今回の【駅】コーナーは、
神奈川県川崎市多摩区北西端の住宅街にある南武線の駅で、南武線における神奈川県最北端の駅、そして少々距離はありますが京王相模原線との乗換駅でもある、
稲田堤駅 (いなだづつみえき。Inadazutsumi Station) です。
駅名
稲田堤駅 (JN 16)
所在地
神奈川県川崎市多摩区
乗車可能路線
JR東日本：南武線
隣の駅
川崎方……中野島駅
立川方……矢野口駅 (東京都)
乗換可能駅
京王電鉄：相模原線……京王稲田堤駅まで徒歩5分
訪問・撮影時
2019年2月
稲田堤駅の駅舎です。稲田堤駅は地平駅で、北西側(川崎方面ホームの立川方)に平屋建ての簡素な駅舎があります。
駅前広場はなく、駅舎手前に若干広いスペースがあるのみです。
駅前(南側)の様子です。
駅前は市街地で、踏切の先に商店街が形成されています。駅前を離れると住宅街になります。
尚、この踏切の先にある交差点を右折すると約350m西にある京王稲田堤駅の南口に通じていて、終日両駅間を通行する人が絶えません。
しかし、稲田堤駅において踏切の先には改札口がなく、京王稲田堤駅南口との行き来には必ずこの踏切を通らなければならないのですが、朝ラッシュ時は通行人が殺到し、しかも列車本数が多くて踏切遮断時間が長いため、人が車道にまであふれ出す危険な状態だそうです。現状では京王との乗換は踏切を渡らずに行ける京王稲田堤駅の北口を利用するのが無難でしょう。また、稲田堤駅は橋上駅舎化の計画があるのですが、用地買収が進んでいないようです。もし橋上駅舎化されれば踏切の問題が解消され、京王との乗換が便利になるのですが…。
こちらは駅前(北側)の様子です。
写真左側(西側)、カラオケ屋の裏手に京王稲田堤駅北口方面へ抜けられる狭い生活道路があり、京王との乗換客がひっきりなしに歩いています。
こちらも駅前は商店街になっていますが、近くの住宅街には畑や雑木林も見られます。この道路を北へ約600m進むと多摩川河川敷へ出ます。
駅舎内にある改札口の様子です。
稲田堤駅の改札口はこの1ヶ所のみです。
交通系ICカード『Suica』などに対応の自動改札機が並んでいて、右側には車いす通路兼用の有人改札があります。
改札口、有人改札の右手前には2015年に廃止された『みどりの窓口』跡があり、さらに右には自動券売機が設置されています。
また、自動券売機の場所には乗車駅証明書発行機があり、無人になる時間帯(早朝？)に当駅できっぷを買えない場合、証明書を発行してから入場する必要があります。
トイレ、多機能トイレは改札内にあります。
尚、当駅構内には売店、コンビニはありません。
吊下式の駅名標です。電照式ではありません。
JR東日本標準のデザインで、南武線のラインカラー(黄色)と駅ナンバリングが表示されています(JN16)。
稲田堤駅は相対式ホーム2面2線の構造で、6両対応です。
左が1番線で川崎方面、右が2番線で立川方面です。
駅舎・改札口は1番線の立川方(写真左手前)に面してあり、駅舎と2番線は跨線橋(階段、エレベーターあり)で結ばれています。
ホーム上屋は全6両分あります。ホームにはベンチ、飲料自動販売機があります。
写真は川崎方を望む。
川崎方を望む。
この先、一直線に住宅地の中を東南東へ進み、中野島駅へと至ります。
立川方を望む。
この先、右へカーブするとすぐに京王相模原線をアンダークロスして畑も残る住宅地の中を北西に進みます。やがて高架区間になると東京都稲城市に入り、鶴川街道をオーバーパスすると矢野口駅へと至ります。
あとがき
私が稲田堤駅で下車(乗車)したのは2019年の1度きりです。実現できるかどうかは未知数ですが東京都の全駅を訪問する目的の一環とは別に、都内に近い駅なので下車しました。私鉄買収路線の駅とあり、私鉄駅のような雰囲気も感じられました。駅前は賑やかな感じでしたが道路は狭くやや雑然とした印象でした。
新宿からですと湘南新宿ラインに乗車して武蔵小杉駅まで行き、南武線立川方面に乗り換えて当駅下車です(快速も停車します)。あるいは小田急小田原線に乗り登戸駅で南武線に乗り換えるルート、京王線～京王相模原線で京王稲田堤駅へ行くルートもあります。余裕で日帰り訪問可能です。
一方、大阪からですと東海道新幹線に乗り品川駅へ。横須賀線に乗り換えて武蔵小杉駅まで行き、さらに南武線立川方面に乗り継げば到達可能です。じゅうぶん日帰り訪問可能です。
食料・飲料について、駅前にコンビニがあり、駅南側にはスーパー「ニューヤヒロ パルケ稲田堤駅前店」があります。一方、意外に気軽に入れる飲食店は少なく、駅前にあるチェーン店は「名代富士そば」「松屋」「マクドナルド」「ガスト」くらいでしょうか。尚、京王稲田堤駅南口へ通じる商店街や京王稲田堤駅前にも飲食店があります。心配な場合は事前に用意しておきましょう。
大阪からの到達難易度もそう高くありません。南武線を乗り鉄の際は、ぜひ一度は稲田堤駅でも途中下車されてみて下さい！
(参考：Google地図、Wikipedia)