栃木駅にて。日光線特急に使用される100系電車『スペーシア』です(写真はリニューアル前の姿)。
今回から2回に分けて、「日光の社寺」が世界遺産に登録された一大観光地・日光へのアクセス路線として活躍する東武鉄道の幹線、
東武日光線を紹介します。
第1回目は関東平野を走る区間、東武動物公園~栃木を紹介します。
東武日光線を紹介します。
第1回目は関東平野を走る区間、東武動物公園~栃木を紹介します。
(Yahoo!地図を使用)
路線名 | 区間 | 営業キロ |
東武鉄道:日光線 | 東武動物公園~東武日光 | 94.5km |
今回紹介の区間
区間 | 営業キロ | 備考 |
東武動物公園~栃木 | 44.9km | 全区間複線。直流1,500V電化。軌間1,067mm |
踏破達成時 | 2003年8月 |
撮影時 | 2011年8月ほか |
東武動物公園駅にて。島式ホーム2面4線の構造で、日光線の列車は大多数が伊勢崎線【愛称:東武スカイツリーライン】の浅草方へ直通します。
東武動物公園駅を発車すると右へカーブして伊勢崎線と分かれ、大落古利根川を渡ると宮代町から杉戸町へと変わります。しばらく関東平野の田園地帯を走ると住宅地が現れ、杉戸高野台に着きます。駅名に「台」が付いていますが、駅周辺は台地ではなく平地です。その後は幸手市(さってし)へと変わり、再び田園風景の中を走りますが、やがて市街地へと入ると幸手に着きます。
幸手を発車後は住宅地を走りますが、やがて田園風景へと戻ります。そして中川を渡り左へカーブすると久喜市(旧・栗橋町)へと変わり、東急田園都市線直通電車の北限駅である南栗橋に到着します。
幸手を発車後は住宅地を走りますが、やがて田園風景へと戻ります。そして中川を渡り左へカーブすると久喜市(旧・栗橋町)へと変わり、東急田園都市線直通電車の北限駅である南栗橋に到着します。
南栗橋を発車するとすぐに東北新幹線をアンダーパスし、車両基地や工場のある南栗橋車両管区を右手に見ながら走ります。
やがて右手に栗橋の市街地が見えてくると築堤を上がって右へカーブしながら東北本線【宇都宮線】をオーバーパスし、築堤を下ると栗橋に着きます。
栗橋駅にて。当駅構内には特急『(スペーシア)日光』『(スペーシア)きぬがわ』が通るJR・東武連絡線があります。中央には乗務員交代用のプラットホームと階段が設置されています。
栗橋を発車後は左へカーブしてJR線と分かれ、加須市へと変わりしばらくすると風景が住宅地から田園地帯へと変わります。
そして田園風景の中、右へカーブしながら築堤を上がると利根川を渡ります。
その後は右側を流れる渡良瀬川の堤防下を走り、住宅地へと入ると新古河に到着します。新古河駅は埼玉県加須市にありますが、駅の東側、渡良瀬川の対岸は茨城県古河市です。東武は茨城県と神奈川県を除く各都県に路線網を築いていますが、実際は関東全ての都県において普段の日常生活レベルで東武の車両に乗ることができます(神奈川県は東急東横線および田園都市線にて乗車可能)。
新古河を発車すると渡良瀬遊水地を避けるように針路を北西へと変え、田畑の中を走ります。柳生を過ぎると埼玉県から群馬県板倉町へと変わり、左手に新興住宅地が見えてくると板倉東洋大前に着きます。当駅は1997年開業と新しいですが、それ以前の日光線は群馬県内を通過するだけでした。
板倉東洋大前を発車後は板倉川を渡り、やや起伏のある田畑の中を北上し、群馬県から栃木県栃木市へと変わります。やがて住宅地へと入ると藤岡に到着します。
板倉東洋大前を発車後は板倉川を渡り、やや起伏のある田畑の中を北上し、群馬県から栃木県栃木市へと変わります。やがて住宅地へと入ると藤岡に到着します。
藤岡を発車してしばらくすると渡良瀬川を渡り、その後は田畑の中をひたすら北北東へと進みます。左手には三毳山(みかもやま)が見えます。岩舟町へと変わっても同じような風景が続き、車窓左側に現れる小高い山(うち一つは「富士山」です)をいくつか見ながら走ると静和に着きます。その後は田園地帯を走りますが、再び栃木市へと戻ると住宅地へと入り、新大平下に着きます。
新大平下を発車後は住宅地や都市郊外の田園風景の中を走りますが、関東平野の北側にそびえる山地が徐々に接近してきます。
やがて高架橋へと上がると市街地へと入り、右へカーブして両毛線と合流すると栃木に到着します。
栃木駅は単式ホームと島式ホームが各1面の計2面3線の高架駅で、北側にはJRの駅が併設されています。
中線の2番線は当駅始発の東武日光・宇都宮方面行き電車が使用します。
中線の2番線は当駅始発の東武日光・宇都宮方面行き電車が使用します。
栃木駅は2000年に高架化されました(JR駅は2003年に高架化)。
栃木市の市名は県名と同一ですが、県庁所在地ではありません(県庁所在地は宇都宮市)。
栃木市は県内人口第4位の都市で、駅前には市街地が広がっています。
また、市街地には蔵造りの家屋が多数保存されていて、「小江戸」「小京都」「関東の倉敷」として人気の観光地になっています。
栃木市の市名は県名と同一ですが、県庁所在地ではありません(県庁所在地は宇都宮市)。
栃木市は県内人口第4位の都市で、駅前には市街地が広がっています。
また、市街地には蔵造りの家屋が多数保存されていて、「小江戸」「小京都」「関東の倉敷」として人気の観光地になっています。
(つづく)
日光線では鬼怒川温泉や日光へ向かう特急『きぬ』『けごん』が概ね毎時1本、その他にもJR直通特急の『(スペーシア)きぬがわ』『(スペーシア)日光』、さらに『スカイツリートレイン』(土休日のみ)が運転されていますが、今回の区間内での標準停車駅は栃木のみなのでここでの説明は割愛させて頂きます。
運賃のみで乗れる列車では、快速と区間快速が通過運転をしますが、快速が下り4本のみ、区間快速も夕方の上りが1時間毎になるものの、データイムは2時間に1本と本数が少ないです。
各駅停車種別では、ごく一部を除き南栗橋で系統分断されていて、東武動物公園方へは東京メトロ半蔵門線直通の急行(日光線内は各駅停車)と日比谷線直通の普通が毎時各2本、栃木方へは新栃木までの普通が毎時2本の運転です。朝や夕方以降は準急(半蔵門線直通)と区間急行や区間準急(浅草方面)が運転されています。
各駅停車種別では、ごく一部を除き南栗橋で系統分断されていて、東武動物公園方へは東京メトロ半蔵門線直通の急行(日光線内は各駅停車)と日比谷線直通の普通が毎時各2本、栃木方へは新栃木までの普通が毎時2本の運転です。朝や夕方以降は準急(半蔵門線直通)と区間急行や区間準急(浅草方面)が運転されています。
使用車両は、快速系統が6050系、半蔵門線直通系統が50050系と東京メトロや東急の車両(30000系が今も運用に就いているかは不明)、日比谷線直通系統が20000系列と東京メトロの車両です。
東武動物公園から普通列車での所要時間は、南栗橋まで11分、栃木まで46分(南栗橋のりかえ)です。
参考までに、区間快速での東武動物公園~栃木の所要時間は36分、特急での春日部~栃木の所要時間は35分です。
参考までに、区間快速での東武動物公園~栃木の所要時間は36分、特急での春日部~栃木の所要時間は35分です。
乗換駅 | 乗換路線 |
東武動物公園駅 | 東武鉄道:伊勢崎線(【東武スカイツリーライン】浅草方面、伊勢崎方面) |
栗橋駅 | JR東日本:東北本線【宇都宮線】 (一部の特急は直通運転) |
栃木駅 | 東武鉄道:日光線(日光・鬼怒川方面)、(宇都宮線列車) |
栃木駅 | JR東日本:両毛線 |
(参考:Wikipedia)