西鉄天神大牟田線(その2・西鉄久留米~大牟田) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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大牟田駅にて。特急用の8000形電車です。

 

前回から、福岡県で鉄道事業やバス事業を展開している大手私鉄・西日本鉄道(西鉄)の本線格の路線で、
福岡市の中心部である天神から筑後地方へと南下し、久留米・柳川を経て大牟田までを結ぶ路線、
西鉄天神大牟田線を紹介していますが、
今回・第2回目は筑後平野のローカル風景の中を走り、単線区間も残る区間、
西鉄久留米~大牟田を紹介します。


 

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(Yahoo!地図を使用)

  

  

路線名   区間   営業キロ  備考 
西日本鉄道:天神大牟田線  西鉄福岡(天神)~大牟田  74.8km  直流1,500V電化。軌間1,435mm  
  
  
今回紹介の区間  
区間   営業キロ   備考  
西鉄久留米~大牟田  36.2km  (※1) 単線・複線混在  
(※1)試験場前~大善寺(5.0km)、蒲池~開(11.1km)は単線区間。  

  

  

踏破達成時   2004年9月  
撮影時   2012年ほか  

  

  

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西鉄久留米駅は島式ホーム2面4線の高架駅で、全列車が停車します。
写真の車両は5000形です。
また、西鉄久留米駅周辺は久留米市の中心市街地ですが、約2km西北西にあるJR久留米駅周辺はやや閑散としています。

 

西鉄久留米を発車すると高架線で市街地を南西へと進み、花畑に着きます。島式ホーム2面4線で、急行や甘木線列車が一部折り返します。
花畑を発車後も市街地を進み、右へカーブすると試験場前に着きます。


 

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試験場前を発車後は単線になり、久大本線鹿児島本線をオーバーパスすると同時に九州新幹線をアンダーパスして左へカーブしながら地平へと下り、住宅地を走って津福に着きます。

 

津福を発車後は次第に田園風景が見られるようになり、安武を過ぎると右手に権現塚古墳・御塚古墳を見ながら左へカーブすると広川を渡り、住宅地を進むと特急停車駅である大善寺に到着します。

 

大善寺からは複線に戻ります。大善寺を発車すると住宅地が混在した田園風景の中を西南西へ、三瀦(みずま)、犬塚と進みます。その後は山ノ井川を渡って福岡県・久留米市から大木町へと変わり、クリーク(農業用水路)が多くみられる田園地帯を大溝、大木町役場最寄の八丁牟田、柳川市へと変わり蒲池と進みます。


 

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犬塚~大溝にて。大善寺~蒲池の複線区間は主に田園風景の中を走ります。

 

蒲池からは単線になり、引き続きクリーク地帯を南南西へと進みますが、左へカーブしながら高架へと上がり、右から国道208号が寄り添うと矢加部に着きます。矢加部駅の高架下にはかつて国鉄佐賀線が通っていましたが、国鉄側には駅はありませんでした。矢加部を発車後は国道と一緒に沖端川を渡り、やがて国道が離れると住宅地へと入って西鉄柳川に到着します。


 

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西鉄柳川駅にて。単線から島式ホーム2面4線の駅へ進入します。
西鉄柳川駅の大牟田方には柳川車両基地があり、当駅を始発・終着とする列車が朝と夕方以降を中心に多数設定されています。

 

西鉄柳川を発車すると田園地帯へと戻り、左手に柳川車両基地を見ながら南南東へと進みます。クリークや田園風景を見ながら徳益、塩塚と進み、中島信号場付近で住宅地へと入ると高架へと上がり西鉄中島に着きます。


 

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徳益駅付近にて。柳川周辺では多数のクリークを見ることができます。


 

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西鉄中島を発車後は矢部川を渡って「みやま市」へと変わります。有明海が近いからか川岸には多数の漁船が係留されています。

 

矢部川を渡ると高架から地上へと戻って引き続き田園風景の中を江の浦、開と進みます。開からは複線に戻り、田園地帯を進んだのちに隈川を渡ると大牟田市へと変わり西鉄渡瀬に着きます。


 

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西鉄渡瀬を発車後は右側に山地が迫る中、住宅地を走りますが、倉永を過ぎてしばらくすると山地が離れて東甘木に着きます。

 

東甘木を発車後は左手にJR鹿児島本線が見えてきて、JRの銀水駅を見ながらJRと並走するようになり、JR駅とは離れた位置にある西鉄銀水に着きます。
西鉄銀水を発車後は次第に市街地へと入り、左手にJRの貨物施設である仮屋川操車場や三井化学大牟田工場の専用線を見ながら走ると新栄町に到着します。

 

新栄町を発車すると引き続き市街地の中をJRと並走しながら南南西へと進みます。やがてJRの側線がこちら側に張り出してきて、それに押し出される形で右へカーブするとほどなくして終着駅である大牟田に到着します。


 

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新栄町駅にて。この付近は市街地を走行します。また、左側のJR鹿児島本線と完全並走しています。


 

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大牟田駅は頭端式ホーム3面3線を持つ地上駅で、やや手狭な印象です。
JRの駅は西鉄駅の東側にあります。


 

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大牟田駅西口にて。駅舎はJRの保有となっていて、西鉄が西口駅舎の一部を間借りしている形になっています。
但し、JR東海に間借りしている名鉄豊橋駅とは違い、こちらは西鉄専用の改札口を有しています。
西口と東口の行き来は、駅舎南側にある自由通路を利用します。

 

また、大牟田駅西口からは三池港への西鉄バスが出ています。
三池港からは島原鉄道の島鉄高速船が島原港(島原外港)までを結んでいて、
福岡~島原の移動は西鉄(またはJR)~西鉄バス~島鉄高速船のルートが最速となっています。

  

  
乗り鉄の注意点  

データイムの西鉄久留米口では、西鉄福岡(天神)~大牟田の特急が毎時2本、(天神)~花畑までの急行が毎時2本、(天神)~大善寺の普通が毎時2本、そして甘木線~大牟田の普通が毎時2本の運行です。尚、朝夕ラッシュ時は西鉄柳川などを始発・終着とする列車が増発されますが、朝の上りは特急が設定されていないので注意が必要です。
また、区間内の特急・急行(一部)の停車駅は西鉄久留米、花畑、大善寺、西鉄柳川、新栄町、大牟田で、特に大善寺~西鉄柳川~新栄町では多くの駅を通過することになります。途中駅を利用される方は事前に時刻を調べておいた方がよいでしょう。

 

使用車両について、
特急は2扉転換クロスシート車の8000形6連を主体に、通勤形の5000形、6000形・6050形の6~7連なども使用されています。
急行は3扉転換クロスシート車の3000形5連を主体に、通勤形の5000形、6000形・6050形の6~7連なども使用されています。
普通は、甘木線直通電車には7000形・7050形2連が運用に就いています。また、(天神)系統には3扉通勤形車両の5000形、4扉通勤形車両の6000形・6050形を主体に7000形・7050形も使用されています。

 

大牟田までの特急での所要時間は、西鉄福岡(天神)から63分、西鉄久留米から32分です。

 

最後に、西鉄では全駅でICカード『nimoca』が利用可能です。相互利用もOKなので、『Suica』なども使えます。

  

  
のりかえ(徒歩5分以上を要するJR駅については省略)  

乗換駅   乗換路線  
西鉄久留米駅   西日本鉄道:天神大牟田線(西鉄福岡【天神】方面)、(甘木線列車)   
大牟田駅   JR九州:鹿児島本線  
  
(参考:Wikipedia)