王子駅【東京都】(京浜東北線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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今回の【駅】コーナーは、
東京都北区南部の市街地にある京浜東北線の駅で、都電荒川線【愛称:東京さくらトラム】や東京メトロ南北線との乗換駅、そして飛鳥山公園や北区役所、北区の複合高層ビル「北とぴあ」への最寄駅で北区の行政の中心地に位置する駅、
王子駅 (おうじえき。Oji Station) です。
 
尚、東京メトロ南北線の王子駅の記事につきましては以前UPいたしました⇒記事はこちら
そして、都電荒川線の王子駅前駅の記事につきましては後日UP予定です⇒記事はこちら
 
 
駅名
王子駅 (JK 36)
 
所在地
東京都北区
 
乗車可能路線・系統
JR東日本:京浜東北線
(※) 正式路線名称は「東北本線」です。
 
隣の駅
大船方・横浜方……上中里駅
赤羽方・大宮方……東十条駅 
 
乗換可能駅
東京都交通局:都電荒川線【愛称:東京さくらトラム】……王子駅前停留場まで徒歩3分
東京メトロ:南北線……王子駅まで徒歩6分

飛鳥山公園モノレール【あすかパークレール】 

……飛鳥山公園入口駅まで徒歩6分 (路線記事に駅情報あり)

 
訪問・撮影時
2019年9月
 
 

王子駅の正面口に相当する北口です。東側に面しています。西を望む。王子駅は築堤高架駅で、全改札口ともJR線の高架下にあります。
北口は東北新幹線高架橋下に出入口があり、京浜東北線高架下へと続いています。北口出入口右側には東京メトロ南北線王子駅の3番出入口があります。
駅前(東側)には大きな駅前広場があり、バスターミナルとタクシー乗り場が併設されています。
 
 

北口駅前の様子です。北側を望む。左側に北口と駅前広場があります。
駅から北方向や北東方向に市街地が形成されており、商店・飲食店が多いです。
写真奥方向に17階建ての高層ビルがありますが、これは北区の複合施設「北とぴあ」です。ホールがあり、「北とぴあ国際音楽祭」などコンサートも行われます。
また、最上階の17階には展望ロビーがあり、周囲を一望できます。
 
そして、写真右背後には明治通りが北東方向に通っており、その東側一帯は国立印刷局王子工場となっています。
駅から離れると住宅街になります。
 
 

こちらは北口の西側出入口に相当する親水公園口です。改札外コンコースは北口と共用です。
裏口的な雰囲気が感じられます。駅前広場は整備されていません。
ちなみに親水公園口から入っても北口(駅東側)へ抜けられますが自転車通行不可となっています。
少し北側(写真左)には東西自由通路(王子カルチャーロードギャラリー併設)があり、自転車は降りた状態で通行可能です。
 
 

親水公園口駅前の様子です。西を望む。
写真の小川は石神井川の旧流路で、渓谷(音無渓谷)になっていて、現在は音無親水公園となっています。石神井川は過去にこの音無渓谷でたびたび水害を起こしてきた事から、飛鳥山公園の地下から王子駅南東側へ抜ける飛鳥山分水路が1969年に完成し、石神井川の本流はそちらへと移行しました。現在、音無親水公園では汲み上げた地下水が流されています。
また、写真奥の林は王子神社の境内です。
そして、右側(北西側)へ向かう狭い道路沿いには商店街が形成されています。その先には住宅街がありますが、武蔵野台地へ向かう部分には坂道が存在します。
 
 

北口改札の様子です。1階にあります。右側の通路を奥へ進むと親水公園口です。
所狭しと2方向に交通系ICカード『Suica』などに対応の自動改札機が並んでおり、左端は有人通路です。
改札機と離れた写真右手前に自動券売機と指定席券売機、そして『みどりの窓口(7:00~21:00)』があります。
改札内には通常のトイレのみがあります。
そして改札内コンコースと高架のホーム階との間は階段、エスカレーター(上下方向)で結ばれていますが、エレベーターは中央改札内にしかありませんのでご注意下さい。
尚、改札外の写真左手前に売店「キオスク」が、改札内1階にはJR東日本系のコンビニ「ニューデイズ」があります。
 
 

こちらは中央口(西側)です。東を望む。
左側を通る明治通り(国道122号線)の南側歩道の高架下トンネル内に中央口改札があります。
明治通り中央には都電荒川線【愛称:東京さくらトラム】の線路が敷設されています。
中央口西側に駅前広場は整備されていません。
 
 

中央口駅前(西側)の様子です。背後に中央口が、右側の道路は都電荒川線も走る明治通りで、この先急な上り勾配になっています。
正面から左側にかけては飛鳥山公園がありますが近道ルートは階段しかなく、明治通りを迂回するにしても急坂かつ遠回りになるので、王子駅前と丘の頂上にある飛鳥山公園とを結ぶスロープカー(飛鳥山公園モノレール)・「あすかパークレール(愛称:アスカルゴ)」が運行しています。バリアフリー対応で料金不要ですが、運休日があり運行時間も限定されていますので事前にご確認下さい。
 
そして、正面に「さくら新道」の看板がありますが、これは左側のJR線と飛鳥山公園の間にある古くからの飲食店街の名称です。かつては多くの飲食店がありましたが、2012年に火災が発生して大部分が焼失し、現在は1軒しか営業していないようです。
 
 

こちらは中央口(東側)です。西を望む。
右側を通る明治通り(国道122号線)の南側歩道の高架下トンネル内に中央口改札があります。
明治通り中央には都電荒川線【愛称:東京さくらトラム】の線路が敷設されています。そして都電荒川線が写真手前でカーブして中央口に通じる歩道を横切ります。左手には王子駅前停留場があります。さらに手前側には東京メトロ南北線駅の1番出入口があります。
中央口東側にも駅前広場は整備されていません。
 
また、中央口東側も市街地です。すぐ近くに商業施設「サンスクエア」があり、その向こう側は前述の国立印刷局王子工場です。
 
 

中央口改札の様子です。高架下1階にあります。ガード下にあるため薄暗いです。右が西側、左が東側です。
所狭しと交通系ICカード『Suica』などに対応の自動改札機が並んでおり、右端は有人通路です。
改札口の左手前には自動券売機がありますが、指定席券売機と『みどりの窓口』はありません。
改札内には多機能トイレのみがあります。
そして改札内コンコースと高架のホーム階との間は階段とエレベーターで結ばれています。
尚、中央口構内には売店・コンビニはありません。ご注意下さい。
 
 

こちらは南口(東側)です。西を望む。
南口も高架下に設置されています。王子の中心市街地から外れており閑散としています。
手前には都電荒川線の踏切があり、その上空に東北新幹線の高架橋があります。
また、西側にも出入口があり、その先の跨線橋で東北本線(宇都宮線)と東北貨物線(湘南新宿ライン)を渡ると飛鳥山公園へと至ります。
 
 

南口(東側)駅前の様子です。東を望む。
背後に南口があり、正面に都電荒川線の踏切があります。その先にロータリーを有する駅前広場があり、バス停留所も併設されています。
駅前広場の先にあるビルのような建物は首都高速中央環状線 (C2) の飛鳥山換気所で、換気所や駅前広場の地下、そして南口北側や飛鳥山公園の地下に首都高が通っています。そして首都高の左側には石神井川が流れています。
南口周辺は閑静な住宅街となっていて、一戸建て住宅も多いです。商店は少ないです。
 
 

南口改札の様子です。高架下の中2階にあります。右が東側、左が西側です。
駅員無配置で、インターホンとカメラが設置されています。
交通系ICカード『Suica』などに対応の自動改札機が3通路あり、右端はインターホン対応通路です。
改札口の右手前には自動券売機がありますが、指定席券売機と『みどりの窓口』はありません。
改札内には通常のトイレのみがあります。
そして改札内コンコースと高架のホーム階との間は階段のみで結ばれていて、バリアフリー非対応です。
尚、南口構内にも売店・コンビニはありません。ご注意下さい。
 
 

吊下式の駅名標です。電照式で、光源はLEDです。かなり横長のタイプです。
JR東日本の標準デザインで、下部には京浜東北線のラインカラー(スカイブルー)が使用されています。
駅ナンバリングも併記されています (JK 36)。
そして、特定都区市内制度における東京都区内の駅なので、「区」マークの表示があります。
 
 

王子駅は10両対応の島式ホーム1面2線の築堤高架構造で、南東~北西方向にホームが延びています。
右が1番線(北行大宮方面、左が2番線(南行大船方面)です。
ホームドアが設置されており、上屋はほぼ10両分設置されています(大船方の一部が上屋無しになっています)。
また、ホームの右側(西側)には東北本線(宇都宮線・高崎線)と東北貨物線(湘南新宿ライン)の線路が並行していますが当駅にホームは設置されていません。そしてホームの左側(東側)には貨物線だった北王子線(正式には東北本線貨物支線)の廃線跡(単線非電化)のレールが残っています。さらに左側には東北新幹線の高架橋があり、その地平部に都電荒川線が通っています。
そしてホームにはベンチ、飲料自動販売機、冷暖房完備の待合室が設置されています。
さらに王子駅は乗降客が多い事から、ホーム中ほどに売店「KIOSK」があります。
大宮方(手前側)のホーム端には北口への階段、ESが、中央より大宮寄りには中央口への階段、EVが、そして大船方(奥)のホーム端近くには南口への階段がそれぞれ設置されています。
 
ちなみに発車メロディーは1番線が「シンコペーション」、2番線が「Mellow time」です。
 
写真は東京方・大船方を望む。
 
 

東京方・大船方を望む。
王子駅の時点で右から東北貨物線の複線、東北本線列車線(宇都宮線)の複線、京浜東北線の順となっていて、左には草むした北王子線の廃線跡があります。左は東北新幹線の高架橋で、右側の改札外跨線橋は宇都宮線と東北貨物線を跨いでいて、その先(右~右奥)に飛鳥山公園があります。
 
この先、右へカーブして宇都宮線と東北貨物線をオーバークロスしますが、それと同時に宇都宮線が左へカーブして京浜東北線など各線と離れ、尾久駅へと向かいます(別名・尾久支線)。こちらの京浜東北線は残った路線群の一番西端へと回り、西から京浜東北線、東北貨物線、北王子線の廃線跡、東北新幹線の順となって並走を続けます。そして下り勾配になり、他路線と同じ高度になると上中里駅へと至ります。その手前で東北貨物線から左へ分岐して東北新幹線の左(北東)にある田端信号場駅(貨物駅)へと向かう線路があり、北王子線は田端信号場駅が起点駅でした。
 
 

赤羽方・大宮方を望む。ホーム端に北口への階段、エスカレーターがあります。
左から東北貨物線の複線、宇都宮線の複線、京浜東北線、北王子線の廃線跡、東北新幹線の順です。
この先、新幹線を除くと7線で市街地を北西へ走り、地平区間になると沿線は住宅地に変わり、しばらくして左へカーブしますが、この地点で北王子線の廃線跡が右へカーブして新幹線をくぐり、分かれてゆきます。その後は三複線で踏切のある地平区間を北西へ走り、右へカーブすると構内に車庫(下十条運転区)が併設されている東十条駅へと至ります。
 
 
あとがき
私がJRの王子駅で下車(乗車)したのは2011年、2016年、2017年、2019年の計4度です。2011年は飛鳥山公園の飛鳥山公園モノレール(スロープカー)「あすかパークレール」に乗車するため(この時は営業時間外で乗車できず、翌2012年にメトロでアクセスしてリベンジ達成)、2016年は廃止になって間もない北王子線(東北本線貨物支線)の廃線跡を探訪するため、2017年は駅近くのホテルに宿泊するため、そして2019年は実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車(乗車)しました。駅は小規模ながら乗車人員が多く、駅前も賑やかで北区では赤羽駅前に次いで活気がありました。
 
新宿駅からですと山手線外回り(上野方面)に乗り田端駅で下車。京浜東北線北行に乗り換えて当駅下車です。埼京線の大宮方面電車(快速も可)に乗り赤羽駅で京浜東北線南行に乗り換えても到達できます。どちらのルートでも運賃は一緒です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り東京駅まで行きます。そして京浜東北線北行(快速・各駅停車とも可)に乗り換えて当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅と駅近くにコンビニが複数あります。一方、飲食店も駅の東側と北側を中心にチェーン店を含めて多数あります。事前に用意しなくても大丈夫です。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。京浜東北線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は王子駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR東日本のHP、デイリーポータルZ、Departure Melody Room、Google地図、Wikipedia)