関西本線(その2・亀山~加茂) | 『乗り鉄』中心ブログ(踏破編)

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伊賀上野駅にて。今回の区間はキハ120形気動車の独壇場です。

  

関西本線編の第2回目は、JR西日本管轄の区間で、今はローカル線となってしまった区間、
亀山~加茂を紹介します。

  
  

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(Yahoo!地図を使用)  

  

  

路線名   区間・営業キロ   備考  
関西本線  名古屋~JR難波(174.9km)  貨物支線(4.7km)を除く  

  

  

今回紹介の区間  

路線名   区間   営業キロ  備考  
JR西日本:関西本線  亀山~加茂  61.0km   全区間単線・非電化。  

  

  

踏破達成時   1999年3月  
撮影時   2008年~2010年  
  
  
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亀山駅の駅舎は駅構内の規模と比較して小さいです。
尚、亀山駅はJR東海の管理駅で、加茂方面の列車は主に2、3番線より発着します。

  
  

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(後方展望)。亀山を発車すると、亀山鉄道部(車両基地)を通過しますが、かつては亀山機関区として、加太越えに挑むSLの車両基地だった場所の大半は空地になっています。

  

その後は田園風景の中を走り、伊勢自動車道や名阪国道(国道25号線)をアンダーパスします。やがて車窓右側に町並みが見えてくると関に到着します。

  

関を発車後は名古屋からずっと沿線を通っていた国道1号線が鈴鹿峠を経て滋賀県方面へ分かれ、今度は「酷道」で有名な国道25号線と並走します。鈴鹿川を渡ると山間部に入り、鈴鹿川の支流である加太川の渓谷に沿って走ります。加太川を2度渡り、2つの短いトンネルを抜けてもう一度加太川を渡ると盆地が開けてきて加太に着きます。
加太を発車後は山里の中を、カーブを重ねながら徐々に高度を上げていきます。車窓左側には関西本線がローカル線に転落した要因の一つである名阪国道も見えます。そして山里から山間部へ入ると上り勾配が続き、今は使用されていないスイッチバック式の中在家信号場を通過します。

  
  

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(後方展望)。中在家信号場にて。2010年時点では線路がそのまま残っています。

  

その後もさらに勾配を上り続けると加太トンネルに入り、亀山市から伊賀市に変わります。そして加太トンネルを出ると今度は下り勾配で上野盆地に出て草津線との分岐駅である柘植(つげ)に到着します。

  
  

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柘植駅にて。標高243mです。広い構内を有しています。
加太越えのための補機機関車が当駅で折り返したため転車台や給水塔がありましたが、現在は撤去されています。

  

柘植を発車すると左へカーブして直進する草津線と分かれます。これは京都方面からの草津線の方が先に開業したことによります。しばらくの間は盆地と丘陵の間を走りますが、やがて広い盆地の田園地帯の中を走るようになります。

  
  

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(後方展望)柘植~新堂にて。
上野盆地の田園風景の中を快走します。線形は良いです。

  

新堂を過ぎてしばらくすると河合川を渡り、佐那具からは淀川水系の柘植川に近い田園地帯を走るとやがて工場や住宅地が見えてきて、伊賀上野に到着します。市街地は柘植川の南側の丘陵上にあります。

  
  

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(後方展望)伊賀上野駅にて2009年1月撮影。
伊賀鉄道の駅も併設されていて、停車している車両も見えます。

  

伊賀上野を発車すると伊賀鉄道伊賀線が左へ分かれ、こちらはしばらく住宅地を走ります。やがて丘陵地帯に入り造成中の宅地を見ながら進むと段々と山深くなります。そして車窓左手に一瞬だけ木津川を見ると住宅地に入り、島ヶ原に着きます。島ヶ原を発車後は再び山間部へと入り、短いトンネルを抜けてしばらくすすむと三重県から京都府唯一の村である南山城村に入り、すぐに築堤上にある月ケ瀬口に到着します。

  
  

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(後方展望)月ケ瀬口駅にて。築堤上にあります。有効長が長く、構内は広々としています。
梅の名所である月ヶ瀬地区(奈良県)は、少し遠いですが駅の南方にあります。
ちなみに月ケ瀬口駅は京都府にあります。

  

月ケ瀬口を発車後は山間部を進み、短いトンネルを2つ抜けると左へカーブして南山城村の中心部を車窓左手に望みながら走った後山間部へ戻ると大河原に着きます。
大河原を発車すると少しだけ木津川沿いを走りますが、山間の谷間に入ります。今度は笠置町に入り、谷を抜けると木津川を渡って南側へ出ます。

  
  

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(後方展望)大河原~笠置にて。木津川を渡ります。
この付近は木津川の峡谷を走り、車窓風景も見ごたえがあります。

  

そしてしばらくの間木津川沿いを走り、桜や紅葉の名所として有名な笠置山の北麓を通ると笠置(かさぎ)に到着します。

  
  

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(後方展望)笠置駅にて。笠置山をバックに走ります。
左側には木津川も望めます。

  

笠置を発車後も引き続き木津川に沿って走り、木津川市に入ってからもしばらく走るとやがて木津川が右へと離れ、風景が田園地帯から住宅地へと変わると加茂に到着します。

  
  

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加茂駅にて。写真のように、西武鉄道でよく見られるような2面3線の配線で、留置線もあります。
亀山方面の列車は中線に停車します。階段などの上下移動なしで奈良・大阪方面への大和路快速などへスムーズな乗換が可能です。

  

(つづく)  

  

  

乗り鉄の注意点  

関西本線の今回の区間では数年前の急行『かすが』の廃止以来、優等列車は一切運転されていません。
列車は各駅停車のみで、亀山~加茂間の通し運転を基本に、朝と夕方以降に柘植・伊賀上野~加茂の系統と亀山発伊賀上野行きが運転されます。

  

運転間隔は亀山~伊賀上野で概ね毎時1本で、伊賀上野~加茂では朝夕に増発されます。

  

使用車両はキハ120形の独壇場で、ロングシートの0番台とセミクロスシートの300番台が混在しています。

  

加茂での奈良方面列車との接続は概ね良好ですが、亀山での名古屋方面の列車及び紀勢本線の列車との接続は悪い場合があるので時刻表での確認が必要です。

  

およその所要時間は、亀山(25分)柘植(20分)伊賀上野(40分)加茂 です。

  

  
のりかえ   

乗換駅   乗換路線  
亀山駅   JR東海:関西本線(四日市・名古屋方面)紀勢本線  
柘植駅   JR西日本:草津線  
伊賀上野駅   伊賀鉄道:伊賀線  
加茂駅   JR西日本:関西本線(奈良・大阪方面)【大和路線】    
  
(参考:Wikipedia)