名古屋ガイドウェイバス志段味線【ゆとりーとライン】 | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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大曽根駅にて。

  

今回は、名古屋市東区の大曽根駅から守山区の小幡緑地駅へ至る路線(正式には軌道路線)で、
案内輪を搭載した専用のバス(法律上は気動車)により運行されている新交通システム路線、
名古屋ガイドウェイバス:ガイドウェイバス志段味線を紹介します。
愛称は【ゆとりーとライン】です。

  

尚、名古屋ガイドウェイバスは名古屋市をはじめ名鉄やジェイアール東海バスなどが出資する第三セクター企業です。

  

おことわり:今回の記事の写真は2009年に撮影しました。現在は運行していない名鉄担当のバスの写真がありますが、ご了承願います。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  

  
専用軌道区間の概要  

路線名  区間   営業キロ  備考  
名古屋ガイドウェイバス:ガイドウェイバス志段味線  大曽根~小幡緑地  6.5km   (※1)  
(※1)全線複線・非電化(自走式の専用バスのみの運行)。ガイドウェイバス(案内軌条式軌道)。     

  

  

踏破達成時   2002年3月  
撮影時   2009年6月、9月  

  

  

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大曽根駅は、JR中央本線の駅の東側にある高架駅です。
見た目は普通の新交通システムの駅と大差ありません。

  
  

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大曽根駅をはじめ、全ての駅が方向別の相対式ホーム2面2線の構造になっています。
但し、起点駅である大曽根駅に関しては乗車ホームと降車ホームに分かれています(写真は降車ホーム側)。


 

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大曽根駅の終端側にはバスの転回場と駐車場(?)があります。
ここではガイドなしで走行します。ホームの手前からはガイドが設置されています。

  

大曽根を発車するとすぐに右へカーブして、地下に名古屋市営地下鉄名城線が通る道路の真上を高架で東へ進みます。右手にプロ野球・中日ドラゴンズの本拠地であるナゴヤドームを見ながら市街地を走り、ナゴヤドーム前矢田に着きます。


 

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ナゴヤドーム前矢田を発車後も右手にナゴヤドームを見ながら東へ進み、ナゴヤドームが後方へ離れると砂田橋に到着します。大曽根~ナゴヤドーム前矢田~砂田橋は名城線と完全並走していて、駅も同一の場所にあり相互に乗換が可能です。

 

砂田橋を発車するとすぐに左折して、県道30号線上を北上します。


 

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そして矢田川を渡り(宮前橋)、愛知県名古屋市の東区から守山区へと変わります。その後は住宅街を走り、名鉄瀬戸線と瀬戸街道をオーバーパスすると守山に着きます。

 

守山を発車後も住宅街を高架線で走り、金屋、川宮と進みます。


 

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川宮駅にて。対向車両とすれ違います。この付近は住宅街を走ります。

 

川宮を発車後は大きく右へカーブして針路を東寄りへ変えて住宅街を走り、川村に到着します。


 

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川村を発車すると上り勾配で丘陵へ向けて駆け上がり、名古屋第二環状自動車道(名二環)と国道302号線をオーバーパスすると白沢渓谷に着きます。駅の西側、名二環の先には駅名の由来となった白沢渓谷があり、付近は城土公園になっています。


 

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白沢渓谷を発車後は丘陵地に広がる住宅地を見ながら走り、やがて右手に小幡緑地が見えてくると、軌道区間としての終点である小幡緑地駅に到着します。

  

  
ここからは、高蔵寺駅行きバスに乗った時の沿線概況を綴ります。  

  
  

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小幡緑地駅を発車すると高架から地平へと下り、モードインターチェンジのゲートを通過します。


 

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その後は小幡緑地折り返し便の転回場などを見ながら進み、信号機のある交差点を右折して県道30号を北東へ進みます。

  

丘陵地の龍泉寺地区をしばらく進むと平地へと出て、吉根地区へと入ります。元々はローカルな土地でしたが、ガイドウェイバスに連動して開発が進み、新興住宅地になりました。そして東名高速道路をアンダーパスすると下志段味地区へと入ります。こちらも開発が進み、県道沿いには郊外型店舗が多数立地しています。
中志段味地区へと入ると往復4車線だった県道30号が車線減少して2車線になり(現在は拡幅されているかもしれませんが…)、ローカルな雰囲気を味わうことができます。その後、上志段味地区の区画整理された場所では一時的に4車線になりますがすぐに2車線へと戻ります。そして右前方に東谷山が見えてくると東谷橋南交差点を左折し、東谷橋で庄内川を渡って名古屋市から春日井市へと変わります。その後は遠方の丘陵に広がる高蔵寺ニュータウンを見ながら市街地を北上し、終点の高蔵寺(南口)に到着します。

  

  

乗り鉄の注意点(大曽根~小幡緑地)  

ガイドウェイバス志段味線(大曽根~小幡緑地)の専用軌道区間を走るバスは全て各駅に停車し、各便とも1台での運行となっています。
運転区間は小幡緑地駅から一般道へ出て中志段味(一部は志段味サイエンスパーク経由)や高蔵寺まで足を延ばす便が主体になっていて、一部は大曽根~小幡緑地の専用軌道区間内を運行する便も設定されています。

  

運転本数は、データイムは毎時6本で、平日朝夕は相当数が増発され、土休日朝は若干増発されますが、早朝・深夜は減便されます。

  

バスは全て名古屋市交通局による運行です。かつては名鉄やジェイアール東海バスも参入していましたが、両社とも撤退しました。
また、バスでは『manaca』『TOICA』が利用可能ですが、その他に利用できるICカードは『Suica』のみなので注意が必要です。

  

大曽根~小幡緑地の所要時間は概ね13分で、専用道路(専用軌道区間)を走るので交通事情に左右されず、通常時は定時性が確保されています。
また、大曽根から中志段味までは約26分、高蔵寺までは約33分ですが、小幡緑地以遠は一般道を走るので交通事情に左右されて所要時間は多少変動します。

  

  
のりかえ  

乗換駅   乗換路線  
大曽根駅   名古屋市営地下鉄:名城線  
大曽根駅   JR東海:中央本線。名古屋鉄道:瀬戸線  
ナゴヤドーム前矢田駅   名古屋市営地下鉄:名城線  
砂田橋駅   名古屋市営地下鉄:名城線  
守山駅   名古屋鉄道:瀬戸線 (守山自衛隊前駅まで徒歩5分)  
(高蔵寺)   JR東海:中央本線。愛知環状鉄道:愛知環状鉄道線  
  
(参考:Wikipedia)