高速長田駅【兵庫県】(阪神神戸高速線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
兵庫県神戸市長田区の下町感漂う市街地にある阪神神戸高速線の地下駅で、神戸市営地下鉄西神・山手線との乗換駅でもあり、長田区役所への最寄駅かつ阪神における長田神社への最寄駅でもある、
高速長田駅 (こうそくながたえき。Kosoku-Nagata Station) です。
 
 
駅名
高速長田駅 【副駅名:長田神社前】 (HS 38)
 
所在地
兵庫県神戸市長田区
 
乗車可能路線
阪神電気鉄道:神戸高速線 
(※) 当駅を含む阪神神戸高速線(元町~西代)区間は神戸高速鉄道が第三種鉄道事業者で、「東西線」として施設を所有しています。
 
隣の駅
元町方……大開駅  
西代方……西代駅  
 

乗換可能駅

神戸市営地下鉄:西神・山手線……長田駅 (長田神社前) まで徒歩6分  

 


訪問・撮影時
2019年5月
 
 

高速長田駅の北出入口です。南方を望む。
すぐ南側(写真奥)に長田交差点があり、左~右を通る広い道路の地下に高速長田駅の駅舎とホームがあります。
長田交差点の三方(北側、西側、南側)に出入口があります。西側と南側の出入口は「コメダ珈琲店」が入っているビルの1階にあります。
写真右奥の時計のある建物の左側のビルに南出入口があります。
また、左側には実質的な駅ビルである「高速長田ステーションビル」があり、その1階にも出入口(北出入口)があります。
 
 

北出入口近くより長田交差点西方を望む。
背後に東出入口があります。そして交差点右奥には西出入口が、左奥には南出入口があります。
手前~奥を通る広い道路の地下に高速長田駅があります。この道路には阪神神戸高速線の前身にあたる神戸高速鉄道東西線が開業する1968年まで山陽電気鉄道本線の併用軌道が通っていました。奥(西)が西代駅方面です。
また、右奥の西出入口のすぐ向こう側には高校野球の甲子園出場経験があるものの近年は不振にあえいでいる私立神戸村野工業高等学校があります。
 
 

南出入口近くより長田交差点北方を望む。正面が長田交差点です。
左手前に南出入口が、左奥に西出入口が、右奥に北出入口と東出入口があります。
交差点の奥には大鳥居があり、長田神社への参道になります。駅周辺は市街地で商店街が形成されていますが、阪神・淡路大震災以降は活気に欠ける印象です。
また、大鳥居の手前の長田神社南交差点で大通りが右へ分岐していて、交差点から大通りにかけての地下に神戸市営地下鉄西神・山手線の長田駅があります。高速長田駅と長田駅は改札外地下通路でも結ばれていて乗換可能です。
ちなみに長田神社へは大鳥居から北へ約600mで、近くもなく遠くもない距離です。そして約800m北西には県内屈指の公立進学校である兵庫県立長田高等学校があります。
 
 

東出入口近くより長田交差点東方を望む。背後に東出入口があります。
こちらも1968年まで山陽電気鉄道本線の併用軌道が通っていて、国鉄兵庫駅前にあった電鉄兵庫駅まで線路が延びていました。中途半端な位置のターミナル駅でしたが、神戸高速鉄道開業に伴い、念願だった新開地や三宮への乗り入れを果たしました。
 
 

西コンコースにある改札口(西出口)の様子です。地下鉄の長田駅は左側(北側)にある地下通路を通ってアクセスします。
有人駅ですが、駅員不在の時間帯があるようで、改札内外にインターホンがあります。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が並んでいて、右端は有人通路です。
改札口の右手前には自動券売機があります。通常のトイレは改札内にありますが、多機能トイレは後述の東側改札内にあります。
また、改札階と各ホームは階段のみで結ばれていて、エレベーター後述の東側改札内になります。
 
 

2009年に新設された、東コンコースにあるバリアフリー対応の改札口(東出口)の様子です。駅員無配置で、インターホンがあります。
交通系ICカード『PiTaPa』などに対応の自動改札機が2通路あります。右側の通路は車いす対応で幅広です。
改札口の右手前には自動券売機があります。
改札前には小さな画面の発車標が設置されています。トイレ、多機能トイレは改札内にあります。
また、改札口と各ホームを結ぶ階段、エレベーターが設置されています。
尚、東出口と西出口の間は改札外地下通路でつながっています。そして地下通路でつながっている交差点北側の高速長田ステーションビル内にあるエレベーターを利用して地上との間を行き来できます。
 
 

ホーム側壁に取り付けられている高速長田駅の駅名標です。電照式です。
かつては神戸高速鉄道仕様でしたが、2010年に運営が阪神に移管され、駅名標も阪神仕様に変更されました。
駅ナンバリングも表示されています (HS 38)。
 
 

高速長田駅は相対式ホーム2面2線の地下構造で、6両対応です。緩やかにカーブしています。
左が1番線で上り新開地・神戸三宮・梅田方面(阪神、阪急とも)、右が2番線で下り西代・山陽姫路方面です。
各ホームにはベンチが設置されています。
写真は元町方・梅田方を望む。
 
 

西代方を望む。
現在は山陽電鉄の板宿駅の先まで地下区間が続きますが、1968年の開業時から阪神淡路大震災発生時の1995年1月17日まではすぐ先の西代駅の手前で地上に顔を出していました。乗車中に左を見ていると、しばらくして地下空間が広くなる箇所がありますが、これが地上へ上がっていた旧線跡です。現在線は地下区間をそのまま南西へ進み、西代駅へと至ります。
 
一方、元町方は国道28号線の地下を北東へ進み、兵庫区にある大開駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が高速長田駅で下車(乗車)したのは1999年以降、2001年、2008年、2019年の計3度です。2001年は神戸高速鉄道線と神戸市営地下鉄の乗換のため、2008年は付近を走っていた山陽電鉄本線の廃線跡を探訪した際に、そして2019年は兵庫県の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。駅はリニューアルされているものの昭和の雰囲気を色濃く残した古い地下駅です。駅前は市街地で、人通りはそこそこ多かったです。
 
東京からですと東海道・山陽新幹線で新神戸駅まで行き、神戸市営地下鉄西神・山手線の西神中央方面に乗り換えて長田駅で下車。南側地下に高速長田駅があり、改札外の地下通路で連絡しています。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと梅田駅から阪神本線の直通特急または阪神特急(須磨浦公園行きor東須磨行き)にご乗車になり当駅下車。途中の新開地駅までは阪急線も利用可能です。余裕で日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、コンビニが駅前にあり、スーパーは駅南側に「ライフ」が、北側の長田神社近くに「グルメシティ」がありますが、意外にも駅前に気軽に入れる飲食店は多くありません。徒歩圏内のチェーン店は「コメダ珈琲店」「CoCo壱番屋」「無添くら寿司」「吉野家」「スシロー」くらいでしょうか。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
東京からの到達難易度はやや高いですが、阪神神戸高速線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は高速長田駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:阪神電気鉄道のHP、地理院地図、Google地図、Wikipedia)