高岡駅電停にて。MLRV1000形です。
今回から2回に分けて、富山県高岡市から射水市へ至る万葉線を紹介します。
第1回目となる今回は高岡駅前から郊外へ出て新湊港線との接続駅である六渡寺駅(ろくどうじ)へ至る軌道区間(路面電車区間)、
高岡軌道線を紹介していきます。
第1回目となる今回は高岡駅前から郊外へ出て新湊港線との接続駅である六渡寺駅(ろくどうじ)へ至る軌道区間(路面電車区間)、
高岡軌道線を紹介していきます。
なお、2002年に万葉線となる前は、加越能鉄道(現在の加越能バス)が運営していました。
(Yahoo!地図を使用)
路線名 | 区間 | 営業キロ | 備考 |
万葉線:高岡軌道線 | 高岡駅~六渡寺 | 8.0km | 単線・複線混在(※1)、直流600V電化。軌道線 |
(※)軌間1,067mm。
踏破達成時 | 2001年9月 |
撮影時 | 2008年9月 |
起点の高岡駅電停にて。頭端式ホーム2面2線の構造です。
2014年3月に高岡駅前電停から延伸移設される形でJR高岡駅ビル1階に乗り入れるようになりました。
2014年3月に高岡駅前電停から延伸移設される形でJR高岡駅ビル1階に乗り入れるようになりました。
高岡駅を発車すると駅前広場の西側を回り込み、旧・高岡駅前電停を通過します。
今回の延伸により、営業キロが0.1km延長されました。
今回の延伸により、営業キロが0.1km延長されました。
ちなみに、この2枚の写真は延長以前の旧・高岡駅前電停の様子です。
末期は単式ホーム1面1線ですが、かつては2面2線だったそうです。
末期は単式ホーム1面1線ですが、かつては2面2線だったそうです。
旧・高岡駅前電停を通過すると交差点を左折して、市街地を通る県道23号線上を北西へ進み、末広町に着きます。その後は片原町交差点を右折して国道156号線上へと入り、片原町(山町筋入口)に着きます。
片原町を発車後は高岡城跡北西側の市街地中心部を坂下町(高岡大仏口)、本丸会館前(古城公園西口)、広小路と北東へ進みます。
片原町を発車後は高岡城跡北西側の市街地中心部を坂下町(高岡大仏口)、本丸会館前(古城公園西口)、広小路と北東へ進みます。
(後方展望)坂下町電停にて。市街地にもかかわらず単線になっています。
広小路からは複線となります。広小路を発車すると今度は県道24号線上を走るようになり、沿道に商店が多く並ぶ住宅街の中を志貴野中学校前(高岡市役所前)、市民病院前、国道8号線富山高岡バイパスをアンダーパスして江尻と進みます。
(後方展望)江尻を発車後も住宅地を旭ヶ丘、荻布(日本ゼオン前)、左へカーブして新能町と複線区間で北東~北北東へと進みます。
そして万葉線本社と車庫のある運転上の拠点駅・米島口(アルビス米島店前)に到着します。
米島口を発車すると単線に戻り、右へカーブして路面の併用軌道区間から専用軌道区間へと入ります。
(後方展望)東へ針路を取って高架へと上がり、国道415号と並行してJR西日本の氷見線、そしてJR貨物の新湊線を続けてオーバーパスします。その後は地平へ下り、能町口に着きます。
能町口を発車後は再び併用軌道区間となり、工業地帯を北東へ進みます。新吉久を過ぎると昔ながらの住宅地へと入り、吉久に着きます。
(後方展望)新吉久電停にて。
なお、新吉久と吉久はホームがなく、のりば(安全地帯)は路面にペイントされただけなので通行する自動車に注意が必要です。
なお、新吉久と吉久はホームがなく、のりば(安全地帯)は路面にペイントされただけなので通行する自動車に注意が必要です。
吉久を発車後は工業地帯と住宅地の間を走り、富山県・高岡市から射水市(旧・新湊市)へと変わると左手に小矢部川の「如意の渡し」を見ながら専用軌道区間を走り、中伏木に着きます。
中伏木を発車後は大きく右へカーブしながら工業地帯を進み、高岡軌道線としては終点の六渡寺(ろくどうじ)に到着します。
(後方展望)六渡寺駅にて。昭和60年までの駅名は「新湊」でした。
高岡軌道線と新湊港線との境界駅ですが、全列車が当駅を跨いで両線を直通運転します。
高岡軌道線と新湊港線との境界駅ですが、全列車が当駅を跨いで両線を直通運転します。
尚、新湊港線は元々富山地方鉄道射水線の一部でしたが、富山新港の建設により末端区間が分断されてしまい、その末端部が1966年に地鉄から加越能鉄道へ譲渡されました。
また、高岡軌道線は路線名の通り軌道線ですが、新湊港線は法律上は鉄道線になっています。しかし、新湊港線でも路面電車タイプの車両による運行となっています。
また、高岡軌道線は路線名の通り軌道線ですが、新湊港線は法律上は鉄道線になっています。しかし、新湊港線でも路面電車タイプの車両による運行となっています。
(つづく)
万葉線では各駅停車のみの運転で、データイムは全列車が高岡駅前~越ノ潟を15分毎の運行となっています。朝ラッシュ時と夕方は増発されますが、早朝・夜間は減便となります。
運転区間について、前述の通り高岡駅前~越ノ潟の全線通し系統が圧倒的に多いですが、車庫のある米島口~高岡駅前・新町口(下りのみ)・中新湊(上りのみ)・越ノ潟の区間運転系統もラッシュ時と早朝・夜間に見られます。
運転区間について、前述の通り高岡駅前~越ノ潟の全線通し系統が圧倒的に多いですが、車庫のある米島口~高岡駅前・新町口(下りのみ)・中新湊(上りのみ)・越ノ潟の区間運転系統もラッシュ時と早朝・夜間に見られます。
車両は、単行のデ7070形と、超低床連接車のMLRV1000形2連(アイトラム・AI-TRAM)が使用されています。
MLRV1000形のうち1編成は地元出身の漫画家である藤子・F・不二雄先生の作品にちなんだ『ドラえもん電車』としてラッピングが施されています。
MLRV1000形のうち1編成は地元出身の漫画家である藤子・F・不二雄先生の作品にちなんだ『ドラえもん電車』としてラッピングが施されています。
高岡駅前からの所定の所要時間は、米島口まで16分、六渡寺まで27分、中新湊まで35分、越ノ潟まで42分です。
乗換電停 | 乗換路線 |
高岡駅 | JR西日本(高岡駅):氷見線、城端線 |
高岡駅 | あいの風とやま鉄道(高岡駅):あいの風とやま鉄道線 |
六渡寺 | 万葉線:新湊港線(直通運転) |
(参考:Wikipedia)