錦川鉄道錦川清流線(山口県岩国市。2011年訪問)

錦町駅にて。車両は２代目のNT3000形気動車に置き換えられました。

今回は、山口県東部の岩国市内を錦川に沿って走るローカル線で、
国鉄岩日線を転換した第３セクター鉄道路線、
錦川鉄道：錦川清流線を紹介します。

(Yahoo!地図を使用)  

路線名	区間	営業キロ	備考
錦川鉄道：錦川清流線	川西～錦町	32.7km	全線単線・非電化

  

  

踏破達成時・撮影時	2003年3月
撮影時	2011年12月

岩国駅にて。
岩国駅はＪＲの駅ですが、錦川鉄道の列車は駅舎に面した１番線の切り欠き部に設けられた０番線ホームに発着しています。

岩国から西岩国を経て川西(正確には森ヶ原信号場)までは岩徳線を走ります。
一時期は麻里布駅を名乗っていた岩国を発車すると市街地を進み、かつては岩国駅を名乗っていた西岩国着。その後は岩国城を眺めながら(錦帯橋は見えません…)、清流・錦川を渡り川西に着きます。

川西駅にて。営業上では当駅が錦川清流線への分岐駅となります。
１面１線の小規模な無人駅です。

川西を発車すると山間部へと入り、森ヶ原信号場で右へカーブして岩徳線と分かれます。

岩徳線と錦川清流線との実際の分岐点である森ヶ原信号場です。
山の中にあります。錦川清流線は右側へ分岐します。

引き続き山間部を走り、山陽自動車道をアンダーパスした後に保線用の線路が右へ分かれ、続いて山陽新幹線をアンダーパスすると清流新岩国(旧・御庄)に到着します。駅前は整然と住宅街が形成されています。また、

清流新岩国駅にて。山陽新幹線の高架下にある連絡通路を通ると７分で新岩国駅へ行けますが、新幹線との接続は基本的に考慮されていません(接続が良いケースもわずかにありますが…)。

清流新岩国を発車して短いトンネルを抜けると両岸に山並みの迫る錦川の河川敷を見ながら走り守内かさ神(しゅうちかさがみ)に着きます。その後も錦川の谷を南河内、行波(ゆかば)と進み、山深い連続トンネル区間へと変わります。

南河内～行波にて。線名の通り錦川の清流に沿って走ります。

その後も錦川に沿って北河内、椋野と進み、やがて錦川の対岸に集落が見えてくると南桑(なぐわ)、そして根笠を過ぎると針路を北へ変え、やや長い合ノ本第一トンネルを抜けてやや狭くなった錦川の峡谷に沿って走り、元は島式ホーム１面２線だった河山に着きます。

河山を発車後も錦川の峡谷を北上します。川幅はだいぶ狭くなりました。

そして柳瀬を過ぎると西へ針路を変えて柳瀬トンネルで山地を貫き、最後は錦川を渡って終点の錦町に到着します。

錦町駅は終着駅ながら単式ホーム１面１線です。将来の岩日北線(結果として未成線)開業時に備え中間駅の構造となりました。
また、錦町駅構内には車両基地もあります。

この先、とことこトレイン (運転日要確認)を利用すれば、岩日北線の未成線区間を通り雙津峡(そうづきょう)温泉付近(周防深川駅の予定地付近)まで行くことが可能です(徒歩では未成線を通行不可)。

錦町駅の駅舎です。ホームは盛土上にあります。
駅の周辺は市街地になっています。

乗り鉄の注意点   

錦川清流線は全て普通列車のみの運転で、全列車が川西から岩徳線に乗り入れて岩国まで直通運転します。
全列車が岩国～錦町の運転で、トータルで10往復の運転となります。
概ね１～２時間間隔ですが、データイムは３時間以上間隔が開くことがあるので注意が必要です。

車両は全列車錦川鉄道のNT3000形気動車です。

岩国～錦町の所要時間は１時間強です。

また、川西～岩国はＪＲ西日本の路線なのでＪＲ区間で有効な乗車券類が必要です。

のりかえ  

乗換駅	乗換路線
(岩国駅)	ＪＲ西日本：山陽本線 (広島方面、柳井方面)
川西駅	ＪＲ西日本：岩徳線
川西駅	岩国市：岩国城ロープウェー (山麓駅【吉香公園駅】まで徒歩30分)
清流新岩国駅	ＪＲ西日本：山陽新幹線 (新岩国駅まで徒歩7分)
錦町駅	とことこトレイン(岩日北線の未成区間を走る遊具)

  

(参考：Wikipedia)