名鉄常滑線(愛知県名古屋市~常滑市。2014年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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太田川駅にて。3150系電車です。

  

今回は、名古屋の神宮前から知多半島西岸部を南下して、窯業の町である常滑市の中心駅である常滑駅へ至る名鉄における幹線級の路線で、2005年以降は中部国際空港【愛称:セントレア】へのアクセス路線としても機能している
名鉄常滑線(とこなめせん)を紹介します。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  
  

路線名   区間   営業キロ  備考  
名古屋鉄道:常滑線  神宮前~常滑  29.3km   全線複線・直流1,500V電化。軌間1,067mm  

  

  

踏破達成時   2000年8月  
撮影時   2014年3月ほか  

  

  

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起点の神宮前駅は熱田神宮の目の前にあり、島式ホーム2面4線の構造です。
常滑線列車は内側の2、3番線を使用しています。常滑線の線路は金山までそのまま延伸されており、名古屋本線の複々線区間となっています。

  
  

神宮前を発車するとすぐに高架となり、右へカーブして名古屋本線の下り線と東海道本線を跨ぎます。

  
  

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その後も高架区間で市街地を南下し、国道1号線をオーバーパスすると新堀川を渡り、愛知県・名古屋市熱田区から瑞穂区へ変わった後、すぐに南区へと変わると右へカーブして豊田本町に着きます。

 

豊田本町を発車後は左へカーブしながら国道247号線を跨いで東海道新幹線を潜り、道徳に着きます。道徳を発車後は住宅街の中を南南東へ走り、国道23号線(名四国道)をアンダーパスして山崎川を渡ると地平区間となり、右へカーブして広い構内を有する大江に到着します。


 

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大江駅にて。築港線との分岐駅で、広い構内には留置線や保線基地があります。

 

大江を発車すると築港線が右へ分かれ、左に住宅街を、右に工業地帯を見て南南西へ走ります。名古屋臨海鉄道東港線をアンダーパスして東側が埋め立てられて緑地公園となっている大江川を渡ると高架区間となり、大同町に着きます。準急停車駅ですが学生や通勤客の乗降が多く、常滑線内では4番目に多いです。大同町を発車後は住宅街の中を高架線で南下して、柴田に着きます。PC周辺機器メーカーのバッファロー(旧・メルコ)の本社や、ローカルCMでもお馴染みのサウナジャンボが駅近くにあります。


 

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柴田を発車後は高架区間が一旦終わり、踏切を通過すると天白川を渡って東海市へと入ります。

 

その後は高架区間で左へカーブしながら都市郊外の風景を見て走り、名和に着きます。名和を発車後は右へカーブして地平区間となり、住宅地の中を南南西へ走ります。伊勢湾岸自動車道をアンダーパスすると左側に丘陵地が迫り、右へ左へカーブして走ると車窓右側に工業地帯が接近し、聚楽園(しゅうらくえん)に着きます。


 

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聚楽園駅にて。駅名の由来となった聚楽園公園・聚楽園大仏は駅の東側にあります。

 

聚楽園を発車後は左側の風景を丘陵地に阻まれつつ住宅地の中を走り、新日鉄前に着きます。駅名の通り、新日鐵住金の工場が駅の西側にあります。新日鉄前を発車後も住宅地の中を走り、左へカーブすると真新しい高架区間になり、田畑の中を走ります。そして右へカーブすると河和線上り線からの高架橋が常滑線より一段高い位置を走るようになり、大田川(川の名前)を渡ると市街地へ入って太田川に到着します。


 

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太田川駅は重層構造の高架駅で、2階部分には常滑方面・河和方面の全列車と常滑方面から名古屋方面へ向かう列車が、3階部分には河和方面から名古屋方面へ向かう列車が発着します(一部列車は太田川止まりです)。
また、駅前は再開発が進んでいます。

 

太田川を発車すると河和線が左へ分かれ、こちらは国道155号線をオーバーパスして住宅地の中を高架線で走り、尾張横須賀に着きます。


 

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尾張横須賀を発車後は右手に工業地帯を見ながら高架区間で南西へ進み、知多市へと変わると地平区間となり右へカーブして住宅地の中を走ると寺本に着きます。

 

寺本を発車後も住宅地の中を走りますが、左側に丘陵が迫ると国道155号と踏切で交差してから高架区間になります。そして右手に知多市役所や臨海部の工業地帯を見ながら左へカーブすると朝倉に到着します。


 

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朝倉駅にて。海側には工業地帯が広がっていて、伊勢湾を望めません…。

 

朝倉を発車すると地平区間になり、住宅地の中を走ると古見に着きます。


 

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古見を発車後は左手に丘陵地を、右手に住宅地や森を見ながら南西へ走り、長浦に着きますが、右手には防波堤のようなコンクリート造りの築堤が連続しています。以前はここが海岸線だったと思われ、築堤の向こうは工業地帯になっています。また、この付近の風景は内房線の姉ヶ崎~長浦と似ています。現に「長浦」駅がある事も共通していますし…。


 

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長浦を発車後も昔は丘陵地が海へ迫る険しい地形だったと想像できる風景の中を走り、日長に着きます。この区間では長きにわたり線路沿いに防波堤跡が残っています。海岸が埋め立てられなければ綺麗な伊勢湾の風景を眺められたのでしょうね…。

 

日長を発車後は小さな川を渡り、国道155号線(西知多産業道路)をアンダーパスすると左へカーブして海に近い住宅地の中を走り、住宅の間から伊勢湾を少しだけ見て、海水浴場で有名な新舞子に到着します。


 

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新舞子を発車すると引き続き伊勢湾にほど近い住宅地の中を南下し、常滑市へと変わると左へカーブして大野町に着きます。

 

大野町を発車後は矢田川(?)を渡り、昔ながらの住宅地の中を南へ走ります。やがて左側に畑や丘陵地が見えてくると西ノ口に着きます。当駅は空港線開業による輸送力増強に備えるため、空港線開業前の2004年に2面4線・8両対応ホーム化されました。
西ノ口を発車後は右へカーブして田園も混在した住宅地の中を走り、蒲池(かばいけ)に着きます。


 

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蒲池を発車後は左へカーブして、住宅地の中を南南東へ走り、常滑市を代表する企業であるLIXIL(旧・INAX)の工場を右手に見て走ると榎戸(えのきど)に着きます。当駅は榎戸~常滑の高架化の際に一時的に終着駅になった事がある駅です。

 

榎戸を発車後は右へカーブして住宅地の中を走り、高架区間になると左へカーブして多屋に着きます。


 

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多屋を発車後は左手に丘陵地を見て知多横断道路(セントレアライン)をオーバーパスし、右手にLIXILの工場を見て市街地へ入ると常滑線としては終点の常滑に到着します。


 

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常滑駅は島式ホーム2面4線の高架駅です。セントレアへは空港線で2駅です。
以前は終着駅だったので頭端式ホーム2面4線でしたが、空港線の建設により中間駅となる事が決定し、空港線と接続するために高架化されました。
特急以下の全種別が停車しますが、ミュースカイは朝8時台までの名古屋方面列車のみ停車します。


 

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常滑駅にて。中間駅化に伴い、西側の駅ビルは残りましたが東側の駅ビルは解体されました。
駅は市街地にあります。山側(東側)の市街地では陶磁器の窯元が多くみられます。
また、海側には常滑市役所やボートレース常滑などがあります。

  

  
乗り鉄の注意点  

常滑線ではミュースカイ、特急、快速急行、急行、準急、普通の各種別が運転されています。

  

ミュースカイは毎時2本の運転(新鵜沼方面発着、名鉄名古屋発着が1本ずつで、朝夕は名鉄名古屋系統が名鉄岐阜まで延長運転)ですが、神宮前~中部国際空港は一部(朝8時台までの名古屋方面列車)を除きノンストップです。
一部特別車特急は名鉄岐阜~中部国際空港で毎時2本運転されており、常滑線内の主要駅に停車します。尚、深夜に1本のみ中部国際空港発名鉄岐阜行きの全車一般車特急が運転されています。

  

快速急行は朝方に名鉄岐阜・名鉄一宮発中部国際空港行きが数本運転されているだけですが、常滑線内の停車駅は特急と同一です。
急行は朝晩のみの運転で、名古屋方面~中部国際空港の運転です。
準急は犬山線方面~中部国際空港でそれぞれ毎時2本の運転で、停車駅が多いです。太田川~古見では各駅に停車します。
尚、準急以上の優等種別は基本停車駅の他、本来の通過駅の一部に特別停車する列車もあります。

  

昼間帯の普通は太田川~常滑で毎時2本運転で、一部が中部国際空港や金山まで運転されます。

  

また、神宮前~太田川では河和線直通列車も走行するので本数がほぼ倍増します。普通列車の本数も毎時4本になり、急行系の本数も増加します。

  

使用車両は、ミュースカイは2000系4連または8連、特急が2200系6連または1700系-2300系6連ですが、一部列車は岐阜方に3Rの2連が増結されることがあります。
また、河和線直通の全車一般車特急には2扉クロスシート車の5700系、5300系などが使用されます。
快速急行以下の種別は3扉通勤車の3R、6Rが主力です。

  

名鉄名古屋からの特急での所要時間は、神宮前まで6分、太田川まで15分、常滑まで30分、中部国際空港まで35分です。
ちなみに、ミュースカイでの名鉄名古屋~中部国際空港の所要時間は28分(最速)です。

  

  
のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
神宮前駅   名古屋鉄道:名古屋本線  
大江駅   名古屋鉄道:築港線  
太田川駅   名古屋鉄道:河和線  
常滑駅   名古屋鉄道:空港線  
  
(参考:Wikipedia)