西日暮里駅【東京都】(山手線、京浜東北線。2019年ほか訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


 

今回の【駅】コーナーは、
東京都荒川区南西部の市街地に位置する山手線、京浜東北線の駅で、東京メトロ千代田線や日暮里・舎人ライナーとの乗換駅、そして1971年以来49年もの間、山手線で最も新しい駅の座を守り続けてきたものの、その座を2020年3月14日に開業した高輪ゲートウェイ駅に明け渡した
西日暮里駅 (にしにっぽりえき。Nishi-Nippori Station) です。
 
尚、東京メトロ千代田線の西日暮里駅の記事につきましては以前UPいたしました⇒記事はこちら
日暮里・舎人ライナーの西日暮里駅の記事につきましても以前UPいたしました⇒記事はこちら
 
 
駅名
西日暮里駅
 
所在地
東京都荒川区
 
乗車可能路線・系統
JR東日本:山手線京浜東北線  
 
隣の駅
山手線 (JY 08)
上野方・東京方……日暮里駅
池袋方・新宿方……田端駅  
 
京浜東北線 (JK 33)
横浜方・大船方……日暮里駅 
赤羽方・大宮方……田端駅  
 
乗換可能駅
東京メトロ:千代田線……西日暮里駅まで徒歩5分 (乗換改札あり)
東京都交通局:日暮里・舎人ライナー……西日暮里駅まで徒歩8分
 
訪問・撮影時
2019年~2020年
 
 

駅北東側より撮影。南西を望む。
JR線の西日暮里駅は高架駅で、手前(東)から東北本線(宇都宮線)の複々線、東北新幹線の複線、京浜東北線・山手線の複々線、の順で手前から右前方に通る道灌山通り(都道457号線)を跨いでいます。
駅舎は道灌山通りの南側、JR各線の高架下1階に設けられています。出入口はガード東側のスロープ対応出入口(前方の赤いビルの左側)、道灌山通りに面したガード下の中央出入口(階段のみでバリアフリー非対応)、ガード西側(2020年3月21日時点で閉鎖中。バリアフリーは?)の計3ヶ所です。
前方の赤いビルは、地域の飲食店等と連携して地域に新しい学びを提供する地域事業創造拠点「西日暮里スクランブル」です(JR東日本のプレスリリースを引用)。
そして道灌山通り地下には東京メトロ千代田線が走っていて、ガードの直下に西日暮里駅が設置されています。
尚、西日暮里駅に駅前広場は整備されていません。バス停留所は駅西側の道灌山通り沿いや駅東側の日暮里・舎人ライナー高架下(尾久橋通り沿い)にそれぞれ設置されています。
 
 

駅前(東側)の様子です。北東を望む。
後方のガード下に中央出入口が、右側の宇都宮線沿いに東側出入口があります。
手前(南西)~奥(北東)の道路は道灌山通りで、地下に千代田線の西日暮里駅があります。
駅前は市街地で、商店もそれなりに立地していますが。山手線の駅前にしては少々寂しいです。
100mほど先には尾久橋通り(都道58号)との西日暮里五丁目交差点があり、高架で横切るのは日暮里・舎人ライナーで、左側に西日暮里駅があります。
西日暮里駅におけるJR線と日暮里・舎人ライナーの乗換には少々距離があります。この道灌山通りを歩く必要があり、雨の日は必ず傘が必要で便利とは言えません。両路線の乗換は隣の日暮里駅の方が便利です。
また、右側の東側出入口の近辺には居酒屋などの飲食店が立ち並んでいます。
そして、道灌山通りや尾久橋通りを離れると商店は減少して住宅の割合が上がります。オフィスなどの事業所は大通り沿いから外れた場所にも多く立地しています。
 
 

西日暮里駅西側の歩道橋より東(北東)を望む。
手前(南西)~奥(北東)の道路は道灌山通りで、地下を千代田線が通っていて西日暮里駅もあります。
すぐ先にはJR線のガードがあり、ガードの手前右側に西側出入口(2020年3月21日時点で閉鎖中)があり、千代田線の1番出入口(利用可能)が併設されています。
JR線のガードの向こう側には西日暮里駅東側の市街地が広がっています。
そして手前は武蔵野台地で、起伏が大きいです。
 
 

京浜東北線北行4番線ホームより駅前(南西)を望む。
手前(北東)~奥(南西)の道路は道灌山通りで、地下に千代田線の西日暮里駅があります。
JR線の駅舎は道灌山通り左側の高架下に設置されています。
駅西側は武蔵野台地の崖線で、JR線は西日暮里駅平地と台地の境目に設置されています。
そして道灌山通りは結構な坂で武蔵野台地へと登っていきます。
駅を俯瞰した上の写真は正面の歩道橋から撮影しました。
左手前には荒川区立西日暮里公園があり、歩道橋の右前方には進学校で有名な開成中学校・開成高等学校があります。
坂上の武蔵野台地上には、荒川区内では希少な「山の手」の住宅街が広がっていて、一戸建て住宅の割合が高いです。集合住宅は「道灌山」を冠した物件が多く、歴史の浅い「西日暮里」を冠した物件も増加しているもののまだまだ少ないです。そして道灌山通り沿いには商店も見られますが、数は少ないです。
また、駅の南西側には境内の広い寺院が多数立地しており、緑も多いです。
 
 

1階に設置されている改札口の様子です。南東を望む。私の訪問時(2020年3月21日)は工事中でした。
JR線・西日暮里駅において、駅外との改札口は駅舎の東寄りにあるこの1ヶ所です。
後方に道灌山通りガード下に出る中央出入口が、左側に東側出入口(段差なし。バリアフリー対応)が、右側に西側出入口(2020年3月21日時点で閉鎖中)があります。
交通系ICカード『Suica』などに対応の自動改札機が5通路ありますが、幅広通路はありません。右端に有人通路があり、車いすで乗降の場合はこの有人通路を通行する事になります。
改札口の左にはカウンター形式の窓口兼有人通路があります。
改札口の右手前、少し離れた場所には自動券売機・ICカードチャージ機と指定席券売機があります。当駅に『みどりの窓口』はありません(2013年に営業終了)。
トイレ・多機能トイレは改札内にあります。
改札内コンコースと高架の各ホームとの間には階段、上りエスカレーター、エレベーターが設置されています。
そして右後方には「キオスク」があり、その右手にJR東日本系のカフェ「ベックスコーヒーショップ」があります。さらに右には地域の方々が企画するワークショップ等が開催される文化交流拠点「エキラボ niri」があります。「エキラボ niri」と前述の「西日暮里スクランブル」は、JR東日本による「山手線を起点にまちの個性を引き出し、まちや人が有機的につながる心豊かな都市生活空間「東京感動線」を創り上げていく」取り組みの一環として設置されました(JR東日本のプレスリリースを引用)。
また、改札内コンコースには蕎麦屋があり、地下にある千代田線との「東京メトロ線のりかえ専用改札」とを結ぶ階段、上下方向エスカレーターがあります(階段に車いす昇降機設置)。
 
 

地下1階には東京メトロ線のりかえ専用改札が設置されています。東京メトロの管理ですが、自動改札機はJR東日本タイプです。
駅外へ出ずに東京メトロ千代田線と乗換可能ですが、東京メトロ線のきっぷを所持している事が条件で、もし東京メトロ線のきっぷを所持していない、またはICカードの残額が不足している場合は精算・チャージが必要です。但し、自動精算機・チャージ機は設置されておらず、全て両端にある有人窓口での対応となります。窓口上にはJR線の通過連絡運輸(JR線西日暮里以遠~JR線北千住以遠を利用する際に千代田線を経由する場合、両側のJR線運賃が通算される特例。一部の発着駅のみ適用)についての説明書きが掲示されています。
両窓口の間(写真右側に向けて)にはJR東日本仕様の自動改札機が数多く並んでいて、両社間の乗換客の多さを物語っています(写真は少ししか改札機が写っていません)。そして改札の西端(写真左)に「JR有人通路」があり、自動改札機に対応しない乗車券をご利用の際はこの「JR有人通路」を通る必要があります。
東京メトロ線のりかえ専用改札の手前(JR構内)には地上のJR駅コンコースへ向かう階段、上下方向エスカレーターがあります。右端の階段には車いす昇降機が併設されています。
また、改札の前方(メトロ構内)は千代田線の代々木上原方面1番線ホームで、常磐緩行線方面や千代田線綾瀬方面からJR線へはスムーズに乗換可能です。
そして東京メトロ線のりかえ専用改札の先、両側には地下2階綾瀬方面・常磐緩行線方面2番線ホームとを結ぶ幅広の階段が設置されています。方面別でホームの階層が分かれているので乗り間違いに注意しましょう。
 
 

3番線に設置されている山手線の吊下式駅名標です。電照式ですが、バックライトは蛍光灯です。
JR東日本標準のデザインで、下部中央には山手線のラインカラー(黄緑)が表示されています。
駅ナンバリングも併記されています (JY 08)。
また、特定都区市内制度における東京都区内の駅かつ東京山手線の内側にある駅なので、「区」マークと「山」マークの表示があります。
 
 

こちらは4番線に設置されている京浜東北線の駅名標です。反対側は山手線の駅名標です。
下部中央には京浜東北線のラインカラー(スカイブルー)が表示されています。
駅ナンバリングは「JK 33」です。
 
 

西日暮里駅は島式ホーム2面4線の高架構造(写真奥の上野方は地平)で、南南東~北北西方向にホームが伸びています。
 
東側の左ホームは左から1番線(京浜東北線南行大船方面)、2番線(山手線外回り上野・東京方面)の順、
西側の右ホームは左から3番線(山手線内回り田端・池袋方面)、4番線(京浜東北線北行赤羽方面)の順となっています。
また、1番線の左側(東)には東北新幹線が並走しており、さらに左には東北本線(宇都宮線)の複々線が並走していて、計10本の線路が並んでいます。尚、当駅北側で東北本線は東へ離れていきます。
 
ホーム有効長は全番線とも山手線の編成長と同じ11両分ありますが、ホームドアは内側の2・3番線(山手線)には11両分設置されているものの、外側の1・4番線(京浜東北線)は京浜東北線の編成長と同じ10両分しか設置されておらず、残り1両分には簡素な落下防止柵が設置されているため、1・4番線は京浜東北線しか客扱いできません。尚、山手線の2・3番線は京浜東北線の列車も客扱い可能です。
ホーム幅は狭くありませんが、約10万人の乗車人員を誇る駅にしては狭いかもしれません。中央部が広いです。
上屋はホームの端から端まで設置されています。
各ホームにはベンチ、飲料自動販売機が設置されています。
 
ちなみに発車メロディーは、
1番線(京浜東北線南行)…………「SF-3 (教会の見える駅)」
2番線(山手線外回り)…………「せせらぎ (鐘強調)」
3番線(山手線内回り)………「春 (強調トレモロ)」
4番線(京浜東北線北行)………「春 New Ver.」
です。
 
写真は東側の1・2番線ホームより上野方・東京方(南)を望む。
 
 

3・4番線より上野方・東京方・品川方・大船方を望む。
右から京浜東北線北行、山手線内回り、山手線外回り、京浜東北線南行の順で、山手線と京浜東北線は方向別複々線の形です。さらに左には東北新幹線と東北本線【宇都宮線】が並走しています。
右手の丘陵上には西日暮里公園と日暮里台緑地があります。
この先、地平区間になり、平地と武蔵野台地の間を南南東へと走ります。東北新幹線が地下トンネル(第2上野トンネル)へ向けて下り勾配になるとすぐに左から常磐線(常磐快速線)と京成本線がこちらに寄り添い、日暮里駅へと至ります。
西日暮里駅と日暮里駅との駅間距離は0.5kmと短く、肉眼で日暮里駅ホームの一部を確認できます。
尚、日暮里駅では常磐線快速、京成本線、日暮里・舎人ライナーと乗換可能です。
 
 

1・2番線より田端方・池袋方・大宮方を望む。
左から京浜東北線北行、山手線内回り、山手線外回り、京浜東北線南行の順で、山手線と京浜東北線は方向別複々線の形です。さらに右には東北新幹線が並走しますが、東北本線【宇都宮線】は右へカーブしてこちらから離れていきます。
この先、下り勾配で左へカーブしながら地平区間になり、平地と武蔵野台地の境界を北西へ走ります。その間、右手の東北新幹線は車両基地・東京新幹線車両センターへの出入庫線が地上に下りると同時に右から常磐線貨物支線(田端貨物線)が東北新幹線の東側に寄り添うと田端駅へと至ります。田端駅より先、山手線と京浜東北線は行先が分かれますので乗り間違えないよう注意が必要です。
 
 
あとがき
私がJR線の西日暮里駅で下車(乗車)したのは、2013年以降何度かあります。そのほとんどが東京メトロ千代田線との乗換のためですが、2019年以降は実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で訪問しました。高輪ゲートウェイ駅が開業するまでは山手線で最も新しい駅でしたが、開業が半世紀近く前という事もあり新しさは感じませんでしたw また、駅前はそれなりに発展しているものの駅の歴史が浅いだけあり他の駅と比較してやや物足りず、発展途上の面も感じました。
 
新宿駅からですと山手線外回り(池袋方面)に乗り当駅下車です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り終点の東京駅まで行き、山手線内回り(上野方面)に乗り換えて当駅下車です。京浜東北線は昼間帯の電車が全て快速となり、当駅を通過するので要注意です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、改札外に売店「KIOSK」が、改札内にコンビニ「NewDays」があり、駅前にもコンビニが複数あります。飲食店も駅構内の蕎麦屋(改札内)、カフェ(改札外)をはじめ、駅前にはチェーン店を含めて多数あります。チェーン店は「吉野家」「松屋」「マクドナルド」「ココイチ」「日高屋」「餃子の王将」「ガスト」があります。事前に用意しなくても大丈夫でしょう。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。山手線、京浜東北線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は西日暮里駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR東日本のHP、日本経済新聞のHP、Google地図、Wikipedia)