予讃線(その６・伊予市～伊予長浜～伊予大洲)

伊予長浜駅にて。

予讃線の最終回・６回目は、伊予市から新線(内山線)と分岐する向井原を経て、絶景が展開される瀬戸内海沿いを通り、伊予長浜からは肱川沿いに内陸へと南下。そして伊予大洲の手前で内子線から続く新線(内山線)と合流して伊予大洲へ至る旧線区間の、
伊予市～伊予長浜～伊予大洲を紹介します。

(Yahoo!地図を使用)

路線名	区間・営業キロ	備考
JR四国：予讃線	(※1)高松～宇和島ほか(327.0km)	支線を含む

(※1)高松～伊予長浜(旧線)～宇和島：297.6km、向井原～内子(新線)：23.5km、新谷～伊予大洲(新線)：5.9km(但し、新谷～旧線との合流地点である伊予若宮信号場は3.5km)     

今回紹介の区間  

路線名	区間	営業キロ	備考
JR四国：予讃線	伊予市～向井原～伊予長浜～伊予大洲	43.5km	全線単線・非電化

(※)伊予市～向井原は2.5km。     

踏破達成時	2003年9月
撮影時	2007年、2010年

伊予市から向井原までは新線(内山線)と同じ線路上を走ります。向井原にて始発・終着の列車は一切無く、全ての列車が伊予市以遠まで直通しています。

高架駅の向井原を発車すると右へカーブし、予讃線の新線(内山線)と分かれます。すぐに高架区間が終わり、山間の谷間を走ります。トンネルを２つ抜けると高野川です。

高野川から先は海沿いの高台を走り、車窓右側には伊予灘が望めます。車窓左側はほとんど崖です。ちなみに並走する国道378号線の海沿いの区間には「夕やけ小やけライン」という愛称が付けられています。

下灘駅にて。夕日が美しい駅として有名です。

海沿いの区間は伊予上灘、下灘、串と続き、伊予市から大洲市に入り喜多灘を過ぎるてしばらくすると海岸には埋立地が見え、車窓右側に民家が増えてくると伊予長浜駅に到着します。

伊予長浜駅にて。沿線の中心駅らしくホーム２面３線の構造です。

伊予長浜駅を発車するとすぐに左へカーブし、市街地を避けるようにトンネルをくぐると肱川に寄り添って右岸をさかのぼって行きます。

周りは山々に囲まれて、深い谷間を走ります。伊予出石、伊予白滝と進み、八多喜と春賀の駅近辺では肱川と離れるものの再び肱川と並行し、五郎に着きます。

五郎駅にて。かつては内子線が分岐していました。ホーム跡が残っています。

五郎を過ぎると平地に出て、伊予若宮信号場で左側からの内子線から続く予讃線新線(内山線)と合流します。その後も肱川沿いを進み、沿線に民家が増えてきてしばらく走ると伊予大洲に到着します。

伊予大洲駅はホーム２面３線の構造です。
特急列車も頻繁に往来し、幹線の駅といった感じです。

伊予大洲駅の駅舎です。昔ながらの駅舎が残ります。
駅前のモニュメントは駅舎をイメージしたものでしょうか？

  
乗り鉄の注意点  

旧線区間では特急列車の運転は無く、すべて普通列車での運転です。
運転間隔は、午前中と夜間に２時間以上開くことがありますが、概ね１～２時間に１本の運転です。

また、伊予市～伊予大洲の旧線区間で完結する列車は無く、多くの列車は松山や八幡浜・宇和島方面へ直通しています。

普通列車の使用車両は、キハ185系3100番台やキハ40系も使用されていますが、データイムは単行・トイレなしのキハ32形、キハ54形の割合が高いです。
尚、キハ47形以外の車両には車内にトイレの設備がないのでご注意を。

最後に、旧線経由での伊予市～伊予大洲の所要時間は約１時間～約１時間30分と、ばらつきがあります。

  
のりかえ  

乗換駅	乗換路線
伊予市駅	ＪＲ四国：予讃線(松山方面、内子方面<新線・内山線>の特急列車)
伊予市駅	伊予鉄道：郡中線(郡中港駅まで徒歩1分)
向井原駅	ＪＲ四国：予讃線(内子方面<新線・内山線>)
五郎駅	国鉄：内子線の旧線跡(五郎～新谷。1986年廃止)
伊予大洲駅	JR四国：予讃線(宇和島方面、松山方面の特急列車<新線～内子線方面> )

  

(参考：Wikipedia)