王子駅前停留場 (王子駅前駅)【東京都】(都電荒川線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
東京都北区中心部の市街地に位置する路面電車・都電荒川線【愛称:東京さくらトラム】の主要電停・主要駅で、JR京浜東北線、東京メトロ南北線との乗換駅でもある
王子駅前停留場 (おうじえきまえていりゅうじょう。Oji-ekimae Station) です。
 
尚、JR京浜東北線、東京メトロ南北線の王子駅の記事につきましては以前UPいたしました。
⇒JR線・王子駅の記事はこちら
⇒東京メトロ・王子駅の記事はこちら
 
 
電停名 (駅名)
王子駅前停留場 (SA 16)
(※) 記事内では「王子駅前駅」「王子駅前電停」と表記する場合があります。
 
所在地
東京都北区
 
乗車可能路線
東京都交通局:都電荒川線【愛称:東京さくらトラム】
 
隣の停留場 (電停・駅)
三ノ輪橋方……栄町停留場
早稲田方………飛鳥山停留場
 
乗換可能駅
JR東日本:京浜東北線……王子駅まで徒歩3分
東京メトロ:南北線………王子駅まで徒歩7分
飛鳥山公園モノレール【あすかパークレール】 

……飛鳥山公園入口駅まで徒歩3分 (路線記事に駅情報あり)

  
訪問・撮影時
2019年11月
 
 

JR線・王子駅北口前の歩道橋より南(南東)を望む。
見づらいですが、正面に王子駅前駅があります。
都電荒川線は写真奥からやって来て、王子駅前駅を発車すると左(写真右)へカーブして左右方向(北東~南西)を走る明治通り(国道122号)の道路中央へと入り、JR線・王子駅をくぐって飛鳥山へと向かいます。
右側にはJR京浜東北線・東北本線(宇都宮線)・東北貨物線(湘南新宿ライン)のガードがあり、都電とJR線の間の上空には東北新幹線の高架橋が並走しています。
都電の王子駅前駅は明治通りの南側、JR線(右)と石神井川(左)に挟まれた専用軌道区間上にホームが設置されています。
左が三ノ輪橋方面ホームで出入口は明治通りに面していて、右が早稲田方面ホームでホームが新幹線の高架下にあり、出入口は都電とJR線の間を通る道路に面して設置されています。
また、右側の歩道橋で王子駅前駅とJR線・王子駅北口を結んでいます。JR線につきましては明治通りのガード下南側(写真右)にも中央口があり、都電とJRの乗換は中央口利用が最も便利です(エレベーターもあり、バリアフリーに対応しています)。また、明治通りを東(写真左外)へ進むとすぐの場所に東京メトロ南北線の1番出入口があります。
尚、都電は写真の地点で専用軌道区間(写真奥・三ノ輪橋方)から併用軌道区間(写真右・早稲田方)へと変わります。電車・自動車とも信号機があり、併用軌道区間への電車の進入(その逆も)に対応しています。ちなみに王子駅前~飛鳥山の併用軌道区間は軌道敷に自動車進入可能(二輪を除く)となっていて、全国的に見ても珍しいです(かつては名鉄岐阜市内線が軌道敷を自動車が走行可能でした)。なので、交通状況によりこの併用軌道区間を抜けるのに予想外に時間を要する事があります。
 
 

こちらは早稲田方面ホームの出入口です。南東を望む。上写真の歩道橋を降りた地点近くが撮影地点です。
ラッシュ時や日中は有人改札業務(臨時改札)が行われますが、この時間帯は入口が北端(早稲田寄り)の1ヶ所に限定されます(無人時間帯は車内精算のため全出入口にて入場可能)。一方、出口は南側に限定されていて(奥へ続く道路に面した3ヶ所(段差あり)と一番奥(三ノ輪橋寄り)にあるスロープ出入口)、ホーム上の乗車エリアと降車エリアの間は三角コーンで仕切られています。
入口のスロープ前には駅員がいて、可動式の運賃箱(車内と同じタイプ)を置いています。入場時にここで運賃を支払ってホームへ向かい、乗車時は精算なしでそのまま車内に入る方式になっていますので、乗客が多くてもスムーズに車内に入れます(無人時間帯は他の駅と同じく車内精算となります)。
 
また、写真奥へ続く道路は都電とJR線(右側)の間を通っています。背後左に駅員詰所と北口への歩道橋があり、さらに後方に明治通りが横切っていて、JR線のガード下中央口があります。
そして道路左側の歩道沿いに早稲田方面ホームと全ての出入口があります。ホームは東北新幹線の高架橋に覆われています。この道路を150mほど進むとJR線の南口に到達します。
尚、王子駅前駅には独自の駅前広場がありません。JR線の北口前と南口近く(都電の東側。首都高速中央環状線(C2)の飛鳥山トンネル上)に整備されています。羽田空港行きリムジンバスと一部の夜行バスが南口側に発着しますが、一般の路線バス(都営など)をはじめほぼ全ての路線バス(高速、夜行を含む)が北口側(駅前広場、明治通り上、北本通り上)に発着します。
 
 

こちらは早稲田方面ホームの南側出口です。北西を望む。
柵には臨時改札実施時は出口専用である旨の掲示が結束バンドで取り付けられています。無人時間帯は入口としても利用できます。
左が早稲田方面ホーム、右が三ノ輪橋方面ホームですが、三ノ輪橋方面はホームの背後に石神井川が流れており南側に道路が存在しないため、南側の出入口は設置されていません。
また、写真奥へ続く道路は都電とJR線(左側)の間を通っています。道路右側の歩道沿いに早稲田方面ホームと全ての出入口があります。ホームは東北新幹線の高架橋に覆われています。この道路を150mほど進むと明治通りとの交差点に到達し、左側のガード下に中央口があります。交差点手前右側には北口へ向かう歩道橋があります。
 
 

こちらは三ノ輪橋方面ホームの出入口です。南東を望む。
三ノ輪橋方面ホームの出入口は、前述のように左側を石神井川が流れている事もあり北側に位置するこの1ヶ所のみです。
手前を東西方向に通る明治通りの南側歩道に面して出入口が設置されていてます。
右側には早稲田方面ホームやJR線・中央口ですが都電と平面交差しますが、踏切は存在せず交通信号で制御されているので走行する電車に注意が必要です。左側には東京メトロ南北線の1番出入口があります。
そして右側は早稲田方面ホームで、駅員詰所や北口への歩道橋、ホームを覆う形の東北新幹線高架橋を確認できます。
 
 

上写真の地点より少し進みました。
この地点にホームがありますが、普段は一番奥(三ノ輪橋方)に電車が発着します。
タイル面とアスファルト面の間では時間帯により臨時改札口があり、駅員が配置されています。可動式の運賃箱を置いて改札を行っています。ちなみに三ノ輪橋方面ホームの出入口は1ヶ所なので出場時もここを通る事になり、乗車客と降車客の動線が交錯します(出場時は精算の必要なし)。
臨時改札から乗り場まで結構距離があります。乗車待ちの列が長くなるのも一因でしょうが、ホーム中央に渡り線があり、そこに停車できないのと渡り線を使用する折り返し列車をスムーズに転線・客扱いできるようにするのが最大の要因でしょうね。
そして右側は早稲田方面ホームで、駅員詰所やホームを覆う形の東北新幹線高架橋、さらに右には京浜東北線の高架ホームや飛鳥山公園の森を確認できます。
 
 

駅前の様子です。北を望む。
左背後に三ノ輪橋方面ホームへの出入口があり、背後方向(王子駅前駅)~左方向(明治通り)にかけて都電の線路がカーブを描いています。
正面を左右方向に明治通りが横切っており、その左前方にJR線の王子駅北口、駅前広場(バスターミナル)があります。
手前右側の明治通り沿いには東京メトロ南北線・王子駅の1番出入口があります。
王子駅前は北区の中心部で、多くの商店が立地して賑わっています。
正面奥に見える高層ビルは北区の複合施設「北とぴあ」です。ホールが併設されていて「北とぴあ国際音楽祭」などコンサートも行われます。また、最上階の17階には展望ロビーがあり、周囲を一望できます。
また、写真右側外(東)の南北線1番出入口前には複合レジャー施設「サンスクエア」があり、ボウリング場、テニスコート、フットサル場、ゴルフ練習場、バッティングセンターといったスポーツ施設のほか、飲食店(マクドナルド、ミライザカなど)、スーパー(東武ストア王子店)などの店舗が入居しています。
「サンスクエア」より東側にはレトロな雰囲気の商店街(柳小路商店会)があります。
そして左側にはJR線のガードがあり、高架下に京浜東北線の中央口があります。ガードを抜けると正面に飛鳥山公園がありますが、結構高低差があります。公園は丘の上に広がっていますが、バリアフリー対応のためにスロープカー「飛鳥山公園モノレール【愛称:あすかパークレール】」(無料。運行時間帯は日中のみ。運行日・運行時刻は要確認)が設置されています。
尚、王子駅周辺には集合住宅が複数ありますが、一戸建て住宅はほとんど見られません。
 
 

早稲田方面ホームの駅名標です。
時刻表、路線図、周辺地図、運賃表と一体になっています。
ちなみに現在の都電の運賃は一律大人170円 (IC 168円) 、小人80円 (IC 84円) です。
路線図の部分には「都電荒川線」より「東京さくらトラム」の方が先に書かれています。
また、駅ナンバリングも併記されています (SA 16)。
ナンバリングの英文字も「東京さくらトラム」の「さ (SA)」となっています。
ちなみに都電荒川線で駅ナンバリングが導入されたのは2017年と、都内の路線では相当遅い方です。
そして「東京さくらトラム」の愛称は浸透しているのでしょうか? 荒川区では「荒川」が消えた事や薔薇ではなく桜が愛称に入った事に反対意見もあるかもしれませんが…。
尚、都電荒川線の停留所(駅)は30あり、三ノ輪橋から数えて当駅(16駅目)と東隣の栄町駅(15駅目)が中間地点に当たります。
 
 

王子駅前駅は相対式ホーム2面2線の構造で、他の多くの都電駅とは違い、変則的ではあるもののホームはちゃんと相対しています。南東~北西方向にホームが設置されています。
右側(西)が早稲田方面ホーム、左側(東)が三ノ輪橋方面ホームです。ちなみに番線は設定されていません。
乗降客が多い事から、各ホームとも幅が広くなっていて、線路沿いには転落防止用の柵が設置されています。
上屋は各ホームとも全体に設置されていますが、スロープ部には屋根がありませんので要注意です。
 
早稲田方面ホームの有効長は2両分で、電車は原則として前方(手前側。早稲田寄り)に停車します。乗降に手間取ったり信号待ち、トラブル発生のため電車が発車できない場合は後方にも電車が停車して客扱い可能です。
また、臨時改札実施時間帯は前寄り(手前側)の乗車口と後寄り(奥)の降車口の間のホーム上に三角コーンが置かれていて、乗降分離がなされています。撮影地点の後方には臨時改札口が置かれます。
ホーム三ノ輪橋方(奥)にはベンチが設置されています。
出入口は北側(後方。スロープあり。臨時改札実施時は入口専用)と南側(前方。スロープあり。臨時改札実施時は出口専用)の両端2ヶ所の他にホーム三ノ輪橋寄りから直接西側を並行する道路に出られる出入口(後方。階段のみ。臨時改札実施時は出口専用)が設置されています。北側は京浜東北線の中央口、北口と南北線の王子駅、飛鳥山公園、北区役所、「北とぴあ」方面、南側は京浜東北線の南口、栄町方面です。
写真は三ノ輪橋方を望む。
 

 

こちらは三ノ輪橋方面ホームより早稲田方を望む。
右側(東)が三ノ輪橋方面ホーム、左側(西)が早稲田方面ホームです。
三ノ輪橋方面ホームは早稲田方面ホームより長いですが、実際に車両が停車できるのは手前側(三ノ輪橋方)1両分と出入口手前(早稲田方)の1両分、計2両分で早稲田方面ホームと同じです。ホーム中央に早稲田方面から三ノ輪橋方面への片渡り線(早朝・深夜に運転される三ノ輪橋方面からの当駅折り返し電車が使用)があるため停車できず、その関係で三ノ輪橋方に2両分の長さを確保できなかったのでやむを得ず(?)早稲田方の離れた位置に2両目のホームが設置されたと思われます。
三ノ輪橋方面ホームは出入口が1ヶ所しかない関係で、臨時改札実施時も乗降で動線が分離されていません。右前方の2両目ホーム手前に臨時改札口が置かれます。
ホーム中央部(渡り線の部分)にはベンチが、三ノ輪橋寄りと出入口スロープ部には飲料自動販売機が設置されています。
出入口は北側(早稲田方。写真右奥)の1ヶ所のみです。JR線の南口方面へは都電を渡って西側(早稲田方面ホーム側)へ回らなければなりません。
 
 

早稲田方面ホームより三ノ輪橋方を望む。
右側の早稲田方面ホーム先端には南側への出入口(臨時改札実施時は出口専用)が、左側の三ノ輪橋方面ホーム先端には係員詰所があります。
また、こちら側にも早稲田方面から三ノ輪橋方面への片渡り線があります。当駅終着後に回送で荒川車庫に引き上げる電車が使用するのでしょうか?
この先、JR京浜東北線や東北新幹線と並走して南東へ走ります。途中、右手にJR線・王子駅の南口が見えます。しばらく走ると左へカーブしてJR線と離れ、閑静な住宅街の中を東へ走るようになると栄町駅へと至ります。
 
 

三ノ輪橋方面ホームより早稲田方を望む。ホーム端に出入口があり、その先を明治通りが横切っています。
この先、左へ曲がって明治通り中央部へと進み、併用軌道区間を走るようになります。歩道橋の先に電車用の交通信号が設置されています。
併用軌道区間になるとJR線のガードをくぐります。ガードを抜けると今度は急勾配となり、左手にさらに急勾配を登る「あすかパークレール」や飛鳥山公園を見て、左へカーブしながら坂を上ります。坂を上りきると左手に飛鳥山公園を見て引き続き明治通り上を南南東へ走りますが、歩道橋をくぐった先にある飛鳥山交差点を過ぎると右へ曲がって併用軌道区間から専用軌道区間に変わり、すぐに飛鳥山駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が王子駅前電停で下車(乗車)したのは意外にも2019年の1度きりです。それ以前の都電乗車機会はほぼ毎回全線通しで乗車していたので…。実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車しました。主要駅なので駅員が配置されていて、多くの乗降客で賑わっていました。
 
新宿駅からですと山手線外回り(池袋方面)に乗車して大塚駅で下車。駅前に発着する都電荒川線の三ノ輪橋行きに乗車して当電停下車です。または山手線外回りで田端駅まで行き、京浜東北線北行に乗り換えて王子駅下車すぐです。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り東京駅へ。京浜東北線北行(大宮方面)に乗り換えて王子駅下車すぐです。都電で当駅入りされたい場合は品川駅または東京駅から山手線で大塚駅まで行き、駅前に発着する都電荒川線の三ノ輪橋行きor荒川車庫前行きに乗り換えて当停留場下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅近くにコンビニが複数あります。一方、飲食店も駅の東側と北側を中心にチェーン店を含めて多数あります。事前に用意しなくても大丈夫です。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。都電荒川線を乗り鉄される際は、ぜひ一度は王子駅前電停でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:東京都交通局のHP、Google地図、Wikipedia)