました。尚、空港線の乗りつぶし時(2005年)や乗り鉄時(2010年)は当駅をスルーしましたw 駅前は終着駅だった2000年と中間駅となった後の2019年では全然雰囲気が異なっていました。駅前は整然としているものの、商業の中心地が郊外に移っている事からやや閑散とした感じもしました。
 
東京からですと東海道新幹線で名古屋駅まで行き、隣接する名鉄名古屋駅から特急・準急の中部国際空港行きに乗車して当駅下車です。ミュースカイは当駅を通過するので注意が必要です(夜間を除く)。また特急は特別車が2両連結されていて(特別車両券「ミューチケット」は360円)、快適な移動も可能です。金山駅で名鉄に乗り換えてもOKです。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からは東海道新幹線or在来線で名古屋駅、または近鉄で近鉄名古屋駅まで行き、名鉄名古屋駅からは上記のルートで到達できます。金山駅で名鉄に乗り換えてもOKです。こちらもじゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅前の「ミュープラット常滑」内にコンビニ「ミニストップ」とスーパー「マルス」があります。しかし駅前に気軽に入れる飲食店はほとんどありません。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京、大阪とも到達難易度はやや高いですが、
名鉄常滑線・名鉄空港線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は常滑駅でも途中下車されてみて下さい!
そして常滑市街や「ボートレースとこなめ」へお出かけの際はぜひ名鉄をご利用になり、常滑駅も観察されてみて下さい!
 
(参考:ジャパンナビ、Google地図、Wikipedia)