上中里駅【東京都】(京浜東北線。2019年訪問) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

当ブログでは、私の鉄道乗りつぶしの過程や、最近の乗り鉄のレポート等を中心に紹介いたします。


今回の【駅】コーナーは、
東京都北区南部の武蔵野台地と荒川低地の境界に位置する住宅街にある京浜東北線の駅ですが、北側~東側に宇都宮線や尾久駅、車両基地の尾久車両センターと田端運転所が、南東側には東京新幹線車両センターや田端信号場駅が、南西側には国立印刷局東京工場や滝野川公園などがあり、さらに平地面積も少ないため住宅地が少なく、山手線駅(田端駅)から1駅しか離れていないのに乗降客が低迷しており(それでも乗車人員は8,000人ほどを数えますが)、「都会の秘境駅」とも言われる事がある
上中里駅 (かみなかざとえき。Kami-Nakazato Station) です。
 
 
駅名
上中里駅 (JK 35)
 
所在地
東京都北区
 
乗車可能路線・系統
JR東日本:京浜東北線
(※) 正式路線名称は「東北本線」です。
 
隣の駅
大船方・横浜方……田端駅
赤羽方・大宮方……王子駅 
 
訪問・撮影時
2019年9月
 
 

上中里駅の駅舎です。南側に出入口があります。上中里駅は武蔵野台地の崖下にある地平駅で、一部2階建ての橋上駅舎を有しています。南側は崖上なので駅出入口と改札の段差が小さく、段差は階段とスロープで解消しています。
また、駅舎右側には京浜東北線などを渡る連絡通路(跨線橋)があり、駅北側に通じています。
 
 

駅前(南側)の様子です。西を望む。右側に駅舎があります。
小さな駅前広場があり、小規模なロータリーと、駅舎との間にある歩行者用の公園風スペースで構成されています。歩行者用区画には公衆トイレ(多機能トイレも設置)と公衆電話があります。
駅前は崖の中腹に相当し、住宅等の建造物は少ないです。左側に高層住宅があり、1階にスーパー「マルエツプチ」が入居しています。そして背後(南東側)には瀧野川女子学園高等学校があります。
また、駅前道路を写真奥へ進むと上り坂になり、坂上には住宅街が広がっています。そして写真の道路を300mほど進むと本郷通りに出ます。本郷通り沿いには東京メトロ南北線西ケ原駅がありますが(上中里駅から約650m)、西ケ原駅は東京メトロで一番乗降人員の少ない駅に甘んじています。当駅と西ケ原駅の間には平塚神社、滝野川体育館、滝野川公園、花と森の東京病院などがあります。
 
 

こちらは駅舎から見て線路の反対側(北側)にある出入口です。連絡通路やエレベーターなどの施設はJRではなく北区の所有かと思われます。
左側には東北新幹線の高架橋と地平には京浜東北線(上中里駅)、東北貨物線(湘南新宿ラインが走行)、田端貨物支線(常磐線貨物支線)の線路が並んでいて、連絡通路は多くの線路を跨いでいます。
また、上中里駅北側の一帯はは荒川低地に位置するため連絡通路と地平部は高低差があり、エレベーター(右側)とスロープ併設の階段(写真奥方向)が設置されています。
 
 

駅前(北側)の様子です。左側に連絡通路へのエレベーターが、背後に上中里駅と京浜東北線などのJR線があります。
北側一帯は京浜東北線などのJR線と宇都宮線(尾久支線)に挟まれた中州のような狭いエリアで、域内は住宅街が広がっていますが集合住宅は少ないです。商店はちらほらと見られますが多くはありません。
尚、この住宅街を東へ進み、尾久車両センターと尾久支線をくぐる地下通路を北へ抜けると尾久駅にたどり着きます。撮影地点からの距離は約800m、上中里駅からですと約900mです。2015年の上野東京ライン開業以降は尾久駅発の上り列車が東京駅や品川・横浜方面へ直通するようになったので利便性が上がりましたが、上中里駅の乗降人員にマイナスの影響は出ていないようです。
 
 

改札口の様子です。橋上階にあります。
上中里駅の改札口はこの1ヶ所です。右側に出入口があります。
交通系ICカード『Suica』などに対応の自動改札機が4通路あり、右端は有人通路です。
改札口の右手前には指定席券売機と自動券売機があります。『みどりの窓口』は設置されていません。
トイレ・多機能トイレは改札内にあり、改札外にも前述の公衆トイレ(多機能トイレもあり)があります。
そして改札内コンコースと地平のホーム階との間は階段、エスカレーター(上下方向)、エレベーターで結ばれています。
尚、上中里駅構内に売店・コンビニはありません。ご注意下さい。かつては背後に「KIOSK」がありましたが2006年に閉店となり、跡地には売店の筐体をそのまま流用して新聞と菓子類の自動販売機が設置されています。
 
 

吊下式の駅名標です。電照式で、光源は蛍光灯と思われます。
JR東日本の標準デザインで、下部には京浜東北線のラインカラー(スカイブルー)が使用されています。
駅ナンバリングも併記されています (JK 35)。
そして、特定都区市内制度における東京都区内の駅なので、「区」マークの表示があります。
 
 

上中里駅は10両対応の島式ホーム1面2線の地平構造で、東南東~西北西方向にホームが延びています。
右が1番線(北行大宮方面、左が2番線(南行大船方面)です。左側は武蔵野台地の崖で、右側には湘南新宿ラインが走行する東北貨物線が、そして東北新幹線の高架橋が並行しています。東北貨物線にはホームが設置されていません。
2019年9月時点ではホームドアが設置されていませんでしたが、今後設置されるものと思われます。
そして上屋は全10両分に設置されています。また、ホームは大宮方(写真奥)に向かって緩やかな下り勾配となっています。
ホームには飲料自動販売機、冷暖房完備の待合室が設置されています。
また、橋上駅舎・改札口は東京方・大船方の端(写真背後)にあり、改札口から大宮方の端(写真奥)まで10両分ほど歩かねばなりません。ホームの大船方にエスカレーターとエレベーター、そしてホーム端に階段が設置されています。
 
ちなみに発車メロディーは1番線が「春(強調トレモロ)」、2番線が「Mellow time」です。
 
写真は大宮方を望む。
 
 

東京方・大船方を望む。ホーム端に改札口への階段があります。ES、EVは手前側にあります。
左手に東北貨物線→山手貨物線(ともに地平)、東北新幹線(高架)が並走しています。
 
この先、左手に東北新幹線の高架橋を見て、右手に武蔵野台地の崖を見て南東へ走ります。並行する東北貨物線は田端信号場駅構内へと入り、山手貨物線に変わります。そして上り勾配になり右へカーブする山手貨物線を越えます。山手貨物線は京浜東北線をアンダークロスした直後にトンネルへ入り、トンネルを出ると山手線の南側を並走するようになります。京浜東北線は山手貨物線を越えた後、北行と南行の線路が離れ、その間に右からやって来た山手線が割って入ります(この場所で山手線が京浜東北線北行をオーバークロスします)。そして京浜東北線の内側に山手線が並走する方向別複々線の形になるとすぐに田端駅へと至ります。この方向別複々線は田町駅の先まで続きます。
 
 

大宮方を望む。
右手に東北貨物線(地平)、東北新幹線(高架)、田端貨物支線(地平)が並走しています。
この先、上り勾配になります。この間に東北貨物線と田端貨物支線が合流し、代わりに2014年に廃止となった北王子線(貨物線)の廃線跡が東北貨物線と並走します。そして京浜東北線は右へカーブして東北貨物線と、右側からやって来た宇都宮線(尾久支線)をオーバークロスしてこれらの線路の右側に回り、さらに右側には北王子線の廃線跡が並走します。そして下り勾配に転じると程なくして王子駅へと至ります。
 
 
あとがき
私が上中里駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環で下車(乗車)しました。確かに周辺のJR駅より乗降客は少ない印象ですが、地方都市の駅やローカル線の駅よりは十分多いです(松江駅、高知駅、宮崎駅などより多いです)。しかし駅前は商店も少なく、東京23区内の駅にしては閑散としていたのは間違いなかったです。
 
新宿駅からですと山手線外回り(上野方面)に乗り田端駅で下車。京浜東北線北行に乗り換えて当駅下車です。上中里駅横を通る湘南新宿ラインは池袋駅を出ると赤羽駅まで停車しませんので要注意です。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り東京駅まで行きます。そして京浜東北線北行(快速・各駅停車とも可)に乗り換えて当駅下車です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
 
食料・飲料について、駅北側(平地側)にコンビニ(セブンイレブン)があり、駅南側(台地側)にスーパー(マルエツプチ)があります。一方、駅周辺に気軽に入れる飲食店はほとんどなく、チェーン店は全くありません。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
 
大阪からの到達難易度もさほど高くありません。京浜東北線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は上中里駅でも途中下車されてみて下さい!
 
(参考:JR東日本のHP、Departure Melody Room、Google地図、Wikipedia)