御殿場線(2009年訪問)

国府津駅にて。

今回は、かつては東海道本線の一部だった、国府津と沼津を北回りで結ぶ

御殿場線を紹介します。

(Yahoo!地図を使用)  

路線名	区間	営業キロ	備考
JR東海：御殿場線	国府津～沼津	60.2km	全線単線・直流1,500V電化

  

  

踏破達成時	2002年1月
撮影時	2009年12月

国府津駅にて。
御殿場線の列車は原則として２番線と３番線を使用していますが、殆どが３番線です。

国府津駅を発車するとすぐに東海道本線の上り線と東海道貨物線をオーバークロスして北西に針路を取ります。高架橋を国府津車両センターへの入庫線と並走し、見た目は複線区間そのものです。高架を下りて東海道新幹線をくぐり、左手に国府津車両センターを見ながら進みますが、この付近の車窓は既にローカルな風景です。曾我兄弟ゆかりの地である下曽我、そして大井町の中心駅、上大井と進みます。相模金子を過ぎて川音川を渡ります。

そして小田急電鉄小田原線をオーバークロスした後に、右側からの特急『あさぎり』が通るJR～小田急の連絡線と合流し、松田に到着します。

松田からは山岳区間に入り、西へ進みます。東名高速道路、国道２４６号線と並走しながら進み、東山北を過ぎると両側から山が迫ってきて町並みに入ると山北に到着します。国府津から乗り入れてくるＪＲ東日本の電車はすべてここ山北駅で折り返します。

山北駅にて。

山北より先は酒匂川沿いを走り、本格的な山越えになります。
トンネルを２つ抜けると谷峨で、その後もカーブとトンネルを繰り返しながら走り、神奈川県から静岡県に入ります。そして右手に工場が見えてくると駿河小山です。

駿河小山駅付近にて。ところどころに複線時代の遺構が見られます。

発車後は川越しに小山の町並みを望みながら針路を西から南へ変え、足柄を過ぎて東名高速道路の足柄サービスエリアと御殿場プレミアム・アウトレットの間を通った後に東名高速道路をアンダーパスします。その後は正面～右側に富士山を見ながら進み、やがて市街地に入り御殿場に到着します。

御殿場駅にて。２面３線のホームを有します。
河口湖方面のバスは乗り換えです。

御殿場を発車後は住宅地を南下し、東名高速道路をアンダーパスして南御殿場を過ぎると田畑の中を走ります。

富士岡駅にて。富士山を望めます。

富士岡～岩波は久保川の谷間を進み、その後も富士山を望みながら走り、やがて市街地に入りますが、建物で富士山が見えにくくなります。

裾野駅にて。かろうじて富士山が見えます。

裾野を過ぎると住宅や工場があちこちに見られる都市近郊の風景となります。ＪＲ東海の駅名としては珍しく平仮名が付く駅名の長泉なめり、そして昔の東海道本線時代は三島駅を名乗っていて、豆相鉄道(現在の伊豆箱根鉄道駿豆線)が分岐していた下土狩と進み、右へカーブしながら東海道新幹線をアンダーパスした後は、地図上では三島経由の東海道本線と距離を置いて並走する形になります。住宅地の中を走行し、大岡を過ぎてしばらくすると左手に沼津運輸区の車両基地があり、やがて左側からの東海道本線と合流して沼津に到着します。

沼津駅にて。
沼津駅は島式ホーム３面６線で、御殿場線の列車は主に北側の５番線と６番線を使用します。

沼津駅は高架化が予定されていますが、完成までは時間がかかりそうです。

乗り鉄の注意点  

御殿場線では、普通列車の他に松田～沼津間では小田急・新宿と沼津を結ぶ特急『あさぎり』が４往復運転されています。
全区間通しの普通列車は概ね１時間に１本～２本の運転ですが、１時間以上間隔が開くこともあります。また、御殿場～沼津間では区間列車が多数運転されており、データイムでも概ね毎時２本運転されています。さらに、国府津～山北間でも区間列車が下り４本、上り３本運転されていますが、そのうち２往復はＪＲ東日本の車両(E231系)で運転されていて、下り１本は東京駅から直通してくる列車です。

御殿場線経由で、国府津～沼津の所要時間は、概ね１時間30分前後です。

のりかえ  

乗換駅	乗換路線
国府津駅	JR東日本：東海道本線
松田駅	小田急電鉄：小田原線 (新松田駅まで徒歩2分)
松田駅	小田急電鉄：新松田駅構内の連絡線(小田急線・新宿方面直通)
沼津駅	JR東海：東海道本線、蛇松線(沼津港線)の廃線跡

  

(参考：Wikipedia)