草津線(三重県伊賀市～滋賀県草津市。2009年ほか訪問)

草津駅にて。主力車両の113系電車です。
現在は徐々に緑色一色へ塗色変更が進められています。

今回は、三重県の柘植駅から滋賀県湖南地区を通り草津駅へ至る路線、
草津線を紹介します。

(Yahoo!地図を使用)  

路線名	区間	営業キロ	備考
JR西日本：草津線	柘植～草津	36.7km	全線単線・直流1,500V電化

  

  

踏破達成時	2002年3月
撮影時	2009年3月ほか

起点の柘植(つげ)駅です。昔ながらの木造駅舎で、簡易委託駅です。

柘植駅にて。草津線の電車は一部を除き３番のりばを使用します。
関西本線の列車との接続は比較的良好です。

柘植駅を発車すると関西本線が左へ分かれ、こちらの草津線は丘陵地帯を直進して三重県伊賀市から滋賀県甲賀市に入ります。引き続き丘陵の農村地帯を進み、油日からは平地の田園風景に変わり、忍者の里で有名な甲賀(こうか)に着きます。

柘植～油日にて。この付近は農村地帯を走ります。

甲賀を発車後も丘陵を遠望しながら田園地帯を走り、新名神高速道路をアンダーパスすると寺庄、引き続き田園地帯を走り甲南に着きます。甲南を発車後は東側の丘陵と西側の田園地帯の間を走り、左側から信楽高原鐵道線が合流すると運転上の拠点駅である貴生川に到着します。

甲南～貴生川にて。のどかな風景の中を走ります。

貴生川駅にて。草津方面からの一部の列車は当駅にて折り返します。
貴生川駅は信楽高原鐵道線や近江鉄道線も乗り入れていて、地域交通の結節点になっています。

貴生川を発車すると近江鉄道本線が右へ分かれ、杣川(そまがわ)を渡るとその杣川に沿って走ります。湖南市に入ると野洲川に沿って断崖を走り、やがて住宅地に出ると三雲、その後は田園地帯を走り、天井川である大沙川と由良谷川をトンネルでくぐり抜けると車窓右側に市街地が見え、湖南市の中心駅である甲西に着きます。
甲西を発車後は田園や工場を見ながら進み、石部を過ぎると採石場と野洲川の間を走り名神高速道路をくぐると栗東市に入ります。しばらくは田園地帯を走りますが、やがて住宅地に入ると手原に着きます。

石部～手原にて。車窓東側には近江富士を望めます。

手原を発車後は国道１号線、そして東海道新幹線を続けてアンダーパスします。そして保線用の線路が右側から合流して複線状の高架線になると、住宅地と工場の間を走ります。その後、右側線路は東海道本線からの上り直通列車が使用する連絡線として分かれ、こちらは左へカーブして地平に下りて東海道本線に寄り添い、市街地に入ると終点の草津に到着します。

手原～草津にて。東海道本線【琵琶湖線】と合流します。
高架で東海道本線を跨ぐ線路は東海道本線の京都方面から草津線への直通列車が使用する連絡線です。

草津駅にて。草津線の電車は行き止まり式の１番のりば、そして東海道本線下り・京都方面への直通列車が使用する２番のりばから発着します。
また、東海道本線上りから草津線へ直通する電車は５番、６番のりばを使用します。

乗り鉄の注意点   

草津線ではかつて京都から伊勢へ向かう優等列車が運転されていましたが、現在は普通列車のみの運転です。
半数以上の列車が柘植～草津の全区間での運転ですが、データイムを中心に一部は貴生川発着となります。
また、朝夕の列車は東海道本線に乗り入れて京都(平日朝の下り１本のみ大阪)まで直通運転します。

貴生川～草津では概ね毎時２本、柘植～貴生川では概ね毎時１本の運転ですが、ラッシュ時は増発されます。但し、朝の貴生川～柘植の上り列車は本数が少なくなりますのでご注意下さい！

使用車両は113系をメインに117系も活躍しています。また、東海道本線直通の１往復のみ223系または225系の８連が使用されています。

所要時間は、柘植から貴生川までは20分弱、貴生川から草津までは25分前後です。

  
のりかえ   

乗換駅	乗換路線
柘植駅	JR西日本：関西本線
貴生川駅	信楽高原鐵道：信楽線。近江鉄道：本線
草津駅	JR西日本：東海道本線【琵琶湖線】

  

(参考：Wikipedia)